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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:12/14/2017
会派名:無所属の会・責任世代


○諸田委員
 それでは、一問一答方式でよろしくお願いします。
 今までの委員会で取り上げてきました質問内容、さまざまなものを深掘りさせていただくのと同時に、数点新しい内容の質問をさせていただきたいと思います。
 最初に、事業着手準備制度による一般県道大富藤枝線の整備についてお伺いします。
 焼津市の大富藤枝線について、平成29年11月24日の建通新聞にも記載されてありますとおり、事業着手検討委員会で新事業化が認められました。関係する方々の御尽力に深く感謝をいたします。本当にありがとうございます。
 そこで、前回の委員会から決定に至るまでの経緯を教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。

○青木道路整備課長
 一般県道大富藤枝線の事業着手に至った経緯について御説明させていただきます。
 9月議会の建設委員会で地元から生活への不安を抱いている地権者の方に対しまして個別に説明させていただくと話をさせていただいておりまして、建設委員会以降、10月6日から10月11日にかけて地権者に対して個別に事業への協力について改めて確認させていただきました。
 その結果、事業計画に対する同意をいただいたほか、測量調査等での土地の立ち入り、その後の補償内容の提示による具体的な用地交渉等について今後協力していただけると確認させていただきました。それを受けまして、10月末に事業着手検討会議を開催した中で土木事務所から事業着手の審議が諮られまして、地権者と事業に対する合意形成が図られたことが確認できたことから事業着手を決定したところでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。個別にやっていただいたということで、本当にありがとうございます。
 前回も個別の大切さを伝えるのと同時に、個別ってやっぱり非常に難しいこともあると思います。情報を持たないまま行くと、測量も行っていなくて補償の金額もわからないまま行くと余計に難しくしてしまうという難しい部分もある中で、個別にしっかりやっていただいて同意をいただいたこと、非常に感謝します。ありがとうございます。
 前回の答弁で山本道路企画課長がおっしゃってくださった内容を読ませていただきますと、前回の委員会での御指摘、御答弁を踏まえまして、今、道路局では事業着手準備制度に関してどのような問題があるのか、8月末に各事業所にアンケート調査を行いまして、その結果が今出てきたところ、問題点を洗い出しております、今後問題点を整理してから再度事業所にその内容のヒアリング等を行って、どのような形で改善していくか、事業着手準備制度自体を改善していこうと動いておりますと答弁をいただきました。その後、進展がありましたらお教えください。

○山本道路企画課長
 事務所へのアンケート調査の結果、やはりいろんな問題点が出てきております。それに関しまして改善をどういう形にするのかを今、内部で検討している段階でございます。ある程度改善案の方向がまとまりましたら、土木事務所にヒアリングあるいは意見照会等を行って、今年度内に新しい事業着手準備制度をつくっていきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 事業着手準備制度って総論的にはすごくいい制度だと思いますけれども、細かいところを個別的に見ていきますといろんな問題点があると思いますので、そこをこれからどんどんしっかりと直していきながら融通のきくものにしていっていただきたいと思います。

 そこで1つ聞きたいんですけれども、今回個別で行っていただいたんですが、事業着手準備制度を柔軟に運用していただいたので個別に行けたという解釈でよろしいんでしょうか。以前、事業着手になっていないので個別ができないんだと私はしっかり聞いているんですね。それに基づいて鈴木交通基盤部長にもお伺いしたんですけれども、それを前提にとなれば、今回個別を事業着手の前にやってくださったということは、運用を柔軟に考えてやってくださったんではないかと私は考えたんですけれども、その点どうなのかお聞かせください。

○青木道路整備課長
 地元との調整につきましては、本来ですと皆さんが抱えている不安とかについてワークショップの中でいろいろ議論していただくのが一番よろしいかと考えております。その中で今回の大富藤枝線でいきますと、特に店舗や飲食店等が並んでいるところで、実際に事業に入るに当たっても地権者だけではなく周りの方々の協力もいただかければいけないところもあろうかと思います。基本的には皆さんが集まっているワークショップの中で議論していただくのが一番よろしいのではないかと考えております。
 ただ、今回特別に同意書をいただいた中で御意見をいただいておりましたので、結果的に個別に説明させていただきましたけれども、今後の説明会で地域住民のいろんな不安に対して、地権者の抱えていらっしゃる課題に対しても御理解いただけるように説明等をしていきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 前回も同じようなことが繰り返されたんですけれども、私が質問している内容をしっかりと答えていただきたいんですけれども、準備制度に関して柔軟に対応していただいて個別をやったのかどうか、お聞かせください。

