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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:07/29/2013
会派名:自民改革会議

    ○多家委員
     一括質問方式で何点か質問します。所管事項説明資料2の犯罪概況に、抑止重点犯罪、罪種別の推移があります。平成15年から平成25年まで、3万5000件あったものが1万6000件程度に減っています。もう大幅に減っている、減少している。さまざまな意味で警察が努力した結果だと思いますが、この中で、万引きという黄色い部分はほとんど減らないですね。強制わいせつ、それから公然わいせつ、自動車盗、自転車盗等も減らない。ほかは圧縮されているように思うんですが。減らしたいだろうと思いますけれども、何か原因があるのか、これについて特別にお考えを持って対策をしているか、まずこのことをお尋ねします。

     それから、資料6、地域に密着した警察活動強化のための取り組み状況の中で、ミニ広報紙という交番駐在所の取り組みがあります。大変身近でいい話だと思いますし、私どものほうにも回覧版に交番だよりが挟まってきます。うちのほうじゃ、さっきどなたかがおっしゃってましたけれど、玄関に鍵をかけるうちは少ないものですから、空き巣が多いというような地域であります。そういう中で、この発行の間隔はどんなふうにやっているのか。それからこのミニ広報紙はどなた様がつくっているのか。駐在員がつくっているのか、それとも署の広報がつくっているのか。それからコンテスト等を考えているのか。これは発行するわけですから、予算がかかっていると思うんですが、どんなふうな割合でやっているのか。そんなことをお尋ねします。配布の範囲も教えてください。

     次に、資料7、交通事故発生状況についてということで、図が書いてありますが、1から7まで、おおむね高齢者ということですね、何もかもが。
     去年の12月に、私のところに沼津市役所から手紙が来ました。名前のところがセロハンになっていて、中身がわかるようになって。国民健康保険のお金も払ってるし、固定資産税も払ってるし、市役所から来る通知は大体催事の案内なんです。当然、そういうものだと思ったら、中身はこんな色してたね。ピンクなんだね。ピンクのラブレターが来たっていうんで、胸がときめいたわけじゃないけれども、あけてみたらびっくりしたんですね。介護保険被保険者証、多家一彦、65歳、前期高齢者。心の整理はなかなかつかないけれども、もらった人は大概そのときは相当のショックを受けるようですよ。しかし、家人にわからないように、引き出しの下に入れてほっといたら、2カ月後に、金払えって介護保険料の請求通知が来ちゃってね。もう8,800円ずつ、ずっと払うようになるんですね。私もそういう意味では、高齢者のくくりに入りました。
     したがって、自分の運転する能力というものが、やっぱりわかりますね。かなり前だと一発でうちの駐車場には入れたのに、今は1回じゃ入れないね。斜めになったりするんだね。バックがどこでとめたらいいかわからない。考えて印のところでとめればいいっていったって、おりてみると斜めだからかなり違うとか、縦列駐車が下手になったとか、65歳の多家一彦も、かなりそういう状況に入ってきている。しかし、若いときはそんなことは思わないですね。なってから思うんだけれども、ふとそんなことを考えてみると、この交通事故発生状況については、恐らく動体視力とか運動神経とか、さまざまな老化によって、こういう状態になっていると。
     そんなことを考える中で、高齢者の交通について少し聞きます。高齢者の免許更新について、講習、予備検査等を書きかえのときにしてくれるということは承知しています。それがおおむね75歳以上の方だということも承知しています。そこで質問ですが、高齢者が免許更新する際に必要な高齢者講習等の手続がどんなものであるか。それから高齢者講習等手続の根拠とか強制力ですね、そういうことについて。もう1つ、高齢者講習等によって運転の不適格者と認められる人を排除できるのか。排除する事例があるのか。
     それから、予備検査というのは、かなり人によっては残酷な検査だね。来た人に何しに来たんですかと。あなた、生年月日は、お名前は。それからきょう何月何日かわかりますか。絵を見せますから、動物が出たら手を挙げてください。明らかにこれは認知症のテストですが、そういうことをやるわけですね。やらなきゃしようがない。だけれども、医者でもない、予備講習の皆さんがそこまでやらなきゃならないということについて、どんな状況なのか、そのことをまずお尋ねします。

     それから、高齢者運転免許返納制度について伺います。これは高齢者のくくりが65歳か75歳か85歳か、これは全く別ですが、先ほど言いましたように、自分に運転する能力の自信がなくなったときには、免許証を返納してください、積極的にやってくださいよと、今、警察はそういう運動を、静岡県警だけではなくて全国的に展開していると思います。
     平成23年9月の定例会本会議で、時の本部長の安村さんに私は一般質問をしました。どういうことかといいますと、運転免許証を返納した65歳以上の高齢者に、車でいえば運転免許経歴書というのをくれるじゃない、1カ月ぐらいで。ところが、そういうことを考えないで、とにかく家の者が返せと言うから返しました。返したら、途中でいろいろな雑音が入ってきて、その経歴書を示せば、タクシーや公共交通機関――電車は別ですよ――おおむね1割をまけてくれると、こういう制度があるというんで、慌てて警察へ行くと、おじさん、だめと、あんたそのとき言わなかったからだめだね、さようならって、こういうふうな話に当時なったんですね。
     それでは、少し不公平じゃありませんか。返納してくれというふうに言っている警察のやり方としては、心がなさ過ぎるのではありませんかという質問をしたら、安村本部長は、警察庁等と問い合わせして、考えてみたい。できるならば、運転免許取り消し通知証があれば、それを証明書として認めますという制度に変えていくように努力します。とにかく静岡県警としては、そういうふうに努力をしていきますとおっしゃいまして、そのとおりなったんです。
     これ警察の所管じゃないと言うかもしれませんけども、推進しているのは警察ですから、サービスの内容、どんなふうに行われているか、警察でどの程度把握されているか。
     それから運転免許証の返納実態の地域による違い。山間部と都市部では、返納実態は大きく違うと思います。山口県の周南市で、高齢者ばかり10世帯ぐらいのところで、免許を返した途端に絶対生活できないようなところ、もう医者に行くのもできない、買い物もできない、そういうところは返す率が悪いと思います。逆に、駅の近くにマンションを借りようなんていう発想の人は、これはとっとと返すね。そういうことを警察のほうは考えていらっしゃるかどうか。
     それから、年寄りというのは、いつまでも若いと思ってる人も、ちょっとで年をとったという人もいますんで、そういう年齢別に対して何かお考えになっているか。今後、免許証返納制度の促進を、僕は当然していくべきだと思いますが、何かそういうことについてお考えがあるかどうかお尋ねします。

     それから、最近、余り騒がなくなりましたけど、忘れたころ必ずやってくるのが、高齢運転者の重大特異事故ですね。昔の暴走族じゃないけども、暴走老人が高速道路を逆走するということが出てきたり、店舗の前でアクセルとブレーキを踏み違えて、店舗に突っ込んで、大きな人身事故を起こしたりという話があります。この防止対策について特別に何か手を打ってらっしゃるかどうか。
     それから、高齢者によるひき逃げ事案というのが多くなっているというふうに思います。一昨年も私の近所の92歳の方が、雨の日にひき逃げをしてつかまって警察にとめ置かれた。1週間か2週間とめ置かれて、結果的にどうにもならないわけですが、そういう事案がままありますので、高齢者ひき逃げ事故の防止対策、もしくは考え方、そんなことをお尋ねします。

     それから、高齢者にかかわることで、もみじマークっていうのが評判悪かったね。このもみじマークは政府が悪いとかいろいろ言い出して、結局もみじマークは磁石でくっつけるやつと、張るやつといろいろあったけど、平成23年2月1日からクローバー型にデザインを変える、これで落ちついたわけですよ。しかし、着用の趣旨はわかりますけれども、どうしてもしなきゃならないのか、努力義務でいいのか。若葉マークも同じですが、これによって何か反則点をとられるようなことがあるかどうかということについてお尋ねします。
     それから、高齢運転者標識の効力というのはあるかです。当時言われたのは、それをつけてうちの前へ駐車していると、空き巣、強盗に入られるって、評判が悪かったね。高齢者世帯と自分で言っているようなもんだと。したがって、これを何とかしようという話になったわけですが、そのことについてお尋ねします。
     それから、標識を着用しなさいという努力義務だということはわかってますが、着用しなさいというふうに指導していく考え方、そのことがあるかどうかということについてお尋ねします。

     視点を変えまして、次は、先ほど5番委員からお話がありました、登山の事故で、富士登山で海の日を挟んだ3連休のときには、相当数の事故がありました。死亡事故もあったやに聞いています。さらに井川、奥大井、南アルプスでは、これから夏山シーズンになりますと、かなり静岡県、長野県、山梨県、岐阜県で、山岳遭難事故があります。それ相応の技量と体力があって山に行く人、なくて行く人、さまざまで遭難に遭うわけですが、これはもうそのことをどうこう言ってもしようがないわけですが、山岳救助に対して、警察と消防と、どういうふうにタイアップしてやっていらっしゃるのか。御殿場、小山、裾野、それから富士、富士宮、静岡県側は富士山を取り巻く消防署というのはそんなところだと思います。それから、清水、静岡、金谷、島田、天竜、ここらについては、当然、消防と山岳救助隊との連携が必要だと思いますが、そのあたりについて訓練を含めてどんなふうにやっていらっしゃるかお尋ねします。

     それから、富士登山ですが、静岡県側でいいますと富士宮口、須走口、御殿場口と3カ所あるわけですが、富士宮は2,400メートルが5合目、須走は2,000メートルが5合目、御殿場は1,400メートルが5合目。同じ登山口でも、1,000メートル近い差があって登山をしていくわけでして、そこにはおのずと遭難に遭う人の根拠が違います。僕も何十年か毎年登っていて――ここ二、三年、さっき言った高齢化に伴って少なくなりましたけども――富士宮口はごつごつですから、岩山を登っていくようなものですから、大概、下るときに足をくじいたりなんかする事故ですね。
     きょうの朝日新聞の朝刊に出てましたけども、富士宮口から登る人は、転倒が34件だね。ところが、御殿場口は砂走りというか、れきですから、転んでも余りけがしない。4件ですね。高山病は、標高が高い富士宮口から上ると24件、御殿場からは1件、須走、小山から登る人は、その中間ぐらいになっています。当然、その登り口で、先に登山計画書を出しなさいと指導していると言いますが、登山計画書を出させるんだったら、それと引きかえに警告書や注意書を渡してやったほうが、私はいいような気がします。富士宮口から登る人には、2,400メートル付近から4時間ないし5時間のワンステイをしなければ高山病になりますよというもの。それから御殿場口から登る人には、下りで目を離したら、あなた絶対迷いますよ、富士山で迷ったら遭難ですよと。だから、したがって、サインを見落とさないようにきちっとする必要がありますよと。そんなことについてどんなお考えか。
     何点か質問しましたけれども、余り再質問するつもりありませんので、さらりと答えていただければ結構です。

    ○森下生活安全部参事官兼生活安全企画課長
     刑法犯認知件数は10年連続で減少していますが、資料2にありますように、減少率が少ない罪種があるようだ、というご質問でございます。
     御指摘のとおり、平成15年から県警挙げて取り組んできた街頭犯罪・侵入犯罪抑止総合対策、あるいは、防犯ボランティア団体の協力による犯罪抑止対策といったものを推進したことによりまして、刑法犯認知件数は10年連続で減少しております。先ほど委員が挙げられました犯罪も、減少率は低いわけですけれども、いずれも件数としては10年前と比べてかなり減少しているという実感でございます。この減少率の幅に差がありますのは、それぞれ理由があろうかと思います。
     例えば、先ほどありました万引きとか自転車盗といったものについてであります。いわゆるゲートウエー犯罪というように、意外と気楽に手を染めてしまうというような犯罪がまだ減少率が少ないということで、規範意識がまだまだ高まってないのではないかなと考えております。
     こういったものについて、ことしは、例えば自転車盗については、重点犯罪に加えまして、重点地区といったことも指定して取り組んでおり、また、万引きについても、5月に事業者、関係機関・団体、警察といった関係団体を全て集めて、どう減少させていくかというようなことで取り組んでおるところでございます。その結果、ことしに入って、自転車盗、それから万引き等もかなり減少しているという現状でございます。以上でございます。

    ○山城地域部参事官兼地域課長
     ミニ広報紙の発行等について御説明させていただきます。
     ミニ広報紙につきましては、各警察署の交番、駐在所の警察官、並びに各交番等に配置しています交番相談員等が作成しているところでございます。発行につきましては、年4回をおおむね目標に発行しているところでございます。
     発行の回数等については、2,500回を超えるところでございます。さらに、配布方法につきましては、先ほど委員のお話のとおり、町内ごと回覧板による各戸配布、巡回連絡時、交番等で行われる会合の際の配布、または振り込め詐欺等の発生が見られる場合には、警ら活動の際、直接銀行や郵便局に配布して活用しているところでございます。
     コンクールの開催につきましては、県下的には開催はしておりません。各警察署ごとにおいてコンクールを開催しております。予算につきましては、平成25年度は地域警察運営事業費として計上している1200万円から支出しておるところであります。以上です。

    ○藤浪交通部参事官
     それでは、私のほうから高齢者講習についてお答えします。
     まず最初に、高齢者講習の手続の概要でありますが、高齢者講習は、運転免許証の有効期間満了日の年齢が70歳以上の方に、免許更新期間満了前の6カ月以内に事前の受講が義務づけられている法定講習であります。また、75歳以上の方は、この高齢者講習と合わせて講習予備検査を受けていただくというものであります。このため、該当する方には、免許更新に合わせて高齢者講習の受講が事前に必要であることや、講習を実施している自動車学校等をお伝えする講習通知を6カ月前までに確実に届くように郵送しているところであります。そして、通知が郵送された方は、講習通知に記載されている自動車学校の中から、自宅から近いなど希望する自動車学校に直接電話予約をしていただき、受講していただく手続となっております。
     次に、この高齢者講習の根拠でありますが、道路交通法の第101条の4に定められておりまして、未受講者の方については免許更新できない規定となっております。
     次に、運転不適格者の排除ができるかどうかということでありますが、高齢者講習は70歳以上の高齢者の方に、加齢による運動能力や記憶、判断力の衰えを自覚していただくことを目的としております。よって、受講状況等によって免許を返納していただくというようなシステムはございません。ただ、先ほど言いました、75歳以上の方に受講していただく講習予備検査は先ほど委員のほうからありましたが、これは大きく時間の見当識、それと手がかり再生、あと時計描画という3つの種類の検査を実際に受けていただきます。これによって個人差の大きい記憶力、判断力の違いについて記憶力、判断力が心配ない方、少し低くなっている方、低くなっているというふうに認められる方と簡易検査でありますが、この3分類に分類させていただいて、御本人にお知らせするという形になっております。
     また、この高齢者講習、予備検査を受けていただいていれば、後は更新時講習、目の検査等をやっていただいて、免許の更新となります。記憶力、判断力が少し低くなっている方、低くなっているというふうに認められる方につきましては、免許台帳にそういう分類がされている旨の登録が行われます。そして、この分類されている方が、免許更新の前後に信号無視や一時不停止等の一定の交通違反をした場合には、本人及び御家族に病気の有無、日ごろの状況等詳細の聴取、これとあわせて医師への受診、さらには免許の返納等の御検討をしたらいかがでしょうかという指導をしているところでございます。
     平成24年中にこの指導の対象となった方は58人おりますが、58人のうち、指導に従って免許証を自主返納された方は11人おります。58人中11人です。そして、ことしも6月末までに30人中7人の方が自主返納に応じていただいているというのが現状であります。私からの答弁は以上であります。

