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委員会会議録

質問文書

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平成19年12月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 育子 議員
質疑・質問日:12/14/2007
会派名:自由民主党県議団


○伊藤委員
 それではお願いいたします。
 この説明資料に従いまして、5点ほど質問をさせていただきます。
 まず5ページのユニバーサルデザインでございますけれども、このユニバーサルデザインという概念は、全国に先駆けてこの静岡県が標榜した政策の基本理念ではなかったかというふうに思っているところでございます。この目的を読ませていただきましてもまさにそうだなと。ただ、それじゃほかに、全国的にユニバーサルデザインまたはユニバーサルという言葉を使っているところがないかということで調べてみましたところ、非常にすばらしい理念のもとに政策を進めてらっしゃるというのが、どうも兵庫県だなというふうに発見したんですね。静岡県のほかには兵庫県と熊本県、この2県だけが課として、または室として置いてあるところだというふうに思います。そのほかは担当がいるだけなんですが。
 さて、静岡県の場合、ここにユニバーサルデザイン担当と書いてございますけれども、これは担当としてしかないんでしょうか。というのは、その19年度の事業実施状況を見ますと、知事を本部長とする推進本部というのがあるわけですね。そうしますと、全庁にこのユニバーサルデザインの基本理念というのは、もうあまねく何て言うんですか、屋根をかけるというのか、その床を全部に敷くというのか、その基本理念のもとに政策が推進されるということだというふうに私は解釈するわけなんですが。だとすると、この「ユニバーサルデザインによるまち、もの、社会、環境づくりを推進する」、ここにまちとものと社会と環境が並列に並んでるわけですよね。だから、きのう2番委員から御指摘があった心のユニバーサルデザインはどうなってるんだという、そういうふうな問題が起きてくるのかなというふうに思ったところでした。
 兵庫県のユニバーサルの考え方を読ませていただきますと、こういうふうに書いてあるんですね。こっちの方が静岡県が目指しているものではなかったかなというふうに思いながら読んだんですが。こちらはユニバーサルデザインという言葉を使ってないんですね。だから、あのデザインというと、どうしてもその狭義の意味での、ハードの意味でのデザインというふうにとられがちだと思うんですが、このデザインというのは、物すごく広い意味で静岡県は使ってるとは思うんですね。すべてを含む心のデザインというのも、もう当然デザインですので、それでよろしいかとは思うのですが、むしろねらっているその社会は、例えば兵庫県の場合は、その立ち上がりのきっかけが復興なんですね、大震災からの復興。そこで「私たちは人と人とのつながりや地域での支え合いの大切さを学んだ」と。だから、「ともに生きる、この言葉の重さに思いを寄せながら、兵庫県では福祉のまちづくりや障害のある方への声かけ運動など、人に優しい生活環境づくりに力を注いできた」という、あのユニバーサルデザインというそのデザインを全面に出さないで、ユニバーサル社会、その下に、だから人、もの、情報、まちというふうにそれぞれの分野で進めるんだというふうに書いてあるわけです。そういうふうに考えた方が、この静岡県のユニバーサルデザインも、理念としては正解かなというふうに思うんですね。
 そこでお伺いしたいのは、この19年度の事業実施状況を見ますと、この推進本部の開催は、第1回9月5日、そして第2回はいつなんでしょうか。というのは、PDCAサイクルのCとAについては、いつどこで、どういうふうに行われるのか、それについてお伺いしたいと思います。

 それから2つ目は、今度は交通事故についてです。10ページです。
 御説明の中で、これから暮れにかけてですか、3本柱に取り組むんだと、自転車と飲酒と高齢者だというふうな御説明を伺いました。その中で自転車についてお伺いしたいと思います。自転車についての具体的な取り組み内容をお伺いいたします。

 それから、まことに不勉強で申しわけないのですが、自転車事故の上に歩行者事故というのがありますが、この歩行者事故というのは、どういう状況の中で起こった事故を歩行者事故と言うんでしょうか。歩行者の事故の、なかなか件数、死者数も多いようですので、ちょっとこの歩行者事故の状況、起きた状況を、例えばというふうに教えていただきたいと思います。

