• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:07/26/2017
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 分割質問方式でお願いします。
 産業委員会は私も久しぶりでございます。本当に多岐にわたる取り扱い、さまざまな農林水産業、それから商工業、労働、雇用、そういう意味では本当に大きな部だなと考えております。
 まず1点、各課でいろんな政策を立ててくれるんですが、打率としてはどんな感じですか。つまり政策の当たる確率というか、これをやればこのぐらいの成果が出るぞと。きのうの説明にもありましたが、もちろんその相手が自立した皆さんなので、それから景気経済、世界の経済も含めて本当に大きな流れの中で、一生懸命やっても成果が出ないという立ち位置だと思うんですね。ですからそういう意味で言うと、政策の確率というか、そこら辺を部長はどう認識をされてますでしょうか。

 それからもう1点、こう立って見ると女性が少ないのね。尾上経済産業部理事と渡辺労働政策課長だけだわね。
 例えば、マーケティングとか商品をいろいろと決めるのは女性の力って物すごく大きいと思っているんですよ。今いる人がだめとかいうことではなくて、お茶にしても商工業にしてもマーケティングにしても、やっぱり女性目線で政策をつくり上げていくことが非常に重要だと思うんです。今見ると女性の比率は51分の2ですから相当女性の比率は低いと。
 そこら辺の、経済産業部としての今後の考え方があったら教えていただきたいと思います。

○渡辺経済産業部長
 御質問ありがとうございます。
 経済産業部は、まさしく事業課でございまして、経済を支えるために幾つかのプロジェクトも起こしながら事業を進めているわけです。県の施策全体を総合計画の中のアクションプランという形で実際に評価をしておりまして、その目標数値をそれぞれつくって達成率も見ているわけでございます。
 経済産業部は33の数値目標をそれぞれ立てておりまして、非常によく達成されているものも含めておおむね達成されている率というと、B判定以上という形で75.8%という数字を見ておりまして、県庁全体の平均が60%ということでありますので、それからすると経済産業部の達成度は高いという形でございます。
 また、その実際の取り組みですけれども、実施している事業、100%の事業を全てやっているということでございます。県庁全体の事業の実施率が99.2%でございますので、そういう意味ではまさしく事業課であって、事業をしっかりやっているということでございます。
 ただ、10番委員おっしゃったようにそれは県の目標値に対する達成度合いの話でございまして、それを実際の経済の中でどのような形で、例えば企業の売り上げにどれだけ貢献しているかというところになると、それはいろいろな議論があるかと思います。やはり我々としては目指すところはその目標値に対してどれだけ達成できて、どれだけ貢献しているかという形での評価でございます。

 それから、女性職員の話でございます。
 おっしゃるとおり、まだまだ少ないのが現状でございます。やはりいきなり職員が幹部に上がってくるというのは、今はふえておりますけれどももとの採用が少ないところで、それをだんだん引き上げていくという形でこれからは進んでいくと思います。
 実際、例えば地域産業課のデザインとか、それからマーケティングとか、いわゆる女性目線でのいろんな提案ができる部署が実は多くて、実際の職員の割合からすると女性の活用、採用がふえております。現在ここにいる幹部職員の中では少ないんですけれども、そういう意味ではこれから本当に女性の目線でのいろんな事業を組み立てることは非常に重要なことだと思っておりまして、それだけのセクションもありますので、我々としては女性の活用を人事当局にも常に働きかけていって、その中で幹部に登用するような形もこれからも進めていきたいと思っております。あと10年もすればかなり変わってくるかなというのは現実的にあると思います。
 そのような形で、雇用を守る、推進する立場の我々として、女性の活用は県庁の中でもこれからも進めていきたいと思っております。

