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委員会会議録

質問文書

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平成30年10月多様な働き方推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:江間 治人 議員
質疑・質問日:10/05/2018
会派名:自民改革会議


○江間委員
 御説明いろいろありがとうございました。
 残業ゼロとか有給休暇100%なんて夢のような会社です。自分もつくりたいなと思いますが、それに対応してですね、恐らく経営者、社長とか役員、あるいは一部の管理職の方がそのあおりを食ってるんじゃないかなという気がしまして。その辺のワーク・ライフ・バランスについて、もしあれば教えていただければと思いまして。

○浅野秀浩氏
 決して平たんな道のりではなかったですね。当初、先ほどお話しました、就業規則に休まないとだめな会社、残業はしちゃいけない会社ということをしっかり会社の理念として訴えたときに、やはり帰ってもやることがないと、当時の2割ぐらい、30数人でしたので10人弱なんですけれども、その人がやっぱり合わないと。僕はずっと働きたいんだ、9時、10時まで働きたいんだという人がいまして、その構成を見ると、大体エース級の営業担当者だったんです。そういう一時的に会社の販売がどうなるかというぐらいの危機的な状態をクリアしながらでした。
 ただ、女性がほとんどやめずに、女性からの支持はすごく多かったですね。女性の目線で今度経営を立て直していって、販売営業員に頼らない仕組みづくりが、そこで1つ、副産物ではないんですけれども出てきた。すごくタイミングはよかったですね。私の会社は女性の活躍推進というんですけども、そのポリシーを挙げたときに、男性が抜けて女性が活躍せざるを得なかったという。それが要するに、発言が有効に作用する時期というのが1つあったんですね。そこで、休みに対しての貪欲な姿勢が、うちの企業文化に根づいてきました。
 さらに、最近の仏壇販売は、ほかの商品とも同じでして、昔は平均単価60万、70万だったところが、今はもう30万ぐらいに、平均単価が半分以下になっているんですね。そうすると商いの規模をある程度拡大していかなければいけませんので、販売量を倍売らなきゃいけない。今まで、例えば2時間かかっていたお客様に対して、1時間で接客完結までしないと、その倍は売れていかないわけですよね。じゃあ、その2時間かかっていたのを1時間にするためにはどうしたらいいかという議論もすごく社内で進めました。例えば、接客に、説明に1時間かかっているうちの、例えば10分でも、説明を省くことができれば、それはすごい大きなメリット。その10分の説明を行うため、ポップを読ませて、1から10まで説明しなくても1から3ぐらいはこのポップで大体、ここに置いてある仏壇はこういうことかと読んでわかるようにしたりですね。最近では通販サイトとかが多くなって、実際の店舗でなくて、そういうインターネットを経由したところから消費する。アマゾンとかそうですけれども、そういうのが多くなっていて、仏壇もそこからですね。通販サイトを利用して、そこでクリックして商品を決めるんですけど、やはり仏壇というのは高額なので、最後のクリックができないんですよね。やっぱりお店に行かなきゃと。それが狙いなんですね。要するに、商品はクリックするまで全部調べ上げてくれていて、お店に来たときに、あの商品見せてと言うと、今まで1時間かかっていたのが10分ぐらいで済むんですよね。それも社員からの意見でして。そういう形で、今ではちょっとお客さんに学習してきてもらって、それで店舗に来てもらってお話をして、契約に結びつけるということですね。なので、やり方によっては、社員にとって早く帰れということが重荷になって、ふだんぎゅうぎゅうで仕事をするよりは、新しい仕組みがどんどんでき上がってきているので、今のところそういう問題は起きていないと思います。

○江間委員
 今、お話聞いてまして、本当にエース級の営業マンから営業方針の大転換をされたふうにも思えますが、やっぱり営業というのは、このお仕事だと恐らく土日だとか夜だとか、お客さんの訪問もあった中で、この残業ゼロを進めていくのは、社長の大英断だったと思いますが、そこを決断したきっかけを教えてもらいたいのと、それが働き方の改革につながると思われた、そこら辺も含めてちょっと。

