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委員会会議録

委員会補足文書

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平成30年10月多様な働き方推進特別委員会
全国健康保険協会静岡支部長 長野豊氏 【 意見陳述 】 発言日: 10/05/2018 会派名:


○長野豊氏
 全国健康保険協会静岡支部長の長野でございます。
 本日は、私ども協会けんぽに御説明の時間をいただきまして、本当にありがとうございます。できるだけわかりやすい資料を御用意させていただいたつもりなんですが、説明が不足している部分などは、後ほど御遠慮なく御質問などをいただければありがたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
 失礼して座って御説明させていただきます。
 時間も限られておりますので、早速、この資料の御説明をさせていただきます。
 表紙の部分ですけども、「働き方改革のカギは健康経営」とサブタイトルで「事業所に合わせた取り組みの創出とPDCAによる機能化」と、いきなり仰々しいタイトルで恐縮でございますけれども、このタイトルにした理由は、この後の御説明でおわかりいただけるのではないかと思います。
 私ども協会けんぽも働き方改革の具体的な手段として、この健康経営が非常に有効であると考えております。これまでどういった手順でこの事業を進めてきたのか、あるいは静岡県の健康経営が、これまで発展してきた経緯等を中心に御説明をさせていただきたいと存じます。本日はよろしくお願いいたします。
 まず、私ども全国健康保険協会の概要を1枚にしたものでございます。
 今では、全国健康保険協会――これは正式名称でございますが――今では協会けんぽと一般的に言われておりますので、これから先は、協会けんぽという名称でお話しさせていただきたいと思います。
 私ども協会けんぽは、平成20年10月1日に設立された非公務員型の民間法人でございまして、それ以前は、政府管掌健康保険、政管健保と言っておりました。むしろそちらのほうがなじみのある名前ではないかと思いますけども、組織が東京にある本部と各都道府県に1つずつ支部がございまして、この右側のほうに被保険者の区分がございます。
 ごらんになっていただいておわかりになるように、10人未満の被保険者数の事業所が、実は全体の8割を占めております。これは国も全国もそうですし、静岡でも同様でございます。主に中小企業を対象にした公的な医療保険だとお考えいただければよろしいかと思います。
 それ以外に、ここにありますように健康保険組合、これが一般的には大企業で構成されております。大企業もしくは同種同業の会社が集まって組合をつくることもございます。
 それと別に、共済組合もございます。共済組合というのは、主に公務員の方ですね、県庁の職員の方とか、国の職員の方、この方々が主な構成員になってございます。
 その対角をなしますのが、この一番下に、ちょっと見づらいですけども、国民健康保険ですね。県と市町で運営されておられる国民健康保険。従来は、ここに自営業等と書いてますけども、今は大分変わってきてまして、自営業の方が減ってきてます。会社にお勤めの方でも、いわゆる非正規雇用の方ですとか、会社が社会保険に入ってないところが国民健康保険に入っていらっしゃる。全体の3割ぐらいが国民健康保険に入っていらっしゃるというお話もございます。
 したがいまして、単純に事業者と自営業という区分でもないということでございます。事業所数が、ここにありますように約6万社です。県内の事業所数6万社、加入者数が103万人ぐらいです。ほんの数年前まで実は、国保のほうが被保険者が多かったんですね。国保が100万人超えておりました。協会けんぽは九十何万人だったんですけども、最近、逆転しておりまして、協会けんぽの被保険者、加入者が国保の被保険者よりも多くなってきてるのが現状でございます。
 これは短時間労働者の厚生年金の適用拡大等に伴いまして、被保険者の方が国保から協会けんぽに移ってきた。そういう状況で、逆転現象が起きてきてるということでございます。
 次のページに参ります。私どもでは、働き方改革を成功させるための鍵が健康経営と考えておりまして、社員が健康であることによって企業の生産効率が上がる。社員の仕事へのやる気も出てくると。つまり社員の健康は、企業にとって重要な経営資源なんだろうと。そのことをまずは企業のトップの方々にわかっていただきたい。そういうところから、この活動を3年前にスタートいたしました。
 次に、健康経営に取り組む事業の流れを御説明したいと思います。
 まず、ファクスで健康宣言をしたいという意思表示を事業所の方にしていただきます。
 協会けんぽでは、その会社の健診データですとか医療機関から医療費の支払いを行う明細――レセプトと言っておりますけれども――このデータをもとに事業所健康度チャートを作成いたします。これは今のところ、健康宣言をしていただいた事業所だけに作成させていただいております。これを我々は、事業所カルテと呼んでいるんですけども、一言でいいますと社員の健康状態を数値化したものでありまして、そのチャートを持参して、事業所に協会けんぽの職員が訪問して、相談をさせていただきながら宣言内容を決定する手順になってございます。
 宣言された事業所の名称と宣言内容につきましては、協会けんぽのホームページで公表しております。協会けんぽでは、そのほかにも、ほかの宣言事業所の取り組み内容を好事例として紹介しておりますし、1年に1回振り返りシートを宣言事業所にお送りして、1年間を振り返っていただいて、翌年の取り組み方針を決めていただくなど、PDCAに沿った継続的な事業を展開しております。
 他の都道府県におきましては、宣言をした後は事業所にお任せというところがどうも多いようでございますけれども、宣言させっ放しにしないで、事業の継続性を重視してアフターフォローもしっかりやるというのは、私どものモットーでございます。これが静岡支部の特徴であることを一言申し上げます。
 次のページ、「事業所の健康度を見える化ふじのくに健康度チャート」ですけれども、先ほど申しました健康度チャートをもう少し大きくしたものです。この資料は、健康宣言をしていただいた全ての事業所にお配りしております。事業所の中には、この資料が欲しくて健康宣言をしたというところもあるぐらい非常に喜ばれている資料、データでございます。
 このデータは、健診結果から分析した各種の健康リスクの度合いですとか、社員と家族でどれぐらい医療費がかかっているかですね。
 そして、右下には、生活習慣の状態が、記載されております。六角形の内側、赤い線がこの事業所の健康度をあらわしてるわけですけども、この赤い線が六角形の内側にあるほど健康状態がいい、会社の健康状態がいい。逆に広がっていると、いろんな意味でリスクを抱えているということでございます。それが一目でわかるデータになってございます。
 最近、国レベルでも健康保険組合に対しまして、スコアリングレポートという形で組合員単位の健康度がわかる資料を出すようになっております。もともとは、協会けんぽからスタートしたものでありまして、私どもでは今後、さらにこの内容を充実させていきたいと思っております。
 次のページです。顔の見える訪問サポート体制ということで、私たちは、宣言をされた事業所には職員が必ず一度は訪問をさせていただいています。健康経営は、今では協会けんぽを中心に全国的に行われておりますけれども、ここまで徹底して事業所に寄り添った形でサポートしてるというのは、恐らく静岡支部だけだろうと自負をしております。これにつきましては、会社に張ってある、例えばポスターとか、実際に現場を見てみないとその事業所の課題ですとか、社員を健康にしようと本気で考えているのかはわからないんですね。ということで、必ず訪問して、現場を見させてもらい、その上で健康宣言を何にするかを相談して決めさせていただくと。だからこそ、私たちが事業所に最も適した提案を行うことができるんだと考えております。
 次のページですけれども、私どもでは数多くの事業所訪問を行ったことによって、豊富な取り組み事例を情報として有しております。宣言はしたが、あるいはこれからしたいけれど、何から始めてよいかわからないという事業所がほとんどです。いきなり出してくるところはめったになく、とにかく体にいいことを会社でやらなきゃいけないんだけれども、何をやっていいかわからないという会社がほとんどでございます。そういう事業所に対しましては、本日、皆様にもお配りしておりますけれども、取組事例集を使って事業所へのアドバイスを行っております。何といっても事業所の生の声を集めて編集したものですので、これからやってみたいという事業所にも説得力のある内容になっていると思います。
ステップ1、2、3とございます。ステップ1が、取り組みを始める環境の整備。ステップ2が、時間、場所の確保による取り組みの充実。ステップ3が、全社で取り組む事業所の実施方法。これは一言でいいますと難易度別になっています。まず最初に、何をやっていいかわからないというところは、ステップ1から始めていただく。健康経営を何年もやってて、なれてくるとだんだんステップ2、ステップ3へ進んでいくという構成でこの事例集を作成しております。事業所の立場に立って工夫をしているということでございます。
事例集は冊子だけじゃなくて、動画も用意してございます。健康経営に取り組みやすいよう配慮したコンテンツも提供してるということで、この動画につきましては、後ほど私の説明の後に、実際にごらんいただきたいと思っております。
 次のページですけれども、取り組み開始後におけるPDCAということで、宣言事業所の中には、宣言したときには大いにやる気だったんですが、だんだんとやる気がしぼんでしまうところも当然出てきます。私たちとしては、そうならないように毎年1回振り返りシートを御提出いただいています。
 と申しますのは、この健康経営というのは、1年ではなくて、長い期間継続して会社全体で取り組んでいただくことに意味があると思っています。1年で終わってしまったんでは健康づくりになりませんので、当然のことながら健康宣言事業所は、これからますますふえてくると思います。後で御説明しますけど、今、1200社ぐらいですがもっとふえてくると思います。協会けんぽの事務負担もふえる一方になりますけれども、私たちとしては、名目的にただやりましたということだけはしたくないと思ってます。実質的に企業と社員の方に健康になってもらわないとやる意味がないと思っています。そう思って取り組んでおるわけでございます。
 このシートの表面は、事業所固有の取り組み内容、そして裏面は、このAのところ、経済産業省がチェックシートをつくってますけれども、それに準拠した共通指標で評価できるチェックシート式にしておりまして、事業所の行動変容ですとか、後々の効果検証ができるようにするなどの工夫をしているところでございます。
 次のページ、「健康経営の効果は 健診リスクの比較」でございます。健康経営は、社員の健康を通して企業の生産性を上げる目的がありますけれども、当然のことながら健康経営に取り組むことによって、社員の方が健康になるのでなければ社員にとって目に見えるメリットが余りないという話になるわけです。企業だけの業績が上がっても社員にメリットがなければ何の意味もないという話ですので、私たちが目指しているのは、企業・会社にとっても社員にとっても、それから協会けんぽにとっても、それぞれがウイン・ウインになる関係でして、そういう意味では、誰も損をしない、みんなが得をするという、ちょっと欲張りですけれども、そういう健康宣言を今やってるところであります。
 このページでは、健康宣言をして健康づくりに取り組んだ事業所とそうでない事業所を比較いたしまして、どれぐらいの差があるのかという観点で調査している結果になっています。ごらんのとおり、この左側が健康宣言事業所です。
 腹囲のリスク、血圧リスク、代謝リスク、それから脂質リスク、それぞれのリスクに応じて、27年度がブルーの線になってます。28年度が黄色になってます。このリスクが、たった1年でそれぞれ全てで減ってきています。下がってきてるんです。
 一方で、何もしなかった、健康宣言、健康経営を一切やらなかった事業所と参考までに比較してみると、全てのリスクが上がってきてるんです。たった1年やったかやらないかでも、これだけの差が出てきてることには、むしろ私どもも驚いておりまして、これは確かに効果があるなと思っておるわけでございます。
 中小企業の健康経営の特徴は、大企業と違うのは短期間で効果が出るということなんです。大企業の場合は、さあやりましょうと言って、社内で全体のコンセンサスを得て、マニュアルをつくって一斉にやって、効果が出るまでに2年も3年もかかるケースが一般的なんですけれども、中小企業の場合は、トップの人がやろうと言ったら、次の日からできるわけです。ですから、効果がすぐに出るのが中小企業の健康経営の特徴だと言われております。実際このグラフを見ますとそういう結果が出ていると思います。
 次のページですけども、このページは企業の展開事例で、皆さん御存じの静鉄ストアさんの事例になってございます。
 このスーパーに行かれた方は、店内に、写真にあるような健康宣言と書かれたポスターですとかステッカーが数多く張られてるのをごらんになったんじゃないかと思いますけども、社長さんがとても健康経営に熱心な方でございまして、健康宣言を契機として、健康に配慮した商品の特設コーナーを設置したりとか、健康によくないものは販売できないという理由でたばこの販売をやめられたんです。これはできそうで、なかなかできません、ここまで徹底するというのは。ついでに申し上げますと、たばこの販売をやめることによって1億円ぐらいの減収になったんだそうです。それでもやっぱり置けないということでやめられたんですけれども、それだけでも社長さんのやる気が伝わってくるんじゃないかと思います。
 ちなみに社員の名札には、各自の健康宣言が、記載されています。ちょっと見にくいですけども、資料で読んでいただくとわかるかもしれません。社員から、アルバイトなど非正規の社員に対しましても健康を気遣う社長レターが渡されています。これ一人一人全員に渡されたんです。これらは協会けんぽの職員の提案に賛同していただいて、採用していただいたものでございます。
 次のページは、運輸支局との実質的な取り組みでございます。数年前、運転手の体調不良が原因で多くの死者を出すバス事故がございまして、これはまだ私たちの記憶に残っております。運輸業は他の業種と比較して、特に健康状態がよくないのです。もちろん静岡でも他人事ではありませんで、例えばバスやタクシーに我々が乗ってるときに、突然、運転手さんが倒れてしまったらとか、トラックの運転手さんが急に意識がなくなってしまったらと思うと、考えただけでも恐ろしいです。頻発する事故を契機に国土交通省もかなり危機感を持たれたようでございまして、この業種の事業所に対しまして運輸支局と私ども協会けんぽの職員が合同で、問題があると思われる事業所を訪問させていただきました。共同で健康宣言やりませんかという勧奨をやらせていただいたんですけれども、その結果、ごく短期間、数カ月の間に146社、健康宣言をしていただいたという結果が出ております。
 この取り組みにつきましては、全国初ということもあって業界誌、これは全国の業界誌なんですが、これに静岡県の取り組みが取り上げられました。今、ほかの県でもトラック業界とかバス業界、同じようなことやっています。でも一番最初にやったのは静岡だということなんです。
 右下にありますこれは何だろうと思われたと思われたでしょうが、運輸業というのは、先ほど言いましたように非常に健康状態がよくない。これなぜなんだろうと私たちも調べたんです。その結論は、早食いの方が多い。とにかく時間に追われて早く御飯を食べてしまわなきゃというんで早食いの方が多いとか、寝る前の2時間以内に食事をとる方が非常に多いことがわかったんです。この割合が高くて、そのことがメタボ率の高さにつながってることが、私どもの調査研究によって明らかになりました。
 それで、日本人間ドック学会で発表させていただきました。保険者が学会で発表するというのは、めったにないことなんですけれども、大変反響を呼びまして、評価をいただきました。
 次のページです。経済団体・自治体との連携体制でございまして、協会けんぽは、企業の従業員の方ですとか県民の皆さんの健康づくりのために、ここに記載されております商工会議所ですとか自治体等と協定を結んで、健康経営などの取り組みを共同で実施してることを一覧にしたものでございます。
 ここに記載されている団体の皆様の御協力をいただきまして、現在、県内の健康宣言事業所は1208社に達しております。具体的な事業所名が、先ほど申しました協会けんぽ静岡支部のホームページに掲載してあります。
 なお、一番下にありますように、私どもはまず静岡県と平成24年6月に協定を結びました。その後、県内の主要な都市とも協定を結ばせていただいて、住民の健康づくりを協働して一緒にやらせていただいております。
 次のページは、地域金融機関との連携です。協会けんぽでは、地域の金融機関と連携を行っておりまして、静岡銀行さんとも協定を締結しております。
 健診を受けた協会けんぽの加入者の方を対象に、通常の40倍という金利による短期のスーパー定期預金を商品化させていただきました。これは健診を受けた協会けんぽの加入者であれば、どなたでも参加できるというものでございます。結果、700人以上の方に御利用いただきました。
 右側にありますのが、静清信用金庫さんと合同で事業所を訪問しまして、経済産業省の健康経営優良法人の認定を受けるための申請のアドバイスなどを一緒にやらせていただく、こんなことも協働でやらせていただいております。
 今度は静岡新聞・静岡放送さんとの連携です。
 私ども協会けんぽが、健康経営の推進に取り組み始めました3年前から静岡新聞・静岡放送さんも健康経営に深く理解を示していただいておりまして、静岡県と協会けんぽと、それからSBSさんの三者による主催で、ふじのくに健康事業所応援キャンペーンを展開しているわけでございます。
 ここにありますようにステップを踏んでおりまして、まず、平成28年に何をやったかというと、この当時、健康経営という言葉も知らない人がほとんどでございました。まず、セミナーを何回か開催しまして、経済団体組織の、いわゆる経営層の方、企業のトップの方を中心に周知活動をまずやらせていただきました。平成29年度それを受けて、じゃあ健康経営やってみようという会社が幾つか出てまいりましたので、好事例を新聞やテレビで発信させていただきました。テレビで、もしかしたらごらんになったことあると思うんですけども。平成30年度、ことしは何をやったかといいますと、本筋から外れるかもしれないんですけども、健康経営の付加価値ということで、就職活動中の学生に対しまして、県内には社員の健康をこんなに大事に考えている企業、ホワイト企業がこんなにたくさんあるんですよというPR活動をさせていただいています。だから、もっと県内の企業に目を向けてくださいねという意味でやってるのですけれども、これはSBSさんですとか、県労働局等と連携をしてやっているところでございます。
 次のページです。経済産業省の調査結果を引用したものですけれども、学生がどのような企業で働きたがっているかということです。ここにありますように従業員の健康、働き方に配慮している、あるいは福利厚生が充実している企業を希望している方が4割を超えております。
 これに対しまして、彼らの親はどうかといいますと、従業員の健康や働き方に配慮しているが子供より多い5割、この赤い部分が親のほうが長いです。それから雇用が安定しているが4割を超える結果になっておりまして、これを見る限り、やはり給料が高いことよりも、そういうことを重視している学生さんや親が多くなっていることが、この資料で見てとれるわけでございます。
 次のページは、ことしから取り組んでいる内容ですが、就職活動中の学生などに向けて、健康経営に取り組む企業を新聞での広告ですとか就活フェア、あるいは就活セミナーなどにおいてホワイト企業として紹介する。先ほど申し上げたとおりです。
 私は、常々、県内のホワイト企業を知りたかったら、まず協会けんぽのホームページを見てくださいと言ってるんです。協会けんぽでは、健康経営に取り組む事業所をこれからも応援し続けてまいります。そして、静岡県で現在、しずおかまるごと健康経営プロジェクトの推進をしていただいてますけども、それをぜひ私どもも協力させていただいて、成功させていただきたいと思っております。
 最後に一言、これは提言というのもおこがましいんですが、これから企業における働き方を見直して、生産性を高めていく、社員の残業をなくすなどの余暇の部分をもっとふやすことによって県民の暮らしを豊かにして、会社を退職した後も元気で明るい老後を迎えていただく。そのことが、いずれ本県が再び健康長寿日本一に返り咲く1つの方向性ではないかと私は思っております。そういう意味では、これから皆様に作成いただく知事への報告につきましては、県民に夢を感じさせるものにしていただきたいと思っております、そのための最も有効な手段として、健康経営をひとつ位置づけていただいて、今以上に県内に定着させていくことが重要ではないかと考えております。
 この実現のために、県内の企業ですとか商工会議所等の経済団体、それから行政、保険者などがさらに一体となって、健康経営に参加する企業をもっとふやしていくことが肝要ですけれども、微力ながら私ども協会けんぽ静岡支部でも県民の皆さんの健康づくりのために力を尽くしてまいりたいと考えております。その環境づくりや企業の機運を盛り上げるために、今後とも皆様の御協力と御支援をよろしくお願いいたしたいと存じます。
 本日は、皆様の貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
 この後、引き続き、健康経営に熱心に取り組んでおられる県内企業の活動状況について、1つ動画をごらんいただきたいと思います。ちょっと時間が超過しましたけども、私からの御説明は以上とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。
(動画を流す)
 以上でございます。

○野澤委員長
 以上で、長野様からの説明は終わりました。
 これより、質疑に入ります。
 委員の方にお願いをいたします。質問は、まとめてするのではなくて、一問一答方式でお願いをいたします。
 それでは、御質問・御意見等がありましたら御発言を願います。

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