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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年2月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:03/11/2010
会派名:自由民主党県議団


○中谷委員
 それでは、数点質問させていただきます。
 まず委員会説明資料の21ページに広聴事業の取り組みとあります。この3番の主な実績という第1段目に知事広聴2回、発言者18人、意見数42件、こう書いてございます。
 私はことしの春野町で行われた「平太さんと語る会」に出席したんですが、大畑理事も知事の横で、なんか辛そうな顔をしたり、うれしそうな顔をしたりでお座りになっていたのですが、発言者として9人の方が、おおむね5分間ずつ発言の機会を与えられていたように思いました。トータルの開催時間が、実質的におおよそ2時間を超えていたと思うんですね。ということは、掛け算をするとわかるのですが、だれが一番しゃべったかというと知事が一番しゃべったんですね。
 ここには嫌みじゃないですが、広く聴くと書いてありますね、広聴。広くしゃべるとは書いてないんで、この辺のところは確かに知事の思いを語られるというのはわかるのですが、県民の意見を広く聞くことによって、それをトップも含めて、県政に反映させるというためにやっている事業だというふうに私は理解をしたいと思うのですが、その辺の御意見というか見解を、まず伺いたいと思います。

 それから次に、隣の5番委員が多文化共生ということで質問をされました。
 私は前々から思っていたんですが、単純にその辺の県民の方に、多文化共生って何って聞いたときに、例えば例を挙げて恐縮なんですが、浜松の場合ですとブラジル人の方が非常に多く働いている――今はちょっと減ってきましたが――そういう方々と仲よく暮らしてつき合っていけることを目指す、その社会が多文化共生社会だというふうに理解をしているんですが、多文化共生って聞いただけで、そういった意味を果たして理解できるんでしょうかね。
 多文化共生、私は何か、外国人の方と日本人の文化の違いというところから入ってきたと思うんですが、実際は生活という中では、必ずしも文化だけではないのではないかというふうに思っていまして、先ほど5番委員のほうも、アーカイブスのときに括弧書きとありましたが、私は日本語にちょっと疎いもんですから余計にそうなんですが、多文化共生のその後ろに何かもう少し、ともに仲よく生活していくと、つき合っていくんだというような意味がわかる、同じわかりやすい日本語で、括弧書きでちょっと入れたらどうかという、これは1つの提案なのですが、その辺のところをどうお考えになっているのかということと、これはアンケートが、ここにも書いてございます、24ページです。この3番の調査結果の特徴という中で、(1)の日本人調査と。この言葉や考えを、言葉だけは知っていると、つまり内容は知らないという意味です。知らないということは、言葉も知らなかったら意味もわからない。足すと73%の方々が、多文化共生ねえと、うーんということなんだと思うんですよ。ですから私はもう少し括弧書きでわかりやすく、行政用語として上のほうからの指示があったかもしれませんけれども、基本計画もつくっていくというような中で、この辺をどのように考えたらいいのかというのをお聞かせいただきたいと思います。

 それからもう1つ、今のアンケートがいろいろございましたが、今後基本計画の策定ということで上から2行目に書いてございますけれども、どのようにこのアンケート結果を参考にしながら計画をつくっていくのかということもあわせて伺っておきたいと思います。

 それから、またイノシシの話で恐縮ですが、44ページですけど、野生動植物の保全と書いてありますが、私は今週の月曜日に、本会議が一応ひとまず休会に入って、9日に自宅の竹やぶへ行ってみたんですね。もうそろそろタケノコが出ていると。ひとつタケノコのみそ汁でも食べようかと、こういうことだったんですが。ねらいはよかったんですが、残念ながらイノシシのほうが私より先にどうもいただいていったようでして、もうむちゃくちゃに荒らされていて、昨年もそうでした。皆さんもそうでしょうけど、行きつけの店ってありますよね。それはアルコールを売っているところがほとんどだと思うんですが、これはそうじゃなくて、本当の食堂がわりに我が家の孟宗竹のやぶを縦横無尽に暴れて、もうタケノコの皮が散乱しているんですね。どうしようもないなと、ことしもえらい目に遭ったなと思って。ちょっと関係ありませんが私も頭にきて、もうことしの秋にこれを全部切っちゃって埋めちゃおうと思っています。時々イノシシにくれるぐらいなら、こんなもの平地にして別の方法にしようというふうに作戦を変えるわけですが。
 この45ページの表の(3)の捕獲状況であります。これは都市部によって非常にばらつきが多いということもあります。大体どういう理由でというのは察しがつくわけですが、来年度からシカもそうですが、捕獲頭数を倍にするという計画もあるようでわなで捕ったり銃で撃ったりということなのですが、猟友会の方々はだんだんお年を召して視力も衰えてくると。外国のどこかの民族みたいに視力が4.0とか、そういうことはあり得ないので、この辺の対策といいますか、根本的なものなのですが何か名案、妙案を含めて、あったら教えていただきたいと思います。

 次に、議案説明書の33ページで、環境政策費の桶ケ谷沼自然環境保全地域保全対策事業費です。
 これは外来魚の駆除ということですが、対象の魚は何で、どんな方法で、どのぐらい駆除したいと思っているのか。現在これが住みついているとしたら、どのぐらいであって、その生態系にどう影響を及ぼしているかということを、まず伺いたいと思います。

 それから、先ほどもちょっとシカの話をしましたけれども、この説明資料のほうの44ページですが、そもそも伊豆半島に2万頭のシカが生息していると言われていると。競馬の予想屋みたいな話なんですが、なぜ2万頭にまでなってしまったのかと。それまでに被害もあったわけですし、地域の声もあったと思うんです。県会議員さんもおいでになって、何とかしろという声もずっとあったと思うんですが、その2万頭にまでなってしまった理由は何だとお考えなんですか。それをちょっと伺いたいと思います。
 ちなみに、これちょっと参考に申し上げておきますが、私の仲間が林業の関係の仕事をしているんですが、最近ノウサギが大変少なくなったと。この中にもおいでになりますが、以前私は仲間と、よくそのノウサギの肉を小さく切って、たれに漬けて焼くと、これ抜群にうまかったんですよ。昨年でしたか、それで最近食べてないからちょっと持ってきてくれやと私はこう言ったわけですが、私のほうが年上で、いろいろ世話をしていたということもあって、無理やり森林組合の仕事を1日休んでですよ、それで犬と一緒に山の中をずっとウサギを探して歩いたと。ところが1匹も見なかったというわけです。これは天敵が例えばタカですとか、いろいろあります。ですが、こういったことが実はあんまり表に出てくる前に、着々と自然界で進んでいるというか、起こっているのではないかなというふうに、私はこれはひょっとして、まずいのではないかなと心配をしているんですよ。かつては、お月様でもちをついていたやつですよ。非常に何か雰囲気があって、ウサギがもちをついていると。意味はよくわかりませんが、子供心にああそうなんだなと思ったんですが、そういう現実を踏みにじったアメリカもおるわけですが、その点でウサギの心配もしてるということですが、先ほど言ったように、なぜ伊豆半島のシカは2万頭にまでなってしまったのかということを伺いたいと思います。

 それから、ちょっと戻って7ページの第5号議案の債務負担行為ですね、県営住宅東部団地建替等民活事業契約です。
 これは、期間が非常に長く、平成22年度から38年度ということで金額も33億1600万円ということですが、この内容と、どうして民活を取り入れようとしたのかということを伺いたいと思います。

 それから、先ほど来、富士山の日の話で、世界文化遺産登録について、いろいろ問題点もあるのではないかという御指摘がございました。
 今まで県も世界遺産登録に向けて取り組んできたわけですが、今後どういう形で、この世界遺産登録の運動を盛り上げていくのか。またその可能性を含めて、実は無理なんじゃないかと思っているとか、それは言えないと思いますが、その辺のところの思いでも結構ですが、携わった方にちょっと胸の内というか、お伺いをしたいというふうに思います。

 それから32ページ、はばたく静岡国文祭、これきのう8番委員でしたか、経済波及効果の計算の方法等々質問がありました。
 とかく世間の皆さんが、吉川議員の床屋のおやじじゃないですが、役人の方って言っちゃ恐縮なんですが、割と反省することの少ない人種ではないかと。あんまりはっきり言って怒られてもなんでございますが、要するに、やったけど、これは間違いなく失敗だったなということも、それは過去にはあると思うんですよ。そういうことをなかなかおっしゃりづらい、それぞれお互いをかばい合うということは、それはいいんですが、そういった傾向にあることは否めないと思っていまして、それに対する御意見は別に結構なんですが、静岡国文祭、これは経済波及効果が178.5億円というふうに書いてあります。どうだ、まいったかと。開催事業費の10倍じゃないかという意図と言いますか、おっしゃりたいことはわかるのですが。
 実は阿井理事、反省点なんかもあると思うんですよ。うちの天野進吾議員が、なんでSPACを使わないとか、発想的にはいろいろ問題があるかもしれませんが、それはそれとして、もう少し幅広い観点から仕立てていったほうが、静岡国文祭と、ましてや文化だということがあって、そういった意味でこの辺のとらえ方も含めて、何か御意見があれば伺わせていただきたいというふうに思います。

 それから、31ページに今も話に出たSPACがあります。
 それで今、「ペール・ギュント」をやっていますね、公演の最中です。それで県会議員さんに、あなたは何日にみえますかという案内が実は来たんですよ。それで県会議員の先生方が――すぐ答えるのかどうかわかりませんが――そのうち何人の方が見るとおっしゃっているのか。ここの委員会の皆さんは、「ロビンソンとクルーソー」を視察で見ました。それでおもしろいなというふうに思われたか、つまらんなあと思われたか、それは個々の感想なんですが、まずその人数を把握しているかどうか。
 我が会派にも、このSPACについては、ずっと敵がい心旺盛な議員もおいでになるわけです。予算を減らせと、ひとり立ちすると言ったのに相変わらず高額な資金をつぎ込んでいるのではないかという意見があるのも、一方でこれは事実でして、そういったことも踏まえて、やはり見ていただくことが、まず入り口なのですが、ちなみに今回の「ペール・ギュント」に対する県会議員の申し込みの人数ですね。もしわかったら教えていただきたいというふうに思います。

