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委員会会議録

質問文書

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平成25年10月富士山保全・活用特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野澤 義雄 議員
質疑・質問日:10/11/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○野澤委員
 どうも非常に丁寧でわかりやすい御説明ありがとうございました。数点お伺いしますけれども、まず御説明の中で経済波及効果というところで観光交流実態調査というのが説明の中にございました。この数字のあらわし方なのですけれども、延べ人数を実人数に換算してある数字だというお話でした。例えば1泊2日で1カ所に泊まって、前の日に2カ所、そして2日目に2カ所どこかお土産物屋だとか施設に寄ったというところはどういうカウントになるのでしょうか。もう一度、うまく理解できなかったものですから、御説明願います。

○塩野敏晴氏
 県の出しております観光交流客数、これが観光宿泊客数と観光レクリエーション客数、これを別々に出して足した数字です。ただ、それぞれですけれど、観光宿泊客数というのが宿泊施設ごとに集計をとって、それが人数ベース、実人数、名簿ベースではなくて1人何泊したかという延べ人数なのです。つまりお客さんが来て、1人のお客さんが2泊していった場合には2人というふうにカウントされているわけです。観光レクリエーション客数の対象になる施設というのが決まっていまして、そこの入り込み客数、施設ごとに何人のお客さんが来ましたというのを全部足してるわけなのです。ということは、1人で3カ所行った人は3人分カウントされているという形になるわけです。
 観光交流客数というのはそういう形の延べ人数なものですから、それを直接使うと同じ人がそれぞれ何カ所にも入っているということで過大の計算になってしまうのです。ですから1人幾ら使ったかという消費単価を掛けるには実人数に直さなければいけない、正味の旅行者に直すと何人分かというのを直さなければいけないということで、まず宿泊客数については平均宿泊日数1.何日とあるのですけれども、それで割ると宿泊客数、例えば県の観光交流客数にある宿泊客数が100万人だったとしまして、1人平均2泊していったということであれば、実際の旅行者は50万人だったという形になるわけです。
 一方観光レクリエーション客数のほうも施設ごとの入り込み客数の合計なものですから、1人で3カ所行ったということになると3人分カウントされていますので、それも1人平均何カ所立ち寄ったか、例えば1人平均3カ所だということになりますと、それを3で割ったのが実際の旅行人数だという形になるわけです。そういう形で延べ人数を実人数に直したということなのです。

○野澤委員
 日帰りの場合にもそういうことでカウントされるのですか。

○塩野敏晴氏
 そうです。

○野澤委員
 というのは、かつて世界遺産ということを見るために、ある国に視察に行ったのですけれども、そこではこういう議論をしたときに全然入り込み客数の話がかみ合わなかったのです。というのは宿泊数でうちの国はカウントしてますというような話なのです。だから1人が3日泊まれば3というカウントで単純だけども非常にわかりやすいということで、そういうカウントをされてたものですからそうですかということで理解はいたしましたけど。どうも日本だと県が出す、今言うようないろいろな資料や何かいろいろあって、本当に正確な入り込み客数はどんなものかというところでなかなか混乱する場面もあるものですから、このアンケートを見ましたら。言いたいことは、いずれにしても宿泊施設というものがやはり観光ということになるとベースになるとは思うのです。国内、国外はもちろんですけども、国内のお客様を対象にしたときでも日帰りで富士山観光というのは本当にエリアが限られた人たちですから、日本国内といっても広いですから、やはりふさわしい宿泊施設を目指して、また観光コースの中にそういった施設があるということが非常に大きな力になるというように思っておりますけれども、その辺の御意見をお聞かせ願いたいと思います。

○塩野敏晴氏
 先ほど宿泊客数とレクリエーション客数という言い方でしましたけれども、ボリューム的にどうかというとレクリエーション客数、こちらのほうが圧倒的に多いのです。つまり先ほどのように施設の重複計算になりますので実際の人数を反映するわけではないのですけども、そういう形で実人数に換算しましても、観光客は、やはり日帰り客数のほうが実は多いのです。ですから、確かに宿泊観光のほうがお金をたくさん使うというのがありますし、観光ということで考えますと非常に集客にはなると思うのですけれども、それだけではなくてやはり日帰り客を集めてお金を使ってもらう、そういうものも観光の中では、要素としては大きいというふうには考えます。

○野澤委員
 ありがとうございました。最後の富士山のあり方というまとめの部分で、特に県外出身者は富士山を見る対象として強く意識をされているというようなデータが出たというようなお話だったと思いますけれども、やはり私も同感に思います。ただ、それが見て、あ、きれいだなというだけではなくて、今回の文化遺産に登録されたことによって、その意味をさらに深く見詰めるというか、芸術、文化の源泉それから信仰の対象というような目も持って富士山を見るということで、やっぱり自分も日本人だというようなアイデンティティーというか、そういうものを持つという、非常に何というかレベルの高い見方をするということにつながってくるのではないかとは思いますけれど。
 それで山体の部分は、5合目から上は午前中講師の方によく説明をいただいたのですが、ここでも山体の部分は環境や景観保全、それから登山者のマナー等によってグレードを維持していくことができる。それから下の部分のさまざまな構成資産については、どのようなことを気遣って注意していけば、そういうようなさらなるグレードアップにつながると考えているのか。

○塩野敏晴氏
 まず構成資産については、私自身も今回のこの調査をする前は知らなかったようなところばかりなのですけれども、まず情報発信、構成資産はこういうものだというものをまずは広く知らしめるということが大事です。さらにその上でやはり富士山というのは今おっしゃられましたように非常に文化的な要素もあるし、そういう歴史的なもの、象徴としても、ただ単に景色がいいだけではなくて、特に日本人にとって特別な存在であると思うのです。いろいろな要素もあると思うのです。ですからそういった、今回文化遺産に登録されましたけれども、自然科学的な要素、胎内何とかとかありましたね、あれもそういった昔の噴火で木がというような自然科学的な要素、あと氷穴とかいろいろそういう自然の産物というのがあると思うのです。そういうのを情報発信してストーリー性を持たして、ここの構成資産はこういう昔のいわれがある、自然科学が好きな人にはこういうところを回ってもらうというような、構成資産だけではなくて構成資産に選ばれてないところも含めましていろいろ文化的なところ、自然科学的なところ、歴史的なところ、信仰的なところのようにテーマ性を持たせてルート設定をするような、そういう形の観光商品の開発というのが有効ではないかと考えます。

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