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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年2月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:03/11/2008
会派名:自由民主党県議団


○多家委員
 何点か質問させていただきます。
 まず最初に、管理局関係、富士山にかかわる総合的施策の推進について伺います。
 委員会説明資料の15ページに平成20年度の取り組みについて触れられておりますけれども、平成20年度はどんなふうな考え方で施策展開をしていくのか、そのことをまず初めにお伺いします。
 次に、昨年12月の常任委員会で私は泰山との友好山交流についてお尋ねをしました。そのとき部長から「1月に泰安市に出向き、どのような交流が具体的に可能かを検討してみたい」と、こういう発言があったわけですが、富士山と泰山との友好山交流事業は今後どのように進めていくのか、そのことを伺います。
 それからもう1つ、このページにもございますが、来年、空港開港となるわけでありますけれども、富士山静岡空港と名づけたこの富士山について、今まで以上にアピールをしていかなければならないと思うわけですが、後で桜で彩る富士の景観づくりということをお聞きいたすつもりでありますが、具体的に何かお考えがあって進めていくのか、そのことをお尋ねします。

 次に、ユニバーサルデザインの推進についてお伺いいたします。
 ユニバーサルデザインにつきましては、公共施設それから民間施設、それぞれ事業を大幅に展開をされていると、そういう認識をしております。非常に障害者にとって、また多くの皆さんにとってありがたい施策の推進でありますけれども、平成20年度事業の概要についてどんなお考えなのか、それをお伺いします。

 それからもう1点、第9回世界高齢者団体連盟――IFA世界会議への知事の招聘と、こういうことがうたわれておりますけれども、具体的に何か特別な事業を予定しているのか。また知事はそのIFAの世界会議に――カナダのモントリオールで開かれるわけですが――何か静岡県独自のお考えを持って臨まれるのか、そのこともお尋ねします。

 次に、防犯まちづくりの推進についてでありますけれども、県民との協働による人の目の行き届いた防犯まちづくりの推進、これも平成16年度にスタートしまして大きく地域地域で独自の防犯まちづくりが進んでいると思います。
 平成20年度の事業概要として、犯罪不安0(ゼロ)運動の促進とあります。空き巣対策、振り込め詐欺対策、子供が巻き込まれる犯罪対策、こんなことを重点項目として活動したいと、こんなふうになっているわけでありますけれども、現実に新たな事業としてしずおか防犯まちづくりカレッジ「犯罪不安ゼロ実践科の開催」、それから防犯まちづくりポータルサイトの構築と、こういう2つの新たな事業が並べられておりますけれども、このことについて具体的にお尋ねします。

 それから、平成20年度予算で50万円掛ける10地区と、こういう防犯まちづくりの立ち上げをうたっておりますけれども、現実に27市町で148地区に地区安全会議が設置されたというふうになっておりますけれども、目標はどんなことをお考えになっているのか、全体的にどんなバランスで進んでいるのか、そのことをお尋ねします。

 次に、交通安全対策の推進について伺います。
 大変すばらしい数字、昭和28年以来54年ぶりに交通事故の死亡者が200人を下回ったと、こういう数字が出ております。かつてワーストワンからの脱出という大きな県民目標を掲げた時期があります。それから目指せベストという県民目標を掲げたことがあります。そういう中で県を挙げてこの課題に取り組んできたわけでありますけれども、やはり課題を持つということは、54年ぶりに200人を下回るという結果が出ているわけですが、現実に高齢者事故は前年対比でふえていると、死者数は減っていますけれども。
 それからもう1つ、12月議会で伊藤委員からお話がありましたけれども、自転車事故、これが数字でもふえておりますし、2月の初めだったと思いますけれども、浜松地先で自転車と自転車が出会い頭にぶつかって、高校生のほうはひらりと降りて助かったかもしれないけれども、片一方の高齢者はそれによって死亡しているという事故がありました。
 それから昨年の12月に、沼津で高校生がやはり自転車を走行していて、60数歳といいますから高齢者かどうか難しいところでありますけれども、その方と接触して、その方が打ち所が悪くて2日後に亡くなったと、こういう事例がありました。現実に自転車の加害で、死亡事故というのがなかなか理解しにくかったわけですが、あからさまに現実にこういう数字が出ておりますので、どのくらいの自転車加害事故があるのか、そのことについてお尋ねします。

 もう1点、これは最近テレビで放映されましてわかってきたんですが、私個人は自転車は2人乗りは禁止と、こう思っているところでありますけれども、現実にいわゆる就学時の子供については2人乗りを認めていると、こういうことでありますけれども、2月の時点では2人乗りも厳禁すると、こういう話でありました。
 しかし、お国の考えは3人乗りまで認めようと、こういう報道がつい最近あったところであります。3人乗りの自転車は、デンマークあたりでは随分はやっているような報道でありますけれども、そのことについてどんなお考えであるのか、お尋ねします。

 次に、男女共同参画施策の推進であります。
 昨年、後期実践プランいわゆる静岡県男女共同参画基本計画の後期実践プランが示されまして、約1年が経過するわけでありますけれども、この男女共同参画社会というものについて随分周知されつつある。まさしく男女共同参画なくして高齢化社会、少子化社会を乗り越えられない、こういう大きな課題があるわけでありますけれども、現実に1年経過して、また新たに平成20年度事業をしていく中で、お考えがどんなふうにかたまっているのか、お尋ねします。

 それからもう1つ、男女共同参画センター「あざれあ」という言葉が頭の中にありまして、昨日「あざれあ」という文字が県の職員名簿の中にどんなふうに載ってるかと見ましたら、「あざれあ」という言葉は全く載ってないんですね。県民手帳に女性の悩み相談あざれあ窓口、賀茂、東部、中部、西部、これに開設してありますと。電話番号も書かれているわけですが、「あざれあ」というのはそういう意味でそのセンター、中核的な団体であるわけでありまして、女性の運動家、女性の運動する皆さん方は「あざれあ」ということを念頭にさまざまなことをしている。しかし現実にその拠点が静岡市内の「あざれあ」だけという感じがします。
 したがいまして、西部、東部の女性活動家たちにとりまして、拠点をもう少し考えてほしいと、こういう意見、要望があるわけですが、県民の声が届いているのかどうか、そのことをお尋ねします。