○大畑県民部理事(県民窓口・広聴担当)
 知事広聴の運営についてのお尋ねに、お答えをいたします。
 天竜区春野地域自治センターで開催いたしました知事広聴におきましては、中谷委員に御出席をいただきましてありがとうございました。当日は、北遠地域のさまざまな分野で御活躍をされております9人の皆様に、発言者としてお集まりをいただき、また、北遠地域の180名の皆様に傍聴者ということで、地域の現状、課題などについて一緒にその場で考えていただいたということでございます。
 地域の皆様方からは、大型のバスが通れる道路整備であるとか、お茶を使ったおもてなしの教育であるとか、人口減少や高齢化社会の中で、観光協会が地域のコミュニティーを結びつけている役割をしているというようなお話。そういった中で観光協会が、もう事務所も維持できなくなるような状況にあるというようなこともおっしゃっておりました。また林業の振興としては、木材の消費は8割が外国の外材を使用していると。そういったシステムを変えていただきたいというようなお話もございました。
 発言の皆様には、やはり全員の方にお話をしていただきたいということで、5分程度におさめていただきたいという、事前にも当日にもお願いをしているんですけども、若干やはり5分が10分になるような方も中にはいらっしゃいました。全員の方の御意見を伺いまして、知事との意見交換をしていただいたわけでございます。
 先ほど中谷委員から、知事のお話が一番長かったんではないかというお話でございますが、やはり知事広聴というのは、知事が県政に対してどういう思いでいるのかというのも御理解いただくという機会でもございますので、そういった意味合いで知事からも、いろいろと知事の思いを語られたのではないかなというふうに思っております。
 当日傍聴者の方からアンケートをいただきましたですけども、時間的にはちょうどよかったというのが71.9%、それから短かったという方が24.8%、長かったという方が3.3%ということで、時間的には2時間を多少オーバーした状況ですが、よかったんではないかなというふうに思っております。アンケートの中には、もっと知事の話を聞きたかったという回答もございますものですから、ぜひその点は進行役として少し不手際があったかと思いますが、御理解をいただきたいなと思っております。以上でございます。

○對木県民部理事(多文化共生担当)
 多文化共生の言葉、考え方等が、なかなか理解できないんではないかという御質問と、それから今後の計画にどういった形で反映していくかというアンケートですね、そういう御質問かと思います。
 実は、これ多文化共生という言葉、世界的には余り使われてない言葉でして、外国では移住が行われております。その移住政策の中で同化とか、それから多文化共生に近い言葉では社会統合というような言葉が使われております。一般的にはそういう言葉を使っておるんですけども、日本の場合は総務省が多文化共生という言葉でプランのもとをつくったり、それから阪神大震災が起こった後で外国人対策ということでいろんな動きがありまして、その中で多文化共生という言葉が使われたような経緯がございます。
 現在はいろんな報道でも多文化共生という言葉を使っております。我々もちょっと安心しておったんですが、実際こういったアンケートをとって、非常に我々も驚いております。なかなか理解されてない、シンポジウムとかフォーラムを何回かやってきたんですけども、やはり浸透してないということで、これは委員おっしゃるとおり、基本計画を今つくっておりますので、その中に何とかわかりやすい形で、理解していただけるような表現、多文化共生、括弧何とかという形でできるものかどうか、前向きに検討してまいりたいと思います。
 なお、ちなみに現在、基本計画の策定をしておる中で、骨子を先般審議会で合意いただいたんですけども、その中の基本方向でだれもが理解し合える地域づくりというものがございます。その基本報告の中の1つの基本施策で、外国人と日本人双方に対する意識啓発というものがございます。こういった中にうまく入り込めればいいかなと思っております。

 それから今後の計画について、このアンケートの結果をどういう形で参考にしながらつくっていくかという御質問でございますけれども、アンケートはいろんな項目で調査をしております。
 現在、基本計画を策定する中で、関係部局といろんな形でアンケートをベースに、どういった施策が考えられるか調整をとっております。その中で本当に有効に、これを使って実効性のある計画をつくってまいりたいと考えております。以上です。

○堀自然保護室長
 私からはイノシシの捕獲対策、それから桶ケ谷沼自然環境保全地域保全対策事業について、お答えいたします。
 まず、イノシシの捕獲対策でございますが、委員からは有効な対策がというふうなお話がございましたが、イノシシを簡単に捕獲していくという方法が残念ながらまだ見つかってございません。そのため私たちは産業部のほうと連携して、産業部のほうでは市町や農協と連携いたしまして各種施策を実施しておるとこでございます。その中では鳥獣被害対策の総合アドバイザーの育成というものをやっておりまして、ある程度成果が出てきているところでございます。
 私たちのほうといたしましては、まず捕獲圧を高めることが必要ではないかということで、昨年から、まずは担い手の育成を進めていこうということで、狩猟の免許試験を例年は8月に3地域で実施をしておりましたが、本年度は8月の3地域に加え、2月に伊豆地域でわなだけの試験を追加で実施しました。
 その結果、平成20年度は202人の受験者であったものが、本年度は2月も含めまして約460名の方が受験をしていただきました。その結果を受けまして、来年度は8月の3地域に加えまして、2月についてはわなの免許試験でございますが、県内の東・中・西の3地域で実施して数多くの担い手の方を育てていきたいというふうに考えています。
 せっかく免許を取っても、まだまだ技術が伴っていないというところもございますので、市町と連携いたしまして、技術向上の講習会等を実施してまいりたいというふうに考えております。
 それと、あと資料にございますように、免許を取っていただいた後、狩猟をしていただくわけでございますが、その狩猟期間も市町等の御意見を伺いながら延長していくようなすべを考えておりまして、そのために来年度イノシシの特定鳥獣保護管理計画というものを策定して、何とかイノシシの被害の軽減に努めていきたいというふうに考えているところでございます。

