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委員会会議録

質問文書

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平成20年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:10/08/2008
会派名:自由民主党県議団


○小楠委員
 説明資料に基づいて、お聞きします。
 最初のJAPAN EXPO2008。ヤマハ株式会社さんと協働されたということですが、どういう経緯でヤマハさんと組むことになったのかをお聞かせください。
 そして、協働して――コラボレートして進めた内容、どんなふうな協働が行われたのかを教えてください。
 もう1つは、費用負担はどういうふうになっていたんでしょうか。以上です。

 日本青年会議所全国大会については、あしたの県知事への表敬訪問からスタートしますが、浜松青年会議所のOBとして、いろいろ御協力いただいたことに深く感謝を申し上げて、それだけにしておきます。
 6番委員からもありました空港アクセスです。これを、決まった後すぐに連絡をいただいて見たときに、正直、やっぱり困ったことになったなと思いました。
 東部の拠点駅にルートがないという6番委員のお話で、中部、西部のための空港じゃないかと言われかねんよということだったんですが、西部の拠点である浜松駅すら直行便がないですね。空港に行く場合に、浜松駅から浜松西インターチェンジで乗りかえて掛川駅経由で空港に行く人なんているわけないですしね。あるとすれば、掛川駅まで行って、そこからバスに乗るのかなと思うわけですが、ちなみに今の私がどうするかと言ったら、富士山静岡空港へは自分の車で行きます。
 このアクセスを見て、しかも下の観光エリアとのアクセスというのを考えたときに、この公共交通によるバス、鉄道を使う人っていうのは、恐らく静岡県以外からお越しになる――インバウンドっていうのかな――いらっしゃる方々のためのアクセスだよね。しかも、団体は団体のツアーバスを使っちゃう。そのツアーバスを使わない一部のお客さんのためのルートというふうにしか見えない。
 バス事業者へお願いをしていく中で、当然、どんな旅客がこの空港を使うかという予測のシミュレーションみたいなもの提示してますよね。だから、外から入ってくる個人利用の方がどのぐらいの比率なのか。団体でツアーバスを使うような人がどのぐらいの比率なのかというようなことは当然提示しておるんですね。逆に、県内もしくは近郊の方々がどういうアクセスで空港に向かうのか。自家用車で行く人が何割、空港まで団体バスで行くっていう方も結構いるでしょうが、どのぐらい、あるいは公共交通を使う人がどのぐらいというようなシミュレーションを、多分東・中・西地域別につくっているんじゃないですか。もしそういうデータがあるなら、示してほしいなと思います。以上です。

○森国際室長
 JAPAN EXPO2008のヤマハとの協働の経緯、それから費用負担区分についてお答え申し上げます。
 JAPAN EXPO2008につきましては、本県の知名度の向上ということで、本県を海外でアピールするということを前提で考えておりました。基本的には、実際に用意された大きな会場で効率的に行うということで、くしくも日仏修好150周年で、またパリでJAPAN EXPOという大きなイベントがあるということで、我々はそこでアピールしようということを前提に考えました。
 アピールする手法といいますか、我々がアピールするものとしては、基本的にお茶それから富士山を中心に考えたときに、たまたまフランスではお茶については、これまでも本県が非常にアピールもしておりますお茶の知名度、それから日本食のブームでもあり、ちょうどパリが日本ブームとしてこのJAPAN EXPOを開いているということが前提でありました。
 これをより効率的に行うためには、県だけ単独で行うよりも民間と協働でできないかということがありましたところに、ちょうど、このJAPAN EXPO自体がポップカルチャーといいますか、若者を中心に行われているということで、たまたまヤマハが新しい楽器の発売をヨーロッパで考えているという情報があったものですから、それで、県のほうからヤマハ本社に、一緒に協働でできないでしょうかということを相談したところ、県でもありますし協働できるのではないかということで話を詰めて開催に至ったところでございます。
 費用区分でございますけれども、費用区分は、あくまでもブースは協働で行いましたけども、大きく分けると半々にやっておりまして、費用はそれぞれヤマハはヤマハで持つと、県は一切持たないと。県は県で持つという費用区分で、向こうに了承していただきまして、広い会場でより多く集客できるという形で開催しました。以上でございます。

○田澤政策推進局長
 空港アクセスの協議と言いますか、事業者との会合に当たっては、実際にフライトスケジュールを同時並行でやってきたので、全体的な具体的な話は、協議の随分後の状況になっておりました。ただ、その前の働きかけの中では、富士山静岡空港と同様な状況にある秋田空港でありますとか、そういった空港などの利用の実態、それから、利用する県民に対するアンケートでありますとか、あるいは札幌、福岡の住民に対するアンケート等の結果を参考にしまして、公共交通を使うものは、大体全体の2割程度ではないかというふうに考えております。
 アンケート結果では、約半分ぐらい。それから、同種の空港での実態、結果では約2割ぐらいということでございます。
 委員から先ほどお話がありましたように、チャーター便であれば、ほとんど2次交通についてもチャーターされるだろう。それから団体ももちろんそういうことであろう。
 それから、県民の利用に関して言うと、やはり2,000台の無料駐車場の存在は、地域それぞれにとって富士山静岡空港の利用には非常に効果が大きいだろうと考えております。
 また一方で、企業なんかを回りますと、今、公用車、社用車を長時間とめておくような経営的な余裕もないので、あくまで出張や何かについては、公共交通を使っていきたいというような話も伺っているところでございます。
 そういったものもろもろ全体を考えますと、先ほどの各事業者の経営判断の中での基準になるようなものとして、需要それから費用対効果の面で、路線の選定あるいはルートの持ち方に応じて、なかなか厳しいところがあるということでございます。
 今、それの具体的、個別の資料は手元にありませんので、また必要であれば、委員長と相談をさせていただいてというふうに思います。

○小楠委員
 ありがとうございました。
 JAPAN EXPOのほうですけども、ひとつのスペースを2つに区切ってやったと。そうすると、緑茶と楽器のコラボレーションは何かあったのかなということなんだけど、それについて、もし何かあれば教えてください。

 空港アクセス、今、もし出せる詳細資料があれば、委員長、ぜひお願いしたいと思います。今の田澤局長のお話だと、公共交通の利用者が2割程度しか見込めない。かなりこれは厳しく見ているんだろうなというふうには思いますけど、それが伝わったら、やっぱりバス事業者は出せないよね。県都である静岡市とは結べても、それ以外とは怖くて結べないよね。
 遠州鉄道も大苦労してこんなコースを考えたんじゃないかと、これまた遠州鉄道に聞いてみたいと思いますけどね。相当、無理やりつくったコースかなっていうふうに――ごめんなさいね――私は思えてしまうんだけれども、そういう厳しい中でやっていこうとすると、先ほどの企業・団体等への働きかけ等も含めて、やっぱり利用者をいかにふやすか。そして、就航便数をいかにふやすかと、そこに尽きるんだと思うんですよね。

 部長ね、来年の組織のことをここで言っちゃいかんかもしれんし、違うことかもしれないけど、空港にかかわる部門は、企画部と空港部と観光局と3つに分れている。去年からちょっと一言申し上げているんだけれども、その辺のところもこれは交通政策だけでやれる話じゃないし、一方で企画部で空港振興――利用者のこともやっているわけだけども、やっぱりどっかでちゃんと考えておいていただかないと、一元化するべきだというふうに強く思っていますので、そのことについて、もし部長、何か御意見でもあれば、合わせてお願いします。

○森国際室長
 JAPAN EXPOのヤマハと静岡県とのそのコラボレーション、お茶と楽器についてというお話でございます。このJAPAN EXPO自体が、そもそもポップカルチャーといいますか、若者中心の会場であったということで、静岡県の仕掛けとしても、なるべくおしゃれと言いますか、クールジャパンというイメージで出した、ヤマハも今回の新型のタイプの楽器というのは若者向けの楽器で、先ほどちょっと言葉が足りませんでしたけど、ブース自体は統一して、要するにヤマハと静岡県一体型の統一したコンセプトでつくりまして、そこで客が来て、片側で楽器が実際に手も触れられるような状態。片側を見ると少しこちらもおしゃれに、お茶も実際の日本風というよりも冷茶を用意して緑茶を手軽に飲んでいただくというコンセプトにしました。
 それから、背景には赤富士というちょっとジャパンテイストにしながらちょっと西洋風にアレンジして、そこの場で写真を撮れるような会場ということで、ヤマハの楽器のほうから入ってきて、静岡のほうに誘導もできますし、例えば、お茶とかそういうところを見た若者がそのまま楽器のほうに向かうと。同様のコンセプトで立てて、しかも中敷居も取っ払いまして、ひとつの大きなブースという形で楽器とそれから我々が持っているお茶とか富士山とかいうイメージの相乗効果でということでございます。
 それには、もちろんヤマハと我々と何回か協議をして、そのコンセプトをそろえることとか、色合いとかも含めまして協働で、まさにひとつのブースの中で、費用区分の問題があるものですから、中でどうしてもこちらの分とあちらの分と分れましたけれども、全体的にはひとつの大きなブースというイメージで行いまして、先ほど部長からの話もございましたけれども、非常にクオリティが高いという評価を受けたのは、そういうことだと思います。統一的なもので、ある程度広いスペースをとって、企業と公共団体の持つ資源ですね、お茶とか富士山、そういったものがアレンジされてうまくいったんではないかというふうに自負しております。以上でございます。

○山村企画部長
 空港関連の組織ということで、時期的にはまだ具体的にそういう調整、協議に入っているわけじゃありませんので、こういう方向であるという話はできません。ただ、私が空港にも関与し、なおかつ企画部にきて、ことし――20年度から、大分、空港のいろいろな周囲の仕事を企画部で引受けるようになりました。それは、空港部がもともと空港建設というものに特化しながら、しかしながら、需要開拓まで合わせて空港部でやっていたんですが、空港部の仕事そのものが非常にふえてまいりまして、そうなると、だんだんだんだん、そういうような周囲の事柄については、なかなか手が回らなくなってきたということもありますし、もう1つはそういうソフト的なものについては県全体で対応していかなきゃいけない。
 そこで、昨年――19年度から企画部が旗を振りながら全庁でというようなことに取り組んだわけなんです。20年度については、需要開拓については空港部に持たせるという案もありましたけれども、そこは空港部、企画部それから観光がありましたので産業部ですね、そこで話をした結果、とりあえず20年度については企画部で持とうと、19年度の流れを受けたものになった結果、そうなったと思います。
 ただ今、ここへ来て、これからのことを考えると、じゃ、来年以降どうしたらいいのかと。これ空港が完成すると、いつまでも空港部という名称の部が存在するかというと、他県の例を見ていますと空港部というのは存在しません。ゼロかどうかちょっとわかりませんけれども、基本的には企画部の中に一部局としてあってみたり、それから建設部ですね、土木サイドの中にぶら下がるような県もございます。したがって、本県も空港が完成した暁については、どういう形でどこにその仕事をもっていったらいいのかということと、開港してから大切なのは、やはり四、五年は需要創造、需要開拓ですね、これが一番大切な事業、仕事になると思うんです。それをどこがメインになってやっていったらいいのか。そうすると、空港の管理と少しは切り離してやる必要があるのかもしれません。これから庁内で議論していかなきゃいけない。
 ただ委員の御質問で、観光は観光、空港に足を運ぶ利用者の利便性については、今は企画部に交通政策室があるから交通政策でやっている。恐らくだけど、それは今後もっともっと突っ込んでいった細かい議論になり、いろいろなトータル的な話になってくると、なかなか今の形では前に進んでいかないんだろうなと。そのときにどうしたらいいかっていうのは、これからそれぞれの空港部は空港部で一つの思いを描いているでしょうし、企画部は企画部で全体を見たときにこうあったほうがいい。観光は観光で、今空港のところに相当力をとられていますけれども、観光が難しいのは空港だけじゃないんですね、それ以外の物すごい幅の広い、従来からの観光行政がありますので、そこをどうするのかという問題もありますので、そういうものをひっくるめながら来年に向かって、そこは真剣になって、我々は考えていかなきゃいけないと、今こんなふうに思っています。

○田澤政策推進局長
 遠州鉄道が、大分無理をしているのではないかという点についてお答えしたいと思います。
 先ほど来申し上げております空港アクセスの整備方針にのっとりまして、西部地域については浜松駅との直行バスということで事業協議をしてまいりました。
 その結果、事業者は、無料の駐車場がたくさんあるということと西部地域は比較的に車への依存度が高いというようなことがありまして、もし浜松駅だとするとJR新幹線も在来線も既存の交通が発達しているので、ほとんどはそちらに大分お客がいくのではないかということがありました。
 それから、先行しておりますセントレアとの便ですね。こちらのほうの利用実態を見ますと、浜松駅からこの便を利用してセントレアに行っているものは大体27%程度。そのほか、40%は浜松西インターチェンジから行っていると。それから途中の三ヶ日のインターチェンジでありますとか、浜松北とか、そういったところから乗っているものが約13%あって、しかも磐田、掛川からが両方合わせると約20%ぐらいが使っているというような状況をもろもろ勘案し、なおかつ路線の設定については、既存の掛川からのセントレア便をそのまま富士山静岡空港まで延ばすことで、資源それから電光掲示があるとか、非常に快適なバスですけれども、そういったバスを有効に利用できるというようなこと。それから舘山寺とか奧浜名湖ですね、そういったところの利便を考えると、浜松駅ではなくて、むしろ浜松西インターチェンジと結ぶ路線のほうが費用対効果の面でも、また初期費用がかからないということから安定した継続的に運行できる路線を確保するという面でも有効だというふうな考えから、このようなことに今なっているというふうに聞いております。以上でございます。

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