 次に、昨日来、また1番委員の田島副委員長からも本会議でただされました静岡県耐震改修促進計画推進のうちの特定建築物、そのホテルまたは旅館の耐震化施策について、このことを進めようとする中で、8番委員からも昨日質問がありましたけれども、かなり県のほうは準備をしてくださって、さまざまな対策を講じてくださってると、それはよく理解できまして、よくそこまでやってくれているなと、そんなふうに思うわけでありますけれども、現実にホテル、旅館等に限って言いますと、今の経済環境の中でその皆さん方が生き残っていく、もしくは仕事をしていける、業を生業としてやっていけるかというと、大変難しい問題があるわけで、経済的に難しい問題があります。
 産業部が耐震補強の融資制度をつくってくださいましてそれも説明を受けました。現実に静岡県には900を超える旅館さん、ホテルさんがあるわけですが、その対象となるホテル、旅館は、どのくらいの数があるか、お示しいただければありがたいと。下田とか、河津とか、東伊豆とか、熱海とか、伊東とか、浜松、静岡、伊豆の国、伊豆、沼津、それぞれあると思いますが、どのように耐震化率が進んでいるのか、そのことを改めてお尋ねします。

 それからもう1点、県営住宅総合再生整備事業ということで、これ昨日7番委員から質問がございました。その中で住まいの安全・安心への取り組み、耐震、防犯、防火、情報インフラ等に対応するために、相当頑張って建てかえ、借り上げ、全面的改善、居住改善、耐震対策、防火対策、テレビのデジタル化等の施策を進めていきますと。平成19年度には22億円、来年度平成20年度では44億円、こういう大きなインフラというか、工事を進めるわけでありますけれども、県営住宅の中でどのくらいの戸数がこの事業によって整備されるのか。

 それからもう1つ、これはお考えの中にそういうものがあるかということですが、私どものところに県営住宅を改修改善するときに、畳屋さんとか左官屋さんとか、タイル、いわゆる適格組合ということで県から指導を受けて、そういう生業、――技能五輪で活躍した職種でありますけれども――そういう皆さんがせっかく県がやるんで仕事が欲しいと、そういうお話があるわけでありますけれども、県内にそれぞれの協同組合をつくっていらっしゃるわけですが、この改修計画の中にそれらの皆さんのことが配慮されて位置づけられているのか、そのことをお尋ねします。

 それからもう1つ、産業廃棄物の不法投棄撲滅対策についてであります。
 5番委員からこのことは昨日お話がありました。その中でどうしても県のほうでやらなければならないということの中で、議案書にも載っておりますけれども沼津市の愛鷹山ろく不法投棄事案にかかわる現地調査4700万円の金額が計上されています。大変社会問題化した事案でありまして、いわゆる設置者は今懲役に服している、こういうことでだれがその責任をとるかということになりますと、なかなか思うに任せない。県がいよいよ乗り出して進めていこうと、こういう事業であると思うんですが、そのことについて具体的に何かお考えがあれば、どんな方法で進めていくのか、お尋ねします。

 次に、静岡県ゼロエミッション事業の終息と、私、昨年の12月いわゆるゼロエミッション事業というものをある程度のところで幕引きをする責務というか考え方を県のほうで持たないと、民間を巻き込んでいる事業なので、難しいと思うと。そんな考えでお伺いしました。
 昨年の12月26日にいわゆる静岡県、大井川町、それから民間の法人といわゆる三方一両損という考え方で終息すると、こういうふうになったというふうに報告がありますけれども、それについて最終的に県は判断をどういうふうにしたか、これによってすべて終わりだということになっておりますけれども、そのことについてお尋ねをします。

 もう1つ、先ほど冒頭の富士のくくりで言いましたけれども、桜で彩る富士の景観づくり基本方針の策定と、こういう施策が載っております。平成20年度で具体的な構想を検討していきたいと。それから各種のモデル事業、名所づくりのモデル事業をしていくと、そういう考え方を述べられている中で、桜で彩る富士の景観づくりを考える会というものを立ち上げると、検討会議を開催し、2回ほどやって12月までにまとめると、こういうふうなお話がありますけれども、具体的にこれらについてどんなお考えがあるのか、お尋ねします。以上です。

○稲津県民部長
 最初に、私の方から富士山の総合施策、富士山静岡空港開港を控え、今後どのような考え方で進めていくのかということにつきましてお答えします。
 これよく取り上げられるんですけれども、富士山は国内外で知らない方はいらっしゃらない。しかしそれが静岡県にあるというのは意外と知られていないというふうな、空港が開港いたしまして国内外から当然今まで以上にお客さんが見える。
 その一方で、富士山の世界文化遺産登録に向けての取り組みをしておりまして、今後いろんな形で富士山を多くの方が訪ねて見えるんじゃないかと、そういうことがある中で、先ほど御質問の中にもありました景観づくりも含めまして、まだまだ富士山山ろくのさまざまな施設であるとか、あるいはソフト的な対応であるとか、ありますけれども、総合的に全庁を挙げて取り組んでるというところまでまだいってないんじゃないかと、こんなこともございまして、新年度から管理局の中で総合的に各庁内で関係課室、取り組んでおりますそういったものを取りまとめたり、あるいは不足しているところを補うとか、こんなことをやっていくと。こういうのが基本的な取り組みの方向というか考え方でございます。
 特に県の観光協会、富士山と花をテーマに20年度キャンペーンを張っていくと、こういうふうな動きもございますので、そういった観光協会あるいは市町村、その他のさまざまな団体との連携なんかもとっていきたいと、こんなふうに考えております。
 泰山と富士山の友好の関係でございますけれども、1月の真ん中辺で私行ってまいりまして、具体的には1月14日に泰山がございます泰安市の副市長とこちらで言うところの観光局長等と話し合いを行いました。
 昨年の11月12日に静岡県、山梨県の両県知事が立ち会う中で日本富士山協会と泰安市が友好山ということで今後やっていきましょうと、こういう包括的な部分だけ取り決めをしてあったもんですから、じゃあ具体的に今後どのような形で進めていくのかと、こんなこともねらいといたしまして話し合いをしたわけでございますけれども、基本的に合意というか、今後できるところから始め、だんだんそれを大きくしていくということで、取り組んでいきましょうと。そういう基本的な中で、具体的には泰山のいわゆるお祭りのようなフェスティバルのようなものが毎年9月の上旬に行われているというふうなことで、その機会に静岡県、山梨県の訪問団にぜひ来ていただきたいと、こんなお誘いがございます。こちらから行きまして、今度は逆に向こうの方からまたしかるべきいい時期にこちらへ富士山を訪ねる訪問団が来ると、そういうふうなお互いにその人の交流をしていきましょうというのが今、提案として出ておりまして、この辺につきましては、具体的な日程、その他を詰めていきたいなというふうなことを考えております。
 そのほか文化とかそういったものの紹介もあわせて、そういった際にやったらどうかという、こんな提案もいただいてるもんですから、それにつきましては、基本的には静岡県と山梨県、富士山のぐるりというところでつくっております日本富士山協会という組織もございますので、そういった場の中で具体的な先方からの提案を検討して、できるだけの実現に努めていきたいと、こんなふうに考えております。以上です。

○鈴木企画監(ユニバーサルデザイン担当)
 ユニバーサルデザインの20年度の新規の事業についてでございますけれども、20年度は「ユニバーサルデザインでともにつくる豊かな暮らし」をテーマに引き続きアイデアコンクールの実施を初めといたしまして、新たな事業といたしましては、新産業技術フェアとの共催で、ユニバーサルデザインフェアを開催いたしまして、事業者への効果的な取り組みの促進や事業化の機会創出を図っていくこととしております。
 あわせて20年度がユニバーサルデザインに県が取り組み始めて10年目に当たりますことから、10周年記念事例集を5カ国語版で作成をいたします。また、ユニバーサルデザインを教育理念の1つに掲げている静岡文化芸術大学との連携を一層強化することとしておりまして、大学が持つ教育研究分野と県が行うユニバーサルデザイン関連施策との共同、連携によりまして、共催によるシンポジウムの開催等を行いまして、ユニバーサルデザインの効果的な推進を図っていきたいと考えております。

 次に、IFAの世界会議への知事の招聘についてでございます。
 この世界高齢者団体連盟と申しますけれども、第9回世界会議ですが、ことしの9月にカナダのモントリオールで開催されます。テーマは高齢化とデザインということで、世界の高齢社会を先頭を走っている日本という中で、その中で先進的にユニバーサルデザインを推進して、豊かな長寿社会づくりを進めている静岡県の取り組みに関心が集まって、招聘に至ったということでございます。
 したがいまして、知事には日本あるいは世界でも初めてかと思いますけれども、ユニバーサルデザインを県政推進の基本的な方針に位置づけて以来、人々が持つさまざまな特性や違いを認め合い、だれもが暮らしやすい社会づくりを進めるユニバーサルデザインの考え方の普及ですとか、また県有施設への導入、先ごろ行われましたユニバーサル技能五輪といったような大規模イベントでのソフト・ハードの運営などですね、さまざまな取り組みの成果を情報発信していただくようなことを考えております。
 また、会議の参加者に対しましては、静岡県の魅力、富士山とかさまざまな温泉ですとかそういった観光資源、また物づくり王国と言われるような非常に産業が発達をしている静岡県といったような、比較的静岡県というと余り海外の人には富士山はよく知っているけれども、ということがありますので、そういった静岡県の魅力のPRもあわせて行っていきたいというふうに考えております。以上です。

○中井県民生活室長
 防犯まちづくりに関する新規事業と地域の防犯活動の支援事業についてお答えいたします。
 平成20年度からこれまでの防犯まちづくりカレッジを見直しまして、より地域に密着した防犯まちづくりカレッジということで、犯罪不安ゼロの実践科を一応3年間開催することを計画しております。このカレッジは昨年の10月から展開しており、県民の多くが身近に不安を感じる犯罪であるということで、先ほど先生からも御案内ありましたが、空き巣、振り込め詐欺、それから子供が巻き込まれる犯罪、これを重点活動項目に掲げた犯罪不安0(ゼロ)運動を促進するために行うわけでございまして、地区安全会議を初めといたしました自主的防犯組織のリーダー約120名を対象といたしまして、先ほど申しました3つのテーマについてより実践的な内容で実践力が習得できる講座ということで、県からも東・中・西の3カ所で開催いたしまして、この犯罪不安0(ゼロ)運動を県下の隅々まで浸透させる人材養成を図ることを目指しております。
 さらに、こうした人材養成とともに、防犯まちづくりのポータルサイトを新たに構築いたしまして、犯罪不安0(ゼロ)運動を推進していくために必要な防犯に関する情報を総合的に発信していきたいというふうに考えております。
 具体的には犯罪情勢とか地域の自主防犯活動の状況、さらには事業所の防犯に関する取り組みなど、県民の皆様方が参考にしたいと思われるような情報を手軽に入手できるようなホームページにしてまいりたいというふうに考えております。

