• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年8月過疎・中山間地域振興特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:宮沢 正美 議員
質疑・質問日:08/06/2010
会派名:自民改革会議


○宮沢委員
 二、三質問いたします。
 まず最初に、パブリックコメント用ということで、県のほうで今考えられている過疎地域自立促進方針案というのをきょういただきました。これは特別措置法の一部改正を受けて、こういう計画を立てなさいということで、この方針を立てたと思うんですが、たまたま今、同時並行に我々の委員会もやっているわけでありまして、委員長が冒頭申し上げましたように2月議会で何らかの方針を提言させていただくということになっておりますけれども、この促進方針と特別委員会の報告とのかかわりですね、それをどのように考えているか、まずお聞きをさせていただきたいと思います。

 次に、過疎地域の指定についてということで経営管理部のほうから説明をいただきました。これは、指定の要件としては、財政状況――財政力の問題と、もう1つは人口の構成の問題ですね、この2つの要件で静岡県では8地域指定をされているということで、行政区ごとの基準でこうした基準に合ってるかどうかということで、指定をされているというふうに理解をしております。また、一部地域というのは、合併により旧行政区がこの基準に当てはまるということで一部地域という言い方で指定がされているかと思います。私は、行政区ごとにこういう指定8地域ということで、これはこれで理解できるんですけども、我々が今考えようとしている過疎地域とか中山間地の問題というのは、私は全自治体というかほとんどの自治体で集落とかというエリアで考えてみると、抱えている問題だと理解をしています。
 そういう意味で、この促進方針という中には、そうした各いろんな自治体にある過疎の集落に対する対策とかというのは、盛り込んでおられるつもりでいるかどうかということについて2点目にお聞きをいたします。

 それから、これもこの委員会とかかわることでありますけども、中山間地という言葉を我々の委員会でも名前の中に使っていますけど、中山間地というのは、統一した定義はないんだというような資料もいただきました。ただ1つあるのは、農業統計上、地域区分の中にこういうものがあるからそれに準じて考えているというようなことでありますけど、やっぱり中山間地域というのは、過疎地域に進んでいく可能性のある地域ではないかというような心配を一方で私はしています。
 そういう意味で統一した定義はないといえども、県として中山間地域とはこういうことだということのある程度の統一をした定義づけをしていくことも必要であると私は思っていますけど、その辺についての考え方があったら教えていただきたいと思います。

 それから、少し細かいことになりますが、この方針の一番最後の方のページになりますけども、「集落の整備」というところの中で、家・庭一体の住まいづくりを進めていくということを書いてあります。恐らくこれは、知事が本会議で何回もこうした言葉を使っているんでそういうことが載ってるのかなと私は思いますが、過疎地域とか中山間地域で私はあえて庭の一体になった住まいをつくる必要があるのかなといつも感じています。もう周りが全部庭なんですよね。それなのに改めて過疎地域の集落の整備になぜ家・庭一体の住まいづくりを進めていかなくてはいけないのかなという疑問を持ちますが、ここの考え方についてありましたら教えていただきたいと思います。

 それで、もう1つ細かいことになりますけども、いろいろな情報システムを整備していかなくてはいけないということの中で、企画広報部の資料の中でケーブルテレビの整備率というのが非常に低いんですけども、これはどのようにとらえているかお聞きをします。以上です。

○鈴木自治行政課長
 1点目ですが、きょう、パブリックコメント用の自立促進方針案をお分けしております。そちらにつきましては、市町村が具体的な事業の計画を策定するための指針となるようなものを今つくる必要がございます。過疎法の中で定められているということで、今までも過疎法の中で同じような計画を5年ごと策定しておりました。今回、6年間延長された法律に対応する自立促進計画です。
 それで、過疎・中山間の当委員会で提言をいただく部分というのは、やはり過疎、中山間というところも含めた施策についての御提言をいただけるのではないかとは思っております。ですので、この方針案は今回の過疎法に基づく静岡県の大綱だということで御理解いただければと思います。

 それから、中山間地の定義については、議会の調査課さんのほうで「中山間地域の概念」というような形でお示しされたように伺っております。その一覧表にありますような地域――具体的には、一番右側に参考と書いてある欄にありますように、地域振興の5法と、それと合わせて農林統計上の分類の中間農業地域、山間農業地域を含めた、この27の市町村がある地域がおおむねそれに隣接する区域というようなことになろうかと思います。具体的に静岡市とか浜松市が、中山間のいろんな計画をつくっておりますけれども、例えば浜松市ですと天竜区と引佐町の旧の鎮玉村と伊平村の区域を含めたり、静岡で言いますと、新東名以北の区域をある程度含めたり、そうしたように、中山間の区域を特に定めるというよりも、やはり市町村の実態の中でそういった区域があろうかと思いますし、緩やかにというかこのあたりの区域というようなことで中山間の施策というのを実施しているのではないかなと思っております。

 過疎地域の指定につきましては、やはり行政の単位としての部分で、1つの自治体を過疎地域として指定することになっておりますので、今回は合併に伴ってというところで旧の町と村が入ったような形になっています。私のほうからは以上です。

○樋口情報政策課長
 ケーブルテレビの普及率が低いのをどういうように見ているかという御質問でございますけれども、現在例えば進んでおります地デジの中継と、それから現在ありますアナログ放送の中継と、一応ここら辺を見ますと、特にデジタルの場合そうなんですけど、鉄塔数で考えますと全国で2番目の数の多さになっております。もともとケーブルテレビというのは東伊豆海岸側のほうが比較的多いかと思うんですけれども、そこら辺を除きましては中継局の整備のようにテレビ局の関係においても、視聴対策をかなり進めてきたということもありまして、ケーブルテレビの普及というのは比較的少なかったのかなと。ただ逆に、確かにケーブルテレビの普及しているところは、高いところは、例えば三重県の場合ですと4分の1くらいあります。あそこは鉄塔の数も少ないですし、それから地形的なことから考えても自分たちで整備するもしくはそれを事業者が吸収していく。一応そんな流れの関係もあると思うが、いずれにしてもその地域地域の特性があるのかなというようなことは思っております。
 ただ1点、このCATVの関係ですが、昔、ケーブルテレビで銅線を引いてあるところは、今度の地上デジタル化も含めまして、なかなか光ファイバーに切りかえるお金もなくて、結構今困っている、苦しんでいるというところがあります。今、県内のほとんどのところは光ファイバーを使えるような形になっておりますけれども、そういう意味では結果的に住民の方にとってはネックにならなかったのではないかなと、いいほうに私は受けとめております。以上でございます。

○石川交流促進課長
 過疎地域における「家・庭一体」とは何ぞやというお話だったと思いますけれども、家・庭一体という考え方につきまして、どういった形で進めていくかということでただいまいろいろ議論を進めているところでございます。その中で家・庭というのは単純に物理的な庭があること、それにプラスいたしまして、例えば生活に十分な空間の確保ですとか、あるいはその家庭の中での団らんですとか、そういったきずなのようなものも含めまして――知事は暮らしの55年体制というふうに言っておりますけれども――今までの暮らし方で一定程度失われてきた部分、あるいは、余り重要視されていなかった部分につきまして、そこも回復し、されに伸ばしていくということを含めて家・庭一体の暮らしだということの方向で議論を進めているところでございます。そういった考えのもとで、まさしく緑あふれる庭がいっぱいある、そういった過疎・中山間地域においてもよりよい暮らしを求めて検討していければというふうに考えているところでございます。以上です。

○宮沢委員
 この過疎・中山間地の問題を考えるときに、やっぱり一番大事なのは、若い人たちにその地域から出ていってもらわないというか、流出を食いとめるということに私は尽きるのかなというような気がいたします。若い人たちがどうしても地域を離れていくという原因というのはいろいろあるんですが、やっぱりその中の大きな問題に子供の教育ということも、よく若いお母さんから聞くことがあります。そうした意味できょうは説明員がいないので、質問はできませんので、要望だけにしておきますけど、やっぱり地域の小学校――先ほど高校の話が出ましたが――小学校、中学校の教育をどうするかということというのは、非常に大きな問題だと私は考えています。
 そうした意味で、私たちの地域も「学校がなくなると地域がなくなる」という合い言葉で、地域の学校を何とかしようという取り組みをした経験もありますけど、やっぱりそういう意味で教育委員会のほう――ただ文化財の方だけしかきょう説明員が来てないというのは非常に残念ですけど――義務教育をどうするかということ、これは大きな地域の課題だと思いますので、また何かの機会にそうした勉強もさせていただければと思います。以上、要望で終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp