委員会会議録

質問文書

平成23年11月エネルギー有効利用推進特別委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　好浩議員
	質疑・質問日：	11/28/2011
	会派名：	公明党静岡県議団

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。55ページの「御検討いただきたい施策」の中に、ＥＳＣＯ事業がございます。私も、ほかの委員会でもＥＳＣＯ事業のことについては推進をすべきということでいろいろ訴えさせていただいているんですが、神奈川はすごく上手にこれをやって、県の所有するほとんどの大きな建物については、ＥＳＣＯの判断をして相当削減をされてますよね。県立大学も２年、３年前でしたかね、機器の入れかえのときに、それで8600万円の光熱水費の削減ができたと。毎年それだけ減っていくわけですから。
　私はこのＥＳＣＯ事業を、もっといろんなところで県が主体的になってやることによって民間もそれに倣っていくんじゃないかなと思っているんですが、そのところのお考えをちょっとお聞かせいただければと思うんですけどね。

○松尾廣伸氏
　まさにおっしゃるとおりだと思います。我々の事例を持ち出して申しわけないんですが、静岡大学でもＥＳＣＯ事業をやろうということで、実は調査をしました。ところが、大学では成り立ちませんでした。というのは、エネルギーをたくさん使ってて、さらに例えばそれが集中的に使われているところとか、例えば病院とかですね、そういうところでは非常に採算性が高いんですが、大学のように建物が分散してあって、しかも教室が必ず使われるわけではなくて、時間をあいてぽつりぽつりと使うというような格好ですと、採算性が全くとれないということです。残念ながら調査だけでした。一応公募をかけたんですが、応募者ゼロということで非常に残念な思いをしたりしました。
　そういう意味で難しいところはあると思うんですが、そうではなくて、実は容易にできるにもかかわらず、イニシャルコストがかかって自分のところではお金がないからやれないと思っているところも非常に多いです。そういうところに対して、いろいろな補助金その他で周知はしていこうとされていると思うんですけど、それでもやっぱり伝わり切れていないということがあります。あとはお話を聞いてみると、相手が民間の機関で本当にそれが補償されるのかとかですね、そういうところで不安に思っておられるというのが非常に強いみたいです。そこにやはり県なり市なりがちょっと力添えをしていただくことで、保証といいましょうか、信用関係をうまく使っていただけると、もう一歩踏み込んで使っていただけるような格好になるんではないかなと思います。それで――ちょっと私はどう言っていいかわからないんですけど――ワンストップでできるような仕組みができると、もう少し使われていくんではないかなというように考えております。
　
○髙田（好）委員
　超マイクロ水力ですけども、この規模のイメージというのはどうでしょうか。ここに書いてあるように「キロワットオーダーが見込まれるところは、ぜひ活用したい」ということでありますけども、設置の場所、それから活用方法ですね。もし本当に小さいキット製品みたいなのがあって、もうどこに置いてもすぐ発電するみたいなのがあれば、もっと使えると思うんですけどね。私のイメージはそんな感じなんですが、先生のイメージというか、現実性はどうなんでしょうか。

○松尾廣伸氏
　キット製品は発売されてなくはないです。発売されてなくはないんですが、それでできることといいますと、正直言いまして街頭を照らすぐらいだと。その規模のものですと確か幾つか発売されております。それですと余りにもちょっと規模が小さ過ぎるものですから、もうちょっと大き目のところで、例えば浄水場とか下水場ですと、所内電力に対して少し供給ということで、ちょっとだけでも供給するとかいう格好のところでうまく使えるといいのかなというように思っております。
　近くに例えば公共の施設とかがあれば、そこに引き込んでということも可能だと思うんですけども、ないとやはり街路灯とかそういう使い方になってしまうのかなと思います。

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