 それから、地域防犯活動の支援事業でございますけれども、御案内のようにこの地区安全事業につきましては、中学校区を基本として複数の自治体が組織する地区安全会議が行う地域ぐるみの自主的な防犯活動に対しまして、1地区あたり50万円ということで平成16年から助成してまいったわけでございます。今年度までに27市町で148地区が交付を受けております。そして来年度をもって事業が完了するということでございます。
 この事業につきましては、県内の想定約410地区の3分の1地区で、県が助成して立ち上げていこうという当初の目的はほぼ達成されたものというふうに見ておりまして、今後周辺の後発地域への波及とか、あと既存の地区の活動の定着につきましては、市町が中心的な役割を担っていただいて、県では先ほど申しました人材養成とか情報提供によって市町及び地区安全会議の取り組みを支援していきたいと、このように考えております。以上でございます。

○野村交通安全対策室長
 委員のおっしゃるとおり、交通事故にありましてはトリプル減で減少してまいりましたけれども、確かに高齢者の事故、自転車の事故、これについては増加しているという傾向にあります。
 その中でこの自転車に起因する交通事故はどのくらいあるのかという御質問でございますが、昨年の自転車の関係する事故は6,045件ありました。そして死亡事故が26件発生しております。この中でこの自転車が第一起因――原因者となった事故、これにつきましては1,306件でございます。49件ほど対前年比で増加していると。死者については8人、これマイナス1人でございます。そして負傷者につきましては、1,373人、プラス61人とこのようになっております。
 そして事故の形態別でいいますと57%が出会い頭事故であるということ。違反別でいきますと、この一時停止違反、これが約30%、そして信号無視、それと安全不確認、これらがそれに続いてくるという状況でございます。
 死者8人のうち6人が65歳以上の高齢者であったという状況も出ております。また高校生の非常にマナーが悪いということでございますが、高校生が第一当事者となった事故件数、これにつきましては332件ということで、全体の25.4%を占めてるという状況にあります。
 これからも、高齢者や自転車の事故につきましては、「あなたが主役の交通安全県民運動」で推進重点項目として年間を通じて対策をとってまいりますが、また四季の安全運動等の推進重点項目に入れまして、高齢者や自転車の事故防止対策、これは推進してまいるつもりでございます。

 2点目の3人乗りの自転車の関係でございますが、これにつきましては警察庁の方でいろいろと検討しているわけでございます。そういう中でこの自転車の2人乗り、これについてだめよというのは道路交通法の規定を受けまして施行細則で決められております。原則1人乗りです。ただしという例外をつけまして、16歳以上の者が乗車補助装置、これをつけまして6歳未満の子供を乗せる場合にはオーケーですよというただし規定なんですね。そして、これが二輪の自転車です。もう1項目ありまして、三輪の自転車、これにつきましては乗車用装置の数だけ乗車可能と、乗車できますよと、これ静岡県の規定にもそうなっているわけですね。ですから二輪車以外の三輪であろうと四輪、こういうのになってくると、その乗車用装置があれば乗ることができるという規定もちゃんとあるわけですね。ただ、三輪、四輪になってきますと、走る場所もなかなかないと。非常に危険性も増してくるという状況にあるわけです。
 ですから、二輪で安全性の高い自転車ができてくれば、それも非常に複数の子供さんを持たれるお母さん方にとっては、非常に高いニーズがございますので必要ではないかなとは思うんですが、その前にお母さん方に、正しいルールとマナーをしっかりと覚えてもらうように指導していきたいなと考えております。以上です。

○鈴木県民生活局長
 男女共同参画のうち20年度事業への考え方についてお答えいたします。
 男女共同参画の推進状況につきましては、例えば統計的な数字を見ますと、男は仕事、女は家事、育児という役割分担にとらわれない人の割合、これを見ますと53.4%になっております。県の目標は55%以上ということです。
 また県の審議会委員に占める女性比率というのも40%以上の目標に対して32.2%になってるなど、着実に進んではいると委員のお言葉のとおりだと思いますが、全体的にはまだまだ不十分なところもあります。
 そういう中で20年度につきましては、国の方でも仕事と生活の調和――ワーク・ライフ・バランスの元年という形で位置づけております。県の方もそれを受けまして事業所の男女共同参画宣言事業というのがありますけれども、その中にワーク・ライフ・バランスというものを位置づけて、これの推進に積極的に取り組んでいこうと、現在150余の事業所が宣言してくださっております。目標はまだまだ遠い500でございますけれども、4年間でそこまで近づけたい、こういうふうに考えております。
 そのほか、またこの男女共同参画を進めていく上で、やはりキーになるというのは男性で働き盛りの人たち、30代、40代の男性にもう少し理解を深めていただきたいということで、私どもの方でもそういう男性の人たちをターゲットに絞った広報とかあるいはタウンミーティング、こういうふうなものを展開してやっていきたいとかように考えております。
 それから、やはり講演会とか講座、こういうふうなものを積極的に開いて、啓発をしていきたいとかように考えております。以上でございます。

○大石男女共同参画室長
 私の方からは「あざれあ」についてお答えさせていただきます。
 東部地区の皆様からも、もっと身近なところに「あざれあ」のような施設が欲しいという声はうちの方にも届いてきております。男女共同参画センター「あざれあ」におきましては、地域におけます男女共同参画を実践するための人材育成を図るとともに、市町村や民間団体との連携によりまして総合的、計画的に推進するということで、各種講座を展開しております。このうち、「あざれあ」だけではなくて、地域に出向いて行うサテライト講座を平成13年度から実施してきております。特に本年度――19年度につきましては、東部地区で開催するなど事業の拡大を図ってきております。
 具体的には人材育成を目的といたしましたミニ基礎講座を長泉町、富士市で3回開催いたしまして、いずれも定員を上回る参加者がありました。やはり会場が自宅や職場から近いということで気軽にお申し込みできたとか、地域でこのような講座がなかなか開催される機会がないということで、うれしかったという声も寄せられ、好評をいただいております。
 また、地域の特性や市町村の要望にあった地域に密着した内容の地域カレッジというものも開催しておりまして、今年度は特に三島市、小山町、島田市、掛川市に出向いて、実施をしてきております。
 また、「あざれあ」では電話相談も行っておりますが、県内各地の皆さんが遠隔地から電話相談が受けられますように、費用の負担の軽減を図るために、賀茂、東部、西部の各地区に転送電話を設置しておりまして、「あざれあ」で御相談を受けるような形もとっております。
 いずれにいたしましても、だれもがいきいきと活躍できます男女共同参画社会の実現に向けまして、団体の皆様のお声も聞きながら、20年度も出前講座等を充実して実施してまいりたいと考えております。以上です。

○鈴木建築住宅局長
 まず、旅館、ホテルの関係でございます。
 耐震改修促進法に基づきます特定建築物の中の旅館、ホテルの県内の件数は、18年3月末現在でございますが、930棟ございます。このうち旧耐震基準のものは469棟、そのうち耐震性のあるもの約1割程度でありますが、全体でとらえてみますと、これに新耐震基準でつくられたものがありますので、全体の耐震化率は53.8%というふうになっております。
 地区別にというようなことでございましたが、特に伊豆地域につきましては非常に市町の数が多いもんですから、もう少し大つかみにしまして、まず伊豆地域、これは下田土木事務所管内ですが、ここでいきますと、155棟ございます。現在のこの耐震化率、これは新しい基準、古い基準あわせたものですが46.5%です。
 それから田方地域、ここにつきましては103棟ございまして、57.3%、それから熱海につきましては154棟、耐震化率は25.3%、伊東市につきましては119棟ございまして45.4%、あと静岡市に飛びまして74棟対象物ございますが、45.9%、浜松市が118棟で65.3%、沼津市が43棟ございまして、39.5%。これ先ほど申しましたように、新しいもの、古いものをまとめたものでございますが、やはり旧耐震基準のものだけでいいますと、非常に低いという状況になっております。

 それから続きまして、県営住宅の総合再生整備事業の関係でございます。
 まず、整備する県営住宅の割合ということでございます。現在県営住宅の管理戸数約1万5000戸でございますが、そのうち1980年までに建設されたものが約6割、9,000戸となっておりまして、非常に老朽化が進んでいるというような状況にございます。
 このため、県では昨年住宅マスタープランにあわせまして、18年から27年度までの10年間に、これらを対象としました県営住宅の再生整備を進めていく県営住宅再生計画を策定いたしました。計画では、県営住宅特別会計の健全な運営を前提に、事業の平準化を図りながら建てかえ、借り上げ、全面的改善、個別改善等の多様な手法によりまして再生整備を図ることといたしております。期間中の整備は老朽度を勘案しまして、建てかえ945戸、それから借り上げが628戸、全面的改善1,595戸、居住改善3,047戸、計6,215戸を計画しております。

 それから、そういった中で畳であるとか、左官、ふすま等の業種に対する配慮ということでございますが、これは今議会の中でも自民党の山村議員の方からも御質問がございました。伝統技術というようなお話がございましたんですが、県営住宅の設計に際しまして、高齢化が進んでおりますので、なかなかベッドの生活が多くなってきているというようなこともございますが、やはり日本の伝統的な純文化といいますか、畳の部屋を確保しましょうというような設計上の配慮、それから建具や畳につきましては、発注につきまして分離発注をしているということ。
 それから、先ほど申しましたように整備戸数が非常に大きくなってきております。従来に比べますと大体2倍強になっておりますので、ボリューム的にはやはりそういった意味で貢献できるかなというふうに考えております。以上です。

○増田廃棄物リサイクル室長
 産業廃棄物の不法投棄撲滅対策のうち、沼津市愛鷹山ろく不法投棄事案調査について御説明いたします。
 平成16年度に沼津市愛鷹山ろくにおいて、約36万立米の大量の産業廃棄物の不法投棄が発見され、直ちにその安全対策調査を行いましたが、その当時危険物はなく、すべりもないというような調査結果が出ております。しかし、大規模地震時の崩落の危険というものも指摘されたところでした。
 このため、これまで不法投棄を行った者に対する撤去等、あるいは排出事業者の調査等を行ってきましたが、平成20年度におきましては、崩落等生活環境上の支障を除去するための行政指導や行政処分を行うため、その支障に係る調査を実施することとしたところであります。
 具体的にその調査の内容ですが、不法投棄されたところの測量、ボーリング、あるいは安定度の解析、そして支障を除去するための一番いい方法は何かというようなことを調査する予定になっております。この調査に基づきまして不法投棄を実施した者、あるいは収集運搬業者への撤去指導・命令、さらにその産業廃棄物を排出した者に対する撤去の要請などを今後行っていくこととしております。
 先ほど委員からも御指摘がありました不法投棄を実行した企業の代表者が刑務所に今収監されているという話もありましたが、先週出所したという話もありまして、まずはその者に対しての撤去を速やかに働きかけというか、命じていきたいというふうに考えております。

 次に、静岡県ゼロエミッション事業に関する県の判断、そして関係者の考え方についてお答えいたします。
 県、大井川町、それからゼロエミコラボ株式会社の3者で、これまでゼロエミッション事業の取り扱いについて話し合った結果、その3者は互いに役割分担に基づき、努力してきましたが、廃棄物の処理を取り巻く環境が変化してきたため、事業の断念はやむを得ないというふうに認識は一致しました。そのためそれぞれが受けた損失がありますが、これは金銭的あるいは人的負担、あるいは今後の影響などにおいてそれぞれの損失というものは異なりますが、その損失の負担はそれぞれが負うということに意見はまとまったところです。
 3者とも、ゼロエミッションの理念というものは今後の循環型社会にとって必要であり、今後も進むべき方向として考えているという点では、3者の認識は現在でも一致しているところです。以上です。

○佐藤自然ふれあい室長
 桜で彩る富士の景観づくり基本計画を受けて、平成20年度はどのように進めていくのかという点についてお答えいたします。
 この事業は伊豆半島を含みます富士山ろくで新しい桜の名所づくり、これには従来からの名所の再生も含めますけれども、これらを行って富士山静岡空港を通じた本県への国内外からの誘客の増加に資することを目的としております。
 平成19年度元東京大学教授渡辺定元先生を委員長といたしまして有識者、市民、企業あるいは行政、こういった部門から14名の方々に委員になっていただきまして、検討をしていただきました。その検討を受けて基本方針を検討して定めました。大くくりで基本方針の主な内容を申し上げますと、伊豆半島を含む富士山周辺を一体的な名所にとらえて、既存の桜の名所も含め、大小の拠点、桜の名所をつくって、それを道路や河川の土手等で線でつないでいくということが1つ。
 それから、各拠点で開花時の花のボリュームを確保しまして、開花場所が各地に移動することで地域全体として桜を長く楽しむという観点、それから静岡らしい景観づくりを進めるために富士山固有のフジザクラを初めとする地域の自生種、あるいは源頼朝とゆかりの深い白糸の下馬桜など、歴史文化と関連する桜等を活用する、それとともに伊豆半島の早咲き桜を活用して長い期間桜が楽しめる地域とする、それから拠点のネットワークづくりとさまざまな周遊コースの設定を進める、それから植栽計画から維持管理にかかわって、住民、企業、行政等の協働による活動を推進する、それから、これらの大前提といたしまして、富士山の自然植生を保全すべき範囲での拠点整備は行わないと、こういった方針を策定いたしました。
 この方針を受けまして、平成20年度につきましては具体的な構想づくりを行ってまいりますが、東海道ルートあるいは富士山周遊ルートあるいは富士山から伊豆半島東海岸ルート、中伊豆方面ルートあるいは西海岸ルート、そういったルートを考えておりますけれども、それらを具体的な構想を先生方の御意見を伺いながらつくってまいりますが、その中に桜の名所の拠点整備のモデルプランなども含めて、より具体的な構想としてまいりたいというふうに考えております。
 これまで、静岡県桜の会や農林事務所などを通じて市町の要望や地域の計画等の聞き取りを行いました結果、具体的には熱海市で糸川から――ここはアタミザクラの有名なところですが、――糸川から熱海港観光施設用地まで熱海桜の散策ルートをつくりたい。あるいは長浜海水浴場での南熱海ヒマラヤザクラルート、こういった計画を熱海市は持っております。
 あるいは伊東市では、桜木町内の公園をイトウオボロザクラ――これは河津桜より花がやや大きい桜ですけれども――この名所に整備していきたいというふうな計画を持っております。
 また沼津市では、旧戸田村との境にございます西浦真城山で沼津市桜名所構想に基づく整備を考えています。
 それから、これらは市や町の計画ですけれども、静岡市の清水区蒲原では地元の桜の会の方々が、日本軽金属の研究所の中に早咲き桜の里というのがあるんですが、そこから御殿山、そこを経由して蒲原城址、こういったところを帯状につなぐ桜の回廊をつくっていきたいというふうな要望が上がっております。
 また、これらの計画のほか4市町、18団体が実施計画を検討している状況であります。これらの計画内容、実現性等を精査いたしまして、実現可能な者につきましては構想に取り組んでまいりたいと考えております。なお、構想に基づく具体的な整備は21年度以降、グリーンバンク事業により実施することとなりますが、平成20年度は構想づくりと並行しましてモデル事業にふさわしい箇所について、先行してグリーンバンク事業による整備を進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。

○多家委員
 それぞれ丁寧に御答弁をいただきました。何点か再質問をさせていただきます。
 部長から富士山につきましては、国の内外に富士山の位置づけを明確にしたいと、こういうお話がありました。現実に今議会の本会議のやりとりの中でふじのくに交流フェア鹿児島便を何とか実現したいという空港部の考え方、それから企画部の考え方、この中で鹿児島の皆さんは富士山は知ってるけれども、果たして富士山の位置づけは静岡県か山梨県か、こういうお話が現実にやりとりの中で出てくるわけです。静岡県にとっても山梨県にとっても、それぞれ十分だと思うんですが、そういう位置づけをするための具体的な冊子というか宣伝パンフレット、そういう事業要領をもっと明確につくっていく必要もあろうかと思いますが、そのあたりについて今のままで十分かどうか、お考えを伺います。
 それから泰山については、大きなステップアップだと思います。相互交流をすることでやはりせっかく温家宝首相がお見えになってした演説に対する国家間の交流ですから、これどんどん進めていくわけですが、具体的に9月の上旬と、平成20年度からスタートするわけですが、どんなふうな目安となるか、そのことをお尋ねします。

 それから、ユニバーサルデザインについて、知事がいわゆる先進事例としてモントリオールで静岡県の実践活動を情報発信すると。大変すばらしいことだと思います。結果、これは技能五輪の足跡がしっかりと位置づけられたと。そして、さらにまた技能五輪は2年後カナダで開かれるわけですので、そういう意味合いがあろうかと思いますけれども、現実に知事が行ってそれだけで終わってしまうのか、それとも新たに何かユニバーサルデザインについて提案をしたことを我々静岡県民が受けとめる、そういう考え方があるのかどうか、お尋ねします。

 それから防犯まちづくりについては、おおむねことし平成20年度で当初の目的を達成すると。大変努力なさって、地元ではいろいろ意見があった。自治会の皆さんとか屋上屋を重ねるような話で困るというふうな話もあったわけですが、現実にそこまで進んできたと思いますので、よかった。了としながら、今後犯罪不安ゼロという言葉がなじみになるように努力していただきたいなと、そんなふうに思います。

 それから、道交法で自転車の話がされているわけですが、警察庁の考え方で各県が大きく指針がぶれるという話だと思うんですね。僕は少子化の話になるわけですが、2人の子供がいると保育園、幼稚園に子供を送っていくときに、上か下かわかりませんけれども、うちへそのまま置いとくわけにいかないと、したがって「幼児から手を放すな」という言葉があるんですが、手を放すわけにいかないから、どうしても子供を乗っけていくということになってると思うんですね。
 まさしく1回やめようという考え方が、3人までにふやされるという考え方ですが、警察庁の考え方でこれどうにもならないということはわかりますけれども、そういうことをしっかりと幼稚園や保育所で啓発啓蒙活動しなきゃいけない。
 それからもう1つ、自転車の加害事故でペナルティーはあるんですかね。例えば普通の免許を有する者については、さまざまなペナルティーもありますね。15点で免許失効になるわけですから、そういう意味で自転車の皆さんにはペナルティーがあるのかどうか、そのことをお聞かせください。

 それから「あざれあ」につきましては、本当にすばらしい情報発信をしているということで評価できると思いますが、さっき申しました東部と西部に拠点をつくってほしいと、かなり要望強いですよ。そういう考え方を男女共同参画センターで県の施策の中に載せていく、そういう提案をされるかどうか、そんなことをお尋ねします。

 それからホテル、旅館等の耐震化施策、それから県営住宅の再生事業については、しっかりやっていただけると、そんなふうに理解しますので、わかりました。

 それから、ゼロエミッションについてもどなたがというか、三方がそれぞれ議会をしたということですから、これで終息して、また新たな循環サイクルのゼロエミッションを構築していくとのことで理解しました。

 最後に、桜で彩る富士の景観づくりについてですが、新たな植栽、新たな名所、今お話聞きますと、ほとんどのところがおおむね開花情報等で知らされているわけですね。新たに熱海とか伊東とか蒲原ですか、そういうところは今も桜の名所だと思うんですが、新たにそういうところをつくられる考え方を持っていらっしゃるかどうか。

 それともう1つ、沼津で沼川沿いに大変有名な桜並木があります。そしたら桜がでかくなり過ぎて交通標識が見えないと、そういう苦情があったら、ものの見事に何キロかにわたって、半分全部ばっさり切っちゃったと、こういうばかな話が現実にあります。相当の金をかけて育てたものを、相当の金をかけて、桜切るバカ中という話の中で、――お笑いになっている方、御案内のとおりでありまして――こんなすばらしいところはないと思われるような国道1号線沿いの景観が、ことし恐らく全く全国から集まる方々がびっくりするようなことだと思います。
 こういうことも含めて、何か桜というものは、花の命は短いですから、ほんのわずか2週間かそこらで散るので、いわゆる日本の象徴の花としての考え方が定着してると思うんですが、それらについて何か佐藤室長のほうであればお伺いしたいと思います。以上です。

○稲津県民部長
 富士山にかかわるPRあるいは位置づけをはっきりさせるような、そういった冊子等が十分かどうかという御質問でございますが、これまでもつくられておりますけれども、私は必ずしも十分ではないというふうに思っております。
 特に今回世界文化遺産の取り組みを進める中でわかってきたわけですけれども、例えば白糸の滝という、これまでいわゆる景観というか風景というか、そういうところで紹介はされておりますけれども、それの持っている地質学的な意味合いであるとか、白糸の滝1つとりましてもさまざまなそういったものがございまして、そういった構成資産――今回25でございますけれども――それに入らないものであっても、まだまだ地元ではよく知られていても、一般に紹介されてないというものもございますし、そういったものにつきまして整理をするとともに、これは学術的なレベルで整理するものと、それから一般の皆さんに紹介をして、一度ぜひ見に行ってみたいと、訪ねてみたいと、こんなふうに思っていただくような、恐らくそういった対象――どんな方に訴えるかということによりましてつくり方も違いますし、こういったものは映像などのあるいは紙媒体とかそういった手法も含めまして、少し整理をさせていただきながら、ぜひそういうものをつくっていきたいと。特にこれから国内外ということがございますので、外国語の表記も含めてやっていかないといけないんじゃないかと、こんなふうに思っております。そういった取り組みをできるところから少しずつ進めていきたいと、こんなふうに思っております。
 それよりも何よりも、市や町も含めまして県庁の中でもいろんな取り組みがこれまでされていますので、そういったものを一度整理してきちんとお互いに情報共有して、ダブりがないような一つの方向に向けて取り組みがいけるような、そんなことをまずしていきたいと思っております。
 それから泰山との関係でございますけれども、具体的に今、泰安市の方から提案をいただいておりますのは、毎年9月の上旬という先ほど申しましてけれども、ことしの場合は9月5日から9月8日に泰山の、平成20年は第22回を数える泰山の国際登山祭りということを回を重ねて22回になっておると。ことしの登山祭りの期間中にぜひ日本の方から訪問団をお出かけいただいたらどうかと、こんなふうな具体的な提案になってきておりまして、あわせてそのときに少しお互いの富士山あるいは泰山をPRするようなイベント的なものもあわせて開催できたらどうかというふうな具体的な提案を今いただいてますので、それにつきまして今後議会の方にもお諮りしながら、できるだけことしから実現していって、そういうお互いの交流がたび重なっていくと、こういうふうな形で進めていきたいというふうに考えております。以上です。

○鈴木企画監(ユニバーサルデザイン担当)
 世界高齢者団体連盟の知事への招聘に関しまして、県民に何かフィードバックというようなことがあるかという御質問に対してお答えをいたします。
 実は、昨年の11月18日、19日とこの世界高齢者団体連盟の会長と事務局長が本県を訪問いたしまして、県庁で「ユニバーサルデザインが開く豊かな長寿社会」というタイトルで福祉関係者、また行政の関係者に向けて講演もしていただきました。あわせて知事表敬もして招聘ということになったわけですけれども、ちょうどそのときが、来られたときが技能五輪の開催期間中で、余り日程にも余裕がございませんでしたので、アビリンピックの閉会式の芸術祭をごらんいただきました。日本の文化の太鼓の実演ですとか、おろちのパフォーマンスをごらんになりまして、大変感激をされていらっしゃいました。
 この会議ですけれども、世界の高齢者問題にかかわるNGO団体ですとか、行政、また専門家の皆さんがかかわっていらっしゃるNGOのグループで、世界的な組織でございますけれども、カナダで9月は大体4,000人ぐらいが参加をすると――カナダの方はエキスポも同時開催ということで、通常よりは多少多くなっておりますが――普通の会議、国際会議でも約2,000人の参加ということが見込まれております。
 知事も2月29日の前林議員の答弁の中で、大変多くの人が集まる会議でコンベンションとしても非常に魅力があるというふうに考えているので、そのコンベンションのメリット、ユニバーサルデザインの普及、情報発信と、また非常に静岡県は長寿政策につきましても、ファルマバレーを初めとしまして非常にさまざまな発信できる情報がございますので、そういった部分でのコンベンションとしての働きかけを積極的に図っていきたいということで、会長、事務局長が本県を訪れた際にもそのあたりをアピールをして、できれば2年ごとに開催をしておりますので、静岡県の開催ができるといいということで、知事を初めとして働きかけを行っていただいております。以上です。

○野村交通安全対策室長
 ペナルティーの関係でございますが、先ほど言いました、自転車が原因となった事故、これにつきましては、その大半はけがをしているのは自転車の方なんですね。この第一当事者がけがをしていると、そういう状況になってきます。その中で明確な違反がありますと、例えば信号無視とか一時停止とか、それについては検挙されます。その違反で切符送致ということで、ちなみに昨年1年間で225人ほど検挙されております。
 そしてまた、相手がけがをされた場合、重症とかいろんな種類あるわけですが、これは事件送致すべきだという判断をされますと、重過失致死傷ということで事件送致されます。これが刑法上の措置、そしてあと民事上の賠償責任が出てまいりますので、これはもうけがの軽重にかかわらずそれに対応する必要が出てきます。以上です。

○鈴木県民生活局長
 「あざれあ」についてお答えいたします。
 「あざれあ」は平成5年に開館したわけでございますけれども、その間大分年数もたちまして、当初の機能等々、少しずつ変わってきているところもございます。「あざれあ」について機能的に見ますと、ハード的な機能とソフト的な機能があると思います。そういう中で東部と西部にはなかなか特にハード的な機能について利用しにくいというような声もあることは聞いております。
 一方で、市町において、団体にとりましては非常に市町というのは身近な存在であるわけですので、そうした活動の拠点というのは市町にある方がいいという声もあるわけです。市町の中でやっぱり温度差があるということ、特にハード的な施設についての手当という面で温度差があるところもあります。
 そういう中で、私ども19年度から「あざれあ」については指定管理者制度を導入したわけでございますけれども、これは3年間ということで、この間にやはり公の施設のあり方についての検討と、そして県と市町の役割、男女共同参画についての取り組みについてもやはり役割分担をどうしていったのがいいのかも、やはり検討していく必要があるんじゃないかと、そういうふうなことを含めて20年度取り組んでいきたいなというふうに考えております。

○佐藤自然ふれあい室長
 1点目の桜名所につきまして、新たな名所をつくる予定があるのかという御質問でございますが、この計画ではむしろ新しい名所をつくることの方に軸足を置いていくというふうに考えております。
 先ほど御説明いたしました沼津市につきましても、約10数ヘクタールの現状、杉、ヒノキの山を伐採いたしまして、広大な桜の園にしていきたいというふうな計画であります。現在は林道沿いに若干ちょぼちょぼ桜を植えてある程度のところでございます。
 先ほど御説明いたしました熱海につきましても、伊東につきましても、新しい場所になります。ここでは御説明いたしませんでしたけれども、東伊豆町の稲取にクロスカントリーコースがあるんですけれども、入り口はグリーンバンクの事業で桜を植えてあります。ところが6キロのコースの途中は杉、ヒノキの林の中を通ります。役場の方ではそういったところ、ルート沿いの両側10メートルぐらいを伐採して、そこへ桜を植えて新しい並木をつくっていきたいというふうな計画も上がってきています。そんなことで、古いいわゆる従来からの名所は対象にしませんということではなくて、リフレッシュも対象にしますけれども、新たな名所をつくっていくというふうに考えています。

 それからもう1つ、沼津の国道1号沿い東椎路から原にかけての間ですが、実は私はあそこ毎日車で通ってまして、本当に涙が出るほど悔しい思いをしました。国土交通省の技術者のレベルというのはこれほど低いのかということで、あきれました。それで本当に一市民として投書しようと思いました。
 そしたらあるところから、伐採をやらなくなりました。というのは恐らく市民からの苦情が殺到したんだと思います。本当にひどい話で、片腕をもぎとられた感じで樹形の半分が全くなくなってます。どうしてあんなことするかと、しなくてもいいのにと思うのは、国道のわきに側道があるんですね。側道の外側に桜を植えてあるんです。ということは側道の部分まで枝が覆い被さっても影響ないわけです。その部分まで全部切っちゃってると。国道1号の方に出ない枝まで全部切ってるということで、非常に悔しい思いをしましたが、委員と同じような考えを持った方々が恐らく国土交通省に連絡をしたんじゃないかと思います。
 その結果、その先からはやらなくなったということで情けないことですけれども、そういうことで伐採されてしまったということです。県から国土交通省に対してこうしろああしろというものでもないんですが、国土交通省にとって一番痛手はやはり市民からの非常に大きな苦情があったということが、次の桜の管理に対して大きな糧になっているんじゃないかというふうに考えます。

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