• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年11月4日脱炭素社会推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 淳 議員
質疑・質問日:11/04/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○杉山(淳)委員
 技術革新が進んでも、送電ロスがあるから地産地消が必要だというところで、大規模な発電所が遠くにあっても、持ってくるときに送電ロスは相当あるというんですけれども、今はどんな感じなんでしょうか。

○日比野剛氏
 送電ロスは、今は平均で5%とか4%とか、そのようなオーダーです。総配電ロスです、配電も含めたロスで、ウエートは分からないですが、両方を含めてもその程度です。

○杉山(淳)委員
 先ほど水素の話でグレー水素、ブルー水素、グリーン水素があって、水素は全てがいいわけじゃないという説明だったと思うんですけれども、今トヨタが水素エンジンをやって、トヨタのエンジンは、グリーン水素じゃないと聞いて、あまり褒められたものじゃないという人もいたんですけれども、実際はどれが水素エンジンの主流なんでしょうか。

○日比野剛氏
 いつ時点のことを考えるかでありまして、今はまだ水素というものの利用自体が過渡期というか、まだ研究開発段階であります。順番からしてまずブルー水素が比較的採算が取れそうな見込みがあるので、ブルー水素から始めて、最終的にはグリーン水素に移行していくことが主流になってくると思います。

○杉山(淳)委員
 化石燃料を使うところで、質の悪い石炭を使っているような話が報道されたと思うんですけれども、今はそこが主流ということなんですね。

○日比野剛氏
 主流というほどの規模感にまだなっていないので、本当に町なかに水素自動車が走り出したときに、これで賄えるかというと、ちょっとそこまでは分からないです。

○杉山(淳)委員
 今は自治体などが盛んにトレーの回収とか、そういうプラスチックごみを回収するとかがあります。日本人気質なんだけど、きれいにして出そうとするじゃないですか、どうしても。私が見ていて本当にいいのかなと常に思っているのは、例えば冬などはお湯を使っちゃって、納豆のねばねばを取ってきれいにして、プラスチックを出している人もいないわけじゃなくて、何のためのトレー回収なのかと。
 ただ焼却ごみを減らすだけの取組を結局は家庭でやっているんですけど、正しいことが本当になされているのかということを疑問にずっと思ってたんですけど、先生的にはそういうトレー回収とかについての御意見があったら教えてください。自治体が一生懸命やっているわけですけれども。

○日比野剛氏
 それもどこに向けてどの程度の削減率を考えるかで、多分答えが変わってくると思っていて、もちろんゼロではなくて5%、10%、20%減らしましょうということであれば、そんな非効率なことはやめて、汚れてるんだったら燃やせばいいし、きれいなものだけリサイクルしましょうねと割り切ってよかったと思うんですが、CO2を出してはいけないとなったときに、そのトレーをもう一回使うのであれば洗ってもいいじゃないか、という話はあると思うんです。汚れたまま燃やしてしまったら焼却場からCO2が出てしまうのであれば、水道だって電気できれいな水道をつくってる、うちで再生可能エネルギーで水道が賄えているのであれば洗ってもいいのではないかという話は出てくるかもしれないです。だからそこはいつ時点の話かによって、解が微妙に変わってくる難しい話なのかもれないです、結構実は。

○杉山(淳)委員
 今はあまり考えないで、普通にガスでお湯を沸かしているところも多いと思うんです。回収できるエネルギーなどは僅かなのに、今はすごい無駄なことを、二重にも三重にも無駄な、よっぽどたくさんのお湯を使っていて、直ちにやめるべきじゃないかと思ったりしてたんですけど。

○日比野剛氏
 現時点で比較でだと、おっしゃられるようにお湯を使って洗ってはナンセンスだと思います。でもそこは難しくて、そういう気持ちも大切にしていかないとというのがいろいろあるので、なかなか合理的に割り切っていいのかというのはあるのかもしれません。

○杉山(淳)委員
 最後にしますけれども、今は自動車を選択するにしても、例えば家を断熱化するにしても、やっぱり表面上の値段に我々が負けちゃうんです、気持ちが。高い家を建てたくても、やはり安いほうがいいというのがあるので、長期的に見て安いよというのをもっと打ち出さなければならない、何かそういうのが出ているのでしょうか。
 短期的に見れば住宅ローンで300万高い、400万高いでは手が出なくなっちゃうので、例えばちゃんと断熱をやったほうが本当は安いんですよとか、電気自動車のほうが本当は安いんですよとか、インセンティブを教えてください。

○日比野剛氏
 断熱は本当にお金に割り切って計算したら元を取れないです。というのは、そのときに考慮するお金を光熱費の削減だけでペイしようと思ったら元は絶対に取れないです、正直。
 ただやっぱりそこには健康面をいかに加えて評価するかだと思うんです。やはり家の中の気温差が均一化されてきますので、お風呂に入るときにすごく温度が低くて、急に立ち上がったら倒れちゃうとか、そういうリスクも減りますし、やっぱり健康面の日頃の疾病率も低減しているという調査がありますので。でもそれはお金になかなか変換できなかったりするので、やっぱりそういう副次効果をいかにアピールしていくかというところになってくると思うんです。
 あと今までだったらみんながいる部屋しか暖房していないけれど、ほかの部屋にいたら寒い中で、どこに行ってもそんなに寒くないのが実現できることをどうコスト評価するかとか、そういったところに出てくるので、やはり健康面も含めて、あと快適性、なかなかお金にしにくいところをいかにセットして、あとは体感してもらうことだと思うんです。そういう場をどうつくっていくかは問題ではあるんですけれども、これは昨今に持ち上がってきた問題ではなくて、ここ10年、20年いろいろ国でも検討しているんですが、なかなかいいプラットフォームを提供できていないところがあります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp