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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年2月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 時久 議員
質疑・質問日:03/10/2010
会派名:公明党静岡県議団


○阿部(時)委員
 細かい質問まで入れますと、12項目ぐらいあります、たくさんしますので。委員会の説明資料の中と議案の説明資料に基づいて質問します。
 その質問の前に今回の平成22年度予算は、県民部が新たな部に変わっていくわけですけども、それに対して知事からこの事業の中身としての何か指示がされて、その指示のもとに今回の予算が組まれていると思いますけども、主なその指示の中身――これは恐らく知事のマニフェストがもとになる部分がございますけども――その辺で今度はくらし・環境部に変わっていく中での知事からそういった指示が出ているものがあるのかどうか、その辺のところを、まず部長から説明いただきたいと思います。

 次に、まずはこの説明資料からいきますので。7ページの県営住宅事業特別会計の関係の中で債務負担行為がここに出ております。その中のいわゆる借上型公営住宅建設費の補助金、これは債務負担行為で5400万円ですか、金額が出ております。
 これは補助金としては対象件数として既にあって、なおかつ現物というか、工事にかかっている状態なのか。要するに現物というか、建物がつくられている過程で、これに重なって債務負担行為になっているのかどうか、その辺を教えてください。

 次に、先ほど第38号議案がちょっと出ておりました。9ページですね。
 お隣の委員からも御質問が出ておりましたけども、今回の条例としては大学生を無料にするという改正が出ているわけですね。この説明資料の中で参考としていわゆる自主企画展の無料化ということで、これも条例が通れば大学生も無料にしますよと、そういったことでここに説明されていると思うんですけども、今まで通常では例えば1,500円が半額で750円、その辺で入れた。これを無料にすると。
 私もいろいろ他県で聞きますと、やっぱり一般的には大学生の学割ですよね、学割をやっていらっしゃると。それで今回、この大学生までを無料にする県立美術館、こういった考えを持っている県立美術館が全国にあるのかどうか。そこがわかったら教えてください。

 次に、13ページですね。県営住宅の明け渡しの請求の提訴についてです。
 この中の長期滞納者がお二方いらっしゃるということで、どのぐらい長期にわたってらっしゃるのか。そして金額がどのぐらいの金額になっておられるのか。提訴の関係ですから、答えられるかどうか、答えられる範囲で答えていただきたいと思います。
 その次のページにいきますと、裏側の14ページです。これは和解ということで全体で34名の方と今回、提訴したことによって和解されたと。
 この中でも長期滞納者の方がいらっしゃって、恐らくその方も和解されているかと思いますけども、ずっと今まで長期滞納している方は恐らく今回の提訴されるお二方ですが、もう少しいらっしゃるのかと思うんですけども、いわゆる長期滞納になっている方がこの人数だけなのか。要は条例上、まだ引っかかってこないから、こうやって上がってこないのか。予備軍みたいなのがいらっしゃると思うんですけども、そういったところも数字をとらまえていらっしゃるのか教えてください。

 次に、16ページですね。これは富士山の日の件です。
 先ほど、この件はお隣の委員からもパブリックコメントのことで局長から御説明いただきました。
 実はこの話をするのがいいのかどうかですけども、当初は教育委員会もきのうの段階で教育委員会を開いて、この議題をつくっていこうという感じだったというのを聞きました。これはとんでもないなと。1週間延ばしたようですね。
 やはり今回の知事の指示で何となく感じるのは、当局が非常に慌てているんですね。それでどんどんいろいろやっていますけども、本来の知事のお考えはいいですよ。だけど県民の声は――だから、私も本会議で質問させていただいたんですけども――その県民の声をどういうふうにそしゃくされていくのか、僕はやっぱり知事がすべてを知り尽くしてやっておられるとは思いません。したがって、当局もその辺を知事につなぐ部分がありますから、そういった手足になる部分っていうのは実はあるわけですんで、やはりもう少しそういった中身をちゃんと知事にこうですよっていうことを、所管でやったことを今回もパブリックコメントの報告を部長経由で話をしたのかどうか。その辺も、もしくは部長さんがそういったことをしたんであれば、申し上げましたと一言いただければいいです。なければないです。
 そういったことで思いますと、何か性急だ、性急だというのも、知事のおっしゃっていることがすべてが性急だ、性急だという話になってしまいます。そうじゃないと思うんですけども、やはりスピードは必要ですよね。そのスピードをどういうふうに知事につなげていくかという作業を部局としてはやっておられると思いますんで、したがって、そういったことをしっかり伝えていって過たない方向にしっかりやってもらいたいと。
 議案でどんどん上げられれば、議会だって反対、反対なんていうのはある意味ではどこかしかないわけですから。やはりそこまで持っていく中で、私も今後いろんな議会運営する中で、当局のそういったことも含めて我々の側もそれなりの対応をとっていかないと、今現在は果たしてそれでいいのかなという一歩とまってみる分がないんですね。そういったことを非常に危惧する部分が出ていますので、そういったことを含めて知事に対しての今の関連ですけども、部長がそういう報告されたかどうか、その辺をちょっと聞いておきます。

 それで、次に35ページの耐震化ですね。耐震化改修促進計画の、このプロジェクト「TOUKAI−0」総合支援事業の件ですけども、せんだって、県の職員の方の耐震化率について、新聞にちょっと出たら、非常に悪かったというような数字が出て、これからどうするんだって言ったら、局長でしたか機会あるごとにお話をしていくという、そんなふうな新聞記事をちらっと見ました。そのときに、もう少しどんなことを何か言われたのか。私は新聞でしか知りませんので、どういった関係でそういった調査か何かされたのか、その辺のところをちょっと教えてください。

 次に、平成22年度当初予算。これは今度の議案書では部局が変わる関係で前年度に予算計上されていないということで、私も代表者会議でその比較ができないと。だから、数字を入れろって言ったら、コンピューターがはじけないと言って手書きで書かれたんですね、大変な作業されたみたいですけども。申し入れをした当事者は私ですので、しっかりそれを使って質問します。
 その中で、まずは議案説明書補足資料28ページですね。
 この「あざれあ」の運営管理費が年度当初1億3000万円ですか、この数字が前年度の予算額は1億6300万円で、ざっと3000万円の減額ということになっているわけですけども、これは何か工夫をされて減額予算が計上になったのか、それとも、パーンと切られたらしょうがないというのなのか。それで職員にちょっとどっか行ってもらったとか、何か工夫したと思うんです。その辺のところの中身を知っておきたいもんですから教えてください。例えば、講座を減らしたとか、何かいろいろあると思います。

 次に、30ページの構造計算適合性判定事業費。これはたしか、いろんな問題も含めて予算をとって、今回は前年度から見れば、金額的に2000万円ぐらいですか、下がっていますよね。
 これもこういった適合性判断のための体制とか、いろいろとってきて、それが今年度少なからず、ある程度できてきたと。したがって、予算も減らしても大丈夫だということなのかどうか。その辺のところを教えてください。

 次に、31ページですね。ひとと地球に優しい新エネルギー推進事業。それと下に絡んできますと、新エネルギー普及啓発事業とか、これは恐らくグリーンニューディール基金ですかね――前政権が1次補正予算で組んで基金にして使ってくださいよと言った記憶があるものですけども――今回、それを活用してこういった取り組みをされると。それで、たしか局長もこれに絡んで、朝、最初の説明をちょっとされましたけども、この推進事業の中身をどんなふうにされていくのかもう少し、ここにかいつまんだ説明がちょっと出てますけども、浜松の一つのエコ何とかっていうの、あるかもわかりませんですけど、政令市とか何か特例市とか、対象外になっているとかなんかってありますんで、そういったところを若干、御説明いただければと思いますので、よろしくお願いします。

 次に、32ページの富士地域煙突ゼロ作戦事業費。ここは私の地域じゃないんですけど、これはちょっと聞いておきます。
 この富士市がたしか煙突ゼロ作戦ということで、景観のことも含めて今までいろいろと進めてきて、県も支援しているわけですけども、ここまで来て、当初の計画っていうんですか、どのぐらい煙突を倒すのか、それでどれだけ協力していただけるのか。ことしは750万円ぐらいしか出てないんですけど、これでもう終わるのかどうか。でも、富士市内を走っていると、まだ煙突がたくさんのような気がするんですが、その辺の状況をまず教えてください。

 次に、34ページです。(オ)産業廃棄物不法投棄事案支障状況調査事業費ですね。
 環境政策費の移管された中身でなっていますけども、これは不法投棄の現場状況をいろいろ調査するとかっていうこともあると思うんです。前の委員会のとき、私、観測衛星「だいち」が云々って聞いたら、たしか1月ごろだれか来て話を聞きますよって言っていました。
 それで、そういう偵察するのにその観測衛星「だいち」が使える雰囲気なのかどうか。その辺をちょっと御報告いただきたいと思いますので、それに絡んで今質問させていただきましたのでよろしくお願いします。

 次に、39ページのグランシップですね。
 この管理運営費の関係で、これもざっと前年度から見ると2億円の予算が削られているのか削ったのか。
 私は、このグランシップの運営費とか、そんなに簡単にこういう差はないんじゃないかと思ったんですけども、金額見たら2億円ぼんと出たもんですから、どうしてこれ2億円まで下がっちゃたのかどうか、だれか首切られたというよりも、その委託の関係があるから、そういったことで節約ができたのかどうか、それもあわせて聞いておきます。
 恐らく自主企画とか、何かいろんなものが減ってくるんじゃないかなという気がしています。知事がせっかく文化行政云々と広く言ってますんですね。そういう意味からいくと、これを切ったというのは大した度胸だなと思いますけども、そのところを少し教えてください。

 次に、最後になります。42ページ。これは静岡ゴールデンサッカーアカデミー開催事業。
 先ほど、これもお隣の委員からこれに関して出ていました。ここにその基金から1500万円も回すという。
 これは本年度、事業をやって外国からどなたか連れてきてやったと。それでどのくらいやって、果たしてそれが……。まあ、これはすぐ芽が出るもんじゃないんですけども、それをさらに次年度もやっていくと。そうすると、恐らく多分また違う人を招致するのか。その辺がわかったら教えてください。
 それで、これは全部を静岡県サッカー協会委託というか、言葉悪いですけど、丸投げしているんですよね。向こうが全部決めちゃっているのか、その辺のところを含めて教えてください。
 以上、12項目ですね。部長に聞いた件から。

○林委員長
 ここでしばらく休憩をいたします。
 再開を14時50分。

( 休 憩 )

○林委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開します。
 質疑を継続します。では発言願います。

○松浦県民部長
 私から2点お答えいたします。
 初めに、来年度予算あるいは組織に当たって知事の指示を受けてどのように進めているのかということでございます。
 まず、予算編成に当たりましては、県民部として予算を組んでおりましたので、その中で――午前中も説明を申し上げましたけども――ことし富士山の日を定めました。この富士山の日というのは、「富国有徳の理想郷“ふじのくに”」づくりの根幹をなす象徴となるものが富士山であるという中で、象徴の日とするために予算面でどんなことをやっていくのかということで、富士山の日に向けて、当日のフォーラムのほかに、ことしもふるさと富士ということで全国から写真を送ってもらいグランシップで写真展を行ったわけです。この本県での富国有徳の理想郷をつくっていく取り組みを他県の方々にも広くお知らせして、このふるさと富士を御縁にして交流を拡大していきたいということで、来年は就航先を中心にして交流を拡大していく形で予算も組んでおります。来年の富士山の日が県内各地さまざまなところでいろいろな催しが行われて、県民の皆様が富士山について改めて、ことし以上に思いを強くして富士山を後世に引き継ぐために大切にしていただき、そういった機運をもとにしながら、世界文化遺産の登録にも弾みをつけたり、あるいはこのふじのくにづくりが――知事の本会議の答弁ございましたけれども――地域分権、地域主権の取り組みとして、富士山の日を機会にしながら、私ども行政だけじゃなくて県民の皆様にも富士山をもとにしていろいろ意識を高めていただいて、この地域が一層よくなるものにしようという形で取り組んでまいりたいというものでございます。
 あと、国民文化祭後の文化政策ということで、ふじのくに芸術街道につきましては、これは県内各地で本当に文化の華が咲く。それは国民文化祭でいろんな地域に文化資源があるとわかりましたので、いかにこの華を咲かせるかということで、そのためにはアートマネジメントができる方の人材育成も必要だということもございますので、そういったものに重点を置きながら、今後の県内各地に文化の華を咲かせるためのふじのくに芸術街道の事業に取り組んでいくということについても相談をしながら予算化をしているものでございます。
 その他、静岡文化芸術大学も今までの学校法人から県立大学――大学法人化ということを目指す中で、今までの教育水準、さらにそれが向上するような形で法人運営にも問題がないようにするためにどういったことを行っていくのかと、県として支援する内容等について相談ながら予算も組み立てております。
 それから、グランシップのスレートの剥落の関係につきましても抜本的な対策を講じていかなければいけないということで、それに伴う必要な予算についても組織するということで、知事にお話をしながら進めているところでございます。
 それから、組織名では文化・観光部と、くらし・環境部に分かれるわけですけれども、文化はいろいろ地域の魅力を高めるためにこれから取り組まなきゃいけないことでございますし、また交流というものも観光の交流、国際交流、いろいろございますけれども、そういった面で共通的に取り組まなきゃいけない。文化力を高めて地域の魅力を上げるということが交流にもつながってくるということで文化と観光を、あるいは国際交流をつなげる部をつくるとともに、くらし・環境部については今の県民生活局と建築住宅局、それから環境局、そういった構成になるわけですけれども、消費者基本計画の関係を知事に相談する中で、やはり暮らしの面、環境の面ともに物を大切にするものづかいというですね、そういうことが基本にあって進めなければいけないんじゃないかと。地球温暖化対策にしても、あるいは3R――廃棄物の排出抑制、再使用、再生利用という、そういうような環境対策を進める上でも基本になるのは消費の仕方であると。そういう流れの中でやはり、くらし・環境部としては物を大切にすることを基本にしながら、今後、施策を進めなきゃいけないというようなお話もしているところでございます。

 富士山の日の関係でございますけれども、これは富士山特別委員会が1月早々にございまして、そこでもちょっと申し上げたんですけども、富士山の日の休日化ということについて、私も検討の指示を受けております。ただ、そういう中で他県では県民の日を学校の休業日にして、それで生徒さんが学んだりといった日にしようという取り組みも行われていることも情報収集しました。条例による休日化というのが国民的に合意が得られるような行事が定着しているような日でないと、条例によって官公庁を休日にする措置というのは大変厳しい条件があるということもお話しながら、そういう中で学校の休業化ということになると教育委員会が検討することということになりますので、教育委員会にもその旨お話して、教育委員会のほうで検討を始められるということでした。これは学校が休業になるというのは県民生活にも大きな影響を与えるということもありますので、単に学則を改正すれば済む話ではないんじゃないかという話も教育委員会のほうでありましたので、では共同してパブリックコメントを行って県民の皆様の意見を伺って、いろいろな課題を整理して、その課題の解決のための検討をしながら、なおかつ、この点については重要な事項でありますので、県議会での御議論をいただいた上で検討を進めたほうがいいということで、今議会でもいろいろ御審議をいただいておるところでございます。こういったさまざまな検討を踏まえて教育委員会のほうでの審議がなされるものと思っております。
 その結果として、学校の休業ということになりますと、当然、休んだときの受け皿づくり、これは教育委員会だけではなかなかできないことがありますので、私ども県民部、あるいは子供さんの受け皿として厚生部のほうでもいろんな学童保育、そういったものの検討もされています。また、いろいろな市町村の協力も得ながら、あるいは民間の方々の協力も、あるいは経済団体の協力も得ながら進めなくちゃいけない、たくさんのことがございますので、そういったいろんな方の御協力を得るために、休業が正式に決まった場合には、私どももいろんな方面に御協力をお願いしながら、富士山の日が本当に県民の皆さんにとって象徴的な日になるような取り組みがされるよう、いろいろな協力依頼をしていきたいと考えております。
 ですから、知事とはその都度、その都度、パブリックコメントを実施する際も報告しまして、結果につきましても報告しながら進めているところでございます。

○鈴木公営住宅室長
 県営住宅に関する御質問のうち、まず借上型公営住宅の建設の補助金からお答えをいたします。
 これは借上型県営住宅を導入する際に、建ててくださるオーナーの方にそのインセンティブとして建設費のおおむね1割をめどに補助するといったもので、ことし――平成21年度までは単年度事業としてやっておりました。単年度ということは、3月末に建物が完成していただかなければいけませんから、そこからさかのぼってまいりますと、建設の期間ですとか設計の期間あるいは確認等の手続をする期間ですとか、県が事業者を選定する期間あるいは応募をしていただく期間ということをずんずんさかのぼってまいりますと、募集期間を実は議決をいただいてすぐから始めて、前の年の年度末――3月の下旬から4月の下旬までの1カ月くらいで募集をするといったような非常にきついスケジュールでやって、やっと3月に完成するということでやってまいりました。
 そういたしますと、どうしても小ぶりなものしか集まりませんし、それから手なれた方でないとできないものですから、毎年6件から8件くらいの応募はあるんですけれども、実際にその事業主というか、事業をお手伝いする建設業者は事実上、2社に限定されているようなそういったような状況がございました。
 また、わずかな不測の事態があった場合にすぐ繰り越しになってしまうといったことがございまして、実はことしも1件、繰り越しをお願いした次第です。
 こういった弊害がございますので、平成23年度から県営住宅再生計画の後期計画に入りましたときに1年間に80戸程度以上を予定しておるものですから、こういった事態を解消するためにも2年間にわたって事業ができたらいいなということで、この債務負担のお願いをしました。
 こうすることによりまして、今想定しておりますのは4月から募集を始めて3カ月間――6月まで募集をするといったようなことをすれば、ここで従来に比べて2カ月余裕ができるわけです。従来のような小ぶりな応募者はそのままいけば2カ月おくれの来年の6月入居が可能でしょうし、もう少し大きなもので応募する方、あるいは敷地が大きくて都市計画法の許可が要るようなもので応募したいというような方にも対応できるといったことで、最大2カ年かけて事業を執行したいということで債務負担をお願いしたということでございます。

 それから、説明書の13ページと14ページの訴訟と和解のことにつきましては、一括して御説明をさせていただきたいと思います。
 公営住宅の明け渡し基準と言いますものの1つに家賃を3カ月滞納したというのがございます。ただ、3カ月滞納したから、いきなり明け渡し請求というのはいかにも酷な面がございますので、県は独自に基準を6カ月で、かつ払えるにもかかわらず払わない人ですとか、交渉に応じないような誠意のない人に限定するといったようなことで運用をしております。年2回、期日を決めまして、そういった方をピックアップいたします。
 今回、お諮りしているのは去年の9月末の時点で締めたものですけれども、その時点で6カ月以上の滞納者が485人おりました。その485人のうち、259人につきましては既に和解等の法的措置をしてあるものでございますので、法的措置が今後必要なものはその差し引きで226人ということになります。226人なんですけれども、日ごろの応対の状況ですとか、任意の分納に応じているとか、そういった状況からもう少し経過観察をしたいという現場の意向がある方が175人おりました。差し引き51人ということになるわけですけれども、この51人にすべて面接をいたしました。その過程で慌てて納付を済ませて6カ月の基準を外れるといったような方が15人おられましたので、さらに残りが36人ということになります。この36人の方に面接ができて、今後どのように納付していきますかと、毎月々の家賃はきちんと納めた上で今までためた分を毎月々3,000円とか5,000円とか1万円とかという約束を果たすことができたのが、そのうちの34人です。これはもう最後の約束ですので裁判所へ行って約束をしてください。つまり即決和解をお願いしますと言ったのが、この14ページの34人ということでございます。
 この最後の面接に無断で欠席する、複数回呼びかけても全然応じないという誠意のない者が2人おりました。これがその前のページの訴訟対象の2人ということでございます。
 その人たちの滞納額が月数と滞納額ですけれども、1人が10カ月、22万7300円、もう1人が11カ月、28万2400円ということになっています。以上でございます。

○後藤文化政策室長
 第38号議案の美術館の無料化に関連しまして、大学生までを無料にしている美術館があるかというお尋ねでございました。
 これにつきましては、平成21年度の全国都道府県美術館基本調査によりますと、都道府県立の美術館61館を対象にしておりますけれども、常設展の観覧料を大学生まで無料にしているのが4館ございます。秋田県立近代美術館、鳥取県立博物館、佐賀県立美術館、宮崎県立美術館です。このうち、企画展観覧料も大学生まで無料にしているというのが秋田県立近代美術館と鳥取県立博物館の2館ということでございます。

 それから、次の平成22年度予算の関係で39ページのグランシップの予算が21年度と比べて2億円落ちているその原因ということでございます。
 グランシップの平成22年度予算の9億4860万円につきましては、これは静岡県文化財団に指定管理料として委託するのが8億9666万7000円になります。県で直接執行する大規模な修繕でありますとか、機器更新とか、そういったものが5193万3000円ございます。
 県執行分のほうから申し上げますと、平成21年と比べてこの分が7100万円ほど落ちております。細かい入り繰りはありますけれども、2月補正予算で国の補助金で前倒し執行ということで7000万円が措置がされております。これに相当するというふうに考えております。
 それから、指定管理者への委託料でございます。これについては平成21年度に比べて1億3100万円ほど落ちております。この主な原因ですけれども、施設の維持管理業務につきまして、全庁的に非常に財政も厳しいということで基本的に前年比93%ということで文化財団に御協力をお願いをしたというものでございます。
 御心配いただきました自主企画事業につきましては、前年比約1400万円ほどの減ということでとどまっております。以上でございます。

○石井建設安全推進室長
 県職員の住宅の耐震化についてでございます。
 これは県職員を対象とした東海地震における意識調査というものを3年に1度ほど調査をやっております。その中で、県職員の住宅の耐震化に対する意識はどうかということを調査しております。この調査につきましては、県の職員全員にSDOにて、今回は1月26日から2月9日にかけて調査をしたわけでございます。
 その結果、耐震診断未実施が67%ということで非常に高い数字が出ておりまして、県職員の防災意識がまだまだ万全でないなというふうに感じております。
 したがいまして、職員の意識啓発を図っていく上でアンケートの実施とか、それから職場単位での住宅の耐震化に向けての周知啓発、こういったものを推進していく必要があるというふうに感じております。以上でございます。

○萩原男女共同参画室長
 男女共同参画センター「あざれあ」の管理運営費が3000万円くらい減っているということについて、その要因についての御質問があったと思います。
 その主な要因としては2点あろうかと思っております。1点目は、次期の指定管理者への委託料が850万円ほど減ったという点です。それについては、この指定管理者は平成19年度から導入しておりました。今年度3年度目を迎えるということで、その指定管理者の管理運営実績を参考にさせていただきまして、その中で指定管理者の皆さんが経営努力と効率的な運営をした結果、その実績ベースをもとにして来年度はその金額でやらせていただくということでございます。
 2点目は、「あざれあ」の施設の修繕費が今年度2266万9000円ほどあったんですが、来年度はゼロということです。これにつきましては、来年度予定しておりました空調設備工事550万円が今年度の2月補正予算におきまして、地域活性化臨時特例交付金を活用いたしまして計上するということで、その結果、来年度はゼロということになっております。以上でございます。

○小澤建築確認検査室長
 議案説明書30ページの構造計算判定事業費の予算についてお答えします。
 本事業は平成17年の姉歯の耐震偽装事件に端を発し、建築基準法が平成19年に改正され構造計算の二重チェックが義務づけされ、NPO法人静岡建築技術安心支援センターと日本建築センターに委託する事業費であります。21年度の当初予算で3669万2000円を計上し、補正予算で2017万4000円の減をお願いし、21年度分は1651万8000円の事業となるものでございます。
 22年度当初予算につきましては1688万4000円の予算をお願いしているもので、この21年度からの減額の理由としましては経済状況の理由から対象となる大規模な建築確認申請の適合性判断を必要とする申請件数が減りましたことが主な理由で、次に建築確認申請の提出先が県から民間の建築確認検査機関へと移動していること、もう1つとしては、適合性判定の必要な設計を簡易な構造計算に移行しているなどの状況が見られるところであります。
 このように県が確認処分をするのに必要な適合性判定の件数が今年度と同等の件数が見込まれますことから、21年度の補正額並みに22年度の事業費として計上し予算化をお願いするものであります。以上でございます。

○壁下環境局政策監
 議案説明書31ページのひとと地球に優しい新エネルギー推進事業費1億4070万円についてお答えいたします。
 この事業につきましては、お手元の資料で県民部主要事業参考資料というのがございますが、そちらの27ページにもう少し詳しいものが載っておりますので、そちらをごらんください。
 27ページの2のところに事業概要といたしまして、4つのメニュー事業が載っております。1つ目がふじのくに未来のエネルギー推進会議の開催に要する経費といたしまして360万円、2つ目がエコマイハウス支援事業といたしまして、家庭用の新エネ、省エネ機器の導入に対して助成する市町村に対して助成するものですが、5000万円計上しております。この事業については今年度の9月補正予算で初めて地域グリーンニューディール基金を活用して計上したものを、平成22年度増額したものでございます。
 3つ目のエコ事業所支援事業でございますが、これについては従来、中小企業を対象に一定規模以上のものについては助成制度がございましたが、そのもっと小さい中小企業が新エネ、省エネ設備を整備したときに補助しようということで、8500万円のうち新たに5000万円を地域グリーンニューディール基金を活用して合わせて8500万円と。従来のある程度の規模以上に対する助成3500万円と小規模に対する新規の5000万円を合わせて8500万円となっております。
 4つ目のバイオマス・イン・しずおか推進事業につきましては、従来、産業部のほうで計上しておったものを新エネルギーということで一つに統合してこちらに計上してあるものでございます。
 なお、お尋ねがありました政令指定都市については、昨年、県と同じ段階で静岡市、浜松市、それぞれ約3億円ずつ基金を計上しておりますので、先ほど申しましたエコマイハウスやエコ事業所の助成の対象からは外れております。
 さらに、国のほうの2次補正予算で特例市に対する地域グリーンニューディール基金の制度を創設いたしました。現在、沼津市、富士市のほうでそれを予算化するという状況にございますので、平成22年度分については政令市と同様に県の分から外れて、今申しました2つのメニュー事業については外れていくものと考えております。以上でございます。

○斎藤地球環境室長
 議案説明書32ページの富士地域煙突ゼロ作戦事業費について、当初の計画がどれぐらいで何本撤去したかという御質問でございます。
 この事業でございますが、紙、パルプ等の製造業が多く煙突が非常に多い富士市をモデル地区といたしまして、温暖化対策、天然ガスの高ジェネレーションシステムの導入等の対策によりまして、不要となりました煙突を撤去する事業でございます。富士市が事業所に補助をしまして、さらに富士市に県から市の補助金の2分の1を補助するという制度になっております。この事業は平成14年度から始めまして18年度までの5年間を行いまして、この間、28本の目標に対しまして28本の煙突を撤去したところでございます。
 この1期目の事業が終わったところで、まだ不要の煙突があるということ、富士市からも継続してほしいというような御要望がございました。そういったことを踏まえまして、平成19年度から21年度までの3カ年継続をいたしまして、この間20本の煙突を撤去するという目標でやってまいりました。その結果でございますが、この3年間で実績といたしましては10本の煙突を撤去したところでございます。原因の1つとしましては、最近、経済状況が厳しい中で不要となった煙突の撤去は緊急性が少ないということで、先送りされているというような状況がございます。
 ということで、この1期、2期合わせまして全部で38本の煙突を撤去したところでございますけども、まだ残された不要な煙突がございます。そういったことから、市からの要望もございますし、あるいは富士山の世界文化遺産登録に係るイコモスの視察の前にまたできるだけ減らしたいということもございまして、もう1年再延長ということで22年度も750万円の予算でこの事業を1年間のみ要求させていただいております。以上です。

○市川廃棄物リサイクル室長
 議案説明書34ページの産業廃棄物不法投棄事案支障状況調査事業に関連しまして、衛星画像を利用した不法投棄対策についてお答えします。
 今年度環境省のモデル事業としまして、衛星「だいち」の3時期の衛星画像のデータを国からいただきました。それを分析しましたが、解像度の問題等もございまして、これだけでは具体的な不法投棄の発見にはつながっておりません。
 環境省では来年度も引き続きもう少し進んだ形でのシステムを構築しまして、利用可能性の検討をするモデル事業を実施すると聞いておりますので、本県もこのモデル事業に参加をしまして、本県としての実用化の可能性について、来年度も引き続き検討してまいりたいと考えております。以上です。

○服部多文化共生室長
 議案説明書42ページの静岡ゴールデンサッカーアカデミー開催事業費についての御質問に対しまして、お答えを申し上げます。
 まず、本年度はアルゼンチンからサッカーコーチを招きまして、裾野市から湖西市までの県内全域で小中高生約800人、また指導者約1,000人に対し、回数で言いますと計53回にわたりまして、実技指導や講演を行いました。
 このアカデミーの実施方式でございますけれども、規約を定めておりまして、その中で企画の内容につきましては、県サッカー協会、県、県教育委員会、静岡県サッカーを愛する会という団体で構成します実行委員会を設けまして、この中で検討して方針を決めております。また、実際の事業実施に当たりましては、県のサッカー協会のほうに事業委託をしているという形でございます。
 来年度の事業計画でございますけども、本年度の成果を踏まえまして基本的には本年度と同様の巡回指導の方式で実施する方針でありまして、詳細につきましては、今後、検討をしてまいるという状況でございます。以上でございます。

○阿部(時)委員
 まず、ありがとうございました。
 部長のほうからも来年の新しい部の中で全体的から見ると予算も、がーんと減る中での取り組みですよね。私学振興が出ていく部分が大きいわけですけども、そういった中で確かに予算の厳しい中で平成22年度は知恵を出してしっかり汗をかけということですね。そんな感じがしますので、我々としても、知事がいろいろおっしゃるその部分のスピードっていうんですか、それに対して、個人的には私自身もそのスピードにどこまでついていくというよりも、やっぱり同じようにざーっと行って、同じ議論ができないとおくれをとるわけですんで、そういった意味でいけば、ことし1年が逆に知事が初年度として予算を組む中では、こちらもしっかり審議していかないと、だーっと引っ張られていっちゃって、最後になったら、どかんと、大変だなという気がするもんですから、そういう意味ではことしは正念場という感じを受けていますので、その点しっかり部長も取り組んでいただきたいと思います。我々の委員会の期待を裏切らないようにぐらいの思いを持ってやっていただければと思いますんで、しっかりお願いします。

 それで、各項目に御答弁いただきまして、そういった中で若干追加で再質問を少しさせていただきます。
 まず、第38号議案に絡んでの、先ほど室長からもお答えいただいて、全国に61館ある県立美術館の中で、大学生までを無料にしたところは常設展で4館、企画展そういったものをやっているところが2つあると。ですから、両方入れれば延べ6館ぐらいだと。
 そういう意味では、やはり大学生の多い地域かどうかは別にしても、知事の1つの考えがあの地域をどうしようかということから描かれてますんで、そういった想定の中へあそこをはめ込んでいるんだなということは、今わかります。したがって、東静岡の問題も恐らくどうなるか。これ、私としては見ものです。ある意味では地元との闘いですからね。そんなこと言っていいのかどうかですけども。その辺も含めてやはり私たちも県政を預かっているわけですので、そこの見える部分をしっかり描いていかないと、とんでもない結末になるっていうこともありますので、そういった意味でその辺のお話もちょっと伺いました。
 そういう意味では先進的な部分もあるということですね。それと都心部ではなかなかやってない。どちらかと言うと地方です。そういった意味から言って、やはり人も来ないわ、ただにするわっていう話ですから、知恵を使ってやっぱり企画展でしっかり稼げるというか、そういったものもしっかりやっていかないと、どんどんじり貧じゃないんですけども……。
 無料にしたから人が来るかって、さっき、ちょっとアンケートの中身で出ていましたけども。やはりそうでもないでしょうか。やっぱり行って、「ああ、いいんだな」っていう感じを受ける中身かどうかです。ですから、やはりそういった工夫をして、そして多くの方に来ていただける、なおかつそういった若者には無料で見せると。私は非常にいいことと思いますんで、ぜひともそういった努力をしていただいて、来年度の計画も出ておりますので、そういった中でしっかり取り組んでいただきたいと思いますから、よろしくお願いします。

 次に、県営住宅の明け渡しの件は、当局側も非常に御努力されているんだなということがわかりました。485人の対象から順々順々会っていって、説明を聞いてお互いやりとりしていると。そして最後に残ったのが2人になって、これはやらざるを得ないと。そういった結論に至ったということですから、そこまでの経過を聞いていますと、非常に大変な努力をされてきているんだなと思います。
 そういった中でいきますと、やはり本当に困った人っていうのはいると思います。その辺はいろんな緩和措置をとったりとか、支払いの意思を持っていらっしゃる方には県側も譲っている部分があるっていうのを聞いていますので、そういった中で選択をしながら、また不法な部分であれば、やっぱりしっかりやっていくと。そういったことも大事だと思いますので、この辺も逆の意味でのトラブルがないように注意しながらやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 それで、この富士山の日のパブリックコメント、これ以上私も言うことないんですけども、やはり静岡県の日っていうのがあるんですね。前も私、県の鳥は何だって言っていて、ちょっと笑われたんですけども、サンコウチョウの云々という話で、サンコウチョウの鳴き方がわかるか、知らなかったからやってくれって言ったら、そのときはだれもやれなかったというか、どなたかどうのこうのって言っていましたけども。
 そういった県の日も含めて県にまつわるいろんな日があるんですけども、そういったことを見ますと、2月23日が休みですよって、県の日よりも上をいっているのかなと。だったら、逆に県の日やめたほうがいいんかなと。もうそんなぐらい思いますよ。
 だから、やっぱり歴代のいろんな方がいて、歴代の議員もいて、そこで議論をしてそういったものが決まったものがどんどん忘れられていくというか、そういう気がします。新しいものへついていくと。したがって、やはりそういった県の歴史もあるわけですから、だから私も県立美術館が県議会の100周年事業で設立されたっていう、これも改めてそういった認識をして、議員側もそういう意味を持っていなければいかんだろうと思うわけですよ。それだけお金を投下したわけですから。
 ですから、そういったことを思うと、確かに今こういったいろんなアイデアが出て、ちょっと違う感じだなというのを一生懸命やっているわけです。だけど、それがずっといったときに、果たして県の日は何だったのかなと。やっぱり富士山のほうが高いところだから、やっぱり高いのかなと、静岡県のほうが低いんだと、子供たちが見たときにどう思うか。
 だから、そういった部分でいきますとね、何か今、そういう状況をつくって別格にしちゃっているんです。確かに富士山をあがめていく、また高いところですから一度は登ってみようと。静岡県内在住者で富士山に登ってない人っていうのはたくさんいるんですね。そんなもの調べた情報を私も知りませんけど、知ってたら教えていただきたいんです。380万県民で何人が頂上まで登ったかという。そういったことよりも、やはり静岡県に富士山というすごいところがあるんだっていう、それが歴史上伝わってきたというか、そういったことだと思います。それをうまいことつかまえたのが、川勝知事だということですね。そう思います。
 これ以上はないです。したがって、それに向かっていくことも大事ですけども、だったら、静岡県の日っていうものをもうちょっと――ここは企画委員会じゃないからあれですけども――考えてもらいたいなと思います。そういう行事やってきているわけですから。そこは所管が違うところへは申し添えしておいてください。

 次に、耐震化の関係で今、県の全職員で67%が未実施だということで、一回、県議会議員のほうにもアンケートくださいというぐらい言いたいですけども、そんな冗談というよりも、やはりやれやれという意識も新聞で見たときに、実際となると違うんだなということを感じました。一番の本来は口酸っぱく言っている側がやってない。そこに部局に関係する人たちもやってないとか、それまでもっと分けてやれば、もっと細かく出るのかなという気がするんですけど、そんなことはいいですけども。
 やはりそういったことは大変だということです。実際の例えば50万円からプラスアルファであと15万円、市町村までプラスすると75万円ぐらいになるけども、それだけじゃなかなかできない。全部建て直ししなくちゃいけないとか、そういった状況がかなりあるんではないかなと思いますね。
 したがって、そのアンケートのこともそうですけども、これを出すのはいいんですけどもね。時があると思うんです。こういったことを調べているからポンと発表するといって、ある時は隠しているってあるじゃないですか皆さん、発表しないようにして。悪いことやいいことじゃなくて、やっぱりそういったこともしないとね。
 私、たまたまあの新聞を見たとき、ある人に言われたんですよ。「あんたら、さんざん言うけどね、やってないじゃないか」と言われたんです、逆に。だから、そういったふうに見ている人もいるっていうことですので、せっかくアンケートをとったからって出すのもいかがなものかなという気がしたもんですから、ちょっとそれは苦言をいたします。

 次に、「あざれあ」は、先ほど委託料、いわゆる指定管理者がマイナス800万円ということで、非常にありがたいことですよね。
 指定管理者がかわるんでしたかね。かわってこうなったということは、言葉悪いですけども前は高くやっていたということですね。
 今、確かに抑えろ、抑えろという話ですけども、逆にこれでやっていけるかっていうのも気になるときもあるんです、それだけ下げた以上は。どっか掃除するべきところをしなかったとか、窓をふくところを半分までふいたらやめたとか。どっかほかであるんですね、事業でこういうガラス掃除でも枚数全部やらないですよ。順番に1個ずつ外して次に回すというか。そういった工夫をしているということですけど――それが工夫かどうかわかりませんけども――そういったところで見ますと、指定管理者がかわることによって、この委託料も減ったと。そういう意味では、そこを選んでいただいたこともいいと思いますので、そういったほかの部分でいけば、委託先によって、そういったことが生まれるというんですから、やはりそこまでしっかり考えていかんといかんだなと、思いました。逆にそういった状況でも後で泣かれないようにしていただきたいと思いますので、その点よろしくお願いします。

 次に、構造計算、この姉歯の問題からっていうことで出ていました。それと平成21年と同様の件数もほぼ今、いろんな企業というか、そういう建物をつくるところも景気が悪いから抑えているという。恐らくことし後半から何となくという話も今出ていますね、景気も少しずつはいいんでしょうと。そういう意味からいくと、景気によって左右される事業をやっているんだなという気がするわけですね、これは。したがって、本当にその適合する、しない、そして民間が検査をするようになったということも言ってましたんで、最初は何かかなり県側も大変な思いをされていたみたいですね。申請をどんどん受けたはいいが、完成するまで延びちゃったというので、一時、クレームがついたようなことも言っていましたけども。そういったことを脱して、こういった状態での予算で今回されるということですから、これについてもしっかりやっていただきたいと思います。

 次、地域グリーンニューディール基金を使ったひとと地球に優しい新エネルギー推進事業。
 私、さっきちょっと伺ったのは――もう一度再確認ですけども――この平成22年度からいわゆる特例市と中核市、これが補助対象から外れると。先ほど沼津市ということで、予算立てをしているんじゃないかっていう話をされていました。政令市はもう既に3億円でしたかね、2市の政令市には基金で行っていると。
 そういった意味からいくと、再度整理ですけども、新たにその助成から外れる市がどこかもう1回、ちょっと整理した形で言っていただければと思いますので、よろしくお願いします。

 あとは富士地域の煙突ゼロ作戦で、富士市がいろいろとこの景観のことを含めて頑張っていらっしゃるということで、それで全体で38本もやったということです。
 私もしょっちゅう行っているわけじゃないですけども、何か新幹線に乗っていると、どこの煙突がなくなったか、そんな感じを受けないんですね。いつも見える煙突はまだしっかり生きているんです。見えない煙突ばっかりどっかポシャっとやっちゃって、そのうち、見えるところがどうも最後まで頑張っているところなのかなという、その会社名まで言うことないんですけども。やはりそこが恐らく地元でもネックじゃないかと思うんですよ。
 それでそういったところに対して市は市としてやっているんですけども、あくまでも県がそういった部分でのもうちょっとこうやらせてほしいということ、逆に申し入れをするかということ、「富士市さん、もう少しそこの企業に行って、話をしましょうよ」とか、そういうことをされているんですかね。逆に、もう富士市に任せきって、ずっとお金だけ出しているというか、そんな感じも受けちゃうんです。その辺はいかがですかね。そこを再度聞いておきます。

 あと、グランシップの件はこれでわかりました。これも委託料の関係ですね。

 それであと、交流のサッカーアカデミー1500万円。それでことしはどっか外国から、コーチを云々ということが出ていましたけど、どなたか呼んだんですかね。
 それで、来年度――平成22年度は先ほど実行委員会っていうことを言っておられましたので、この1500万円でどんなレベルの人を呼ぶのか、それも外国から。滞在費があるわけですから。その辺まで入った金額かどうかですね。その辺もちょっと伺いたいです。
 それでレベルを上げるために、レベルの高い人を呼んでいるのか。普通のレベルの人を呼んで、外国人さんがやっているから、ブラジルから呼んだからブラジル式のサッカーを教えてくれるだとか、ドイツから来りゃドイツ式のサッカーを教えるとか、そういった単純じゃないと思うんですけども、その方向性があると思うんですよね。ですから、ことしの事例の上で、来年度もそこに沿った形でコーチを呼ぶのかどうか、その辺もちょっと聞いておきたいです。その点、再答弁よろしくお願いします。以上です。