○蓮池委員
 最初にそう申し上げたのは、政策を立案していくときにアンテナの高さだとか、それからみずからが考える力だとか、あと失敗してもそれを恐れない。どうしても成果が求められると失敗しない政策へ安易に流れる傾向があるのではないかなと思うんですね。
 先般の日経ビジネスの中で、帝人株式会社の鈴木社長が、帝人ではどんなことをやっているか、民間ではどんなことをやっているかを述べていました。例えばさまざまな政策、新しい事業を立ち上げていくときに、これしかないっていうプランは絶対に通さないっていうんですね。それはもうばくちだと。もしこれが失敗したらプランB、プランCがあるのか。それがあって初めて今考えられる最善のプランや計画を進めていく。民間でもそのぐらいいろんなこと考えながら、もしこれがだめだったら次に何するんだということを考えている。
 そういうところを皆さんは相手にしているので、皆さんの政策の確率も75.8%とすごく高いなと私は思っていたんですが、失敗を余り恐れずに、安易に達成できる政策ではなくて、先ほどの民間の企業や事業所や農家の皆さんたちが県の政策によってどれだけの成果が出るのか、その点を考えていっていただくことを求めておきたいと思います。
 それから、女性の視点については人数が少ないから女性の視点がないということでは決してないと思いますが、それぞれの課の中には優秀な女性がいらっしゃると思うんで、そういう意見をどんどん政策の中に盛り込んでいっていただくことをお願いしておきたいと思います。

 次に、お茶のことが昨日からもいろいろと出ています。その点について幾つか質問したいと思います。
 まず、愛飲条例は小中学校で展開をしているんですが、子供たちが給食の中でお茶を飲むという、今の実態の説明をいただきましたが、例えば急須ではなくてやかんとか、あとは粉末のお茶を飲んで、静岡のお茶はおいしいなと思う子供たちがどのぐらいいるのかなっていうのが、私の個人的な感覚で言うと1つの懸念ですね。
 ですから、子供たちがずっとこれを飲んでいこう、このお茶をもっともっとPRしていこうというところにはなかなかつながらないんじゃないかなと。
 そこで、1つ提案なんですけれども、高校の中でお茶を科学するみたいなのはどうでしょうか。これは教育委員会の教育長が言ってみればちょうどお茶の専門家でもあり、例えばお茶は入れる温度によって味が変わるとか、それからお茶の効能も含めてお茶を科学するみたいな授業を取り入れてもらうのはどうかなと。
 例えば、大人になって外国へ行く。そのときに日本のお茶はこんなにすばらしいんだよということが語れれば、これは1つの日本人としての誇りでもあるし、それを語れる国際人の1つの要素を静岡の高校生はみんな持って社会に出ていく。日本の会社の中でも会社で入れてるお茶と違って、本当はお茶はこんなにおいしいんだよっていうことが、インストラクターの資格までいかなくても一生にわたって理解できるようなものとしていく。
 先ほど、教育委員会に聞いた高校生の卒業生は年間で3万2000人、県立高校だけで2万2000人、私立が1万人で、県立高校でやるとしたら2万2000人の高校生がお茶の知識を持って毎年毎年静岡県から出ていく。そうなれば本当のリーフ茶の楽しみ方とかおいしさとか、体に与える影響とか、そういうことをどんどん発信していける、そういう人づくりのところへやはり行かないと、なかなかお茶を広げていくことにはつながんないんじゃないかなと思っているんです。
 そういう意味で、そこら辺の所見があれば聞かせていただきたいと思います。

 それから2点目です。
 海外への販路拡大では、海外対策でアメリカとEU、昨年はフランスの見本市に出展をされたということですが、お茶は全世界でいろんな形で飲まれていますね。
 かつて、沼津市商工会でサウジアラビアの国王が主催するところに富士山茶を持っていって、向こうの人はアルコールを飲みませんからお茶を飲む、そのアラブの皆さんが飲みやすいようなお茶にして、何とかしようじゃないかっていうことがありました。東日本大震災の福島原発の影響でそれが途絶えてしまったということで非常に残念ではあります。
 そういう意味で、アメリカやヨーロッパ以外のお茶の販路は、県としてどんなことを考えられているのか。その点について伺いたいと思います。

 それから、昨年の産業委員会で我が会派の早川県議から、静岡の駅を出てすぐのところにお茶の香りを楽しめるところがないということで、O−CHAプラザはありますけれども結構遠いので、新幹線の駅構内にせめてスターバックスの半分ぐらいのスペースで、県外の皆さんや外国の皆さんが来たときにお茶が楽しめるようなものができないだろうか。浜松駅には新幹線をおりたところにピアノや、それからオートバイなどの展示スペースがありますけれども、そういうことができないだろうかって提案をしましたが、その後何か検討をされたんでしょうか。その点について伺いたいと思います。

