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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:03/02/2015
会派名:自民改革会議


○増田委員
 4点につきまして、分割質問方式にて伺います。よろしくお願いいたします。
 まず、委員会説明資料7ページ、第70号議案「静岡県世界遺産富士山基本条例」の制定についてお伺いいたします。
 世界文化遺産への登録に当たって、保全状況報告書を来年の2月1日までに提出するよう要請されたところでありまして、私ども会派からも迅速に推進するよう知事にも申し上げております。また過日の藪田宏行議員の代表質問でも指摘させていただいており、条例が上程されておりますので伺います。
 この基本条例の性格と、この条例制定によって関係施策の推進にどのように影響があるのか、その点をまず確認させていただきます。御答弁願います。

○小坂富士山世界遺産課長
 第70号議案「静岡県世界遺産富士山基本条例」についての御質問に答弁させていただきます。
 今回のこの基本条例は、個別の政策分野におきまして目指すべき将来像や関係者が守るべきルールと施策、事業等に係る基本的な方針を明確化するというところで、これを条例に位置づけ、首長の公約として取り組むことを明示しているものであります。
 県民の皆様を初めとした外部の方々に対し罰則や不利益処分、義務を課する性格のものではございませんけれども、議決を経て条例として定めることによりまして、県の責任を明確にして、世界遺産富士山の有しております顕著な普遍的価値の後世への継承に向けて必要な措置を講じることを公約として定めるものと考えております。以上です。

○増田委員
 第2章に基本的施策を定めております。今のお考えに基づいてのことだと思いますが、改めてこの施策はどのような考え方に基づいてそれぞれ挙げていただいているのか確認をさせてください。
 また、これらの具体的な取り組みを推進するに当たっては、もちろん部局横断的な対応が必要になってくると思います。その点、今後どのような対応をし、また進捗を担保されていくおつもりなのか御答弁を願います。

○小坂富士山世界遺産課長
 第2章の基本的施策でございますけれども、これにつきましては、平成24年1月に富士山包括的保存管理計画というものを定めておりまして、その第10章の方法に掲げております項目でありますとか、この計画に基づき静岡県で策定をいたしました静岡県行動計画を踏まえております。また世界文化遺産登録の際に世界遺産委員会から示されました勧告、要請への確実な対応というところも考慮して定めております。
 これらの取り組みの推進に当たりましては、6番委員御指摘のとおり、部局横断的、全庁的な対応が不可欠であるところでございます。知事が本部長を務めております庁内組織で、静岡県世界遺産富士山保存管理推進本部という組織がございますが、そういう場を活用し全庁を挙げて対応してまいりたいと考えております。

○増田委員
 ありがとうございます。
 この条例は、富士山の保全について県の施策の基本となる事項を定めるものであるということでございます。
 県は、この条例制定を経て、今後どのような具体的な施策展開をされていくおつもりなのか、その点も確認をさせてください。御答弁願います。

○小坂富士山世界遺産課長
 来年度の主な取り組みとして、1つは民間団体等の自発的な活動の促進ということで、富士山の環境保全や登山者の安全対策、富士山の顕著な普遍的価値の理解の促進を図るために、富士山保全協力金を活用しまして新たな補助制度を創設し、市町や民間団体等の取り組みに対して支援を行っていきたいと考えております。
 また、登山者の安全対策として安全誘導員の配置や巡視のような活動についても対応していきたいと考えています。
 また、価値についての理解の促進ということで、次世代の保全活動を担う子供たちの意識醸成に向けまして、認定NPO法人富士山世界遺産国民会議と連携して進めております浮世絵を使った授業、富士山キッズ・スタディ・プログラムというものがございます。情報提供戦略にも位置づけた取り組みでございますけれども、この取り組みにつきまして、教材の改善をしたり、インターネットを活用したモデル授業の実施などを考えているところでございます。
 また、今後も条例に掲げた趣旨の実現のために具体的な施策を展開し、富士山の保全に向けた取り組みを推進していきたいと考えております。以上です。

○増田委員
 ありがとうございました。
 補助制度をつくっていくということですが、具体的にどのような内容、概要になって計画をされてるのか、1点確認をさせていただきたいのと、これは素朴な質問なんですが、山梨県側との整合性の点について確認させてください。

 あと、条例をつくることではなくて、保全状況報告書を提出するという要請だと思います。我が会派からも迅速にスピード感をもってということは再々御提言させていただいておりますが、提出に向けての時間工程表的なことも迅速感をもってやっていただきたいと思います。その点の御計画について改めて確認をさせてください。御答弁願います。

○小坂富士山世界遺産課長
 民間への補助事業ということで、市町やNPO法人等の民間団体、山小屋等につきまして、5000万円という枠で計上させていただいております。市町、民間団体等に対する補助を促進していきたいと考えているところでございます。
 山梨県の対応でございますけれども、山梨県とは基本的には一緒に基本条例の制定を進めてまいりました。細かい文言、表現等につきましては、法令用語の解釈や両県の組織体制の違い等で一部の違いがございますけれども、条例の趣旨、大意というところでは同じ方向で山梨県も2月の議会に上程されており、足並みをそろえた対応と考えております。

 今後のスケジュールでございますけれども、来年2月までに保全状況報告書を出さなければいけないという中で、特に具体的な取り組みとそれぞれのスケジュールというところが、やはり求められていると思います。しっかりと計画を立てていくことによって、説得力ある取り組みになっていくと思います。1年後の保全状況報告書を提出する時点で具体的に対応できていなくても、それ以降の計画について、ちゃんとスケジュール感を示しながら対応していくことによって、理解をしていただくということで進めていきたいと思っております。以上です。

○増田委員
 ありがとうございました。
 我が会派からも再々この点につきましては御要請させていただいている点でもございますので、ぜひとも抜かりなく御対応いただきますように御要望させていただきます。

 次に、委員会説明資料13ページのオリンピック文化プログラム推進事業につきましてお伺いさせていただきます。
 来年度、推進体制を構築して準備を進めるとございますが、何に重点を置いて取り組まれていくおつもりなのか、まず御答弁願います。

○小泉文化政策課長
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおきます文化プログラムの推進体制ということでございます。
 文化庁の情報によりますと、4月になりますとオリンピック組織委員会にも文化プログラムの具体化の組織ができると伺っておりまして、来年度になりますと全国的な動きも出てまいります。そういった動きに対応するために、まずは本県における文化プログラムの推進体制を構築することが第1段階でございまして、文化団体を初め、経済団体や観光団体、国際交流団体などの皆様に御参加いただき、まず組織を構築いたします。そういった中で、組織委員会からも文化プログラムの推進に関する方針や要請等が出てまいると思いますけれども、それらに対応するとともに、本県といたしましても静岡らしさを生かした形での文化プログラムの推進に向けまして、いろんなジャンル――音楽や美術、文学、演劇、生活文化、伝統文化もございますが、そういったジャンル別に専門家も委嘱いたしまして検討や調査をしてまいりたいと思います。

○増田委員
 ありがとうございました。
 県内各地域における地域資源を活用した取り組みと連携ということで、ちょっとお伺いします。
 文化と言ってもすごく広くて、県内にもいろいろあって、どこに着目していくかというのは非常に大事だと思っております。もちろん県内各地では、地域それぞれで地域資源を活用した取り組みは行われていますし、私の地元はお茶どころでございますので、世界農業遺産となった茶草場農法を生かした新たな観光ツーリズムの取り組みも始まっております。県の経済産業部に応援をいただいて、バイヤーの招聘等しておりますけど、まだまだ情報発信不足なところは否めず、地域では課題となっているところでございます。これらのお茶の文化ももちろんですが、さまざまな文化、芸術の力を活用することも検討されていることだと思います。
 こうした地域の取り組みをベースとした文化プログラムが育っていくことが、県内の地域に根差した文化、観光の振興になると思いますが、文化プログラムの推進において地域とどのような連携を図っていくお考えなのか、御答弁を願います。

○小泉文化政策課長
 地域との連携という御指摘をいただきました。
 文化プログラムにつきましても、従来の取り組みでは全国レベルのものとして全国各地で行われるもの、県を代表するレベルのもの、また市町村レベルといいますか、地域レベルのものということで、ある意味ではレベルの違った形での取り組みは今までもされてきたということでございます。そういった意味では、静岡県のいろいろな文化資源、地域資源をいかに活用して情報発信し、また地域づくりにも活用していくかが重要だと思っております。
 現在進めております第3期ふじのくに文化振興基本計画におきましても、文化力の地域づくりへの活用、ネットワークの形成を重要施策に掲げております。そういった視点に立ちまして、この文化プログラムの推進委員会の中に設けます専門家の組織につきましては、その専門スタッフが地域に出向いて地域の文化資源の発掘やアドバイス、文化プログラムの推進に向けた助言等ができるような形で進めてまいりたいと思っております。以上です。

○増田委員
 ありがとうございました。
 文化については、文化の専門家に聞けば文化の話になるとは思います。ただ地域からすると、委員会説明資料の要旨にも書いてありますけど、この実施を通じて国内外からの誘客ということがあります。正直言うと地域はそこにプラスの効果を求めるわけでございまして、文化論に終始してしまいますと、立派なものができても地域に余りメリットがないというのは、実は多い話であります。そういった意味では、疲弊して苦労している地域、産業分野もいろいろありますので、誘客ももちろん、ぜひ地域にとってよい効果が発揮されるような施策展開を御期待申し上げますので、これは要望とさせていただきます。

 次に、委員会説明資料の25ページのラグビーワールドカップ2019国内開催都市の決定についてお伺いさせていただきます。
 これは、本会議での一般質問、代表質問等でも触れられましたけれど、経済波及効果の話です。2002年のFIFAワールドカップのときの経済効果が約99億円でした。今回、ラグビーワールドカップのエコパ開催が決まればそれと同等の効果があるという考えがあります、もくろんでいますという御答弁があったかと思います。皆様方、今夜の開催都市の発表を今か今かとお待ちのことかと思いますし、もちろん予定どおり薬玉を割れることを私たち地元も非常に期待しております。ですが、今回のラグビーワールドカップの開催を通じて、県としては今のところどれだけの経済波及効果を見積ってらっしゃるのか、特に観光分野の効果について、今の御認識がありますようでしたら、御答弁願います。

○山本スポーツ交流室長
 ラグビーワールドカップ2019の経済波及効果の件でございます。
 2002年のFIFAワールドカップのときは、実際に終わった結果に基づいて経済波及効果を算出しています。ラグビーワールドカップにつきましては、これから2019年にやるということがございますので、基本的にサッカーの実績に基づいたものから項目を余り変えないで算出しております。
 例えば、前提としてスタジアムの入場者であるとか、サッカーのときにはパブリックビューイングをやりましたので、これもラグビーのときも同様にやりますと。ラグビーでもサッカーのときと同じような形でキャンプの誘致もやりますと。また試合数ですとサッカーは3試合、ラグビーは今5試合でエントリーしましたので5試合で、エコパスタジアムに満員だと5万人、平均だと大体3.2万人とか、そういったことを分析いたしまして、現時点で経済波及効果を算出した結果、大体サッカーと同等の100億円程度という答弁を文化・観光部長からしたということでございます。
 この中には当然、スタジアムの入場者は、そこでいろいろ観光をするとか、あるいは地元の掛川市でもいろいろ関連イベントをやると思いますので、そういったイベントによって、県内外から人が来る。土産物を買ったり、宿泊したりする。そういった内容を含めており、観光誘客に特化したものではございませんけれども、地域全体の経済波及効果、活性化するための効果ということで算出していると判断しております。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。
 私は地元でもすごく宣伝をしていまして、光が当たってなかったエコパに本当に久々に光が当たると、明るいニュースが期待されるところでございます。この際、もう施設整備から周りの道路から全部よくならないかなと本当に思ってやっているんですが、やっぱり観光業の皆様方や宿泊業の皆様方、サービス業の皆様方も、地域経済、特に西部は正直大変なんですね、今。外国人観光客も正直まだまだというところもあって、ラグビーワールドカップに数少ない期待をかけている方々も非常に多いものですから、今夜の決定以降、とらぬ計算をしてはいけないですけれど、やっぱりいろいろな意味で早目に宣伝をしていただきたいと思います。もちろん翌年のオリンピックの合宿誘致も含めて進めていくと思いますので、ぜひ連動して、2019年のラグビーワールドカップもその前哨戦として地域経済に大きく貢献するすばらしい大会になるよう、ぜひとも周到な施策展開をしていただきますように要望させていただきます。

 最後に、富士山静岡空港の2次交通の改善についてお伺いします。
 委員会説明資料の29ページです。
 この改善につきましては、富士山静岡空港二次交通検討会議の報告書で示された方向性を踏まえた取り組みとして西部地域での乗り合いタクシーの運行、空港アクセスバス静岡線の改善など、事業費として1億2000万円の予算を当初予算で計上されるということになっております。
 まず、西部地域の乗り合いタクシーは12月補正予算で3月1日から先行して対応したということでございます。空港の利便性を高めるには、報告書で示されたその他の改善点についても早期に具体化すべきで、そうすることによって利用者はふえるんだと。特にこの空港アクセスバス静岡線の改善や空港アクセスバス島田線の見直しについては、地域の皆様方も関心があって、いつから始まるのかということも問い合わせがあるんじゃないかと思います。この点につきましてはいつから実施される予定なのでしょうか、御答弁を願います。

○橋空港政策課長
 利用者の利便を高めていくということで、やはり早く実現したいというのが我々の考えでございます。アクセスバス静岡線、島田線につきましては平成27年度当初予算ということでお諮りしているところでございますけれども、やっぱり航空機の運航ダイヤの変更が年2回ございます。直近でありますと、3月29日からということになります。やはり航空機のダイヤと合わせて改善するのが一番利用者にとってわかりやすいということでございます。したがいまして平成26年度中に3日間ちょっと出てしまうんですけれども、これにつきましては予算の範囲内で対応できるということでございますので、我々としては3月29日から対応できるように、バス事業者と調整を図っていきたいと考えております。

○増田委員
 3月29日からということで、ありがとうございます。
 空港アクセスバス静岡線につきましては、航空機の遅延にも対応した出発時間となっておりますが、遅延はなかなか予期できないことも考えられるわけで、具体的にどのように改善していくおつもりなのか、確認をさせてください。御答弁願います。

○橋空港政策課長
 静岡線につきましては、御案内のとおり定時運行しておりまして、航空機が遅延した場合であっても時刻になると出発してしまうということで、やはり利用者の方から苦情や御意見等いただいておりました。
 今回の改善が具体的にどのようなものかということでございます。航空機が遅延した場合、現在のバスダイヤはある程度航空機のダイヤに沿って時間設定してございますけれども、例えば次のバスが来るまでの間については、事業者との調整で待ちましょうということになっております。大幅に遅延した場合はなかなか対応できないのですけれども、基本的には次のバスが到着するまで――30分とか1時間とか便によってさまざまですけども、その間であれば航空機の到着を待って出発するという形になりますので、お客様には安心して御利用いただけるんじゃないかと考えております。
 また、島田線につきましては先ほど服部県理事から説明させていただいたとおり1時間に1本程度ということで、これは定時運行になりますけれど、効率化を図っていくという形で対応したいと考えております。

○増田委員
 ありがとうございました。
 この改善によって利用者のアクセスが非常によくなりますので、評価はできると思いますが、具体的にどのような効果を期待されているのか、改めてその点を確認させてください。

○橋空港政策課長
 空港アクセスバス静岡線につきましては、遅延に対応できると。ほかの空港であれば、普通に遅延に対応しているところであり、やっと普通の空港並みになるのじゃないかというところでございます。県民の皆様もそうでございますけれども、特に土地カンもないインバウンドのお客様にとっては、やはり行きたいところにちゃんと行けるところも非常に大事だと思います。そういう意味で、今回航空機の遅延に対応することで、安心してストレスなく次の目的地に向かえるということでは利便性も上がりますし、信頼性も上がってくるのではないかと考えてございます。
 それから、先ほど服部県理事から説明をさせていただいたように、夏ダイヤから上海―武漢線のデイリー化等ネットワークが非常に充実してきております。こちらももっと相乗効果を発揮して、公共交通についてもさらに改善を進めてよりよいものとしていきたいと考えています。以上です。

○増田委員
 ありがとうございました。
 最後に要望だけさせていただきます。
 空港は、服部県理事からも御説明があったとおりだんだんよくなってきている状況でございますので、こういったアクセスバス、乗り合いタクシーによってさらに利便性が改善されることをもちろん期待します。
 ただ、検討会議から出されていること以外にも、この文化観光委員会でも各委員の皆様方からいろいろな御指摘もありますし、私の地元でも、企業、経営者の皆様方からダイヤのことから始まってレンタカーとかアクセスとか、いろいろな指摘や要望があるわけです。大事なのはイメージだと思うんですね。やっぱり富士山静岡空港は便利だねっていうイメージを持っていただくことが大切だと思います。
 本当にきめ細やかに、いろいろなことに対応できるサービスが求められていると思いますので、今後ともより多くの人たちにとって利用しやすい、利用したくなる空港となりますような施策展開を要望させていただきまして私の質問は終わります。

○和田委員長
 ここでしばらく休憩いたします。
 再開は、13時30分とします。
( 休 憩 )
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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