○浅野秀浩氏
 私たちが進めるきっかけになった部分は、仏壇は専門性が大きくて、販売も、すごく売る人と余り売らない人がいるわけなんですね。スキルは何も変わらないんですけども、何でこの人がたくさん売るのかというのは、いろんなお店を見てもすごい疑問だったんですね。
 そのときに行動分析をちょっとしました。よく生産現場でも無駄を取るための行動分析ってやるんですけども、それと同じように、朝9時出社してから6時に退社するまで、どういう動きをしているのかを、ほかの好不調、売る人、まあまあな人、売らない人という感じで、調べたんですね。年齢もできるだけ同じようにして、条件も同じようなサンプルを取って調べたんですけども、何も変わりがなかったと。働いている中では何も変わりがないんですけど、なぜかこの人はどんどん成約が決まっていくということで、その範囲を24時間に広げました。そしたら、本当に売ってる社員というのは、6時きっかりに帰って、有給休暇もほとんど100%とってたんですね。私はその後に家に帰って何をしているかをヒアリングをしたら、大体家族といますと。小さい子どもがいる30代の女性だったんですけども。私は、そういうことかと。
 つまり、私たちが売っている商品というのは、最近家族の誰かが亡くなったがために仏壇を、その残った方が買いに来るんですよね。その亡くなられた方の家族への思いがあるがために、お仏壇を備えて供養していくと。そういうお客さん、家族思いのお客さんには、やはり家族のすばらしさがわかっている社員が一番心が通じるんだろうと仮説を立てました。
 それで、売るために、販売するためにも、家族といる時間を最大化させる。つまり、24時間しかないので、会社にいる時間を最小化させることが家族といる時間が最大化させることだと。休みもそうですよね。土日だけじゃなくて、有給休暇を100%とることで、自分でショッピング行くこともあるとは思うんですけれども、それでも家族といる時間の機会はふえるだろうということで、それをやってからですね。先ほどのテレビにもありましたけれども、業績がぐんぐん上がっていくようになりました。
 要するに、お客様も、この人しゃべってるだけだよな、私たちがおじいちゃんのことを話しても多分わかったふりをしているだけだなという人、それが売れなかった人ですね。実際、売ってた人は、そうですね、うちのおじいちゃんもね、そういうことがあったしとかね。そうすると、おばあさんはこういうとこをケアしていかなきゃならないんではないですかとか、その家族の身になったいろんなお話ができる、そういうスキルが身につくためにも、やはり会社にいる時間は最小化させなきゃいけないというところが1つの自分の中での確固たる信念になりました。

○江間委員
 もう1つだけ済みません。子育て世代、映像では、子育て中の女性がというふうになってましたが、この方たちのニーズは、やっぱり高齢者とはまた違ったところがあるんじゃないかなと思いますが、この辺は個人起点として、どういうふうに捉えられたのか。そこだけもう1回教えてください。

○浅野秀浩氏
 子育て世代の方はですね、なるべくお子さんとのスケジュールに合わせて働かれる方が多いので、どちらかというと個人起点でありながら会社の中では、保育園に預けている時間帯とか、あるいは土日が休みになる幼稚園とか、保育園の違いとかである程度把握はできるので、それほど細かくニーズを変化させる就業形態はありません。ただ、不測の、熱が出たりとかですね、あるいはきょうは保育園が休みなんですとか、そういうイレギュラーなイベントに対して対応できる仕組みは必要なんですけれども、それが先ほど言いました、うちは多能職というのをやっていて、全員が同じ仕事ができるので、多少熱があっても帰れるんです。業務には支障がないんですが、多少負荷は上がってしまうんですけれども、それは対応できるようになっているので。逆に言うと、子どもが熱を出したから私は帰るけども、次に別の人も今度は何か違う用で急遽帰らなきゃいけないこともあるので、そこはお互いさまでうまく回っています。

○野澤委員長
 質問等を続けます。発言願います。

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