    ○土手交通部参事官兼交通企画課長
     運転免許証を返納した高齢者の支援を行う優遇制度につきましては、運転経歴証明書の交付を受けた高齢者を対象に、乗り合いバス高齢者優遇定期券の対象年齢の引き下げ、タクシー事業者によるタクシー運賃1割引きの制度が運用されております。このほかに、県内の7市6町において住民基本台帳カードの交付手数料免除。5市2町において運転経歴証明書の交付手数料の助成。交通安全協会各地区支部において自主返納した会員等に自発光式反射材つきの傘やバッグ、バスの回数券、タクシークーポン券、ラジオつきライト等の記念品の贈呈。商店等における料金の割引や、コーヒー、デザート無料サービス、粗品進呈などが運用されております。
     続きまして、高齢運転者自主返納率の地域による違いについてでありますけれども、平成24年中の若干の数字を申し上げます。警察署単位でデータを管理していることから、一概には申し上げられませんけども、山間部よりも都市部のほうが若干返納率が高いものと認識しております。例として、平成24年中、都市部を主に管轄する静岡中央警察署、静岡南警察署の返納者は、高齢者免許人口の比率に対して2.0%となっております。一方、郡部を管轄する湖西署では0.9%、次いで、富士宮署、牧之原署、掛川警察署が1.0%と低い傾向にあります。
     続いて、免許返納の促進に対する考え方でありますけども、今後もあらゆる機会を通じ、運転免許自主返納制度と優遇制度の周知を図るとともに、自治体や民間企業等に対し、さらなる優遇制度の導入等を働きかけ、自主返納しやすい環境づくりに努めてまいります。

     続きまして、逆走、アクセル踏み間違い等の事故の防止対策ということであります。
     逆走事故の防止対策としましては、多くが高速道路、自動車専用道路などの流出、流入口で方向を間違えていることから、運転者が進行方向を間違えないように、高齢者にも見やすくわかりやすい標識となるよう、道路管理者と連携し、誘導矢印板、案内標識、路面表示の新設や見直しを実施しています。また、アクセルの踏み間違い事故防止対策としましては、警察としましては、高齢者に加齢に伴う身体機能等の低下を認識していただくため、参加・体験・実践型の交通安全教育を実施しているところであります。
     続きまして、高齢者によるひき逃げ事故の状況につきましては、本年6月までに検挙したひき逃げ事件の被疑者は65人で、このうち高齢者は19人、昨年と比較して13人増加をしております。高齢の被疑者自身に逃走動機を確認しましたところ、大した事故ではないと思った、原因が相手にあると思ったとの申し立てでありますので、独善的な判断で逃走している傾向が見られます。防止対策としましては、ひき逃げは重大犯罪だと、高齢者といえども逃げ得は許さないという姿勢で臨んでおります。また、高齢者宅訪問等、あらゆる機会を通じてひき逃げ事件は重罪であることを周知してまいります。

     最後に、高齢運転者標識の関係でありますけれども、反則点はあるかということでありますが、現時点ではありません。高齢運転者標識の効力につきましては、高齢運転者自身に対して慎重な運転を求める一方で、周囲の車両に対して保護義務を課すことにより、高齢運転者及び周囲の運転者相互の事故防止効果が期待できるものと考えております。高齢運転者標識の着用促進につきましては、高齢運転者の保護、そして交通事故防止の観点から、多くの高齢運転者が積極的に標識を表示することが望ましいと考えておりますので、今後もあらゆる機会を通じて、標識の表示の促進を図ってまいります。以上であります。

    ○山城地域部参事官兼地域課長
     遭難事故防止対策について、各関係機関との連携についてお話しいたします。
     まず、消防との連携についてでありますが、警察では各地元消防署と連携して、山岳救助活動を行っております。特に南アルプスを管轄します静岡中央署においては、静岡市消防本部と連携した救助活動を実際に行っているところでございます。富士山におきましても、富士宮警察署、それから御殿場警察署において、地元の消防署と連携をとって救助活動を行っております。警察だけでは5合目等付近までおろすのは非常に苦労もありますので、消防の応援を得ているところでございます。
     その他の警察署でございます。天竜、大仁等につきましても、地元消防署と訓練等を重ねて、発生時には共同で捜索活動を実施しております。訓練につきましても、ことしの1月には、富士山において静岡市消防本部と当県の山岳救助隊、これに神奈川県警の救助隊も入れて合同の訓練も実施しているところでございます。

     続きまして、登山時における警告等でございます。委員のお話のとおり、それぞれの登山口によって遭難の特徴があるのは事実でございます。したがって、警察といたしましては、県警のホームページや県で出しましたガイドラインの中で、QRコード等で登山における注意事項を喚起しているところでございます。それぞれ特に富士宮口については、1時間以上休憩をとるように指導しているほか、細かな指導を記載しているところでございます。以上でございます。

    ○多家委員
     気になっているのは、1割引きですね。バス協会と県のタクシー協会と県の個人タクシー協会に聞いてみましたよ、どうなっているか。現実に証明書をもらってタクシーに乗ると、1割返してくれるそうですね。だから1,500円だと1,350円の金額をいただいて、150円まけてくれるんだって。どうやってまけてくれるって、ちゃんと1,350円の領収書をくれるそうです。その150円はどなたさんが負担するかという話になると、タクシーの運転手さんが負担するんだそうですよ。今のタクシーのそれぞれの協会について、いろいろ調べてみましたから、私の判断が間違っているとは思わないんですが。今、最低の稼ぎをすると、決まった給料だけど、ある程度いくと歩合になります。運転手さんが稼いだら稼いだ金額によって、タクシー会社と折半になるから、うんと稼ぐ人は、自分の稼ぎの中から1割をサービスする制度なんだそうです。
     極端に言いますと、県のタクシー協会は、協会としては社会貢献の一環として実施しているが、割引制度自体は各事業所がそれぞれ国交省に申請して行っているところであり、その負担がどこにあるかということについては介入できない、承知していませんと、こう言っているんですね。それから、個人タクシー協会が協会としては社会貢献の一環として実施している。費用負担は各事業者となり、個人タクシーであることから、当然運転手が負担していると。発想としては、タクシーの運転手個人で割引をされていると。
     警察はこのあたりについて、やはり、文化・観光部になるのかな、交通政策課等でもう少し具体的に、企業として団体として負担をしてもらうような話があってもいいのではないのかななんて思います。

     旧中伊豆町の筏場地蔵堂というところに行きますと、年寄りがつえをついていて、その上に、高齢者の標識マークがある。これは去年見つけたね。ことし行ったら、今度は子供のものと両方やってあるんですね。わずか150かそこらの世帯数の集落ですが、みずからの命はみずから守ると。この集落は高齢化率31.9%だけど、なかなかしゃれた人が来るんだね、東京のほうからデザイナーが。もうここをついの住みかと決めた、そういう人に頑張ってもらって、10万円払って、この絵をつくってもらって、地域が版権を持っているそうです。欲しければ売りますよというんだけども、交通標識もこういうふうなものがたくさん出てくると、やっぱり事故が減るのではないのかななんて思いもします。時間になりましたから、もう終わります。

    ○阿部委員長
     ここでしばらく休憩いたします。
     再開は15時10分、よろしくお願いいたします。

    ( 休 憩 )

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