 最後に、県庁の中でお茶やお茶の香りを楽しめるスペース、これは何か検討をされてますかね。県庁の中でここへ行くとお茶の香りがするなというような、別にお茶がらを少し乾燥させて茶香にしてもいいし、いろんなやり方あると思うんですけれども、そういう検討がされているかどうかについて伺いたいと思います。

○望月お茶振興課長
 1点目、高校生がお茶を科学する授業ということでございます。
 高校生につきましては、受験や就職を控えているということでカリキュラム的に校内活動として取り組むのはかなり課題が多いという印象を持っております。その辺につきましては、御提案があったということで教育委員会と連携して調査をしていきたいと思っております
 ただ、多くの学校で茶道部がございますので、いろんな県のイベントなり各種イベントに茶道部として参加いただいて、友達とか家族とか連れてくるというアプローチでお茶の文化を広めることもあるかなと考えております。
 それと、高校生ではございませんが、県立大学と連携いたしまして茶学入門講座というものを設定しております。茶業界のエキスパートの方に講師になっていただきまして、年間15回の講座を開催しております。県立大学には留学生もございますので、そういう学生の方々に茶の文化を理解してもらうということで普及を進めているところでございます。

 2点目でございますが、海外販路の関係です。
 アメリカ、ヨーロッパ以外の国についてでございます。アメリカについては日本がお茶をかなり輸出しているということで対象としております。ヨーロッパについてはかなり高単価のお茶が買われているということで、その2つの国を重点的に進めているところでございます。いろんな有識者等の御意見いただいて、こういう国にもこういう販路があるよということがわかれば、アメリカやヨーロッパの取り組みを広めていくことを検討していくべきかなと考えております。

 3点目、O−CHAプラザの関係です。
 昨年2月の産業委員会で早川議員から御提案をいただいたことでございます。
 O−CHAプラザにつきましては過去に立地を検討した経緯もございまして、JR静岡駅構内付近につきましても賃料が高いということで課題として挙げられてございました。早川議員の提案を受けまして再度現状について調査いたしましたところ、依然として賃料が高いということでございまして、賃料プラス売上の歩合負担金に加えて共同管理費ということで、かなりの財政負担があることを改めて確認したところでございます。
 また、駅の構内にお茶専門店が幾つかあるということで、そちらへの配慮も一応の課題ということであります。
 O−CHAプラザにつきましては、お茶のミニ講座を年間40回ほど開催しているほか、お茶に関する書籍もあるということで、落ちついた雰囲気の中での学習施設として小中学生の利用も少なくございません。また英語と中国語に対応できるスタッフがいるということで、駅構内の市の観光案内所と連携いたしまして、お茶に興味を持つ外国人につきましてはほとんどO−CHAプラザへ寄っていただいている状況でございます。
 年間5,000人の利用のうち、外国人は185人と聞いております。そういうことで日本の茶文化の普及に十分貢献しているものと思います。5,000人という人数が多いか少ないかという議論はあろうかと思いますが、質的には十分貢献しているのではないかと考えております。
 したがいまして、当面は現状のまま推進していきたいと考えております。

 4点目は、県庁の中でのお茶の普及でございます。
 喫茶ぴあ〜というのがございますが、毎年新茶の時期にそこで新茶の提供を関係団体と一緒になってやっているのが現在の実情でございます。今後どういう形で広げていけるかというのはまた検討課題かと思っております。

○白井経済産業部理事(茶と食の振興担当)
 少し補足させていただきます。
 1点目の高校生については、小中学校での愛飲条例をつくって、日本茶インストラクターを派遣するなどの取り組みもしてきておりまして、そのときにまず味覚を大切にすると。子供のころからお茶を飲まないと、急に高校生になって飲むことは難しかろうと思っております。それは非常に重要だと。
 高校生に勉強していただくのは、例えばもう少し易しい日本茶アドバイザーとか、そういう資格もありますのでそういうことに誘導したり。
 今後、ふじのくに茶の都ミュージアムが牧之原にできます。そこでお茶の科学や、お茶を勉強する場所もつくりますので、そういうところで学習していただければと思っております。