 その次ですが、今後は美術館についてお伺いいたします。16ページです。
 美術館の使命の中に、使命と書いてあります上から3行目のところに、地域をパートナーと考える経営と書いてございますけれども、この地域をどういうふうに解釈してらっしゃるのか、お伺いします。というのは、その同じページの(3)平成18年度達成目標とその結果の、地域との連携を深めますという一番最後の欄なんですが、これを地域というふうにお考えなんでしょうか。その点、お伺いいたします。

 それから美術館の2点目なんですが、あの評価の冊子を見せていただきましたが、とてももう見ただけでこれはと思うようなすばらしい評価でした。さすがにこの県立美術館、全国的にも評価システムがすぐれているということで評価をされている美術館なんですね。そうなんですよ、これベスト5には入るんじゃないですか、この美術館はたしか。ということで、それはそれでよろしいのですが、評価が道楽になってはいけないと思うわけですね。言い過ぎかとは思うんですが。評価に追われて、評価評価で明け暮れるような評価であってはいけないだろうというふうに思うんですね。ですから、この評価がどういうふうに生かされて、来年度のA、PDCAのAにつながるのか、その点お伺いしたいと思います。

 それから3点目、提案なんですが、県立美術館はバスを持ってるでしょうか。もし持ってないとすれば、ぜひバスを1台買っていただいて、それで先ほどから3番委員からもいろんないいお話をお伺いしましたんですが、やはりなぜ学校が美術館に来れないかというと、来るための足がないんですよ、お金がないんですよ、ということもあったんですね。
 ですから、例えばスクールバスを、普通アメリカなんかはもうほとんどスクールバスで、ミネソタのあんなへんぴな美術館にでさえ、朝からスクールバスが3台ぐらい並んでるんですね。きょうはスペシャルなのかと聞きますと、そうじゃない、毎日2台か3台こうやって黄色いスクールバスが来てるんだというふうに御説明をいただいたんですが、学校がスクールバスを持つということはまずほとんど財政的に不可能ですので、美術館でバスを1台持っていただいて、それで乗っけてくるというぐらいに考えてはいただけないでしょうか、というまず提案をさせていただきます。

 それから、4点目です。
 館長公約の評価に、ロダン館を国内外に発信するという公約の中で、その実現のために、パリのロダン美術館の館長云々がありますけれども、だとすれば、そうであるがゆえに、県立美術館のあの名称にロダンをつけていただけないんでしょうかね。むしろ風景であの美術館にお見えになる方というのはまずほとんどないと思いますよ。あるとしても、ごくわずかだと思うんですね。県立美術館があるから来る、美術がお好きな方はいらっしゃるんですが、あのロダン館を見てびっくりなさるわけですよ、何だこれはと。というふうに、あの収蔵作品もなかなかいいものはもちろんあるんですけれども、だけどあのロダンを売らない手はないというふうに思うんですね。あるかないかわからないような名前よりも、ちゃんとロダンと、あの名前につけちゃったらどうか。ただ、私がじゃあどこにつけようかと思って一生懸命考えたんですが、どこにつけるとぐあいよく座るのかは、ちょっとこれは公募か何かした方がよろしいかと思うんですが、あれを売りにしない手はないなというふうに思うわけですね。とにかく何といっても。
 その前に1点お伺いしておきます。全国であれだけのロダンを持っている美術館ってあるんですか、ほかに。それをまず1点お伺いしてから、今の話をいたしますね。
 ロダンをとにかく名前につけてほしい。例えば富士山静岡空港。あの富士山をつけてほしいって言って、3年かかってようやく富士山ってついたんですね。富士山ってついたとたんに世界は注目をするということなんですよ。ロダンも同じだと思うんですね。静岡県立美術館なんて言ったって、これはローカルですよ。ですけれども、ロダンがついてとたんにインターナショナルになっちゃうんですね。ですから、これはちょっとぜひ検討していただきたい。3年目ですかね、これを言い始めてから。だけどまだ実現しないんですが、これって一体、検討していただけませんでしょうか。これについて御見解をお伺いいたします。

 それからその次です。浙江省の大学との交流なんですが、21ページです。
 ここに、若い人たち、つまり大学との交流の中に学術情報の交換は書いてございますけれども、学生の交換がうたってないわけですね。私はやはり、浙江省または中国のあの若い人たちを日本の若い人たちに見せておくべきだというふうに思うんですね。私たちはユースウイングの交渉に行きましたときに、本当にあの中国の青年たちを見てびっくりしたんですね。これはいかん、これは負けるということを実感しましたね。若い人たちをぜひ交流させていただきたいし、その拠点に、きのう9番委員から御指摘のありましたあの花家山荘を使っていただきたいと思うんです。名前は花家山荘と言います、あれは。
 私は平成12年にあの花家山荘は静岡県の施設だというふうな認識のもとに出かけていって、えらい腹立たしい思いをしたことがあったんですね。もう静岡県の「し」の字もないというふうに9番委員おっしゃいましたけれども、平成12年に行きましたときは、静岡県はという文字はなかったんです。富士山が玄関端に左側に飾ってあったんです。それだけだったんですが。そしてその隣に栃木県の施設がありますよね。その隣に、もう1つどこですか、群馬ですか、富山ですか。とにかく3県分あるんですよ、あそこに。3つ施設が並んでるんですよ。その花家山荘というのがうちの静岡県の施設なわけなんですが、私たちがそこに行きましたときに、もう静岡県は何だと、そのあと何もやってくれないじゃないかと、やってくれないの世界なんですよ。栃木県を見てみろと。物すごいしょっちゅう栃木県からいろんな、この木を植えてくれたの、あれをつくってくれたの、何をやってくれたの、そういう世界なんですね。でも、私たちは行ったときに木を植えてきましたけれども、でもやってくれたの世界じゃなくて、人をやって、そして人をよこしてくれたにすればいいんだろうと思うんですね。
 例えば私たちが行ったときには、栃木県では本当に、あれは100人ぐらいの若い人たちが来て、それで中国の若い人たちとフォークダンスを前の広場でやってたんですね。そういうふうな交流を、ほかの2つの施設はかなり頻繁に行っているようでした。
 参考のために申し上げておきますが、私たちが200人連れて、静岡県の若い人たちを連れて、その花家山荘を拠点として活動したいという計画のもとに出かけていったんですが、断られました。断られたんですよ、いっぱいだということでね。ですから、これは静岡県を優先させるような施設ではないということを認識はしましたけれども、そしたらその次に出てきたことが、今度は幾ら出せば泊めてあげるという話なんですよ。だから、その金額の上乗せをすれば、静岡県の若い人たちも泊めてあげるよということは、いっぱいというわけではないんですよね。要するにぼられたという感じかなというふうに私はそのとき解釈したわけなんです。
 いずれにしてもあの花家山荘を拠点として、若い人たちの交流を進めていった方が、私は日本の若い人たちのために勉強になるのではないかなというふうに思っているところですが、今後の学生の交流について計画があるのかないのか、もしあるとすればどういうふうに進められるのか、その点についてお伺いしたいと思います。以上です。よろしくお願いいたします。

○鈴木企画監(ユニバーサルデザイン担当)
 ユニバーサルデザイン推進の内部評価、評価の関係についてお答えをいたします。
 しずおかユニバーサルデザイン2010という行動計画を策定しておりまして、こちらには先ほど委員から御紹介がありました兵庫県の自立と共生の社会づくりといったようなユニバーサルデザインの考え方の普及、まちづくり、ものづくり、すべての人に配慮したサービス、情報の提供と同列で共生の社会づくりというのも盛り込んでございます。こちらの方ですね、県のNPMに基づきまして、プラン・ドゥー・チェック・アクションということで、内部評価、外部評価あわせて行っております。
 内部評価の部分を、推進本部会議と――知事を本部長とする本部会議ですけれども――その下に幹事会というのがございまして、こちらで進捗状況等々の内部評価を行っております。あわせて、ユニバーサルデザイン推進委員会という外部の専門家の皆さん、また住民の皆さんを委員といたします推進委員会がございまして、こちらの方でも県庁内部の評価を提供いたしまして、外部評価としていただいております。推進本部につきましては、今年度は第2回目を、事業の終了を見届けてということで、事業があらかた終了いたします3月に開催を予定しております。以上です。

○野村交通安全対策室長
 最初に、歩行者事故とはという方からお答えいたします。
 歩行者事故とは、歩行者が第一当事者、第二当事者、被害者、加害者、もしくはその他の場合ですね、いずれにしても歩行者が当事者となった事故という考えで、例えば相手が自転車であろうと原付であろうと、車であろうと、いずれにしても当事者として歩行者が絡んだ事故が歩行者事故と、子供さんからお年寄りまですべてを網羅してここに入っております。これが歩行者事故でございます。これもことしは減少傾向にあります。

 次に、自転車事故に対する具体的な取り組みでございますが、自転車事故については、交通事故の発生件数、死者数、死傷者数ともに全件数これは減少傾向にある中でちょっと増加しているという状況にあります。これを分析いたしますと、当事者は高齢者、そして10代の若者、これは高校生が主体でございますが、こういう人が全体の事故の約40%を占めているというようなことでございます。
 そこでターゲットを絞った取り組みをする必要があるということで、まず第1点の県の取り組みといたしましては、あなたが主役の交通安全県民運動、これは年間通じてやっておりますが、これの重点項目の中にこの自転車事故防止対策を加えております。そして四季の交通安全運動、これは春、夏、秋、そして年末の交通安全県民運動がありますが、この重点としていずれも自転事故を挙げて取り組んでいる状況でございます。そして具体的には、実際にその事故の多い中高生を対象にいたしまして、中高生の自転車マナーの向上対策といたしましていろいろと推進しているわけですが、その1つとして自転車マナーの副読本、これをつくりまして、教材として県下の中学1年生並びに高校1年生に10万5000部ほどを配布して、学校と教育委員会を通じて教育指導、また警察署の行います交通安全指導員等の指導の教本としてこれを使っていただいているという状況でございます。
 2点目はサイクルリーダー作戦といたしまして、県内の138校の高校の各クラスに2人ずつリーダーを育成するということで、サイクルリーダーとして交通安全対策協議会長――つまり県知事になりますが――の委嘱状を交付してその意識の高まりを図っていこうというところでございます。
 3点目といたしまして、昨年まで小学生とその家族が一緒になって交通ルールを学ぶということで、マナーアップ作戦というのを実施しておりました。ことしはこれを教育委員会と県警とそして県が絡みまして、小学4年生を対象といたします自転車免許制度というのを立ち上げました。そして先般、焼津市等の状況が新聞、テレビ等で報道されたところでございますが、講習を受けて実技をやって、さらに試験をやって、それでやっと免許証がもらえると、それにはちゃんと顔写真も入って車の運転免許証とほぼ同じような免許証の格好になりますが、それは警察署長が交付するというようなことで、そのような事業を推進しているところでございます。これについては、県警が来年度は主体になって進めていくという予定になっております。以上でございます。

○大滝文化学術局長
 それでは私の方からは、先ほどお尋ねのロダンの関係についてお答えしたいと思います。
 全国でロダン彫刻を保有しているところはあるのかというお尋ねについてまずお答えしますけれども、現在承知している点では、国立西洋美術館で約80点保有しているというふうに伺っております。
 それから、ロダン館の名称についてでございますけれども、現在、ロダンの彫刻が常時室内で32体を一度に観覧できるというロダン館は全国でも唯一であって、全国に誇れるものであるというふうに考えております。一方、県立美術館の作品の保有状況を見ますと、ことし3月31日現在でも2,442点がありまして、そのうちほとんどが絵画、版画でございまして、彫刻関係は78点にとどまっております。収蔵方針の方としても、主として17世紀以降の今世紀に至る日本と西洋の風景表現の展開を美術史的に紹介すると。また、ロダンの芸術を核として、近代以降の彫刻史を展望できるようコレクションを拡大していくということで、今後も収集に努めていく予定でございます。
 ことし、18年度に館長公約の中でも、風景の美術館とロダン館の存在を国内外に発信していくということを掲げております。こういうことから、美術館をロダンに特化してしまうのはちょっといかがであろうかと存じます。ただし、県立美術館をPRする上では、ロダンは重要な核であるということでございますから、美術館を紹介する印刷物等においては、積極的にPRしてまいりたいと考えております。現在、美術館で出しているパンフレットですけれども、片面は全部ロダンであると、片面は美術館のほかのものということで、ロダンのPRについてはかなり大きなウエートを占めて紹介しているという形になっております。

 それからもう1点、学生の大学交流についてでございますけども、現在県内大学27校のうち――短大、高専を含めまして27ですけれども――県立大学ほか5大学は浙江省内の大学と交流協定を結んでおります。これらの協定に基づいて、学生交換、学生の語学派遣や長期留学生の受け入れなどが現在行われております。今回の25周年記念事業にあわせまして、両県省の大学の代表者が一堂に会した会議の開催を契機としまして、学生派遣、留学生受け入れ、学生交換のみならず、単位認定、単位互換を前提とした留学や共同研究に至るまで、両県省の大学間の学生交流が今後さらに拡大されるよう、県内大学と浙江省内大学の交流を促進してまいりたいと考えております。以上です。

○宇佐美文化政策室長
 まず、美術館の評価の関係の地域の連携という視点なんでございますけれども、地域連携と言いますと、美術館を中心にした他の公共施設だけではなくて、地元の商店とかレストラン、また企業等も含めまして、美術館のあります地域のある程度の広がりを持ったものを念頭に置いてまして、美術館があるということで、その地元の魅力が増すというような視点で考えておりまして、谷田サミットということだけではないということを今考えております。
 具体的には、今回、地元の自治会と意見交換会をするとか、タクシーも利用されてますので、タクシー会社さんとの意見交換会、またボランティアグループで草薙ツアーグループというのがありまして、点茶のサービスとかもろもろの事業を実施しておりまして、また美術館の鑑賞メニューといいますか、そういうものをつくりまして、地元の企業さんに提案しながら、それを使ったことで美術館を見ていただくとか、そういうもろもろの事業もやっております。これは地域の連携という視点でございます。

 次に、美術館の評価をどう生かしていくのかというふうな視点で御質問いただいた件ですけれども、現在、先ほど委員から御指摘のとおり、評価のための評価であってはならないというふうな御意見もございましたし、確かに今回の第三者の評価の中でも、その評価が非常に細かいということがちょっとございまして、今年度、それについて県庁と美術館とで、内容についてもう少し、よりわかりやすい内容にするべきじゃないかということで検討しておりますし、また単年度じゃなくて経年変化を少し見るような形であったらどうかなと。事業によっても企画展によってもまたいろいろ違うことがございますので、そんな視点も今検討して、来年度に向けて考えております。
 また、広報の視点なんですけれども、今月末からやります企画展ですけれども、「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」という大きな企画展がございますので、これについても県の観光コンベンション室とも連携を図りながらツアーのことも検討したり、またこのガンダーラ展につきましては、銀行が特別協賛という形で採用されているということもございまして、新聞紙面を広告に使っていただいたりということがございますので、そういう点も含めて実施しているということで、これもまた来年度に生かすいいことになるのかなと思って考えております。こういう面を提案をいただきながら、少しずつ改善しながらよりいい美術館にしていきたいと考えております。