○青木道路整備課長
 制度の中で特にそこまで細かい規定は出しておりませんけれども、今回、同意書をいただいたことに対して説明させていただいたところでございますので、制度の中でさせていただいたことになります。

○諸田委員
 うまく解釈できないんですけれども、制度の中でやらせていただいた、もちろん制度の中でやっていただいたんでしょうけれども運用を柔軟に解釈していただいたということでいいんですか。それとも、そもそもその制度の中で個別ができるにもかかわらず前回までやっていなかったのかどうなのかを聞きたいんです。

○青木道路整備課長
 これまでの事業着手の中のワークショップでは個別は余り行われておりませんでしたけれども、7番委員がおっしゃられたように、その制度の中で柔軟に対応させていただいたところでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 今までは余りやっていなかったんですけれど制度の運用を柔軟にやっていただいたことで本当にありがとうございます。できるにもかかわらずやっていなかったともし言っていただいたときには、ではということでもうちょっと言わなければいけなかったんですね。どういうことを言わなければいけなかったかといいますと、6月議会の段階でもし制度の運用でうまくいかない、変えなければいけないところがあったならば変えていきますと交通基盤部長が言ってくださったにもかかわらず、9月議会の委員会のときにはやっていなかった。この間何をやっていたんだというところまでやっぱり言わなければいけなかったんですけれども、実際に運用をしっかりと柔軟に変えて対応していただいたということですので、本当にありがとうございました。

 それに引き続いてお伺いします。あそこの道路はやはり通学する方々、児童も多いところで、非常に危ない場所になっています。一刻も早くつくってほしいという住民の思いがあるんですけれども、具体的な今後の整備のスケジュール、完成時期についてお聞かせください。

○青木道路整備課長
 大富藤枝線の今後の進め方と完成時期についてお答えします。
 このたび事業着手が決定しましたことから、今年度、詳細設計や用地の権利等の調査を進めていきたいと思っております。その後、詳細設計が完了した後に地元説明会を開催しまして、地元住民に計画や今後の進め方等についてまた説明させていただきたいと思います。そこで了解をいただきましたら、具体的に用地の調査等、用地測量等に入らせていただいたり、実際の補償等の調査をさせていただき、用地買収させていただいた後に工事着手という流れになります。
 完成目標ですけれども、現時点ではいつと具体的な説明が難しいんですけれども、事業規模から勘案しますと平成30年代中期を目標に考えてございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 大まかな方向的、時期的なものまで言っていただきましてありがとうございます。もちろんこれからいろんな問題が出たならば早まったり遅くなったりすることは当然だと思いますし、予算の関係もあるから具体的な日にちは言えない中でも大まかな方向性を言っていただいたことに感謝します。ここまで地元の方々と、そして当局の皆さんが一所懸命やってくださったものですから、ぜひ一日でも早い完成をお願いしたいと思います。これは要望になります。

 次に、小石川の治水対策についてお伺いします。
 第4回小石川・黒石川流域総合的治水対策推進協議会が11月9日に開催されました。どのような内容が協議されたのかお聞かせください。

○太田河川企画課長
 小石川・黒石川の治水対策推進協議会の内容でございますが、まずアクションプランということで、今後おおむね5年間に平成25年7月洪水と同等の洪水が発生した場合でも床上浸水が生じない短期的プランを策定する中で、第4回協議会ではハードとソフトのメニューの案が提出され、シミュレーションで床上浸水が解消されることを確認したところです。
 具体的メニューとしては、河川のネックとなっておりました第7号水門の撤去に向けた検討、あるいはJR東海道線橋梁付近の浸水解消に向けた排水路網の見直し、つけかえ。ソフト対策としては土のうステーションの設置の検討。そういったメニューが位置づけられたことになります。
 この協議会の中で、排水移転として排水系統の見直しなどでほかの地域に浸水被害を移すことのないように注意しようということ、新たな貯留施設を具体的に検討していきましょうということ。あるいは既存の工場等の貯留施設についても有効的に活用していきましょう。あるいは氾濫解析の精度を全体的に向上させて、対策にフィードバックさせていきましょう。そういったことが会議の確認され、今後計画をPDCAサイクルに基づいて遂行していきましょうと決定したところでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 10月30日に行われました住民との意見交換会での住民からの意見なんですけれども、これは第4回の推進協議会での資料にも記載されてありますけれども、そこに書かれていることで、7号水門の撤去に対する意見が出されています。現在の状況は、どういう形で進んでいるのかお聞かせください。

