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委員会会議録

質問文書

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平成21年12月定例会企画委員会 質疑・質問
質疑・質問者:堀江 龍一 議員
質疑・質問日:12/14/2009
会派名:自由民主党県議団


○堀江委員
 伊豆半島におけるジオパークについて、もう少し具体的にお聞きしたいんですが、有珠山は地形がはっきりと噴火山でわかる、糸魚川も断層がはっきりわかる、島原半島も普賢岳でその地形がわかると思うんですけれども、伊豆半島全体を世界認定にしてもらうには、どういった箇所を具体的に挙げていくんでしょうか。
 また、そういったところが指定された場合、結構人の手が入ってくると思うんです。有珠山や島原半島の噴火山などは人の手が入らないと思うんですけれども、例えて言うならば、先ほど言われた噴火によってできた海岸線とか小さな山等が出てくると思うんですが、そういうところに人の手が入った場合にどうなるのか。また地元でそういった周りの開発等が規制されるようなことがないのか、そういった点をちょっとお聞きしたいと思います。

 それから先ほど、空港ターミナルビルについては運営会社のこれからの推移を見守っていくということでございますけれども、県の権限と運営会社の権限ははっきりしてるんでしょうか。
 また、先ほど部長からは、利用者からは非常にいい評判もいただいているということでございましたけれども、利用してよかったという面はどんどんPRすべきだと思いますし、逆に不便だと言われる点については、改善策を今からつくっていくべきではないかと――先ほど増築等そういったことは今すぐにはできないというお話でございますけれども――やっぱり増築するプランニングぐらいはしておくべきだと思います。土壇場になってからやると、あんなお粗末なターミナルビルができちゃうんであって、今からプランニングだけはしていく必要があるというふうに思います。その辺どういうふうにお考えになっているのか。

 これは数年前の委員会で私言ったんですけれども、民間だったら事業着手する前に需要予測を立てて、こういう需要があるからそれじゃあ着手しましょうとこうなって、着手したら今度はそれを目標に変えなきゃおかしいと、これだけの需要予測をしておいて、目標設定をして、それに向かって努力していかなければ民間会社じゃつぶれちゃうわけでありますから、少なくとも需要を喚起する、今年度はこのくらいもっと上げていくんだという目標設定ぐらいはすべきだと思います。その辺についてお伺いをしたいと思います。

 それから、先ほど6番委員からもありましたが、エアポートセールス推進事業と空港需要拡大の両事業が廃止されて、富士山静岡空港交流拡大推進事業費という形に再構築してプロモーション等を民間委託していくということですけれども、今まではそういうことやってなかったんですか。プロモーション等の業務を民間に委託せずに、すべてにおいて県の方々がやってたんですか。その辺ちょっとお聞きをしたいというふうに思います。
 また、民間に委託をするからには効果が高まっていかなければおかしいと思うんですけれども、効果が高まるということは、逆に言うと今までのやり方が悪かったという批判になりますけれども、その辺しっかりと指示がされるのかどうなのか。以上、お聞きをしたいというふうに思います。

○伊藤企画調整局長
 ジオパークについてお答えいたします。
 有珠山や普賢岳とかいわゆる火山が活動しているようなところが今回登録されていて、伊豆半島についてはどうかという話ですが、ジオパークの専門家の方たちの意見によれば、伊豆半島は火山を含めてかつていろいろ活動があった跡が残っているということです。例えば伊豆半島が本州にぶつかったときにできた丹那断層とか、大室山のスコリア丘とか、天城火山の火口湖である八丁池、河津七滝では美しい柱状節理が残った地質的なもの、また西海岸へ行きますと黄金崎海岸の黄褐色に光る安山岩――プロピライトというんですか、そういった特徴あるものが幅広く伊豆半島には存在してるということで、それらをもう一度きちっと整理して洗い直していくということが必要になるかと思います。
 それから、規制とか人の手が入ることの関係でございます。
 多分、世界遺産とよく比較されるのかもしれませんが、世界遺産につきましては、例えば自然遺産は人の手の入らない自然ということで、人の手を極力排するというようなことになります。それに対して、このジオパークにつきましては主な目的としまして、その自然を観光資源として活用することで地域社会の活性化を目指すという大きな特徴を持っておりますので、当然地質や自然は適切に保存されていくということは必要になりますけれども、世界遺産の自然遺産のような形で厳しく規制がかかるということはないのかなと、現時点では考えております。