 次に、バスの件ですけれども、今現在、美術館ではバスは持っておりません。委員御指摘のとおり、中学生の文化芸術鑑賞推進事業につきましても、先生方にお聞きしてましても、やはりバス代を持っていただくのはありがたいよということは聞いております。ただ、美術館で今、教育普及事業もございますけれども、展覧会というのも1つのメーンでございますし、経費の面も結構かかるということでもございまして、委員から御提案いただいたこともありますので、今後の研究課題という形でさせていただければというふうに思っております。以上です。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 ユニバーサルデザインにつきましては、確かに組織的にはあまねくというのはわかるんですね。ただ、それじゃ機能しているかというふうに考えますと、きのう、2番委員から御指摘がありましたように、例えばびっくりしたのは、あのいじめが2倍にもなったという大きな新聞の見出しが出ましたときに、それではこのユニバーサルデザインの推進本部じゃなくてその下にある幹事会か何かの緊急招集が行われて、どうなんだと。こういうふうな問題が起きてるけれどもというふうな話し合いがなされたわけではないだろうというふうに推測するわけなんですが。
 やはりハードはハートで補えるんですよね。しかしながら、ハートをハードで補うことはできない。となると、やはりハートのユニバーサルデザインということも考えていかないと、どんなに駅にエレベーターができたとしても、温かくないなというふうな、ユニバーサルの社会ってとっても温かいイメージなのに、決して温かくはないという感じがするわけです。よろしくその点も御配慮、御検討いただけますようにお願いいたします。要望です。

 それから交通事故なんですが、これは期待できるなというふうに思うわけです。ただ、この免許制度をもっと全県的に広げられないでしょうか。子供たちだけでいいんです。大人に今さら免許状でもないんですが、子供たちに免許制度を県の制度として普及していくというふうに考えられないでしょうか。
 というのは、子供たちにやられる人というのは結構多いんですね、この自転車というのは。皆さん、音もなく来るんですよ、とにかく。チリンチリンなんて子供ら鳴らしませんよね。だから音もなく来る。どこからでも来る。あれってなぜどこからでも来るんでしょうね。左側通行とか、何通行ってこのごろあんまり決まってないようで、ラインさえあれば右でも左でもいいんだということを伺ったんですが。場所によっては今度、歩道でもいいわけでしょう。そうなってますよね。だとすると、車両としての認識が余りない車両なんですよ、あれはね。だから、どこからでもとにかく来る可能性がある。そして、だれでもが乗るんですよ、乗る可能性があるんですよ。こういう人って乗ってはいけないんだよねって思う人でも乗りますよね。例えば長寿者なんかも、どこでよろよろくるかわからないじゃないですか、運転なんかしてると。これってここでよろってよろけられたらもうアウトだなという感じの自転車って幾らでもいますよね。
 ですから、あの自転車というのは本当に危険な乗り物だというふうに思うんですが。とにかく音もない、どこからでも来る、だれでも乗る可能性があるというふうに考えますと、これは非常に危険。実は私の非常に身近な人も、自転車にやられて半身不随ですよね。でもどうしようもないんですよ、相手がわかりませんから。子供ってすばしっこくて、もうとても捕まえられないんですよ。ひゃひゃひゃって、もうどこでも通る。ひゃーって逃げちゃいますから、とてもだれがそういうふうな当事者かもわからないわけなんですが、そういうことを考えますと、これはきちんと指導をしていただきたいし、指導していかなくちゃならないし。
 それからもう1つは、どこかでイエローカードとかっていうのがあったんですが、あのイエローカードというのを免許制度と同時に採用していただけないかどうかね。イエローの次はレッドになるわけなんですが、それも一緒に御検討いただきたいと思うのですが。その点についてちょっと御見解をお伺いしたいと思います。

 それからその次、大学の交流につきましてはよろしくお願いいたします。
 以上です。ありがとうございます。

○野村交通安全対策室長
 この自転車免許制度の関係につきましては、これ前年までやっておりましたところの世代間交流の自転車教室、これを県警の方で主体になってやるということで、向こうにお譲りしたわけですが、ことしは試験的にこの焼津市、吉田町、牧之原市そして島田市ということで実施いたしました。そして来年度は、各警察署管内、それぞれの市町と警察が連携してやるというようなことで、方向性を示しているところでございます。ですから全県的に広がっていくと思います。
 それと自転車の交通マナーの関係でございますが、これはちゃんとマナーがありまして、線があるところどこでも走っていいわけではございません。これは歩道がついているか、ついてないか、また単なる路側帯なのか、外側線なのかと、非常にちょっとわかりにくくてややこしいんですね。ですから、この部分を我々の方としてはいろんな冊子にしたり、こういうマナー読本にしたりして広報しているわけですが、なかなか関心を持っていただけない部分があるということで、今回リーフレットをつくりまして、これにもちゃんとそういうこと、また保険への加入の関係ですね、TSマークの関係等についてもちゃんと書いてあるところでございます。このクリアファイルなんかは、特に高校生あたりを主体に配りましたけれども、これにやってはいけない行為、一番危険な行為を抜粋して、具体的に絵をかきながら示してあるというようなところで、こういう資料をもっと多く配布して理解を深めていくという必要があるんじゃないかなと思います。
 それと、先ほどお話がありましたイエローカードの関係でございますが、これにつきましては、県警の方でやっていることでございまして、特に最近指導カードということで、中学生、高校生等のマナーが悪くて信号無視とかですね、ひどい場合は検挙するというようなことでございます。この指導カードにつきましては、ことしはもう4万5000件ほどで、1万7000件ほどプラスになっているということで、積極的にやられているということですね。検挙が188件。これは切符を切られた、実際に赤切符を切られた件数だと思いますが、そのくらいにやっているということで、県警の方でも非常に力を入れてやられているようです。
 またハード的な面で、ことしの6月の道路交通法の改正で、自転車マナーの向上ということで、自転車のマナーについても改正されております。その部分を受けて、内閣府で自転車安全利用五則なんていうのが示されまして、また歩道の整備ということで、国交省の方でも自転車歩道の整備、これらも事業として推進していくというふうになっておりますので、全国的に自転車対策は推進されていくんじゃないかなと考えております。以上です。

○伊藤委員
 ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
 それから最後に1点だけ要望なんですが、美術館についてです。
作品がすばらしいのはもう承知しております、収蔵作品がね。言っているのは、ロダンに特化しろということじゃないんですよ。あの美術館の名前、静岡県立美術館の名前のどこかにロダンが、「・ロダン」とか何でもいいから、入れることを検討してほしいと。県立美術館をロダン美術館にしろというんじゃないですよ。というのは、例えば案内の中には、美術館の名前しか書いてないわけですよ。それがロダンを持っているかどうか、それからすごい、これは一見の価値ありみたいな作品を持っているかどうかという説明まで出てるのならいいですよ、いつでも美術館の名前が出てくるのには。その県立美術館、ああ美術館があるなということを見て、それで行くという場合がかなり多いわけですよね。だとすると、そこにロダンが一言あるかどうかで全然、行ってみようかな、ああ得をしたっけと、こういうふうになるわけなんですが、来てくださりさえすればね、うちの美術館は。だけど、行ってみようかなを引き出すところが難しいなというふうに思うんですね。普通の県立美術館はどこでもそうなんですが。だから、この美術館ってスペシャルだと、ほかの県立美術館と違うぞというふうな、そういう思いを抱かせて、とにかく誘客するためにはロダンは絶対に有効だというふうに思うもんですから、御提案をさせていただいたということでございます。以上です。よろしくお願いします。

○原委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時20分とします。

( 休 憩 )

○原委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では発言願います。

○野村交通安全対策室長
 午前中、10番委員から質問のありました自転車のマナーの関係でございますが、自転車事故につながる主な違反と罰則ということでつくりましたクリアファイル、参考までにお配りいたしましたので、参考にしていただきたいと思います。以上です。

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