○壁下環境局政策監
 ひとと地球に優しい新エネルギー推進事業費の補助対象についてお答えいたします。
 エコマイハウス支援事業――家庭の新エネ、省エネ機器導入に対する事業については政令市の静岡市、浜松市については当初から対象外となっております。特例市であります沼津市と富士市については、平成21年度は補助対象といたしましたが、今度基金ができますことから、22年度は補助対象外となると、今考えておるところでございます。
 次に、エコ事業所支援事業につきましては、8500万円のうち3500万円の予算が従来から行っている中小企業を対象としたものでございますけども、これについては政令市、特例市とも補助対象となっております。22年度に新規で加わりますグリーンニューディール基金を活用した従来よりも規模の小さい事業所を対象とした助成制度の5000万円分については、先ほどのエコマイハウスと同様に政令市、特例市とも22年は対象にならないということになってまいります。以上でございます。

○斎藤地球環境室長
 富士地域煙突ゼロ作戦の関係でございます。
 まだ、大きな煙突が残っているというのは確かにおっしゃるとおりでございまして、この事業は使わなくなった煙突を撤去していただくという事業になっておりまして、現在、生産で使っている工場の煙突まではなかなか撤去できないという実態がございます。
 県としても、そういった支援をする意味で省エネ対策の補助金をやっておりまして、一方ではそういうのを使って省エネ対策をして、高い煙突が要らないような燃料体系をやっていただきたいというのもお願いしているところでございます。
 それから、直接、事業者等への申し入れということでございますけども、この事業は富士市が非常に積極的にやっている事業なものですから、市が直接、事業者との調整とか申し入れをやっております。県としてはそれは富士市を支援していくという形でやっておりまして、直接、県がその事業所への申し入れみたいな形ではやっておりません。以上です。

○服部多文化共生室長
 静岡ゴールデンサッカーアカデミーのサッカーコーチの招聘に関するお尋ねでございます。
 本年度、初めてこういった形で実施をしたわけなんですけども、アルゼンチンからコーチを招聘するに当たりましては、県のサッカー協会が日本サッカー協会等のつながりを通じまして、アルゼンチンのサッカー協会のほうから御紹介をいただいたというようなことがございます。
 本年度、見えていただいたコーチの方はアルゼンチンにおけるトップチームのコーチや監督などの経験もある、また特に少年に対する指導について大変定評のある方だということで、アルゼンチンの協会のほうからも御推薦があったような方です。
 本年にそのようなコーチの方に見えていただきまして大変好評でございましたので、来年度につきましても、同様のそういったつながりの中で、また同等の指導力のあるコーチの方に来ていただきたいというふうに考えております。
 それから、このコーチの招聘の経費等はこの予算額1500万円の中に含んでおります。以上でございます。

○阿部(時)委員
 ありがとうございました。
 それで煙突ですが、今説明いただいて、使ってない物を撤去するというか、要は変な話ですけど、一般的に言うとどこかへ処分しちゃう。産業廃棄物だったら産業廃棄物の施設へ出す、自分で処理するわけですね。そこへ協力して補助金を出しているということで、それはそれでいいんですけども、やはり何と言っても――我々も富士市でやっていることにとやかく言うこともないにしても――煙突ゼロ作戦ということでいけば、やっぱり一番目立つものをやらない限りはゼロに……。
 皆さんもずっと新幹線があそこへ来ていつも写真撮っている人いるけど、「ああ、また煙突が入っちゃった」なんていう人もいますけども、そのぐらい雰囲気的にも何となくあんまり変わってない感じがするわけですね。だからコージェネレーションに使うところもあるんですね。私も視察も行きました。やっぱりそういった前向きにちゃんとやろうというところはやってくれているんですね、煙突をなくして。だからその県にどれだけか税金ももらっているわけですけども、やっぱりそういった感覚をつくっていくという部分も私は大事だと思うんですよね。だから、最後に残るところはある何とか企業ってなってしまうんですよ。ある意味ではずっと協力してもらえないということですよね。
 だから、私はその不要な煙突は、地震があったら危ないわけですからもうこれは早く倒さないと、それは早くやるにしても何のためにその煙突をなくすかという前提があるわけですから、やっぱりそのことを知ってもらうためには、僕は県側の努力も必要だと思うし市の努力も必要だと思うんですよ。相手は企業で生産しているわけですから、やはり無視はしないと思うんですよ。だから、もっとそういった意味じゃ、助成が必要であるならば、どこまでの話ができる、一般の企業っていうのは営業ですからそこまで入ってくるわけですよね。予算はもうこっちは決まっちゃっているからしようがないとなるにしても。
 やっぱりそういった努力をして、来年度、再来年度には何とかやっていくっていうのでなければ、これはめどがつかないですね。そんな気がするものですから、もっと……。5カ年計画でいって、もう3年延ばしてここまできてさらにという、またこうですから、そろそろ大なたをダーンとやるぐらい、どっかの知事みたいに大なたを振れば物事は決まってくる部分があったりすることがあるんですから、最後はもう頼み事にするぐらいにしてやってもらいたいと思います。それで、すぱっとあそこがきれいになったと。早くならなければ、やっぱりその富士山の云々という話から言っても、いい雰囲気というか環境じゃないと思いますんで、ぜひとも御努力いただいて、よろしくお願いします。

 それでサッカーのほうですけども、私もサッカー協会は知りませんけども、聞いた話でいくと、今回来た方は非常にいいと子供さんから聞きました。やっぱり確かにそのコーチの方の流儀があるんですね。そうすると子供たちは、そのときはそこになれると。確かに1人だけじゃなくていろんな人からも受けたいというのはね。だけどある程度、何て言うんですかね、年輪的なものがないとなかなか子供のそういうところまで伝わっていかないというか。ですから、ぜひともそういった感覚の中でまた同じ人というよりも、やっぱりそういう同じスタイルを持つような感じの部分でいかないとね、次はこの人が偉い人だ、こっちはまた偉い人だってしたって、ありがた迷惑な現場になることもあるものですから、恐らく協会のほうもそういうこと考えられていると思いますけども、あえて申し添えさせていただきますので、ぜひともよろしくお願いします。以上です。ありがとうございました。

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