○君塚企画部部長代理兼企画部理事(空港利用担当)
 ターミナルビルの件について御質問いただきました。県の権限と運営会社の権限ということでございますけれども、基本的にはターミナルビルにつきましては民間の資本ということで、県は出資をしていない状況でございます。
 当初からターミナルビルの建設運営に関しましては、先ほど部長から申し上げましたとおり、小さく産んで大きく育てると、まずはコンパクトな経営で軌道に乗せると。将来的に需要が拡大していけば、また拡張、新たな展開ということになろうかと思いますが、株主の皆様も昨今の非常に厳しい経済状況がございますので、まずは経営をしっかりして、その上で必要な改善をしていくということです。知事もかなりいろんな構想を持っておりますし、戦略本部会議あるいは有識者会議の指摘等を踏まえてターミナルビルの魅力を向上していく必要があるわけでございますけれども、まずはコンパクトな運営でしっかり軌道に乗せるということと、将来的なターミナルビルの拡張や機能向上もにらみつつ、委員の御指摘を踏まえてプランニングということも運営会社と協議しながら進めていきたいと思っております。
 また、先ほども申し上げましたけれども、運営会社側と県側で事務レベルの検討会を頻繁に開催をして、今できることは改善していこうという取り組みは進めております。ただやはり将来のことも考えなければいけないと考えておりまして、委員御指摘のとおり、利用者から評価が高い部分についてはより強調しつつ、休む場所をもっとふやしてほしいという要望などターミナルビルの機能向上については、いろいろ御指摘ございますので、1つ1つ実現できるところは行って、利用者がふえていった時に間に合わないということのないように、今からプランニングについて協議をしていきたいと思っております。

 それから、需要の目標設定をすべきであるということは御指摘のとおりでございます。やはりいろいろ厳しい経済情勢はございますけれども、静岡空港は11月末時点で30万人を超える搭乗者があったということで、航空需要が低迷する中では健闘していると考えております。当初の需要予測を早期に達成できるように、より需要喚起策に努めてまいりたいと考えております。
 今、事業仕分けで費用対効果ということも言われている中でございますので、具体的な目標数値ということも勘案しながら、その施策の効果ということもしっかりと検証しながら進めていく必要があろうと思っておりますので、委員の御指摘を踏まえつつ、なるべく定量的に施策が効果を上げるような努力をしていきたいと思います。

○松井空港利用推進室長
 エアポートセールス推進事業及び空港需要拡大事業における民間委託の部分についてのお尋ねでございますが、今年度も含め従前も部分的には委託を実施しておりました。ふじのくに交流団の場合を例にとって申し上げますと、会場の看板の設営あるいは音響設備の準備等はそうした業者、あるいは飲食等の準備についてはホテル、それから先方へ行く航空チケットの手配とか宿泊の手配については旅行代理店というような形で、部分部分でお願いしておりました。
 今回の見直しにおいては、旅行代理店等包括的に委託業務が実施できるところにそれらをお願いしていこうということですが、その場合に業者に丸投げをするのではなく、県としてきちっとイニシアチブをとることによって効果を高めていきたいと考えております。以上でございます。

○堀江委員
 ジオパークについてですが、この取り組み状況を見ますと、関係市町村の意見交換会が12月11日に行われ、12月21日にジオパークの講演会等をやられるとこういうことなんですが、関係市町村の皆さんはジオパークについてよく熟知をされているんでしょうか。順番からいくと、講演会のほうが先にあって、意見交換会のほうが後でなければちょっとおかしいんじゃないかなと思うんですが、その辺はどういうふうになっているんでしょうか。
 それから先ほどの説明によれば、看板の問題とかいろいろやらなければならない予算のかかる問題がいっぱいあると思うんですけれども、それらは行政としては各関係市町村がやるのか、県が進んでやるのか、どっちがやるのでしょうか。
 そういった事業推進は県と市が一体になってやるのか、あるいはその地域の皆さんがやられるのか、主体はどっちになるのか、その辺ちょっとお聞きしたいと思います。

 それから、空港ビルは運営会社が主体になってやるということはよくわかるんですが、需要喚起は県がやってどんどんどんどん利用が出てきたら、空港会社が追いつかなくてお客さんに迷惑をかける格好になると思うんです。片方でどんどん利活用を進めていって、一方ハード面で全然追いつかないんじゃ困ると思いますので、その辺しっかりと県が指導をしていかなければいけないというふうに思います。空港運営会社に任しておくだけでなく、そういった運用面についても積極的に計画を立てていくべきだと思いますけれども、その辺もう1回ちょっとお聞きしたいなと思います。

 民活は大変いいことだと、民間の利点を利用するということは大事なことだと思うんですけれども、悪い面もよく把握した上で活用してもらいたいと、これは要望で終わっておきます。

○伊藤企画調整局長
 ジオパークの関係でございます。
 今月21日に講演会を開催いたしますけれども、まだ地元の方もジオパークとはなんぞやというようなことがございまして、どういったことをやったらいいのかを含めて、とりあえず事務の担当者等に状況をお伝えするということで、実は11月27日に開催しました伊豆観光推進協議会でも御説明しております。こちらは伊豆半島の7市6町の行政や観光協会、旅館組合、商工会、交通機関等36の機関が会員になっているものでございます。
 あわせて関係市町意見交換会でございますけれども、当然各市町の企画担当等が中心になっていろいろ情報収集をして、それからまた町内等へ伝えていただくことが必要になりますので、そういった方々を集めて説明したところでございます。
 今回12月に開催しますのは、ここに記載しておりますように、ジオパークの日本の事務局をやっております独立行政法人産業技術総合研究所の方から、実際に携わっている状況のお話を伺ったり、伊豆半島についていろいろ研究されております静岡大学の小山先生のお話を伺いまして、今後の活動につなげていくために、こういう形で開催することとしております。

○岩瀬企画部長
 ジオパークにつきましては、今申し上げたとおりでございまして、県と地元の市町、民間が一緒になってやるべきものと思います。ただ最終的には地元が中心となっていろんな事業を進めていただくわけでございますから、そちらの方にできるだけ頑張っていただきたいと思っておりますが、今まだいろんなところで「ジオパークって一体何ですか」ということが結構ありますので、まず共通認識を持ってもらうために、当面私どもが主体になって説明をして御理解いただくという取り組みをしているところでございます。

 それから、空港ビルの関係でございますけれども、やはり利用促進につきましては、当然ながら運営会社と一緒になってやっていかなきゃいけないということでございまして、今のビルが基本的には138万人の需要予測を前提につくられておりますので、先ほど来お話出てますように、それに向かってできるだけ多くの便を、私どもとしては確保していきたいと思っております。
 きょうも台湾便でチャーター便が非常に多いというお話を御報告申し上げましたが、議員の皆様にも御協力いただいて、昨年来台湾の関係はかなり強烈にアタックをしております。何とかこれを定期便化したいと思っていまして、これが入ってくれば、さらに目標数値が上がっていくということも考えているわけでございます。
 運営会社も一緒になってポートセールスのほうはやっていただくようにしておりますので、その辺は情報を密にしながら運んでいきたいというふうに思っております。以上でございます。

○堀江委員
 ジオパークそのものは観光あるいは地域のために非常に役に立つと思いますので、認定されるように努力はすべきでありますけれども、されるされないにかかわらず、むしろ地域にこういう意識を持たせて観光等に役立つように――先ほど言われた案内標識の問題とか、そういったことを心がける必要があると思いますので――積極的に取り組んでいただきたい。認定されなくてもそれ以上の効果が出ればいいことでありますので、そのように積極的に取り組んでいただきたいと思います。

 それから空港ですけれども、他の空港と差別化されるように静岡空港の特色を生かすようなこと考えていく、やっぱり静岡空港のほうがいいよと言われるような取り組みをしてもらうことが利活用につながると思います。
 これは県、空港運営会社、それから航空会社、あるいは空港に関連する方々と意見交換を密にしながらやっていかなければだめだと思います。例えばJALが撤退するということでありますけれども、トヨタレンタカーあたりはJALと結びついているので、JALが撤退するとトヨタレンタカーもやめるなんていう声も聞かれておりますので、仮にJALが撤退しても、トヨタレンタカー等そういった関連のサービスをしっかりとつかみ取れるように、努力をしていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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