本会議会議録
質問文書
平成23年2月定例会くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 中野 弘道 議員 | |
質疑・質問日: | 03/02/2011 | |
会派名: | 自民改革会議 |
○中野委員
それでは、少し、数点お伺いいたします。
まず部長にお伺いします。事業仕分けをどう評価をしているのか。
私は12月の代表質問でもやらせていただいて、今回このような形で事業仕分けの結果への対応を御報告いただいていますが、それをどう評価しているか、まずお伺いしたいと思います。
それと2番目、緊急リフォーム支援事業費助成について、先輩議員からの議案質疑でもありましたけども、知事の御発言を踏まえて基本的な考え、これからのこのリフォームに関しての部としての考え方をお伺いしたいと思います。
それともう1点、「TOUKAI―0」の件で国の上乗せ補正があって、1月現在では14市町が受け付けを開始しているということで、この前の委員会でも大変これに期待をしているということで、出てくれば補正でちゃんとやるということをお伺いしまして、今回1億7000万円ほど出ているので非常にうれしく思うんですけど、今の市町からどのぐらいの受け付けが来ているのかということをお伺いをしたいと思います。
また、計画から実際工事完了までの日数がかかるのが問題だという報道があったんですけど、今、どのような手順でどのような日程でこの作業が行われているというか、その辺を少しお伺いしたいと思います。以上です。
○松浦くらし・環境部長
初めに、事業仕分けについてでございます。
委員会の冒頭、事業仕分けによりまして県負担額を縮減した事業は9事業で、その効果は約2200万円と御報告申し上げました。またこういった予算的な面での効果以外に、事業仕分けの過程で県民の皆様から一つ一つの事業についていろんな御意見をちょうだいしております。
それは私どもも予算を組み立てる過程で県議会の入念な御審議をいただきながら、また施策を組み立てるに当たっては関係の方々の御意見も聞きながら施策を予算として組み立てて実施しているわけですけれども、これが実施の過程も踏まえていろいろな面からの御意見を伺う非常にいい機会であるというふうにとらえています。
ですから、さらにこの施策を強固なものに、目的がしっかり達成できるようなものにするために、いただいたさまざまな意見を次の予算を策定するときにいろいろ反映させていくと。あるいは事業執行の過程でいろいろ出た御意見を参考にしながら改善していくということをしてまいるには大変いい機会であるというふうに考えています。
なおかつ事業仕分けの過程において、私どもの説明することを考えますと、いかにわかりやすく説明するか、効果等目的含めていかにわかりやすく説明するかということが改めて問われているのではないかと思います。これは私どもそれぞれ一人一人が広報マンという意識は持ってやってはきておるわけですが、まだまだ勉強しながら、県民の皆様、できるだけ多くの皆様に我々がやっていることが理解していただけるように、しっかり説明をしなければいけない、そういった思いも新たにしておるところでございます。
なおかつこの事業仕分けに参加していただいた県民の皆様が、また地域に帰って県の施策を御理解した上でそれぞれの地域の課題の解決に御尽力いただけるかなというそういった期待も持っておるところでございます。
次に、緊急リフォームの関係でございますけれども、この施策につきましては2つの視点で予算を組み立てたところでございます。
1つは「TOUKAI―0」、これが2万戸をできるだけ早く達成する。今年度については国の上乗せ措置がありますが、来年度はそれがなくなるという中で、来年度の落ち込みを押さえなければいけないため、このリフォームを組み合わせることによって、「TOUKAI―0」による事業の一層の促進を図っていく。なおかつそれを行う場合には県産材を活用しなければいけないということで、県産材の利用促進をいかに図るかということを組み合わせながら、この2つの視点でもって今回の1億円の予算を組み立てたところでございます。
実施に当たってはいろいろな御意見もございますので、現場で工事をされる業者の御意見もしっかり聞きながらできるだけ使いやすい制度にしまして、また広く県民の皆様にもこの制度があるということをしっかり広報して、このリフォーム工事によって新たに住宅に関連する産業の需要を起こしながら、県内の経済対策にも資するということで事業を進めてまいりたいというふうに考えております。
○石井建築安全推進課長
「TOUKAI―0」に関しまして、国の上乗せ助成で非常に申請が伸びているということで、その受け付けの状況等についてお答えいたします。
国の補正が成立しましたのが昨年11月ということで、事業の執行期間が非常に短いということで、我々こういったことを非常に危惧しておりまして、早くから市町に対しましてはこの予算がうまく執行できるように対応措置をお願いしてきたと、そのときにいきなり補強工事の申請は大変でしょうということで、この時点で耐震診断、補強計画を速やかにやっていただくようにお願いしたわけでございます。
その結果、1月の申し込み状況でございますけれども、耐震診断につきましては510戸ということで、これは対前年度比3.5倍、補強計画が457戸ということで、これも対前年度比4倍ということになりました。耐震補強につきましては265件ということで、これが対前年度比2.5倍ということでございます。ただ耐震補強につきましては、1月から1月末現在14市町、これから残りの2月、3月にかけて、それぞれ補正対応がとられて執行できる市町がほとんどになりますので、一気に伸びるものと考えております。
したがいまして、こういったことからできるだけ速やかにできるようには各市町にお願いしているところでございますが、この耐震補強の助成を受けられる要件というのが、3月末日までに各市町の窓口に出していただければ補助を受けられるということで、その旨を徹底しているところでございます。以上でございます。
○中野委員
まず事業仕分けの件ですけども、確かに今部長のおっしゃるとおりですけれども、私が思うにはこれは職員の皆さんがとっても大変じゃないかなって思う印象だけなんです。短時間かつ少人数の外部評価者による多数決での判定基準を重視して、できる限り予算へ反映していかれる職員の皆さんが大変でしようがないと私は外から見て思っています。非常に違和感があるということも代表質問で言わせてもらいました。
事業仕分けというとすごく格好がいいんですけども、さらに無理して節約できることを探す会議とでも言いましょうか、また施策に御意見を伺う会とでも言いましょうか、政策を理解していただく会とでも言いましょうか。この見直しの内容を見ても、企画推進のコストを縮減する推進委員会の人数を見直すとか、専門的に施策を特化するとか、もうこういうのは皆さんが十分考えてきて、何人でやろうっていうふうにやってきたことなんじゃないかなと私は考えています。
市町との連携体制、それから役割分担の見直しなんてこんなことはやっていたんでしょう。だからそれにまた無理やりこういうようになっているというのが、非常に私としては職員の皆さんが御苦労なさっているんじゃないかなっていう意味で、どう思っているのかなってお聞きしたんです。
こんなのは早くやめて、名前を変えて、みんなの意見を聞く会とかね、そういうふうにしないと、余計な労力がかかって物すごく大変じゃないでしょうか。それで無意味というかね、見直しの内容を見ても何て言うのかな、こんなことはもうとっくにやっているよって、ここでは言えないんでしょうけど私はそう思っているんで、例えば「廃止」になった事業でもこんなのは廃止じゃなくて、我々はこういうふうにやっているんだってことははっきり言ってもらいたいですね。
この県産材の事業も結局復活したり、また新しい形で出てきているっていうのもそうだし、その辺はやっぱり部長の肝の中で、何を言われてもこれは私の部下がしっかりやっているんだと言っていただきたいなって、これは要望です。
それと、リフォーム支援事業について私が聞きたいのはそういうことじゃなくて、知事が言っているのは質問でもありましたけども、政策的なねらいであったなら省エネ、環境、バリアフリー、高齢者対策とかも入ってくると思うんですけど、今は県産材の利用だけどほかに拡大をしてやってくべきじゃないのかと、ただこの施策と県産材利用の受け付けがどうだということじゃなくって、今1億円でやるけど、ほかの県もまねしてどんどん新しい方向でやっていくっていう知事の発言があるので、それに関してどう思うかっていうことなんです。
ただ単純に、県産材でやったら1億円がどうだこうだじゃなくって、もうちょっとやりやすく目的をふやして。リフォームでも180万円ぐらいかかるって知事も言っていますよね、経済の活性化にこれは物すごくいい施策だから、また拡大をしていきたいってことを知事は述べているんですね。だからそれに関してどう思うかということを聞きたいんです。お願いします。
○松浦くらし・環境部長
1点目は答弁の必要はないのかもしれませんが、ただ私ども2年前までやってきた手法というのはあくまでも業務棚卸表を活用した私たちの内部評価をもとにして改善してきたわけですが、この事業仕分けによって外部の目が入るということで、それも全然その施策に関係ない方々の御意見も入るということで、本当に幅広い御意見をいただく中で、また新たな施策の展開も図れるということで、大変これはいい機会を得ているというふうに考えています。
また、職員も、私ども常に勉強しながらいろんな改善をするのは当然の仕事でありますので、これは我々の仕事の範囲の中で一生懸命やってくべきものというふうに考えております。
それから2点目のリフォームでございますけれども、当面この制度を――まだ実際に入るのはこの議会での御了承を得た上でやるわけですが――担当課長からも今回答弁いたしましたように、これについてはできるだけ早い時期に説明会を開いて、今月中旬から開いてさまざまな枝葉を取り除きながらこの事業を展開していくということです。
これによって、このリフォームによる工事が今1億円なんですが、これがどういう形になっていくかが今まだ非常に不明な段階なわけです。ですから我々はまずこの事業を一生懸命やっていく中で、いろんな課題も見つけながら地域経済の活性化という意味で、これで足りるかもしれませんし、またそうでないとするならば、またその段階でいろんな施策を考えていかなければいけないということで、知事の思いを我々も一生懸命受けとめながら工夫をしながら、当面はこの事業を一生懸命進めていきたいというふうに考えております。以上であります。
○中野委員
ありがとうございます。2点目の県産材、リフォームの件ですけども、さらに大きく幅を広げて静岡県の経済の発展になる施策に大きく羽ばたくことを期待しています。以上です。
このページに関するお問い合わせ
静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp