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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年12月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:12/15/2008
会派名:平成21


○三ッ谷委員
 午前中、ほとんど関連する質疑がそれぞれの委員の皆さん方からあったわけですが、私も少しダブるかもしれませんが、お許しをいただいて質問をさせていただきたいなと思います。
 うちの会派の中でも一番ユニークさを持っているのが岡本委員でして、日ごろから私もいろんな御指導を受けていますが、雑学の中でいつもスピードについて教わっています。日ごろ我々がスピードと考えるとき、時間の短縮という意味なんでしょうけれども、日常使われるのは移動手段の中とか、それから通信分野というのは一番代表的にスピードが論じられるようなところです。もう1つ、政治とか行政で一番大事だと言われてきたことが、物事の判断、処理。これも時間をかけずに適切に処理するものはしていく。あるいは、時間をかけてもゆっくりやるものはしっかり判断をしていくということなんでしょう。
 私もそうなんですけれど、きょうここにお見えの中にも何人かいると思いますが、よくエレベーターに乗るとボタンを押しますよね。エレベーターは自然に閉まるはずなんですけれども、ボタンを押して扉がすぐ閉まるように焦って押すんでしょうけれども、これは俗に言うせっかちで、別に時間の短縮でも何でもないということを岡本委員の新聞で読ませてもらいました。
 やっぱりさすがだなと思って聞いていたんですが、特に近年、県もそうなんでしょうけれども、きょうお見えのマスコミの皆さんも、スローライフの生活スタイルということを盛んに新聞とかテレビの中でも放映、報道されています。それぞれ議員という立場、行政の当局という立場で価値観はおのずと違うのは当たり前でありますが、やっぱりスピードに追われるというのか、スピードを意識して、本来あるべき姿や物事の判断や処理、それに伴って価値観もそうなんですが、お互いに見失わないようにしないかんなというのを、今回のこの何カ月かの静岡空港のことを考えると、つくづくそう感じています。
 そんな気持ちで、以下質問させていただきますが、まず暫定運用での開港日の対策につきましてお伺いします。
 これも、先ほどのそれぞれの委員から質問がありましたように、スカイ・レジャー・ジャパン&エアポートフェスタの中で、8日の土曜日には1万8000人、それから9日が3万5000人、駐車場は2,500台に5,500台、来場車両が土曜日が4,000台、日曜日が7,300台、一番長い方は4時間待ったと。我々の先輩も3時間、あの細い道路の中で立ち往生しましたよと、こういうことでありました。
 当局からは、アクセス道路が未完成であった、あるいは誘導にいろんな失敗や見込みの甘さがあって、予想以上のお客さんがお見えになったから、そういう大渋滞を引き起こしたと。次には、こういう経験を生かして失敗のないようにしたいなということでありますが、その答弁を踏まえて質問します。
 全般的にできることは全部やろうという意気込みはよくわかりました。しかし、部長がおっしゃるように今年度中に仮に開港日を決めたとする。また、国土交通省の許可がおりて、その日に暫定運用をするということが決まったとしてお伺いをするわけであります。どこのこういう式典会場でも、皆さんも、特にマスコミさんもよく御承知だと思うんですが、何々高速道路というと24時間ぐらい前から一番乗りしたいとかと言って、おれは一番だということがその人の生きがいで並んでいる人があるというのはよく目にします。
 私も、今回これだけ期待を受けながら開港を待たれる静岡空港で、あの細い道路の中、もしそういうような状態があるとするならば、これは逆に言うと、うれしさと半分、前回のようになっちゃいかんなという心配をしますが、そういうようなことを考えて対策をとっておりますかどうか、まず1点目にお伺いします。
 それから、また部長、公表いただいていませんが、開港日には果たして式典をやるんでしょうか。もし仮に開港記念式典をやるとなりますと、御来賓の皆さん、あるいは今日まで努力していただいたそれぞれの業界の代表者、エアライン関係者、報道関係、そして我々議員にも御案内がきっと来るんでしょうけれども、地元の地権者の皆さんを含めて相当の来場者を見込まないかん。合わせて、開港一番機に乗るお客さんも来るわけですよね。
 そうしますと、前回のようなあの道路で、幾らアクセス道路をこの日までに完成するにしても、相当しっかりした対応をしないと、来賓やお客さんがおくれても構いませんが、乗客のお客さんが乗りおくれるようなことがあったんじゃ、やっぱり一番機としては失敗に終わると思うんです。
 ですから、そこの乗客と来場者と、それから式典に駆けつけているお客様のそういう道路上の誘導とか対応をどのように今後考えていかれるのか。もし、今そういうことも詰めているのであれば、お話を承りたい。
 また、ぜひ予告案内は随分していただきたいと思っています。先週も委員会の中では、空港に至る案内看板、あるいは旧看板の撤去を含めて、スムーズな来場ができるような案内板兼予告看板をするべきだというお話を企画部にお願いしました。関連する部と相談して、大至急対応していきたいということでお話をいただいていますが、これにつきまして空港部としてはどのようなお考えを持っていますか。
 あわせて、民間の公共交通手段であるバス会社が、それぞれの駅から空港まで乗りおくれのないようにバス路線を組んでいただけるということは新聞等でもう読んでいます。一番機に乗りたいという団体のお客さんや、そういう観光バスで来る団体のお客様の対応なんかもしっかりしていかないと、スカイ・レジャー・ジャパンのようなことになっては困るなという気がしたものですから、まず1点目は開港日についての対策につきましてお伺いをいたします。

 次に、きょう久しぶりに静岡空港の全般の平面図とパースを見せていただきました。これは、先ほど来も5番委員からいろんな質疑があったようでありますが、私もエアラインのいろんな敷地を見て現場も見せてもらいましたから、この図面で見るよりも広いなという印象は、現場の施設視察のときに感じています。しかし、団体カウンターはあるにしても、FDAとかいろんなカウンターがあってスペース的に本当に足りるかなという気はします。
 あわせて、ここが静岡県あるいは地域の物産、情報の発信地だよということにつきましてお伺いするわけですが、旅客ターミナルにおける公的利活用スペースの整備について、2点目に伺います。
 例えば、手荷物受け取りをして、お客様が初めて出口へ出るスペースのところに展示コーナーがあります。この写真を見ますと、えらい広く見えるなという感じがしますけれども、平面図を見ますと手荷物受取所から出てくる出口には壁があって、こういうのが本当に見れるのかなという気がいたします。
 我々もそうなんですが、海外に行った場合に、例えば荷物を持ったり、キャスターつきのバッグを持ってぞろぞろ出てくる。特に海外からの便数がこれだけ確定しますと、相当やっぱり期待を持ってお客さんの数を見込めると思うんですよ。そのときに、果たしてこの一番混雑して出てくるとき、あるいはタクシー会社とかバス会社とか、みんなが案内看板を待ってここに立っているところにこんな展示スペースがある。案内カウンターはやむを得ませんけれども、そういう配置の見直しというのは――時間がなくてこれから無理だとおっしゃるかもしれませんが――いかがでしょうか。そんなことが、今図面を見て気がつきました。
 あわせて、この2F情報発信スペースの1について次にお伺いしますけれども、エスカレーターを上がった正面に、先般もテレビで放映していました。作家の名前はちょっと忘れましたが、静岡県でも代表する作家の方が……
(発言するものあり)
教えていただきましてありがとうございました。タイルに絵をかいて、焼いて、その上にまた上薬を塗って焼くというシーンを、どこのテレビ局だったか知りませんが、うちの県内テレビ局で放映されていました。
 ここに上がってきていきなり、いろいろなものがあるわけです。合わせて県内のいろいろな情報がそこにあるんですが、スペースとしてはここしかないというお考えでやるんでしょうけれども、この平面図全体を見たときに、それぞれの非常口というのか、ほかのエレベーターとかの関係上、こういうものがここにあったときに、果たして非常災害あるいは緊急的に避難をしないかんような不都合なものができたときに、果たしてスペース的にはこういうところでいいのかな。
 あわせて、エレベーターでもし団体が上がってきたときに、そこへみんなとまるようなところに、こういうスペースがあっていいのかなという気がいたします。
 静岡空港に乗り入れをしてくれる航空各社の面積スペースも考えますと、もう一度ここら辺は変えることができるんじゃないかな。我々も時々国内視察に出かけるときに、何々カウンターの前で何時何分集合で、議員の皆さんお願いしますよと事務方から言われて、よく待っています。
 あのときに結構早く着くといずようがない、荷物を持ったままどこにも行けないときがあって、逆に1階スペースの歩道寄りのスペースのあたりにそういうものがあったほうが、かえってお客様としては見れるチャンスがあるのかなというような気もいたします。そういうことが今後まだ可能かどうか、御意見をお伺いします。

 次に、監査委員からのいろんな情報を新聞等で、私読ませていただきました。先ほど、別の意味で監査委員の話も出ていたようでありますけれども、通常の監査といいますと、不正な経理などについて調査をする財務監査、それから1997年ですか地方自治法の改正がありましたので、第199条2項に、必要なるときは行政事務の執行についても監査することができると。これが俗に言われる行政監査ということだと思います。新聞紙上でも公表になっていましたけれども、特定の問題に対して、県政史上初めてこういう臨時の行政監査をするというお話です。
 多分空港部の場合には、毎年7月末ごろに監査を行って9月の定例会で監査委員から議会に対して報告を受けているというのが通年だそうですね。議場の中でいつも監査報告書を見させてもらいます。しかし今回は、その4人の監査委員の先生方が、県民のいろいろな反発やら、あるいはいろいろなおしかりを受ける中で、これじゃいかんだろうというようなことで踏み込んで、開港前に問題をもう一度整理するという意味で監査をすると、行政監査をするというようなことが言われています。既に予備調査を始めているということもお聞きし、また新聞でも読ませていただいたところです。
 それでお伺いするわけでありますが、どこでこういうニュースソースが漏れるにしても、我々が知らないうちに新聞のほうが早く報道されているわけですよね。これを読ませてもらうと、監査では測量ミスやデータ修正作業ミスの詳細な経過や根本的な原因、それから航空法の高さ制限を超えたことには触れずに、地すべり防止対策として立ち木の伐採を地権者に求めてきた交渉のやり方、これが2点目ですよね。1年前から問題について把握していながら、公表しなかった判断などについて重点が置かれると書いてあります。また、さきの9月議会で、私たち全員が賛成をした、調節池の堤防が破堤をして約4億円近い補正予算につきましても調査を進める予定だと言われています。
 調査をすることは、監査委員の責務でしょうから、これは我々がああだこうだというお話をするべきではありませんが、問題はその監査結果なんですよね。どんなことが予想されるかは別にしても、特に部長以下皆さんが一番よくわかっていることで、例月出納検査にしても、通常の監査にしても、監査委員4人の方々が問題の重要性や状況からかんがみて指摘、指示、意見、検討と4段階で報告しています。
 今回、こういう僕が上げたような3つ、4つの問題で監査委員から一番重いような指摘、指示を受けた場合に、通常では当局は監査委員なり議会に対して、その改善措置をとらないかんということが言われています。そこで一番問題になるのは、こういうことが始まる中で、空港部としては過去の事例を眺めながら、どんなことを考えているのか、あるいは考えられるのか、あるいはそのような改善措置をとらなきゃいかんようなことが本当にでてしまうのかどうかということにつきまして、もし自分たちの過去の経験で言えるなら、そういうことにつきましてぜひ御答弁をいただきたいと思います。

 それから、空港反対の会の皆さんがいろいろ国土交通省に対しても、あるいは裁判ざたになっているようなこともたくさんございますが、航空法でいうところの制限表面を超える立ち木が存在をしたという問題で、反対の団体の皆さんが国土交通省に質問を出しました。その中で、国土交通省側は、除去についての交渉があったことを把握していたと認めたと、こういう記事があります。
 前臨時会でも、その前からずっと部長が代表して詳しい御説明をしていますから、あえて踏み込んでここをきつく質問するわけではありませんが、その中で県の説明をうのみにしていたと言うんですが、つまり1つだけ聞きたいのは、県はいつこの立ち木交渉のことについて国土交通省に報告をして、その対応を仰いだのか、1点だけそれをちょっとお伺いさせてください。

 それから、いよいよ来年度予算を含めた税制改正が国で行われています。今回、軽油引取税の免除に静岡空港が追加されて、どうも許可される方針に決まったということであります。これは都道府県税でありますから、当然静岡県がその軽油にかけるんですが、運航サービス業あるいは空港内の貨物運搬、航空機の整備などの作業用機械に使う軽油について負担軽減が図られるということでありますが、全体的にいくと静岡空港運営管理については一体どのぐらいの節税になるのか、わかりましたらお知らせをいただきたい。

 それから、大井氏から県に対して7項目の申し入れがありました。知事も謝罪会見も含めて、知事の意見が言えるものについてはできるだけ地権者の意向に沿って謝罪もするし、直接お会いをして説明もしたいしというお話をいただいています。既に知事は、7項目の中で収用委員会については、直接管理監督下にないからなかなか難しいよということを言われているようであります。先ほどこの件についても質問が出たようでありますが、正直に言いますと1から7の中で一体何項目クリアができて、ここだけがあと地権者との最後の協議に入っているんだということがもしこの場で公表できましたら、全部細かく言えとは言いませんが、わかる範囲でお願いしたいなと思います。
 あわせて、知事がそういうお話をしたものですから、大井氏は収用委員会に対しても申し入れをしたと聞いています。先ほどこの申し入れ書も伺ったわけでありますけれども、こういうことが今後静岡県の富士山静岡空港のいろんな諸問題を片づける中でどんな影響があるのかどうか、それにつきましてお伺いをします。以上。

○芝田総務室長
 まず、冒頭の開港日の対策ということで、3点ほどお問いかけをいただきました。まず、その辺の総合的な考え方を御説明させていただきたいと思います。
 まず、当然開港の日が決まるわけですけれども、その日にどういうことをやるか、またどういう状態に現場がなっているかということも考え合わせますと、まず2点目で式典をやるかというお尋ねがございましたけれども、他空港の例では、祝賀会等も合わせてやっている例が多くございます。これはまだオーソライズされたものではございませんので、私どもの考え方ということで御説明させていただきます。
 先ほどの交通の状況もございます。また開港当日ということになりますと、一般の飛行機に乗るお客さん等も見えまして、旅客ターミナルビル内で大きく人を集めてやるスペースがまず物理的にない。片一方で私どもの立場とすれば、開港の式典、祝賀会等につきましては、委員からも御指摘がありましたように、地元の方々を初め県議会であるとか、国等を含めた関係の機関、その他もろもろたくさんの方にお声かけをして、みんなでお祝いをしたいという気持ちがあります。ですので、現在のところ開港日当日ではなくて、その前のやはり土曜、日曜とか皆様がお集まりいただけるような日を選びまして、そこでもって開催をしていきたいと。
 場所につきましても、そのころになりますと、旅客ターミナルビル内のテナントさんであるとか、エアライン等も多々入っております。先ほど申し上げたように、大きく集まって皆が一堂に会するような場所もございませんので、申しわけございませんけれども、そういった式典、祝賀会については、別途場所を変えてやりたいなというふうに考えています。
 ただ、そうは申しましても、でき上がった空港施設等をやはり広く見ていただきたいという気持ちもございますので、その前ですけれども、内覧会のようなものを御案内等差し上げて見ていただくような機会を設けたいというように考えております。
 そうしたことになりますと、開港日当日につきましては、既にその日から飛行機が離発着を始めます。ですから、やはりまず来ていただくお客さん方、また出発されるお客さん方を温かく送ったり迎えたりといったことは、おもてなしという意味で、関係の市町等にも声をかけましてやりたいなと思っておりますけれども、余り大きな人数を集めて大々的にやるイベント的なものについては、今のところ考えてございません。
 当然、それに伴いまして、交通輸送関係で午前中に御質問いただきましたけれども、余り極端な人を集めるようなことは、今申し上げたようなことからすれば、考えにくいということが一つございます。そうは申しましても、当然予告板であるとか案内板については、来ていただく方、特に飛行機に乗っていただくお客さんに不都合が生じないように、十分配慮していきたいというふうに考えております。以上でございます。

○白井経営管理室長
 旅客ターミナルビル内の公的利活用スペースについてお答えいたします。
 6ページのフロア図にあります展示コーナーでございますけれども、こちらは静岡空港に到着するお客様に歓迎の意をあらわすようなパネルとか、それから県産の花卉を飾ること、プラスその横にあります案内コーナーの延長として各観光地のパンフレット等もラックに入れておきたいと考えております。
 具体的には、9ページのパース図にもありますとおり、案内所のところはカウンターが出ておりますけれども、この展示コーナーのところについては、ちょっと奥まっているというか、引っ込んでいることによりまして、そのパンフレット等をお取りになるお客様等のスペース、そういう客だまりと言いますか、そういうようなところも配慮をした形で整備をしていこうと考えております。
 到着口のところは、全面ガラス張りになっておりますので、荷物の受け取り場からもガラス越しに展示コーナーはごらんになっていただけますし、出てきたところに平面図上ですと実線が入っております。これも出入り口前をあけるためのスペースを確保するためのパイプのパーテーション的なものが入るだけで、視界を遮ることはないと思いますので、この中で十分に情報発信をしていけるかなというふうに考えております。
 それから2階にまいりまして、7ページのほうの情報発信スペースの位置でございますけれども、こちらにつきましても、ブルーで囲んだところは公的利活用スペースとして県で整備をする場所でございます。空間的にはオープンスペースになるということでございまして、11ページのパース図でもごらんになっていただきますとおり壁面には陶板画を飾らせていただきます。そこまでの間というのは、そのままのオープンスペースでずっとお客様が入っていただけるというようなことがありますので、仮におっしゃられたような災害とかありましてエレベーターや階段のほうに人が大勢集まるというか、急いで人が混雑するというようなところでも、青い線のところで仕切られているという状況ではありませんので、十分に対応できると思っております。
 ちなみに、御指摘のありました1階の歩道寄りのほうにどうかというようなお話もございましたけれども、1階のスペースにつきましては、歩道寄りのところはすべて、旅客ターミナルビルの構造上ガラス張りというような形になっておりまして、なかなか壁画を飾るところの確保は難しいというようなことから、このエレベーターを上がった場所というところに設けたところでございます。

 それから、もう1点、軽油引取税の関係でございますけれども、今回静岡空港におきましては軽油引取税免除の対象になりました。一般的には50万人以上の利用のある空港を対象とするという基準の中で、今回適用していただけたところでございます。
 空港内で航空機の地上支援業務といいますか、貨物を輸送する車両とか、それから整備に使うような車両につきましては、軽油引取税が現在リッター当たり32.1円だと思いますけれども、それが免除になるということになります。この年間の総使用量につきましては、就航の状況それから地上支援業務の活動内容等にもよりますものですから、現在のところ、県のほうとしては把握していないということでございます。よろしくお願いします。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 監査の関係でございます。
 監査委員から私どものほうに通知が参っておりまして、それによりますと今月の末に行政監査をやりますということでございます。既に事務的には予備的な監査に入っておりますが、空港部及び静岡空港建設事務所を対象に25日に本監査をするという連絡をいただいております。
 ただ、テーマは空港西側周辺部の支障物件に関する事業施行についてということだけでございまして、先ほど委員からいろいろお話がございましたポイントについて、私どものほうにまだ何か示されているものではございませんので、私どもも新聞情報等を見ましてちょっと戸惑っているところでございます。
 いずれにいたしましても、監査でございますので、私どものほうでしっかり受け答えをしまして、先ほど委員からお話がございました指摘、指示、どういったものを受けるかわかりませんが、そういうものを受けるとしたら、それについて真摯に対応していく必要があろうと思います。
 ただ、どういうことを考えているのかというようなことでございますが、いずれにしても指摘を受けるまでもなく、今回測量ミスがあったとか、それから報告の問題とか、情報提供の問題、いろいろ言われておりまして、私どもも大いに反省しているところでございます。そうしたものは、指摘を受けるまでもなく、これから改めていく事項じゃないかなというふうに自覚しているところでございます。

○石田地域共生室長
 国のほうへの立ち木の件についての報告についてでございますが、ことしの1月に航空法に抵触する支障物件が静岡空港西側に存在するということで、そのときに除去に関する交渉をやっておりますということで報告しております。以上です。

○山田空港部理事(空港建設担当)
 地権者からの7項目の申し入れについてでございますけれども、7項目といいましても、6項目めと7項目めはそのやり方とか、そういうものでございまして、要求にかかわるものについては1から5までの5項目でございます。
 その5項目のうち、起業者である我々県が対応できるものが4つございまして、今現在までにそのうちの3つについては、地権者の言い方によりますと形だけはできていると、そういう状況でございます。
 それと収用委員会については、まだこれからのようですけれども、その条件の中ですべてがクリアした段階で協議に応じるというふうに地権者の方は申されております。それと県は形の上で謝罪など行ったけれども、姿勢はまだ変わっていないと、協議には厳しい姿勢で臨むという、そういう言葉も発せられております。
 そういうことで、支障物件除去への見通しというのは、現時点ではまだ予測できない状況でございます。
 
○三ッ谷委員
 それぞれ対応していただけて、よかったなと思います。
 1番目の暫定運用の開港日につきましては、おっしゃるとおりそういう大きな式典はやらない。事前に報道を呼んだ内覧会とか、いろいろやる。それは結構だと思うんです。今回反省の一番土台になっているところのエアポートフェスタは、PRをしたから人が来たという話ですけれど、一番機を見るために相当来るんじゃないかと私は思いますよ。だから、式典をやると輪をかけて来たがるということがあるから、どうかなという心配をしているんです。
 これは、先ほど2番委員からも質疑の中でありましたが、岡山空港も相当な人が来たようですよ。乗降客よりも来場客のほうが、月間のお客様というのはしばらくすごく多かったと。それで、食堂と展望レストランが一番売れたというお話を、空港部と行った視察先でいろんなことを伺ってきたものですから、それで開港日の心配をしているところです。
 だから、余り過小評価しないで、これだけ県民が期待をしているんだから多分来るんじゃないかということで対応を考えるべきだと、私は思うんですよ。ですから、「大丈夫だよ。式典はしないし、あれこれもしない」と言うけれども、それにしても、やっぱりしっかりした対応をとっておく必要はあるんじゃないかな。
 あわせて、来場するお客様と乗客の皆さんとの区別がつかない道路上のことでありますから、ぜひこれからの取り組みにつきまして、スケジュールを含めて机上的でそろばんをはじいて比較するべきだなと思いますが、いかがでしょうか。

 それから、公的利活用スペースについて、意味合いはよくわかりました。
 2階の席は、別に壁画が邪魔しているというわけではないんですよ。やっぱり冒頭の開港日もそうなんですが、相当のお客さんが来るだろうということを考えると、なるべく宣伝効果のあるところに置きたいということはよくわかりますし、また1階のスペースで、通常出口から出てきて、そこにパンフレットがあるから持っていくというのは、私の感覚だとちょっと少ないんじゃないかなと個人的には思いますよ。もうちょっとほかのところにパンフレットとか、静岡県のいろんな案内ものがあれば、それはいただいて帰りたいとか、逆に帰り際に次に来る人に紹介してあげようといって持っていく方はいるのかもしれません。全体的にスペースの見直しが厳しいでしょうし、もうここまで来た段階で変えるということも大変かもしれませんが、いろいろなアイデアを少し出して、ここはここでしようがないならしようがないとしても、パンフレット一つ置くについても、そういう利用客のことを考え、全体スペースを考え、無駄にならんようにお願いをしたいし、配慮もしてもらいたいなと思います。

 軽油の引取税につきましては、今後ぜひ大勢の皆さんに乗ってもらって少しでも安くなれば、何年か先には追加工事の1億1000万円分の追加投資が、この軽油引取税の免税額よりも安くなるぐらいになってくれるとありがたいなと思っています。これはまた将来開港後の利用状態を踏まえながらいきたいと思いますが、1つだけ。これは時限ですか、それとも静岡空港があるうちずっと、暫定から正規運用含めて免除措置というのはずっとやっていただけるという判断でしょうか。これは、後で聞かせてください。

 それから、岩瀬理事から監査委員に対する対応を聞きました。私は、今回の行政監査の中では、監査の皆様方も職員と監査委員というような立場で臨んでくるんだろうと思いますよ。今までのようなやっぱり甘い監査というよりも、厳しい目線で見ていただけると思っています。
 特にまた県民も、いいことはいい、反省することは反省してもらったあげくに、やっぱり暫定運用があって将来には完全運用ができるということが県民の大きな望みでしょうから、この際、どういうふうな指摘を受けるのかは別にしても、やっぱり真摯な気持ちで、理事がおっしゃったような過去のいきさつを含めた現在に至る経過につきましても報告をしていただくと、割とスムーズに監査そのものが終わるんじゃないかな。
 あわせて、現在制限表面の支障物件についてだけという内示を受けているようでありますが、監査の実施の中ではいろいろ出てきましょうから、どうか今言ったような気持ちでもう一度対応していただけないかということをお願いしながら、御意見をもう一度だけ聞かせてください。

 それから、国土交通省のことについてはわかりました。確認させていただきました。

 反対地権者との対応でありますが、部長。できることであれば、1億1000万円余のお金をかけたにしても、開港日の前後ぐらいには判こをついてもらえたよと言って、気持ちよく両方とも片づいてくれたらいいなと思っている県民は――静岡空港は要らないと考えている方は別でしょうけれども――私は99.9%だと思うんですよ。
 そうすると、先ほど説明のありましたとおり、7項目のうちの6と7につきましては、その解決の処理上の問題が書いてありますから、おっしゃるとおり1から5までが、言うなら相手方の要求というんですか、申し入れの内容だと思います。
 私は、ここまで県のほうが反省して、こういうことで失敗しました、大変申しわけないというような謝罪まで、知事もしているわけでありますから、無理して飲み込めという話をしているわけではありません。お互いにやっぱり納得する条件で、納得した上で、この5項目を早目に解決していただいて、我々議員とか、委員会とか、あるいは周りの人たちがもう出るすきのないところまでお互いにいっているわけでありますから、そこをもう一段、県民の気持ちにもなっていただいて、部長以下のそれぞれの幹部の皆さんに、その処理のために全身全霊をなげうっていただくことしか、今、我々は当局に対してお願いのしようがありません。
 いろんな条件を、こうしたらどうだ、ああしたらどうだと、我々会派の中でもあるいは議会の中でも、委員会の中でも出てきましょうが、とりあえずは3月31日、今年度の中で解決できるようにもう一度頑張っていただきたい。その決意を部長からお伺いしたいなと思います。以上。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 開港日の関係でございますけれども、開港日につきましては先ほど御答弁申し上げましたように、見学会であるとか、内覧会、祝賀会、開港式、こうしたものがこれからずっと予定されております。相当の方がお見えになると思いますし、またそういう方にお見えいただいて、それが利用の促進につながるものと考えているところでございます。
 この前の反省を踏まえまして、これから具体的な措置を検討するわけでございますが、例えば見学の方は直接車で乗り入れるのではなくて、パーク・アンド・ライドで来てもらうとか、いろんな方法が考えられると思いますので、できるだけたくさんの方に見ていただくという方向で対策を考えていきたいと思っております。

 それから、監査でございます。御指摘がございましたように、やはり相当厳しい目線で取り組まれると私どもも覚悟しておりますし、監査委員の方も4名おそろいになってということも伺っておりますので、私どもも一生懸命説明をしまして、御理解いただけるように努めてまいりたいと思っております。

○岩ア空港部長
 収用委員会に対しての地権者から申し入れということでございます。また、会見でもかなり地権者の方から厳しい御発言があったと報道を通じて承知をしております。
 現時点でなかなか除去に向けて予測できない厳しい状況にはございますけれども、完全運用の早期実現というのは私どもの責務であると十分認識しています。完全運用に向けまして地権者の方に御理解をいただけるよう、改めて誠心誠意協議を続けたいと思っています。

○白井経営管理室長
 軽油引取税の特例措置ですけれども、基本的には恒久的に対象になると思っております。
 ただ、他空港の例でございますけれども、年間利用者数が50万人を切ったがために免税空港から外されたという事例はございます。

○三ッ谷委員
 わかりました。いよいよ時間も迫ってきましたので、部長以下の皆さんの御奮闘をお祈りして、質問を終わります。ありがとうございました。

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