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委員会会議録

質問文書

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平成29年8月農林水産・観光交流特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:08/17/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○小長井委員
 それでは、何点かお伺いさせていただきます。分割質問方式で伺います。
 まず、鳥獣害被害の防止対策の取り組みということなんですけれども、先ほど、3番委員の質問の中で、サメの被害があるということで、これ、鳥獣害だけじゃなくて、海にも似たような被害があるのかなと。県内に加工施設が13施設あると、先ほどそういうお話でしたけれども、この加工施設はどのくらいの稼働をしているのか、フル稼働しているのかどうなのか、その辺のところがわかったら、教えていただきたいと思います。
 というのは、加工しても、その加工品が売れないというふうになると、これはまた別の問題が出てくるかと思いますので、その辺のところをお聞かせください。

○遠藤地域農業課長
 加工施設の処理実績という形で、まずお答えをさせていただきたいと思います。
 平成28年度の実績ですけれども、イノシシが13カ所で453頭、鹿が1,375頭、そういうふうに13カ所の施設から伺っております。それで、稼働状況ですけれども、実際に猟師さんからイノシシなり鹿が持ち込まれたもの、それで食肉として利用できるものは目いっぱいやっていただいていると思っております。ただ、販売状況のほうに関しましては、在庫を多く抱えているところもあると、厳密にはそこは皆さんなかなか教えてくれないところなんですけれども、販売を苦戦しているというのは一般的な状況かなというふうに理解をしております。

○小長井委員
 そうしますと、やはり、とって加工するだけじゃなくて、それを利用するという、その消費のほうですよね。そちらのほうをもう少し力を入れていかないと、猟師のとろうとする意欲が上がらないというふうに思いますので、その辺のところの取り組み状況を教えてください。

○遠藤地域農業課長
 まずこれ、県の取り組みではないんですけれども、県立大学のほうで、伊豆でとれた鹿を利用したメンチなどを使って、それを販売しているというまず実績が出てきております。県としましては、ジビエは我々の食生活に余りなじみのないものですから、まずジビエというものを知っていただこうということで、県の行う食に関するイベント等でまずジビエを紹介して、県民の皆様に、ジビエとはこんなもんだということで試食等をしていただきながら、普及に努めているところであります。

○小長井委員
 やはり新しい利用の仕方、食べ方とかというのをこれから研究していただきたいなというふうに思います。
 それで、加工施設をつくるよりも、当面は、先日、森林・林業・林産業活性化促進議員連盟で視察に行ったときに、加工施設ではなくて、トラックの荷台の改装したやつですよね。1台2000万円ぐらいと、国庫補助が1000万円、半分だということなもんですから、そういうこともまだ現状ではかなり対応できて、機動的かなと思いますので、そういったところの利用も考えていくべきではないかなというふうに思っています。

 次に、お茶の販路拡大についてでございますけれども、これ、なかなか販路拡大って難しいんですけれども、海外ではかなり日本茶の需要といいますか、これに対する注目度が上がっているというふうに聞いております。この説明資料の中でも、輸出体制の強化策として、現地サポートデスクの設置、それから輸出用静岡茶の生産拡大に向けた生産支援、あるいは生産者と流通業者のマッチング、こういったものを実施していくというふうになっております。
 輸出用のお茶というと、やっぱり無農薬とか有機栽培とか、そういうふうになるのかなというふうに思いますが、これらについて、具体的なこの3つについて、具体的にはどんな取り組みをされているのか、教えていただきたいと思います。

○望月お茶振興課長
 委員、御発言のとおり、海外では抹茶ですとか有機茶の需要が多いということで、抹茶につきましては、今、県内にモデル実証圃を設けまして、かぶせの関係の試験ですとか、そういうことで抹茶の生産に向けた課題解決のための支援をしているということでございます。あと、有機茶につきましては、有機認証の関係の費用を今年度から補助するということで、今、やっております。
 あとは、マッチングですけれども、やはり生産者の方が輸出をするというのは、かなりハードルが高いものでございますので、輸出にたけた茶商さんと生産者をマッチングするということでやっております。以上でございます。

○小長井委員
 やっぱり国内での消費がなかなか伸びないと、ことしは若干消費量がふえたというのがありましたけれども、というと、海外でこれだけ注目されているということですから、海外戦略というのをしっかりとっていく必要があると思いますので、取り組みをしっかりしていただきたいと、積極的にお願いしたいというふうに思います。

 次に、先ほど6番委員からもありました、ワサビの農業遺産、本会議でも質問させていただきましたけれども、日本農業遺産になって世界農業遺産を目指しているということになると、やはり静岡はワサビの生産量、産出額とも日本一だということなんですけれども、この本会議で申し上げて、先ほど6番委員もおっしゃいましたけれども、苗の供給というのが非常に重要になってくると、良い苗、無病の苗ということで、メリクロン苗、こういうのを生産する施設が静岡県にも必要だというふうに思います。ほかのワサビを生産する、静岡よりもかなり生産量の少ないところでも、こういった施設をしっかり持っているということだもんですから、こういう施設の整備は必要だと思います。
 また、苗の供給ということになりますと、3ページにもありました、優良品種の開発、導入ということで、イチゴの「きらぴ香」、これもことしはどうかわかりませんけれども、昨年あたりだと、「きらぴ香」つくりたいけど、苗が足りないというような話もちらほら聞いておりますので、やはり静岡の農業、これをしっかりやっていくには、やはりそのもとになる苗の供給というのも必要になろうかと思います。
 メリクロン苗については、この沼津にできたAOIとかでも、施設の中にそういった施設の設置というのも可能ではないかなと思いますが、これについて、どんなふうな考えか、お聞かせください。

○出雲農芸振興課長
 メリクロン苗の施設整備について、まずお答えいたします。
 今、県内の方々、北海道の士幌農協さんから、納入しているかと思います。そのほかに、ちょっと私どものほうで、産地でメリクロン施設があるかどうかというのをちょっと確認したところ、岩手県で第三セクターがやっている事例、それから島根県で市町さんが運営している事例、山口県で同じく市町さんが運営している事例というのがございまして、長野県さんはちょっと県庁のほうにも問い合わせたんですが、ちょっと県内ではそういうことは把握していませんというような御回答だったんですが、何ともそのいろんな施設がございまして、なかなか問題点もあって、設置費用が非常に高額で、あと、運営もコストがかかったりということで、幾つか課題もあるようでございます。あと、先ほどの前回、現地でお答えしたんですが、技術者の確保とか育成という面もございまして、いろんな課題があるんですけれども、やっぱり全体的に苗の供給というのはこれから非常に需要の問題があると私も考えておりますので、これから事例なんかも踏まえまして、生産者団体と協力しまして、解決に向けてまた努力してまいりたいと思っております。
 それから、イチゴの苗でございますが、今、「きらぴ香」の最大面積が、ちょうど20ヘクタールぐらいになっています。県下、200ヘクタールぐらいのまだ1割ということで、これからふやしていきたいとは思っていまして、まだ、栽培の技術面での課題も幾つかございますので、その辺、課題をクリアしながら、来年、再来年に向けて、また増殖のほうを図っていきたいというふうに思っています。AOIプロジェクトとの関係も、また十分に連携をしていければなと思っている次第でございます。以上でございます。

○小長井委員
 確かにメリクロン苗の施設、高額だということと、それからそこを運営するときの技術者といいますか、そういう人材の確保というものが必要だということは聞いておりますが、いずれにしても、これは日本農業遺産に、世界農業遺産になってくる、あるいは静岡がその生産量ともに日本一となると、これを維持していく上でも何か必要な施設だと思いますので、前向きに取り組んでいただきたいというふうに思います。

 それから、18ページになりますが、県産材の増産と安定供給の部分で、課題として、季節変動を少なくすると、増産のためには、季節変動を少なくするということでございますが、これは、スギもヒノキも、伐期、切る時期というのが、適期というのがあるから、なかなかその季節変動を少なくするといっても、それを完全に取り組むということはなかなか難しいかと思いますが、そこで乾燥施設というのもあろうかと思います。この乾燥施設の設置状況と、処理量ですかね、その辺のところをちょっと教えてください。

○清水林業振興課長
 木材の乾燥施設についてです。施設数については、今、把握をしていませんが、全国に比べまして、静岡県の場合は若干乾燥材の率が低いという状況になっております。以上であります。

○小長井委員
 年間を通して季節変動を少なくするとなると、適期に切ったものでなくても乾燥させていくというようなことも必要になってくると思いますので、乾燥施設の整備というのも必要になってくるんじゃないかなと思いますので、その辺のところをお聞きしたかったんですけれども。

○清水林業振興課長
 木材の乾燥施設につきましては、今、製材工場のほうから情報等ありましたら、補助制度のほうもありますので、そういったところも御紹介のほうをして、きっちりとした乾燥ができるような体制のほうを整えていきたいというふうに考えております。以上であります。

○小長井委員
 次に、県産材の利用拡大ということで、これも公共施設に対する利用というのは、かなり積極的にやっていただいて、大分進んできているというふうに感じておりますが、あと、海外への販路拡大、ここらはこれから利用の拡大に向けてのポイントになるかなというふうに思うことがあるんですけれども、平成29年度の計画では、展示会への出展とか、商談会等の機会の創出というふうなことでありますけれども、販路拡大については、さらに積極的に取り組んでいく必要があるのではないかなと。展示会とか商談会というのは、本当の初めの一歩のような気がしますので、これから、この利用拡大していくための海外戦略のところもしっかり構築していただかなければいけないと思いますが、どんなふうに考えておられるのか、お聞かせください。

○清水林業振興課長
 海外への販路の拡大についてですが、昨年度、台湾のほうの市場のほうの調査をしまして、ことし、昨年の市場調査の結果、台湾につきましては、構造材としての利用というのは、木材の利用というのは余り進まないというところが1つわかっております。ただ、内装材として活用が可能性があるということで、ことし、昨年の調査結果のほうを踏まえまして、特徴づけた形で売ると、そこの戦略を今、県のほうの県産材研究会のメンバーと調整のほうをしまして、ことし、展示会のほうの出展をまずしまして、そこで商談の機会をつくりまして、その成果も踏まえまして、これから販路のほうの拡大につなげていきたいというふうに考えております。以上であります。

○小長井委員
 先ほどお聞きしましたお茶もそうですし、この木材もそうですし、静岡の農産物、海外でも評価が高いものだと思いますので、特に海外戦略については、しっかりした取り組みをお願いしたいと思っております。以上です。

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