○太田河川企画課長
 7号水門の撤去に向けた取り組み状況についてお答えします。
 7号水門については、農業用水としての活用だけでなく、結果として流域、地域において衛生面や防災面、良好な環境の確保という環境用水的な効果があることで、地元から直ちに撤去するにはそれに対する代替の機能を確保していただきたいと意見が出されています。
 そこで、水門の管理者である大井川土地改良区でございますけれども、今、焼津市が主体となって水門の撤去によって失われる機能について補完する方法などについて、水路網の調査等をしながら協議を進めている状況でございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 県の考えだけで勝手にとれないことは承知しております。また丁寧にやらなければいけない部分もあるということで、今焼津市に投げかけて答えを待っているところも承知しております。ぜひ一日でも早くそこら辺をしっかりと解決していただいて、撤去に向けて働きかけを行っていただきますようよろしくお願いします。

 それと、JRの橋梁の改築の検討はしているのかという質問に対して、将来的には改築すべきと考えていますとお答えされています。将来的とはどのぐらい先を指すのか、もしわかりましたらお聞かせください。

○太田河川企画課長
 JR橋梁については、焼津市が管理する河川の区間のものでございますので、直接的には焼津市が将来的にということで地元の皆様の質問に対してお答えしたということでございます。
 御存じのとおり、JRの橋梁の改築には非常に多大な費用や期間を有するとともに、小石川のように全体的に流下能力が低い状況の河川においては、費用対効果も含めますと下流からの改修の行き着く先の改築が一般的には想定される状況にあると考えております。したがいまして、そういった下流から県管理区間においても5分の1に満たない程度の能力しかない状況。さらにその市の区間では能力はもっと低い状況でございますので、その改修の一連の中の行き着く先にそれがある形で捉えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 当然難しい問題がありますから、将来的と言っても具体的な日にちが言えないのは承知しております。ただ地元の方々はあそこが非常に問題になっていると認識していますので、いろんなこの大体の方向も踏まえながら、地域の方々の声を聞いていただきながら、なるべくいい形になるようによろしくお願いします。

 では次に、小石川の環境についてお伺いします。
 小石川の河川整備基本方針を読ませていただきました。小石川の水質調査結果でBOD1.3と非常に良好な数字が出ていますけれども、実感としてはコイが多く生息する川であって、豊かな生態系にはほど遠いのじゃないかなという感じです。昔のように子供たちがハヤやフナを釣ることができる豊かな生態系を取り戻すために、河川管理者としてどのような取り組みができるのかお聞かせください。

○太田河川企画課長
 今、御指摘がありましたが、現在の河川整備基本方針の策定作業に着手したところでございます。河川における法定計画としては、この河川整備基本方針、あるいはその先に具体な当面の整備について定める河川整備計画がございますが、いずれにしてもその中でも環境について、河川の環境の整備と保全に関する事項ということで目標を定め、整備することになります。
 具体的には、例えば整備に当たって水際を工夫して生態系の隠れ家を創出するとか、縦断的な河川的連続性を確保するとか、工事における工夫はそういった形で一般的には進められますが、何より地域住民の皆様を初めとした地域の団体なりが非常に関心を持って昔のような川を復活させようという意欲が強い場合にはそういった取り組みと連携した形の支援ができるのではないかと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 小石川の下流のほうで、小石川を愛する会なのか守る会なのか名前はわかりませんけれども、昔のような生態系を戻していこう、昔のようないい川を戻そうという動きができつつあります。やはり民意が高まってきて、そして行政と一緒になってやることによっていい川ができると思いますので、私もこれからそういう方々と一緒になってやっていきたいと思いますので、ぜひ県も協力していただきたいと思います。

 それに関連しまして、整備基本方針ですね。この中を見てみますとBODが8で指定されています、小石川はですね。そのほか近隣のところを見てみても、黒石川でも5、それから瀬戸川は3です。小石川だけ高くなっています。じゃあ最近はどうかといいますと、大体1.3ぐらいのBODが出ているんですけれども、3ぐらいに下げてもらって、それに向けて一所懸命頑張るとかいうことを検討されてもいいんじゃないかなと思うんですけれども、基本方針に書いてあるBOD8の根拠みたいなものが、もしおわかりでしたら教えてください。

○太田河川企画課長
 こういった環境基準――類型指定と呼んでおりますがそういったものについては環境部局が実施しておりますが、小石川のように山地の流域を持たない、まして市街地が発展している流域でありますことから、目標は数字的にはちょっと高めに設定されているのかなと想定しております。しかし、1.3と先ほどおっしゃった地点は下流部の海水との干潮区間といいまして満ち引きのある区間でございますので、そこの数字がそのままダイレクトに河川の数値をあらわしているかという問題もございますけれども、いずれにしても、近年の観測の値の推移等も踏まえた指定基準の見直しについても関係部局と連携が図っていければいいかなと思っております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 この質問はやっぱりちょっと酷かなと、くらし・環境部の所管かなという部分もありましたけれども、いろいろ調べていくと小石川の上流に企業がありまして、そこから出てくるところがちょっと悪い数字が出ているので、藤枝市から申しわけないけれども高い数字で頼むよということを言われたと耳に入ってくるんですけれども、それっておかしいんじゃないかなという部分もあるんですね。だから一番近隣のところで高い8を設定してあるのはいかがなものかと。だったらそこをしっかり危惧していただいて、5なり3なり目標を立てていい河川にしていただきたいなと思いますので、その点はまた担当と一緒に打ち合わせをしていただいて、変えるべきであれば変えていただけるようによろしくお願いします。

 次は、焼津漁港の津波対策について伺います。
 今までの質問で、焼津漁港の津波対策について地元に丁寧な説明を行って、納得してもらいながら進めていってほしいと要望してきました。その後、地元の説明をどのように行ったのか、または行おうとしているのかお聞かせください。

○古屋漁港整備課長
 焼津漁港の津波対策についてお答えいたします。
 津波対策につきましては、本年度にこれまでに漁協並びに自治会役員、また関係する9自治会長への説明を計8回行っております。自治会長の要請によりまして、今後は9地区の自治会ごとの地元説明会を実施することで計画しております。
 説明した内容は、平成27年3月に示された検討委員会の基本方針、それから第4次被害想定の浸水域、防潮堤の高さ、現場での高さはこのぐらいですよと。それから防潮堤の整備と水門の検討の内容などについて御説明いたしました。今後は先ほどもお話ししましたけれども12月16日土曜日から9自治会を回りまして、1月28日まで計8回、約600人を対象にした地元説明会を実施していく計画でございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。丁寧にやってくださっている、またやってくださるということで感謝いたします。

 丁寧な説明というのは、やはり私は手段だと思うんです。納得していただくところが目的であって、やってそれでおしまいではなく、本当に納得してもらったのかどうなのかを判断しなければいけない、検証しなければいけないと思いますけれども、その点についてお考えがありましたらお聞かせください。

○古屋漁港整備課長
 津波対策につきましては、住民の方々の関心が非常に深い内容でございます。ですから住民説明会には、先ほども600人とお話をしましたので数多くの方がいらっしゃると思います。その全ての方の御理解をいただくのはなかなか難しいんですけれども、県といたしましては、今まで地域の代表であります自治会長で組織される自治会津波対策検討会、それから焼津市と協議を進めてまいりましたので、この方たちの意見を1つの判断材料として考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 1つ提案ですけれども、やった後に本当に理解していただいているかどうかを判断するものとしてアンケートがあるんではないかななんて思っています。いろんなものでアンケートとかやっていますけれども、その点についてアンケートもやってくださるのかどうなのかお考えを聞かせてください。

○古屋漁港整備課長
 7番委員から御提案がありましたアンケートについては、1つの有効な手段だと考えております。今回の自治会への説明につきましては、開催するに当たり、これまで焼津市を含めて各機関と協議を重ねてまいりました。アンケートの実施につきましては、7番委員の提案の趣旨を踏まえて関係機関へ提案していきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ぜひアンケートをやっていただきたいと思います。そのときに、やはりアンケートの中身も大切になってくると思うんですけれども、私はこのアンケートの中身は大きく分けて3つ大切なところがあると思っています。1つは被害想定をしっかり理解、納得できたのかという点。もう1つはその対策として胸壁の高さへの理解と納得。そしてもう1つがフラップゲート式防潮堤の検討の進め方についての理解と納得。この3点だと思いますけれども、その点についてもしお考えがありましたらお聞かせください。

○古屋漁港整備課長
 今、7番委員から御指摘がありましたアンケートの内容ですけれども、これまで我々が自治会長ですとか漁協に説明してきた内容です。その中でやはり今までの考え方が全然違っていたこともございまして、これからの説明会でも丁寧に説明していきたいと考えております。ですから、この辺の項目は本当に理解していただけるかどうか確認していきたいと思っています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ぜひこの3つをアンケートにしっかり入れていただきたいと思います。

 もっと深掘りさせていただきますけれども、さらに大切なことはそのアンケートをどう次に生かすかだと思います。理解、納得が弱い点がもし見つかったならば、説明方法を変えるなど工夫が必要だと思いますけれども、お考えをお聞かせください。

○古屋漁港整備課長
 どのような意見が出るかはちょっとわかりませんけれども、貴重な意見だと認識しております。これらの意見につきましては、疑問点があれば次の説明会の中で反映させるなど、説明会ごとに工夫していきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ぜひアンケートをやって、そしてその結果を踏まえ次に生かしていきながら、大切なことは、目的は理解と納得してもらうことですので、先ほど述べさせていただいた3点のことに対しては、地元の人たちに理解して納得していただけますようよろしくお願いいたします。

 次に、焼津漁港における釣り環境の整備についてお伺いします。
 私は小さいころによく父に海釣りに連れて行っていただきました。昔を懐かしむときに、そのときの思い出はよくよぎるんですね。そういうことを考えたときに、残念ながら今、条例のもと、水産関係のところでは釣りができない形でそういう整備がされたので、どんどんどんどん釣りをやれる場所が少なくなってきてしまっていますけれども、やはり県としてもそういう釣りができる場所の環境を整備した方がいいんではないかという私の思いがあるんですけれども、その点について県のお考えをお聞かせください。

○木村港湾企画課長
 焼津漁港は開かれた漁港という観点で環境緑地を整備しており、中でもフィッシングゾーンである「ふぃしゅーな」は緑地と合わせ、年間7万7000人が訪れる人気のスポットとなっております。
 一方で、焼津漁港は特定第3種漁港として全国の水産業を支える水産物流拠点であることから、漁港内の水際は「ふぃしゅーな」を除き、漁業に従事する方が船を接岸させるために利用する岸壁や物揚場が大部分を占めております。そして、さおを出したり糸を垂らしたりすると、船の係留の支障となることから、県では県漁港管理条例により漁業活動に支障を及ぼすおそれのあるところでは魚釣り、遊泳などの行為を禁止しているところでございます。
 そのため、釣りができるエリアについて、これ以上拡大することは極めて難しいものと考えているところでございます。

○諸田委員
 いきなりたくさん広げるのは難しいかもしれませんけれども、条例に照らし合わせてみて、当てはまっていないところがあると思いますけれども、その場所についてどうお考えかお聞かせください。

○木村港湾企画課長
 漁港は基本的に水産業、水産物の生産拠点がまず第一でございまして、焼津漁港は特定第3種漁港ということもございまして、全国に水産物を届けるところが基本的な働きと考えております。港内には確かに係留施設として使われていないところもございますけれども、沖合を船が通ることもございまして、漁業者様との調整がこれから必要になってくると考えております。
 一方で、港湾、例えば清水港などでは荷役空間への一般の方々の進入を制限している中で、岸壁場への釣りの開放の事例といたしまして、港湾荷役や旅客の業務を行う清水港日の出埠頭において港湾管理者や港湾荷役業者、それから静岡市などが協議を重ねまして、イベント等において一時的な開放のルールに基づきまして、年間5回程度海釣りフェスタを行い、にぎわい、それから皆様の要望に応えて成功している事例もございます。
 今までのところ、焼津漁港そのものにさらなる開放の要望は今のところ上がっていないところではございますけれども、今後そのような声がございましたら、焼津漁港におきましても管理者が集まる漁港管理会もございます。その中で今いただきました声を提案いたしまして、情報共有、それから開放に向けた可能性を検討していきたいと考えているところでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 やはり行政が動くときに大切なのは民意と適正手続だと思うんですね。この2つが合わさっていかなければよく動けないと思います。これは私の県政報告なんですけれども、今焼津では釣りを楽しむ方々で40人ぐらいの会があり、そして先日SNSで呼びかけて100人ぐらいで海岸の清掃をやった事例もあります。そういう方々はやっぱり釣りの場所を自分たちで愛する場所をきれいにしようという機運も高まっていますので、そういう方々と一緒になって民意を高めていきたいと思いますので、ぜひ県としても主体的になって働きかけをしていただいて釣り環境の整備を御尽力いただけますようよろしくお願いします。

○深澤委員長
 ここで、しばらく休憩といたします。
 再開は13時15分にさせていただきます。

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