 それから、海外への輸出について少し補足します。
 確かに、望月お茶振興課長が言ったとおりアメリカとEUを中心に輸出を推進してきているところでございますが、アジアもシンガポールなど非常に有力な販路があります。最近ではドバイでもお茶が人気だとの話を聞いております。そのドバイにお茶の香りを輸出しようという動きも今出ておりますので、そういう和食と日本茶という関係、特にシンガポールを中心とした高額のものを買っていただけるようなところ、それから最近は無糖のペットボトルもかなり人気があると聞いておりますので、そういうお茶商品も出ていくだろうと思っております。

 最後の、県庁の中でのお茶の推進についてでございますが、県庁ではお茶の会もつくっておりまして、我々とか渡辺経済産業部長やみんなに入ってもらって、静岡のお茶を大切にして新茶のころからお茶を飲みましょうということで、年会費でお金を払って買っています。そういうものをもっと広く進めていきたいと思っております。
 それから、東館の2階でぴあ〜という障害者がやっている施設がございます。そこで新茶のシーズンにお茶を出すようなことも進めております。
 それから、お茶振興課では茶香炉をたいてお茶の香りを出すとか、できる限り小さなことでも進めながら、お茶がすばらしいものだということを伝えられるように我々としても努力したいと思っております。

○蓮池委員
 高校生については、年間で1時間とか2時間とか、そんなに時間をとってやらなくてもいいのかなと思います。中身については専門家の教育長が一番よくわかってるだろうけども、その中でどう伝えるか。本当にお茶の知識を持って世の中に出てもらう、世界に行ってもらう、これができれば、これほどお茶を広げるのに有効な手だてはないかなと個人的には思ってるので、また教育委員会とよく相談をしていただければと思います。
 海外への輸出ですが、先般伺った話ではサウジアラビアにも日本のお茶が入っていると。どこから入ってくるかっていうとドイツ経由で入ってくるらしいんですね。だけども飲んでみたらこれほどまずいものはないっていうぐらい、酸化してるっていうか、これが日本のお茶かっていうぐらいひどいものであったと。
 だから、なかなかそういう海外へのルートというのは難しいんでしょうけど、いろんな手だてを使っていけば日本のお茶が外へ出ていける可能性は大きいと思うので、ぜひここは研究をしていただければと思います。

 それでは、次の質問に移りたいと思います。
 昨日、ファルマの販路拡大について議論がありました。私はもう前から、売れなければいいものをつくってもだめだということで、お医者さんの世界っていうのは難しいことはもう十分わかっています。自分がその研究や開発に携わらないものは使わないとか、そういうすごい囲われた世界だなって思ってるんです。
 そこで、県立総合病院等で展示会をやったということなんですが、その回数と実績についてお知らせいただきたいと思います。

○水口新産業集積課長
 県立総合病院での展示会についてでございます。
 昨年10月20日に、県立総合病院内で行っています。東部、中部、西部の21の地域企業に参加いただきまして、26の製品を出展、医師12名を含む医療スタッフなど105名が参加したということでございます。

○蓮池委員
 具体的に、そこで何か売れたというか採用されたものとか、それから今後の採用について前向きに検討していこうとなったものは何かあったんでしょうかね。

○水口新産業集積課長
 その105名の医療スタッフからさまざまな意見をいただいております。その製品の使い勝手とかについての助言はございました。ただ最終的に、先ほど10番委員がおっしゃったように医療の術式だったり、新製品導入についてはコストもかかることもございますので、残念ながらまだ成約というところまでには至ってないところでございます。
 その普及に難しさはございますけれども、今後もチャレンジはしていきたいと考えております。

○蓮池委員
 実際に、新しい製品を売っていくときに、既に県立総合病院で採用されていることがある意味では品質の裏づけになるので、ぜひこれは進めていただきたい。県でつくった医療機器の地産地消っていうんですかね、それを進めていくことがバックアップになるかと思います。
 例えば、医師会やいろんな医療機関がありますが、県立総合病院以外の医療機関へのアプローチはどうなっていますか。

○水口新産業集積課長
 個別の医師会については、例えば地区ごとの医師会にということではないんですけれども、昨年2月に成果発表会を沼津の「プラサ ヴェルデ」で開催させていただいたんですけれども、そこでは県の医師会に、ぜひとも医療者に参加していただいて、手にとっていただく場面をつくっていただければと働きかけをさせていただいております。薬剤師会や看護師協会にも同様に働きかけをさせていただいているところでございます。

○蓮池委員
 ぜひ、前向きにさらに進めていただきたいと思っています。

 最後に、これは聞かなきゃいけないんですが、昨日も議論がありましたが航空関連産業の振興のところです。
 次世代無人航空機の実用化、これは昨年からある程度予算がついてやりました。その進捗状況と今年度の4060万円で何をどこまで進めようとしているのか。その点について説明をいただきたいと思います。

○望月商工業局技監
 無人航空機に関して、昨年度の実績と進捗状況、それから今年度の予定です。
 本事業におきましては、JAXAの協力のもと平成28年度から30年度の3年間で、機体の離陸時の重量が25キロ以下、それから荷物を運べる量が2キロ以上、それから飛行距離は50キロ相当以上、それから巡航速度は時速100キロ以上という性能を有して自動プログラムで飛行できるものを開発することを目指しております。
 この中で、昨年度に委託した内容としては3つございます。1つが小型の試験機と実用実証機の2機の設計と製造であります。それからこれらの機体を実際飛ばして、ちゃんと飛行する能力があるかどうかの実証試験。それからもう1つが機体の軽量化や飛行性能向上のための技術調査。以上の3つになります。
 具体的に、小型の試験機につきましては実用実証機を開発するに当たり、実際の小型機を飛ばしてプログラムに問題がないかとか、いろんな検証をすることを目的としております。約5キロの重さで5分以上飛行できて、垂直に離着陸をして、水平飛行に遷移をして5分以上飛ぶこと。それからプログラム飛行のできる機体の製造設計。それから実際に飛行試験でその性能を確認することを求めております。
 実用実証機につきましては、重量が25キロ以下で目標性能を満たす機体の製造設計を依頼、それから飛行試験については垂直に飛び上がってホバリングの状態で前後左右に動くこと、ここまでの実証をするように求めております。
 これらにつきましては、委託内容を満たしているかどうかについて途中段階の現地調査を含めて、実際に飛行試験を県の職員が立ち会って確認をしております。
 また、外部の評価委員の3人の方々に報告書と実際の飛行試験のビデオを見ていただいて合格判定をしていただいたところであります。
 今年度につきましては、先ほどの平成30年度までの目標性能を達成するために、昨年度の実用実証機はホバリングまででしたけれども、これを実際に水平飛行まで行く遷移飛行ですね。それから実際に水平飛行できるような改良をやるお願いをしているところです。
 現在の進捗状況ですけれども、企画提案方式による公募を今年度も行いまして、7月11日の企画提案方式選定委員会において応募のあった2社を対象にヒアリング審査を行いました。その場で受託者を特定し、現在は契約に向けた事務を進めている段階でございます。

○蓮池委員
 この次世代の無人航空機は、聞いておりましてよくわからない部分があるかと思うんですが、要は今までのドローンと違って上へ上がって、言ってみればオスプレイのようにプロペラが上下についてるものをそのまま上に上げて、それを横にして遠くへ飛ばす機体を開発しようとスタートしたと認識をしております。横に飛ばすところが技術的に非常に難しいという認識ですが、昨年度飛ばした実証機は、JAXAで既に開発されたものを飛ばしたという認識でいいですか。

○望月商工業局技監
 5キロの小型試験機につきましては、既にJAXAで実績がございます。その情報をもとに新たにつくったところで、部品などが異なっておりますので、もう一度開発をしたことになります。25キロ機については完全に新たに設計等をして、その設計でJAXAの協力を得てつくっております。

○蓮池委員
 今わかっているところでは、どんな課題があるのでしょうか。

○望月商工業局技監
 課題ですけれども、全く同じものとはいえ各部品によって稼働が違うものですから、プログラムは新たにつくらなきゃいけないという点については、技術を持った方が企業におられましたので、その方とJAXAで協力しながらつくったという経緯になるかと思います。
 実用実証機につきましては、非常に重いものですので、可能であれば水平飛行まで持っていきたかったところでありますけれど、その段階までは時間的な制約からできなかったところであります。

○蓮池委員
 この開発競争も、やはり一刻も早く開発したところが主導権をとれるという意味では、ぜひ成功に向けてしっかりと取り組んでいただきたいと申し上げておきたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp