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委員会会議録

質問文書

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平成22年10月過疎・中山間地域振興特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:10/25/2010
会派名:民主党・無所属クラブ


○小長井委員
 山田さんと加藤さんにお伺いいたします。
 こちらへ移住・定住されるについて、いろいろ情報を集めたりされた経験があると思うんですね。会社をやめたら田舎のほうに住みたいと希望される方は結構いると思うんですけど、そういうふうに思い立ったときに、よりスムーズにこちらへ移住が可能かどうかということについて、情報を得るということは非常に重要だと思うんです。先ほどお聞きしましたら、河村さんとのつながりという、そういうふうなお話もありましたけれど、ほかの皆さんがこれから移住を希望されるときに、こういうことがあったら3年も5年もかからないで希望が達成できるんじゃないかということがございましたらお聞かせいただきたいと思います。

○河村秀昭氏
 結果として3年になったわけですが、我々はできるだけ時間をかけながらすすめてきました。住んだ後に、こんなはずじゃなかったとか、そういういわゆるミスマッチを極力少なくするには、多少の時間は必要なんですね。「行きたい」から「じゃあいいよ」。そういうケースは本当にまれで、入ってくる人たちの人柄――そういうのも、我々は知りたいですよね。「この人たちだったら大丈夫だね」ということを、ある程度我々が感じて、「じゃあこの人たちなら真剣になってお世話しよう」と。ですから、私どもは来られる、相談される方の真剣度ですね、これをまずできるだけ確認して、本当に真剣だなというのがわかれば、その分だけ我々もこたえてお世話するということ。ですから、結果として加藤さん、山田さんも2年、3年になったんですけど、それはある面でいくと結果的にかえってよかったかなと思うんですよ。恐らく、加藤さんにしても山田さんにしても、その2年、3年ってそんなに長い時間じゃなかったような気がしますね、私からの印象では。どうでしょう。

○和田光弘氏
 空き家ですけど、佐久間町でも廃屋も入れると400軒ぐらいあるわけですよ。ただ、貸していただけるうちが以外に少ない。何でかというと、年に二、三回お祭りとかお盆に帰ってくるから、その別荘がわりとか。それから、もう今子供たちは遠くへ行ってひとり暮らしをしていて、子供に呼ばれてさあ行こうとしても、すべての荷物を置いていくというのは難しいと。荷物がいっぱい入っていて人には貸せれないという話なんです。でも、それは「捨ててもいい」と言うんですね。しかし、行ってしまってもう荷物をあきらめて捨てていく人が片づけなければならないとか、つぶさなければならないという、そういう問題が出てきて、お金がかかるわけです。そういうことに対して、NPOなどでお手伝いして、うちの中を全部整理して片づけてあげる。そのときに、幾らNPOでもすべてを無報酬でボランティアでやるわけにはいかないと思うんです。そういうときに、少し何か補助金的なものもあるような制度があるといいなと。いろいろとよく話をして、今、市のほうでも「そこら辺を検討してみましょう」ということでやっていただいておりますが。そういうことで、「貸してやりたいんだけども荷物があってね」という、そういううちがすごく多いですから、皆さんが「さあ住みたい」と言ってきても思うように気に入ったうちというのは、すぐには難しい。探すにもそれなりの――ぽっとん便所は女性の方は嫌いますので、ぽっとん便所じゃなくてちゃんと浄化槽もできているとか。「いつ来ても住めるよ」というようなうちを貸していただけるのを探すというのは大変なんですね。何かそこら辺のことを支援していただけるよう、考えていただけるといいです。

○小長井委員
 そうしますと、400数十件ほど空き家があって、「貸してもいい」というおたくは何軒かあるわけですね。

○和田光弘氏
 本当にわずかですが。

○小長井委員
 それはこちらに問い合わせればわかるわけですね。

○和田光弘氏
 わかります。

○小長井委員
 それと、お試し住宅制度があるというふうに伺っておりますけれども、これの利用者というのはありますか。

○河村秀昭氏
 ございます。ことしの6月に山香の上平山という地区に移住された五嶋さんという御夫妻が、ことしの2月にお試し住宅に入られまして、それで6月に移住されました。それで、たまたまその家はちょっと補修が必要だったんですね。さきほど加藤さんがちょっとお話しされましたが、それを加藤さんにお願いして、加藤さんが直してくれた。ですから、移住者同士の新しい連鎖が始まっているんですね。すごくこれはいいことだなと思っております。
 現在、神奈川県の横須賀から見えられている方も4月から入っております。この方たちは、東栄町に近い川上という地区なんですけど、そこに新年から気分新たにいらしたらいいんじゃないのということで、年内に引越しを完了して、新たな年からその川上のほうに移住するということです。お試し住宅は、いろんな制約はあります、正直言って。市から、無償でお借りしているんです。しかし、運用の仕方によっては、すごくそれが1つのワンステップになっていますので、これで2年目に入っていますけど、私は、お試し住宅はお試し住宅なりにそれなりの役割は十分果たしているというふうに思っています。

○小長井委員
 もう1点。NPOのタクシーについてお伺いします。これは有償運送業ということで、始めるについて国などにいろんな許可をとったりとかということがあると思うんですけど、その制度について、よりとりやすい、あるいは運営していく上でのいろんな制度上の規制なんかもあると思うんですけど、そういった問題点、こういうところがこんなふうになればいいなというようなことがあったらお聞かせください。

○和田光弘氏
 問題点だらけなんですけどね。当初、この話をやろうという時に、福祉バスとかになったら停留所へ行かなければやっぱり乗れないんですね。時間的にも何時ということで。停留所に行くには歩いていかなければいけないのです。そういう形なものですから。タクシー業者がたまたま倒産しちゃって、なくなっちゃってて、そういうところから始まりました。会員にやっぱり不便をかけてはいけないということで始めたんですが、当初はだれでもできるという予定だったんですよ。自分の軽トラックがあれば軽トラックを出して送っていく。常にそういうことはずっとやってきたんですが、隣同士でおばあさんが悪ければ「すぐに病院に連れていってあげるよ」ってやっていたんです。そうすると、その方は気を使って御礼をくれるわけですよ。それで、それをたびたびやると、御礼のもらいすぎとかそういう問題があるから、タクシーをつくろうという話から始まったんです。
 そしたら、やっぱり交通会議というのがあるんですが、それが厳しい。当初の申し込で、こういうのをつくりたいと言ったときには、自分の車でそうやって乗せていってやるんだからということで、「運転手さん皆さん登録してください」と、そういうことをやったんですね。いざ始まるのにはいろいろ制約がありまして、朝の7時から4時までしかいけない、土日はいけない、それから定期点検に車を出さなければいけない。それも整備工場と契約して、常に3カ月、3カ月で定期的にしなければならない。保険はどのぐらいのに入るとか、すごい厳しい。それから、当初普通免許でよろしいということでしたが、やはり国の決まりで年に2回しかない講習会を受けるのに1人5万円かかる。それも名古屋と東京だけの2カ所で。そこに受けに行くと宿泊なんかしないといけない。そういう費用も全部かかってしまう。二種免許を持っていればいいんですけど、二種を持っている人というのはほかのところに行けるもんですから、なかなか見つからない。そういう問題点がいっぱいありますね。それから飲酒運転、もちろんそういうことをきっちりしておきなさいということで、朝7時に出てきて担当者が全部点呼でチェックしてそういうこともしています。物すごく難しいですよ。でも、やらないとしようがないので。絶対にもうかる仕事じゃない、赤字なんですよ。ここから30分、40分のところへ迎えに行っても、今までは迎車料というのはもらわなかったんです。とれなかったんですね。ですから、本当に基本を300円としてやっております。タクシー料金の半分以下でなければいけない、それがもう頭にある。上から決められた業務ですから。
 例えば、当初考えたときに、マイクロバス運営で、一番遠くのところから一人乗せて、それから次のところで待っている人を乗せて、それぞれ料金がもらえるでしょう。そういう形でやろうという話もあったんですが、そうすると、合計でタクシー料金よりも金額が多くなると。それではいけませんということで。それから、事故――例えばスピード違反だったりとか、何か軽い事故でも、一遍やると5年間はそういう運転はしてはいけません、そういう厳しさがあって大変なんです。
 問題点だらけなんですが、延べで年間6,000人から7,000人の皆さんに利用していただいています。これについても赤字は覚悟で、いよいよになれば、さっきの運転資金じゃないですけど、取り崩していかないとしょうがないということです。今、市のほうにも御理解いただきまして、年間100万円を限度に補助をしてくれるよということで、やっています。それが今、過疎法の関係で6年間延びました。そのような状況です。

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