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委員会会議録

質問文書

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平成23年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:07/06/2011
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 2点だけです。
 1点目は、問題提起も含めて御質問をするんですが、広域通信制高校という学校をご存じでしょうか。もともとはNHK学園がこれに当たったと思うんですけれども、小泉内閣のときに教育特区で、この広域通信制というところに私学が大挙して参入をしました。ぱっと名前が思い浮かぶだけでも、青森山田高等学校、クラーク記念国際高等学校、星槎高等学校、KTC高等学校、屋久島おおぞら高等学校、日本航空高等学校石川などなど、看板を見たことがあると思いますね、皆さんも。彼らは浜松市や静岡市あるいは沼津市等、かなりの拠点都市に全国展開をしています。スタートのころは、全日制の高校から転学をするというような方々が多かったのですが、今は中学卒業時点でこの学校を選ぶというような子供たちが非常に多い。
一応、形式は私学なんですね。ですから、この広域通信制、特に私が名前を上げた学校というのは全部、本部は静岡県じゃありません。クラークとか星槎というのは北海道ですし、青森山田は青森県、日本航空は山梨ですね。そういうような県外に本部のある広域通信制の学校の実態についてどの程度把握しているのか、まずお聞きします。

 実は県内にも、広域通信制の本部を県内に置く学校が1つできました。輝高等学校という学校です。この輝高等学校は私学協会にも正式に加盟をしました。この学校への経常経費等の私学助成が通常の全日制と同じように行われているのかどうかということが、まず1つ。

そして先ほど名前を挙げた、全国展開している学校と同じように、この学校もやろうと思えば全国展開で学習室を各都市に展開をしていくことが可能なんです。そうなってきたときに、他県の子供に静岡県が助成をすると。現在も県境を挟んで、神奈川県や愛知県の子供が私学に来ているというのは例外的に確かにあると思います。ですが、この広域通信制というのは全然違うんです。例外的ではなくて、明らかに営業目的で展開しているわけで、そういうことが今後起こってきた、あるいは今も起きているのかもしれないのですが、輝高等学校について、そういう場合にはどういうふうになってくるのか。他県の子供たちにも同じように私学助成をしていくのかということについてお聞きをします。

 2点目です。この文化・観光部の事業概要、一番後ろのところを見ていました。
主な関係機関。何を言うと思いますかね。日本航空の名前がないんだよね。確かに係争中ですよ、だけど明らかに復活を遂げつつあるじゃないですか。LCCへも参入する。どこまで行っても日本の空に日本航空がなくなるということはあり得ないわけで、係争中のことは係争中のこととして、日本航空と今、どういう窓口で接触しているのか。もし何もやっていないとすると大問題だと思いますよ。FDAだってコードシェアでやっているわけだから。あるいは新規の路線の獲得も含めて、今、日本航空とどんな交渉をしていますか。教えてください。

○木塚私学振興課長
 まず最初に、輝高等学校の経常費助成の関係でございますが、この学校は平成23年度から開校いたしました。
ですから、学校法人としての開設が今年度からということでございますので、まだ実績がございません。私ども、23年度に経常費の助成は考えております。ただ単価的に、いわゆる全日制の通常の私学学校、こちらが34万6000円余りということになっておりますが、通信制の高校につきましては6万7000円ということで、大分低い金額というふうに考えております。

 それから全国展開の件でございますが、私どもにも、京都で新しく通信制の学校をつくるが、静岡県にも進出していいのかというお問い合わせもありました。
私どもの基本的な考え方としては、まずはスクーリング会場ですね。通信制であっても、やはりその場所へ行って、まずは授業を受けるというスクーリングが必要だということでございますので、例えば全国展開をする学校が県内へ進出する場合には、スクーリングを行う関係校があるかどうかと、これをまず基礎としております。したがいまして、本県の学校が全国展開をする場合にも、恐らく他県もそういうような視点で考えております。

 それから全国の通信制高校でございますが、済みません、単純な学校数でございますが、公立で7校、それから私立、学校法人で81校、それから株式会社別で32校、これは平成22年度現在の数字でございます。以上です。

○君塚文化・観光部部長代理
 委員御指摘のJALとの関係ということでございます。
まず、この関係機関といたしましては、実はJALが撤退されて以降、支店がなくなってしまったということもございまして、こちらに載せているのは、主として静岡に支店があるところという意味で、載せていないというところでございます。
 今、JALとの間で係争中というところではございますけれども、これについては今、双方の主張を展開しお互い準備書面をやりとりしているという状況でございますけれども、一方で、委員御指摘のとおりJALはLCCですね、新会社ジェットスターとの間で資本を出しながら展開をするということもございます。それから、現に今FDAとの間でコードシェアを張っているという意味では、富士山静岡空港で営業活動をしているというところもございます。それから、チャーター便が今度アラスカのほうに運行すると。これは静岡空港で初めてアラスカへのチャーター便の運行なんでございますけれども、JALの機材で展開するというような形で、もちろん静岡空港とのかかわりというものはございます。そういう意味では、今、訴訟は訴訟として引き続きお互いの主張を展開しているという一方で、やはり、いちエアラインとしての位置づけというものは引き続きあるというぐあいに思っておりまして、そういう意味では、今後の静岡空港の発展におけるJALの位置づけということも、私どもも考えながら接していきたいというぐあいに考えております。

○小楠委員
 通信制のことで、今お答えになれなかった部分がかなりあると思うんだけど、静岡県の子供たちが、全国展開している通信制学校に何人ぐらい通っているかというのはわかってないでしょう。それを1回聞きます。あとの質問は、それを聞いた後にします。

 それから日本航空について、君塚部長代理、やっぱり基本的には何もやっていないんだろう。
かなり苦しい答弁だったというのはよくわかるけど、本当に信頼関係がお互いに途切れちゃっているということで、非常に難しいとは思うんだけど、やっぱり最後におっしゃったように、もうエアラインとしては絶対におつき合いせざるを得ない。もっと言ったら、積極的に別ルートでも何でも探して、おつき合いしていくべきだと思いますよ。知事が何と言うか知らないけどね。そこは、知事の立場は知事の立場として、皆さん方がやっぱりちゃんと窓口を開いておくべきさ。それは、ぜひよろしくお願いします。

○君塚文化・観光部部長代理
 JALにつきましては、実は私、4月からこの担当になったものですから、株式会社ジャルセールスのほうで座席等の販売をやっているセクションがありますので、そちらの本社へ行ってあいさつをしてまいりました。
今のアラスカチャーター便だとか、国内では石垣島等へのJTA、――日本トランスオーシャン航空、そういったチャーターもやっていますので、引き続きの情報交換をし、利用促進を図っていきましょうということで向こうも了解をしていただいていますので、今後そうしたつながりは切らずに働きかけをしてまいります。

○木塚私学振興課長
 本県を区域とする通信制高校における本県の生徒の数でございますが、約1,500人程度が属しているというふうに考えております。特に多いのが東京都の科学技術学園高等学校ですか、こちらが340人弱、あるいはクラーク記念国際高校、こちらが330人程度ということになっております。以上です。

○小楠委員
 数字をちゃんと把握しているというのは驚いています。というのは、毎日変わるんですよ、簡単に言っちゃうと。集団になじめないとか、さまざまな理由で広域通信制に通われる方々がいるんだけれど、実は今多いのは、怠学、怠けというのかな、朝起きるのが嫌だとか、学校の始業時間に行けないなんていう子供たちが相当数行っているんです。だから、それは日本の教育のゆがみの部分というのかな、そういうものが広域通信制というのがどんどん広がっているというところに出ているんだということで、僕は冒頭で問題提起ということも含めて申し上げたんだけど、さらに問題なのは、おおよその数字しかつかめていないことです。もちろん私学助成もしていないから、おおよその数字しかつかめていなくていいんだけれども、教育委員会もこの数字を持っていないよね。当たり前ですね、公立じゃないですから。
もっと問題なのは、実はこの子たちが、その学校を卒業したのか、しなかったのかもわからないんです。卒業して、どこに進路が決まったか。大学へ行ったのか、就職したのか、あるいはその学校も途中でやめちゃったのか、これをだれも把握していないんですよ。私学振興課も教育委員会も把握していない。これ、どうするんだろうね。本当なら、静岡県に学習室を構えている学校の本部に問い合わせをして、我が県の子供たちがどういう環境で教育を受けているのか、そしてその成果としてどういうところに進路をしたのかということがわかってなきゃいけないはずですよね。今、大ざっぱに1,500人とおっしゃった。1,500人もいるんですか。だから、それが実はぽっかり穴があいているんです。そういう教育現場の現状があるということを、この委員会に出席している方々に知ってもらいたいなということも含めてお話ししました。以上で結構です。

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