 次に、桶ケ谷沼の自然環境保全地域保全対策事業でございますが、この事業は国の緊急対策を利用して行うものでございます。
 まず、対象の魚は何かということでございますが、ブルーギルという魚を主に捕りたいというふうに考えてございます。それ以外にオオクチバスもいるようでございますので、それも含めて捕っていきたいというふうに考えています。
 どんな方法かということでございますが、かご等のわなで捕ったり、刺し網で捕ったりというふうなことを考えております。まだこの外来魚について有効な捕獲方法等も余り見つかってございませんので、各地でいろんな方法で行われているものを取り上げて、有効なものがどれだというふうなモデル的なことも、この中でやっていきたいというふうに考えているとこでございます。
 どれくらい捕りたいかということでございますが、残念ながら今生息数を正確には把握できておりませんし、やってみないとわからないというのが実情です。ただ5月、6月が産卵期で、なんかブルーギルが集まるというふうな研究成果もございますので、その辺を有効に活用して捕獲を進めていきたいというふうに考えています。
 生態系への影響はということで、ブルーギルというのは雑食魚でございますので、ここの桶ケ谷沼というのがトンボのメッカでございまして、約70種類近いトンボがございます。ブルーギルにそのトンボの幼虫であるヤゴが捕食されるということでございますので、ヤゴを守るためにブルーギルを捕るということでございます。以上でございます。

○熊崎県民部理事(森林・林業担当)
 私から、伊豆半島におきまして伊豆シカがなぜ2万頭にまでなってしまったかというお尋ねについてお答えします。
 まず、背景といたしまして全国的な問題になりますけれど、ニホンジカにつきましては、明治時代に全国的に乱獲がたたりまして大幅に減少したと。そのときに、いわゆる保護措置がとられております。それ以来長く保護されておりまして、特に雌ジカにつきましては平成になるまで、狩猟鳥獣からも除外されていたということでございます。そういった措置によって、まずふえたのと、もう1つ狩猟者が徐々に減少しておりまして捕獲圧が減ってきたと。
 また、伊豆半島におきましては、特に伊豆地域は森林の内容が広葉樹林も多く、下層植生も豊富でありますことから、比較的ニホンジカの生息環境にも適していたということ。さらに近年になりまして、冬場の積雪量が減少したということもございまして、こういった条件が重なり合いまして、2万頭になってしまったのではないかと考えております。以上でございます。

○鈴木県民部理事兼建築住宅局長
 説明資料の7ページの県営住宅の債務負担についてでございます。
 7ページの2の債務負担行為の中で、県営住宅東部団地建替等民活事業契約ということで、限度額33億1600万円、平成22年度から38年度という非常に長期で多額な債務負担をお願いしてございます。
 県営住宅では、高度経済成長期に建設されました大量の老朽住宅対策としまして、平成18年に県営住宅再生計画を策定し再生事業を現在進めているところでございます。計画では、平成27年までの10年間に約6,000戸の整備を図ることとしておりますが、これを推進していく上では財源の確保、あるいは入居対応、それから要員の確保等が課題としてなっております。
 特に入居者の対応につきましては、非常に長期の工事になりますので、現在、既存の住宅には、ほとんど入居者が住んでおりますことから、事前にある程度計画的な空き家をつくっておりますが、工事に際しましては仮移転、それから工事をして、また再入居というような非常に多くの負担をかけるというようなこともございまして、それらの対応のために県の職員も動員しなきゃいけないというようなことがあります。
 高度経済成長期につきましては、原っぱのようなところに一同に工区を分けて、一斉にどんと建ったというようなところでよろしかったわけなんですが、現在はそれぞれの建物に、みんな入居者が住んでいると。こういったことがありまして、非常に職員の手、いわゆる事務量が拡大をしております。こういった中で、ますます事業量が伸びていくと。
 平成22年度につきましては7ページにもありますように、41億2600万円という当初の予算をお願いしてございます。さらに先議でお願いしました経済対策等の問題もありまして、これに約10億円追加しますので、実質的には22年度は、50億円余の整備費用を消化するというようなことになっております。そういったことから、県の職員の中で、できるものは自前でやると。それ以上につきましては、特に大規模な団地につきましては、民間活用を導入したいと。
 どういったことかと言いますと、まず、コストの縮減の問題が1つあります。今回の方式としましては、設計それから工事管理、こういった業務にかかる事務量の軽減、これらが一番大きな問題。それからコストの縮減、設計と施工を一体にすることによりまして、コスト縮減というのが非常に大きくかかわってくるというようなこともございまして、そういった方法をとりたいというふうに考えております。
 それから具体的な内容でございますが、当該団地につきましては静岡市内でありますが、現在の管理戸数が450戸ございます。この中で既に全面的改善事業、それから居住改善とあわせまして今工事を進めているところでありますが、具体の今回の対象事業につきましては建てかえ、現状290戸のものに対して、建てかえて176戸にすると。我々のほうの基本的な計画の中では、おおむね3棟程度になるのかなというふうに考えております。現在は11棟ございます。これを移転して、壊して、建て直しして、元ヘ戻して次の工程に入ると。大きく3つのサイクルになるのかなというふうに考えております。そういったことで工事期間につきましても非常にハードにかかってくると。
 それに加えまして、今回の事業の内容としましては管理の一部、特に法定管理。例えばエレベーターであるとか、消防設備等の法定点検の業務についても、完成後14年間、管理の一部も委託するというような内容になっております。これはどういうことかと言いますと、管理がしやすいということは、ある意味では後々のメンテナンスが少なくなる、そういった設計に結びつくというようなことでございます。
 そんなこともありまして、来年度から着手しまして、管理を含めて平成38年度まで、工事そのものは28年度までに完成をしたいと。残り38年度まで管理が続くと、そんな内容となっております。以上でございます。

○大野世界遺産推進室長
 富士山の世界文化遺産登録についての機運の盛り上げをどう図っていくのか。また登録の可能性はということでございますので、それについて、お答えをいたします。
 まず、機運の盛り上げでございますが、富士山を世界文化遺産登録にするためには、地元をはじめとした機運の盛り上げというのは大変重要でございます。
 昨年9月に開催いたしました国際専門家会議でも、地元の皆さんのこれからの富士山を守っていく取り組みというのが、非常に重要だという指摘を受けたところでございます。そうした中で今回の富士山の日を制定したというのも、その取り組みの1つかなというふうに考えております。
 去る2月23日の富士山の日に、グランシップで開催いたしました世界文化遺産フォーラムには、当初300人の募集定員で応募をかけましたが、実際には約500人の方が参加をしていただいた。これも富士山に対する関心の高さ、それから世界文化遺産登録への期待の強さというものを痛感したところでございます。
 一方、NPOの皆さんの御協力によりまして、東京でもふじさんの日フォーラム2010を開催していただきました。これには本県出身で、人気女優の一人であります長澤まさみさんに出席をしていただきました。これによりまして全国紙で取り上げられ、さらにはテレビでも全国放送、さらにはローカルの新聞でも全国各地で取り上げられました。さらには週刊誌でも取り上げていただいたということで、全国に向けてこの富士山の日、それから富士山世界文化遺産登録を、PRすることができたというふうに考えております。
 来年度はこうした取り組みに加えまして、富士山の日を記念したシンポジウムの開催、あるいは5月から開催されます上海万博、さらには8月の日本ジャンボリー、こういった大規模イベント等を活用いたしまして、さらにPR活動を行い、世界文化遺産登録への機運の盛り上げを図っていきたいというふうに考えているところでございます。
 それから、登録の可能性でございますが、これにつきましては、これまで富士山の文化的価値は信仰と芸術と二本柱で進めてまいりましたが、これも昨年の国際専門家会議から、その基盤になっているのは、たぐいまれな自然美ではないかと、たぐいまれな自然美があったから、そこに信仰が生まれ芸術が生まれたんではないか、こういう組み立てにすれば文化遺産登録は可能ではないかと大変心強い助言をいただきましたので、現在たぐいまれな自然美を基盤に、信仰と芸術という形でコンセプトを書き直しまして、今後学術委員会等にお諮りし、さらに文化庁に推薦書原案を提出してまいりたいと、このように考えているところでございます。以上でございます。

○阿井県民部理事(国民文化祭担当)
 中谷委員のほうから反省が大切であるというお話をいただきまして、私自身もまさに今振り返りますれば、幾つかの課題があったかなというふうに思います。
 大きく分けまして4点ほどございまして、まず第1には、国民文化祭そのものの周知、広報が十分できたかなということの反省がございます。24回目の国民文化祭ということで、47都道府県のちょうど折り返しに当たったわけでございます。それなりのつもりで私どもは広報に努めてまいりましたけれども、まだまだ十分県民の皆様にいろんなツールで、それぞれ節目、節目のイベントを通じて広報に努めてきましたけれども、反省の中では県民の皆さんから、もし国民文化祭を開催されていたら私も見に行きたかった、参加したかったということを最後までおっしゃっていただいたことが、私とすれば非常に心残りだったかなというふうに思います。
 それから16日間の会期ということで実施をしたわけでございますけれども、私自身もそうでございましたけれども、16日間に95の事業、286会場で実施をさせていただいたということで、非常に盛り上がりは、各地域のそれぞれの資源を出していただいたことによってあったと思いますけれども、それぞれのすばらしい文化を私自身も含めて、多くの県民の皆様がそれぞれの地域に赴いていただいて、見ていただけなかったということが、ある意味では残念だったというふうに思う次第でございます。
 それから3点目でございますけれども、文化芸術の世界というのは、それぞれこだわりなり、いろんな思いがあってのことだというふうに思います。そうした中で自薦、他薦を含めまして多くの皆様から、こういう形でという話をいただいたわけでございますけれども、今回それらをすべてかなえるということができなかったということでございます。例えば総合開会式におきましても、ある方々からは、こういったものを出してくれというお話もいただいたわけでございますけれども、それらについてはやはり総合プロデューサーをお務めいただいた小椋さんともお話をさせてもらった中で、それらが実現できなかったというようなことで、本当にそういった方々には申しわけない結果を招来したかなと思うわけでございますけれども、1つのストーリーという形での仕立てをしていく上では御理解をいただければというふうに思う次第でございます。
 それから、先ほどSPACのお話が出ておりましたけれども、私、平成20年度に国民文化祭の担当になったわけでございますけれども、早速当時の専務理事のところへお伺いをさせていただいて、プロの集団なもんですから、国民文化祭に直接ということではないものですから、関連事業としてやっていただけないかというお話をさせてもらいました。そうしましたら芸術総監督と調整をしていただきまして、沼津市の主催事業で「沼津ゆかりの文人たち」というのがございましたが、そこで「太宰治と沼津」というテーマがございまして、その中で「走れメロス」が、ちょうどその国民文化祭の開催期間中に、沼津市の文化センターで関連事業という形で実施をさせていただいたということがございます。
 それから県の主催事業でもございますけれども、キッズアートフェスティバル、遊びの文化フェスティバルというのを静岡市内で実施したわけでございますけれども、その中にはSPACの事業でございます異才・天才・奇才こども大会の参加者に呼びかけまして、再演の機会を提供させてもらったというようなことで、国民文化祭を時代の担い手といいますか、そういった形での多様な仲間との交流を図っていただいたということでございます。
 最後になりますけれども、経済波及効果という話がございました。文化振興を図る上では経済というのは不即不離だと私は思っております。決して自慢げに出したわけではございませんが、結果としてそういう数字になったということでございまして、文化芸術活動の持つ経済への波及効果というのは決して小さいものではないということを改めて認識した次第でございます。私自身開催前後を含めまして、この厳しい経済環境下で、なぜ国民文化祭にお金を投じるんだという批判的な声を聞かなかったということが、私自身としても唯一の救いかなというふうに思います。
 反省ということも含めまして、実は一昨日の9日ですけれども、国民文化祭を実施いたしました各市町の皆さんと、いわゆるこれからが本当の成果を問われるときだよということから、成果と問題点、課題を含めまして、これからの県内の文化の振興に努めましょうよということで情報交換会も実施したということでございまして、多くの反省をこれからの文化振興に生かしていきたいというつもりで、これからも努めていきたいというふうに思っております。以上でございます。

○後藤文化政策室長
 SPACの現在上映されている「ペール・ギュント」の県会議員の皆様の申し込み人数ということでございますけれども、大変申しわけございませんけども把握してございません。以上です。

○林委員長
 質疑の途中でありますが、しばらくここで休憩をいたします。
 午後の再開は13時20分とします。

( 休 憩 )

○林委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑を継続します。
 では、発言願います。

○後藤文化政策室長
 午前中の3番委員の御質問の中で、SPACの「ペール・ギュント」の県議会議員の申し込み人数という御質問がございましたけれども、現時点でお2人でございます。以上です。

○中谷委員
 ありがとうございました。
 まず、知事広聴です。いろんな方に御意見を伺いますとね、大畑理事、やっぱり知事はちょっとしゃべり過ぎかな。いろんなところでそういう傾向が見られます。控室でもちょっと話をしたんですけど、私がこういった質問をしたんだと。そうしたら中には知事の話をもうちょっと聞きたかったという。知事の講演会じゃないんでね、広聴会なんでね、趣旨は趣旨としていいのですが、どうもそういう傾向がある。かといって、これをどのように修正するかというと、現段階では方法がないのではないかと思いますが、何か極秘の作戦があったら教えてください。

 それから多文化共生ですが、よくわかりました。新しい計画にも括弧書きで何か入るかどうかということで、對木理事に感謝を申し上げたいと思います。

 それからイノシシは、しようがないなと思っています。

 桶ケ谷沼の関連で、例えば県内にほかに特定外来生物で、何か繁殖してこの辺が困っているという事例を、動物と植物の各1つでいいのですが、挙げてもらえないでしょうか。
 ちなみにそのブルーギル、私は昔、都田川のダム湖で釣ったことあります。それで食べても白身で結構うまい。だけどえさが、いかにも気持ち悪いものを食っているんで、そこを連想すると、なかなか口まで来ないのですが、それで何かどうもうな顔をしているので、それを切っちゃえば、白身にして皮をむいて出せばそれはわかりません。ですから外来種なんだけど別の方法で処理というか、口に入れるということも考えられないか。
 以前委員会の視察で、琵琶湖のホテルだったかな、昼食でブラックバスを食べたことがあったんです。これも結構食べても白身でおいしんですよ。シカとか何かが一番料理で困っているでしょう。カワウなんか、臭くて食えないんですよ。私、捕ったものをいただいて、私じゃありませんが、挑戦をさせてみました。自称料理人というか店をやっている人に、何とか食えるようにしてくれんかと言ったら、臭くてとても仕様が無いと。調理場がもうおかしくなっちゃうと言って、カワウはだめだったんですが、ほかのものは何とか食えるようになるんですよ。
 それで元の質問なんですが、忘れないうちにもう1回言いますが、とにかくそういったことで困っているとこがあるか。ちなみに環境省がつくっている「外国からやってきた生き物たち」っていう冊子があるんですが、いかにも人相の悪い魚とか動物がいっぱい載っています。こんなのが身近にいるわけですから、ひとつ例題でこういう地域があって、こういうのに困っていると、これにはこういう対策をしているんだよというのがもしあったら、お聞かせを願いたいと思います。

 続いてシカの話なんですが、確かに平成になるまで特定というか駆除の対象にもなってなかったと熊崎理事はおっしゃいましたが、これはひとえに環境省か何かが許可するんじゃないですかね。その辺のところと、私は環境省の地域の実情に対する認識が甘かったのではないか。おかげで伊豆半島をはじめ全国津々浦々と言ってもいいのかもしれませんが、非常に迷惑をこうむっているといったことも認識をしなきゃいかんと思いますが、答えにくいかとも思いますが、ちょっと御意見がございましたらお願いをしたいと思います。

 それから入居者の関係ですが、建築の民活の話ですが、よくわかりました。入っている人を動かすのは大変だなというようなこともあるかと思いますが、しっかりやっていただきたいというふうに思います。

 過日の新聞に、森町のかわせみ湖にヒメマスの稚魚の放流というのがあります。コピーをしておきましたが、ヒメマスというのは以前、和井内貞行という人が、十和田湖にヒメマスを定着させるために大変苦労して、これもやっぱり食べて非常においしい魚です。生息できる南限は芦ノ湖と言われているんですが、あの太田川ダム湖――かわせみ湖にこれを定着させると、すまわせるということを漁協が取り組みを始めたということです。これはひとえに、今言った特定外来生物によって種の保存が脅かされることの反対側にいるわけです、反対側の運動なんですね。
 それで1点聞き忘れましたが、先ほど言った特定外来生物――ブルーギルとかいろんなやつが、なぜ日本の川に、湖に生息するようになったのか。理由をちょっとお聞かせ願いたいのです。

 要するに、そういうこととは逆に、こういった自然を大切にして、日本古来の種をふやしていこうという、すばらしい運動だなというふうに私は思っているんですが、ヒメマスってなぜ好きかというと、つまみにいいということがございまして、食べておいしいんですね。ですから、ぜひこれは成功してもらえば、あそこのかわせみ湖って両方が断崖になっていて釣りができないと言っているんですが、私の知っている人に聞いたら、いやちょっとした道があって1人ぐらいなら釣れると。あそこが禁漁区なら別ですけれども、私がひょっとして行けるのかなという思いもありますが、それはさておいて、こういった取り組みについても、あわせて自然保護の観点から御意見をいただきたいと思います。

 それから「ペール・ギュント」、ありがとうございました。これ2人ということですが、何とそれ分の1はアイ・アムでございまして、さっきどなたかがおまえだろうと言っていましたが、実はそうです。ですから、ちょっと余りにも少ないのかなと。忙しい中でも土日はやっているようですので、できるだけもう少し県のほうでも応援してやって、いろいろパンフレットを配られたりしていますが、割合ごみ箱直行みたいなケースが多いんでね、もうちょっと足を運びやすい方法なんかもお考えになるといいのかなと思いますが、御意見があればと思います。

 それから世界文化遺産の件で、ちょっと行ったり来たりして申しわけないですが、目標を目指して頑張ってもらいたいと思います。新たな文化遺産登録について、たぐいまれな自然ということをテーマに少しコンセプトも変えながらということですので、成功を祈りたいというふうに思います。

 それから国文祭ですが、阿井理事ありがとうございました。なかなか素直に、いやこれはちょっとまずかったなということを聞いたことはなかったのですが、阿井さんの人柄かなと思いながら、余り褒めると増長してはいけませんのでここらにしておきます。

 あわせて、もうこれで質問というか、もう最後になるんで。偶然私が質問をさせていただいて、答弁をいただいた方々が、それぞれなんかこの3月で県庁というかたいところを去るということでございまして、非常にいろんな面で御苦労があっただろうと思いますが、これから先、多分皆さんは幸せになれそうな顔をしていますので、お幸せと御多幸をお祈りしたいと思います。
 お礼を込めた部分と、再質問の部分とごちゃごちゃでしたがよろしくお願いいたします。

○大畑県民部理事(県民窓口・広聴担当)
 知事広聴におけます知事の発言が少し長いのではないかというお話でございますが、知事の思いをよく知っていただいて、県政に対する理解を深めていただくというような意味合いもございますものですから、多少知事の思いを長くお話になるんではないかと思いますが、それによって傍聴している方、発言者の方も、知事の思いというのを十分に汲み取ることができるということの効果もあるんではないかなというふうに思っております。
 知事がお帰りの際には、ちょっと長かったかなというように首を傾げておっしゃることもございましたけども、今後の運営に当たりましては発言者を少し少な目にして、意見交換を多目にするとか、会場で傍聴している方との意見交換も少し多目にするとかというような形で工夫をしていきたいなというふうに思っております。
 委員のおっしゃいました効果の上がるような作戦は、私は今ちょっと思いつきませんので、それについては御理解をいただきたいと思います。

○堀自然保護室長
 私からは特定外来生物の関係、それからヒメマスの放流等に見る自然保護活動というものと、あとはシカ等に見るように環境省の実情の認識が甘かったのではないかということに対する私の意見の3点についてお答えいたします。
 最初は、外来生物がなぜ入ってきたかということでございますが、まず1つは委員からもお話がございましたように、ブルーギルというのは非常においしい魚ということで、食用というもので入ってきたものが非常に多うございます。それから、あとはペットだとか鑑賞用の動植物というふうなことで入ってきたもの。それから、あとはいろんな貨物等の中に付着して入ってきたものとそういうふうに大きく分けて3つあろうかと思います。
 魚類につきましては、ほとんどが養殖用に持ってきたものが外へ逃げてしまって繁殖をしてしまったというのが大きな理由かと思います。その中でも逆に言いますと、今ルアーで魚を釣るというのがはやっておりまして、そのルアーで釣る魚には非常に好適であったということで、また人為的に広がって全国各地に拡散してしまったというふうな状況ではないかというふうに考えているところでございます。

 あと、県内の特定外来生物の中で、困っているものは動物と植物で何があるかということでございますが、動物につきましてはアライグマ、それから台湾リスというその2点が、これから非常に問題になるというふうに考えております。アライグマにつきましては、静岡市のほうでも今、生息状況等の調査を実施しておりまして、現況把握に努めているところでございます。県におきましても以前調査をいたしまして、浜松市それから静岡市内というところに生息をしているという調査結果が出ております。あと台湾リスにつきましては東伊豆地域ですね。伊東市、東伊豆町というところで非常に繁殖して問題になっているということでございます。アライグマにつきましては有害鳥獣駆除ということで幾つかの申請が出てございます。あとここの外来生物保護に基づきまして防除計画を立てますと、狩猟免許を持ってなくても捕獲ができるというふうな状況もございますので、今関係市町に防除計画をつくるようにお願いをしているところでございまして、伊東市においては再来年ですか、防除計画をつくるということで、今準備が進んでいる状況でございます。
 植物のほうでは、特に繁茂して大きな影響を及ぼしているということではございませんが、オオキンケイギクというものがございまして、菊の仲間でございまして黄色い花が咲くものでございます。それが荒れ地等にございまして、よく東名を走っていただきますと、夏ごろになると黄色い花がのり面にいっぱいあるかと思いますが、それが特定外来植物になっておりまして、その辺が今、急速に拡大している状況ですから、管理者の方々と一緒になって防除していきたいというふうに考えているところでございます。特定外来生物につきましては、以上です。

 それと、あとヒメマスの放流等の自然保護の関係でございますが、ヒメマスについては国内のものでございますが、県内に生息していたものではございません。県内に生息している希少野生動植物、特に植物のほうでございますが盗掘等によりまして大分数が減ってきたというものもございます。そういうものを守り育てていただいている団体等がございますので、その辺の方々を支援してまいりたいというふうに考えているところでございます。
 今回、議会の資料にもございますように、静岡県の希少野生動植物の保護条例の案をお示ししてございますが、その中に希少野生動植物の数が減ってきたというふうな場合、保護回復をして、またふやしていこうという事業もございますので、条例を通していただいた暁には、それらの条例を生かしながら、また保護してまいりたいというふうに考えているとこでございます。

 次に、環境省の現状の認識がまずかったのではないかというふうなことでございますが、その辺、非常に難しいというふうに考えております。
 例えば伊豆のシカ、私が昭和50年、60年代に、沼津林業、それから東部農林水産事務所というところに勤務をしておったわけでございますが、そのころは伊豆地域にはシカの害というものがほとんどなかったというふうに認識をしております。
 委員御指摘のとおり、ウサギの被害というものが造林地で非常にあったわけでございます。シカについては、その後、国有林の中で非常にふえて問題になったというふうに感じてはおりますが、こんなに爆発的にふえるというのは、その当時想像もできなかったというふうに感じているとこでございます。先ほど理事のほうからも話がございましたように、まず条件がそろってふえたということと、それからあと狩猟者が急激に減ってしまったと。そういうふうな相乗効果で、このようになったのではないかと考えています。
 これからまた鳥獣害対策をやっていくには、これを1つの例といたしまして、急激にふえる前に抑えていくことが必要だというふうに考えておりますので、またそのような状況になれば環境省等に要望して、早目に被害を抑えるという方向でやっていきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。以上でございます。

○後藤文化政策室長
 SPACに足を運びやすい努力といいますか、そういった御質問でございました。
 広報といたしましては、まず県の職員向けには公演のたびに全庁掲示板に掲載をしたり、それから一般の県民の方々には記者クラブへ報道提供したりとか、そういったような広報をしております。
 それとともに、今回の「ペール・ギュント」でもやっておりますけれども、無料バスということで、浜松でありますとか三島でありますとか、それから県外ですと、東京とか名古屋から観劇のための無料バスを用意したりしております。
 そのほか割引料金ということで、夏休みだとか冬休みのファミリー劇場、これ親子でもって見に来ていただきたいということから、通常SPACの公演は大人が4,000円ということで設定をしておりますけれども、大人が2,000円、子供が1,000円というような形で安く料金を設定しております。それから去年の秋のシーズンから、70歳以上の方については、ゆうゆう割引ということで1割引の料金を設定しております。
 こういった取り組みを今後も続けていくことによって、1人でも多くの方々がSPACに足を運んでいただくような、そういったような環境を整えていきたいというふうに考えております。以上です。

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