委員会会議録

質問文書

平成28年６月定例会文教警察委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　好浩議員
	質疑・質問日：	07/11/2016
	会派名：	公明党静岡県議団

○宮城委員長
　休憩前に引き続いて委員会を再開します。
　質問等を継続します。
　では、発言願います。

○髙田（好）委員
　よろしくお願いします。
　一問一答で、数点お聞きしたいと思います。
　今回いただいた資料の中で、資料２ですがストーカー事案への対応状況とあります。タイトルがストーカー事案と書いてあるのですけれど、児童虐待の県警としての認知件数が、かなりふえております。それで１つ基本的にお聞きしたいのは、平成28年５月までということでしょうが179という数字がありますが、これは１月からの数字ということで認識してよろしいでしょうか。まず、すいません細かいですけれどよろしくお願いします。

○山田人身安全対策課長
　本年１月からの統計でございます。

○髙田（好）委員
　ということは、半年たたずに179件と非常に多いわけですが、認知件数というのは私もちょっとわからないのですが、110番あるいは交番への通報があった時点で認知件数というカウントになるのか。あるいはその後何らかの措置をして対応をして、その認知件数というカウントになるのか。そこを、また細かいことで済みませんが教えていただきたいと思います。

○山田人身安全対策課長
　まず、児童虐待と申しますと身体的虐待、性的虐待、それからネグレクトと言われます養育放棄だとか怠慢というもの、もう１つは心理的虐待というものがございます。４つに大別されております。
　本年１月から５月までの認知件数が非常に多くなっておりますが、まず家族や関係者からの相談によって認知するものがございます。また110番などによって認知するものもございます。先ほど心理的虐待と申し上げておりますけれども、ＤⅤの110番通報に基づいて現場に行きましてそこに子供がおりまして、ＤＶを目前でやったということを心理的虐待と広く捉えて警察が認定しているということもございます。それがふえている理由でもございます。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。
　虐待は今、非常に厳しい状況にあります。ことし１月には20歳の暴力団員が同居する内縁の妻と一緒に子供に激しい暴力を加えて虐待死させ、死にまで至っているという痛ましい事件も起きました。死亡に至る児童虐待、あるいは死亡に至らないまでも今おっしゃったような大きな虐待、これらが年々増加をしております。今までも児童虐待については県警、それから当然児童相談所が主になって対応をしていたと認識をしておりますけれども、今伺うと警察にもさまざまな多くの方々からの通報あるいは認知をせざるを得ない件数が上がってくるということがわかります。
　そこで、児童虐待そのものが通報しなければならないという法律ができましたので、県警ではなくてこれにのっとった児童虐待にかかわる通告の件数を掌握されているかどうかお聞かせいただきたいと思います。

○山田人身安全対策課長
　県の児童相談所が平成27年中に受けました件数が手元にございますが、平成27年中は約2,200件を認知しております。

○髙田（好）委員
　2,200件と179件を比べると、さまざま要因が違うとか、さまざまな原因でこの数字が違うということはわかります。その上で今回、６月14日に虐待を裏づける事実が明らかでなくても疑われる場合には積極的に児童相談所に通告するよう県内の全署に県警が指示をしたという記事がございました。県内７カ所の児童相談所と連携を強化して児童虐待の未然防止や虐待された子供の早期保護につなげる狙いと。児童相談所側も同日までに県警とよりきめ細かく情報共有を図ることを確認したとございます。双方がそれぞれの情報提供等をして、抑止力にはならないまでもそれを早く発見して早い対応をするという動きが始まると理解しておりますけれども、具体的にこういう連携をすることによってどういう効果が見込まれるのかをお知らせいただきたいと思います。

○山田人身安全対策課長
　やはり、早期に発見することによりまして、その緊急性、切迫性、それから児童に与える影響の判断をいたしまして早急な手だてが講じられるということでございます。警察といたしましては加害者を検挙によって隔離する、児童相談所においては子供を保護する、その子供のために合った対策を早期に迅速にとれるということでございます。

○髙田（好）委員
　先ほどから言っているように、件数が毎年減らないという社会現象的な部分が多く影響しているのかなと思いますけれども、ぜひ双方情報提供し合ってとにかく早くそういうことに手を打たないと死に至ってしまう事例が起きていますので、全力を挙げてここはやっていただきたいなと思います。
　今回の、そういう通告の制度以外に日常的に今までも児童相談所と連携をしてやっていた事業とか、あるいはこれからも行っていくようなことがあれば教えていただきたいと思います。

○山田人身安全対策課長
　児童相談所とは、これまでも連絡協議会を設けておりまして定期的に情報交換をやっております。また市町には要保護児童対策協議会というのを設けておりまして、そこの席上でも情報交換を行っております。
　今回、児童相談所との関係を強化する中でこういうものをもっと深めていこうと、児童のためにやれることは一緒にやろうということを話し合っております。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。
　別の角度ですけれど、児童相談所はいろんな人間関係があっていろんな方が訪問をしてくるということで、児童相談所の職員では対応できないことがあって、今児童相談所に警察官あるいは警察のＯＢの方を配置して、そういうことを行うと現在の状況をお聞きしております。現在の状況。
　今言ったようなことが効果だと思いますけれども、今の状況とこれからの方針についてお聞かせいただければと思います。

○山田人身安全対策課長
　まず、県内には７カ所の児童相談所がございますが、そのうち５カ所に警察ＯＢが採用されております。計６人ございます。犯罪性が疑われるような悪質な事案について早期に警察に連絡するということにおいては非常にそれがスムーズに流れておりますし、もともと警察官としていろいろな事案を取り扱ってきた経験を踏まえて、そういった危険性や切迫性の判断もよくできるということでございます。そういう評価を受けていると承知しております。
　また、児童相談所からそういう申し入れがあれば、人事当局とも相談ということになろうかと思いますが、そういうことは進めていきたいと考えております。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。
　繰り返すようですけれども、児童虐待が１件でも少なくなるために相互の特徴をしっかり生かしていただいて積極的な取り組みをお願いしたいなと思いますので、よろしくお願いします。

　次の質問でございますけれども、運転免許証の自主返納ということがございます。
　今回、あるタクシー運転手からお聞きをしたことについて、若干県警ではないということにもなるかもしれませんが考えをまずお聞きしたいと思うのですが、まず最初に自主返納者の推移についてお聞かせいただければと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
　自主返納者の推移でございますけれども、昨年は平成27年の１年間で自主返納された方が１万1727人でございます。
　10年前の平成18年は2,714人でしたから、昨年は10年前の約４倍に増加している状況でございます。

○髙田（好）委員
　自主返納者というのは、高齢者だけではないわけですよね。さまざまな理由によって自主返納することになると思いますが、その中で高齢者の割合はどうなのか。あるいは、平成18年と比べていただきましたけど、高齢者の割合の推移ですね、ふえているのか。
　それから、静岡県というのは全国的に見てそういう運動が進んでるのかということをお聞きしたいと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
　先ほど、昨年１年間に自主返納をした者が１万1727人というお話をさせていただきまして、このうち65歳以上の高齢者は１万1118人ですから94.8％になります。
　10年前は全体の自主返納者が2,714人でございましたけれども、このうち高齢者が2510人ですので割合から見ますと92.5％。10年前が92.5％で昨年が94.8％を占めておりますので同じく10年前の４倍ではありますけど、若干構成率としてはふえている状況にございます。
　全国的に見た静岡県の状況ですけれども、返納数は８番目になります。

○髙田（好）委員
　当然でしょうけど、割合はふえていく、全体の人数も当然ふえていくんじゃないかなと思うんですね。そうは言っても足がないという方については運転免許証は大事な物ですので、どうしても手放せない方もいらっしゃいます。
　そういう意味でですね、いろんな関係機関があると思いますが、この自主返納制度を推し進める、周知するという施策として今はどのようなことをされているのかお聞かせいただきたいと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
　まず、運転免許の自主返納制度の周知ですとか利用促進策でございますけれども、本人や家族からの返納に関する相談、これは運転適性相談ですけれどもこれに個別に対応しているほか、高齢者宅訪問あるいは運転免許更新時における各種講習会の機会を通じて同制度の周知を図るとともに、市町や公共交通機関に対しまして運転を自粛した高齢者の代替交通手段の確保ですとか返納者等に対する優遇制度の拡充を働きかけております。
　今後も、運転することに不安を持つ高齢者の皆様方が自主返納をしやすい環境づくりを支援してまいりたいと考えております。

○髙田（好）委員
　ありがとうございます。
　自主返納というのは自分から返すんですが、このごろの事故を見ますとアクセル、ブレーキの踏み間違えとか逆走とか、私は逆走の多い現場へ行って確認したんですけど高齢者でなくてもちょっとわかりにくいなっていう交差点形状とかバイパスへの登り口とか、そういう目で見ると結構あるんですね。
　そういう意味で、全てを高齢者のせいにするわけにいかないんですが、そうは言ってもやっぱり高齢者の確率が多いもんですから、この自主返納という言葉はいい言葉ですが、逆に言うと適正ではないということで返納していただくということもあると思うんですが。そういう返納していただくプロセスというものを県警として、もう既に運転免許の書きかえとかいろんなことでやってると思いますけども、ちょっと御紹介いただければと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
　お年寄りはやはり免許証を返すのは、長年運転してきましたからさみしくなってしまうとか、あるいは現実問題として運転免許証を返すことによってふだんの足がなくなってしまうということでなかなか返しづらいということがあると思うんですね。
　警察としましては、身体機能の低下によって運転の適性がなくなった運転手さんも現実におりますし、御家族が心配になって警察に相談に来たりしますので、そういう相談には真摯に対応して、免許証を返したときのメリットですとかも丁寧に説明をしながら運転免許の自主返納を勧めているところでございます。
　とはいうものの、なかなかやはり全ての皆様方が警察の言うことを聞いて返してくれるということでもないものですから、せめて例えば雨の日は運転しないですとか通勤、通学時間帯は運転しないですとかあるいは１人では運転しないで御家族を乗せて運転するとかそういう運転の自粛という点を踏まえて、そういうことについての指導もあわせてさせてもらっているところでございます。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。
　科学的に分析をして、あなたはもうやめたほうがいいですよとかね、そういうのが数字であらわれちゃうとかあるのかもしれませんが、本当にそうは言うものの事故が減らないというかふえる一方なもんですから、資料にもありましたけれども死亡者の中で高齢者が減っておりませんので、やっぱりまず免許をどううまく返納していただけるかというところが大事だなと思いますので、難しい問題なのはよくわかっております。また一緒に考えていきたいなと思っております。

　それでですね、先ほどありましたように返した以上は何かメリットがあるよと。代替の足があるよとかさまざまなことをやっているんですが、ちょっと知り合いのタクシーの運転手の方何人かにお聞きをしたことで、お客さんが運転免許証を返したときに運転経歴証明書というのを持っていますね。それを出しますと運転免許証返納割引という制度によって運賃が１割引きになると。この１割引きは、実は運転手が負担するんですと。
　それで私も調べまして、そしたらこれは国交省の事業なもんですからタクシー業界のお客さんをふやすためということも１つあって、タクシー運転手が負担をしても多くのお客さんが乗っていただければ利益につながるようなことをどうも考えたそうですが、平成23年４月１日からやってるんです。やっぱりこれはどう考えても免許証を返還して安心・安全に暮らしをしていただくためのサービスとしてやってるということであれば、その中の一部でもタクシーの運転手さんの御負担にならないように、また運転免許証の返納が進むように何らかの手だてをしていかないと。もっと言えば支援という形になると思います。補助という形になるかもしれませんが、そういうことをしていく必要があるのかなということをそういう運転手の方のお話を聞いて感じました。
　今までできてないということは、そういうことが難しいということはよくわかるんですが、何か考えていただくことができないのか。あるいは今言いましたように国交省の事業だということでございますので、県警だけではなくてもう少し大きな範囲の中でこういうことを支えるということをして、結果的に自主返納がふえたよということも大事なことではないかなと思いますが、ちょっとその辺のお考えをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
　このタクシー料金１割引きにつきましては、経緯については今７番委員がおっしゃられたとおりだと承知をしております。この割引制度は申請に基づいて国土交通省が認可しているものでございます。ですからこの経費負担の処理についての詳細までは承知をしておりません。
　割引制度は、国土交通省の認可によりましてタクシー事業者が自主的に実施しているものであります。警察としましては、補助制度については旅客運輸事業を所管する部署において検討すべきものと認識をしているところでございます。

○髙田（好）委員
　その部署に働きかけていただいて、とにかく自主返納するとそういうメリットがあるというのをもうちょっと知らしめていただければなと思います。
　同じように１割引きで身障者割引もございますけど、これもお聞きする人によって違うんですが、これは会社で負担しているとか、あるいはこれも実は個人負担なんだよと言う人もいます。ちょっと私不勉強で申しわけないですが、どちらにしてもとにかくこういう制度がしっかりできていますので、今おっしゃったように県警だけの問題ではございませんのでいろんな形で進む１つのアイテムとしてしっかり活用ができるように、また支えていただきたいなと思います。

　次の質問でございますが、ユニバーサルデザインを取り入れた交通安全施設を導入していただきたいという私の考えなんですが、静岡県はユニバーサルデザインの先進県ということで前知事の時代から非常に積極的にやっております。私も建築設計をしていてその講義に出たことがありますが、非常にすばらしい講座を受けさせていただいたことがあります。
　この、ふじのくにユニバーサルデザイン行動計画にのっとって今県もいろんなハード、ソフトの事業しておりますけれども、県警としてこのユニバーサルデザイン、広い考え方ですけれどもこれを考慮した交通安全施設の設置に対して、細かいことを言うと時間が長くなっちゃうと思いますので、考え方あるいは具体的な例があれば教えていただければと思います。

○小川交通規制課長
　ユニバーサルデザインを考慮した交通安全施設の設置に対する警察の考え方についてお答えいたします。
　警察は、全ての人が安全で暮らしやすいまちづくりを目指しバリアフリーに配慮した信号機の整備や信号灯器のＬＥＤ化、標識、標示の高度化等を推進しているところであります。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。もう少し紹介いただいてもよかったかなと思うんですが、ありがとうございます。
　私も高齢者の御意見を聞くと、ちょっと全てのものが速過ぎるっていう、簡単に言うと信号なんか渡り切れないとかね。何でこんなに急がなきゃなんないのかなっていうぐらいに日本の国というのは全てにこう何か急いでるなという感じがするんです。信号なんかはやっぱり高齢者の行動に合わせたサイクルにしていったら渋滞が発生するよって言うかもしれませんが、どっちをとるかなんですが、そういうことで事故に遭う方もいますので、そういう配慮も大事かなと思います。

　１つお聞きしたいのは、これも相談があったんですが車椅子に乗ってる方が押しボタン式の信号を押そうとしたときに、必ず押しボタンというのは自転車がぶつからないように歩道に対して垂直の面についてるんですね。それだと車椅子で行って押そうと思うと歩道というのは高くなってますので、必ず傾斜をして横断歩道ができてると。ということでその人は必ず前のめりになるということです。これも浜松であったもんですから今要望を出しております。構造上やむを得ないこともあるんですが、例えば押しボタンの位置を歩道側に変えていただければ歩道から押せるわけで、ただ自転車がぶつかるとかあるいは今度は歩行者が腕をぶつけるとかさまざまなことがあるにしても、もうひとつ工夫をしていただいて、特に車椅子の方が行くところというのは病院の関係とか特定されると思うもんですから、そういうところはちょっと工夫して静岡発の何かアイデアを出していただいて、安全・安心を確保していただきたいなと思います。そんなようなことをちょっとお考えいただければと思いますがいかがでしょうか。

○小川交通規制課長
　先ほど、ユニバーサルデザインの警察の考え方についてでありますが具体例について落としましたのでお答えさせていただきます。
　まず、具体的な取り組み状況についてでありますが、ピヨピヨカッコーという擬音を発することにより横断方向と横断時間を知らせる視覚障害者用付加装置つきの信号機を県下で321カ所、「ピンポン、信号が青になりました」とアナウンスすることにより信号が青色に変わったことを知らせる音響式歩行者誘導装置つきの信号機を108カ所、全信号灯器のおおむね21％に当たる約１万6000灯の信号灯器をＬＥＤ化、標識の外周に発光ダイオードを配置した自発光式標識おおむね１万1600枚などを整備しているところであります。

　次に、車椅子利用者の押しボタン箱の設置位置についてですが、信号機の押しボタンの設置位置につきましてはおおむね地上から１メートルの高さで、かつ横断歩行者から見やすい位置に設置するように努めております。
　押しボタン設置場所付近には、歩道と車道の段差の関係で傾斜がついているところが多いことから、このような場所につきましては道路管理者と連携して車椅子の利用者でも安全に利用できる場所に設置していきたいと考えております。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。ぜひユニバーサルデザイン先進県らしい取り組みをお願いしたいと思います。

　次の質問でございますが、大規模災害、今回も熊本のほうへ広域緊急援助隊を中心に、今県警本部長からもお話があったとおりでございます。本当にありがとうございます。
　静岡県は、地震防災先進県と長らく言われておりまして、ハード面、ソフト面さまざまな取り組みをしてきたことは確かでございますが、まだまだ足りない部分もございます。
　そこで、今までこの地震防災先進県としていろんな提案あるいは提言がされてきましたが、県警として特に静岡県として特徴のあるというか、ほかの県よりも本当にこれは先進的な取り組みをしているというものがあれば御紹介いただければなと思います。

○岩瀨災害対策課長
　地震防災先進県としての特徴ある取り組みという御質問でありますが、御承知のとおり昭和51年の東海地震説の発表以来東海地震対策に県を挙げて、また警察も取り組んできたわけですが、毎年県や関係機関と連携した地震対策及び総合防災訓練を実施をしてきております。今年で38回目となる訓練となっております。
　その中には、予知型に対応した訓練も取り入れるなど本県独自の取り組みを進めてきているところであります。
　また、阪神・淡路大震災、東日本大震災、想定される東海地震への対応等も含めて各震災の反省、教訓を災害警備計画の見直しなどに反映をするなど常に最新の知見に対応するよう警備体制と救出救助技術の向上に努めてきているというところが先進的な取り組みと言えると考えております。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。具体的に毎年の訓練、いろいろ工夫をしてやっていただいているのは承知しております。またぜひ県民の安心・安全を守るためにお願いをしたいと思います。

　それで、広域緊急援助隊として熊本県へ今回行っていただいたんですが特に熊本地震の特徴というか今までの地震と違って本震が２度あったような地震。また揺れがおさまらないさまざまな状況の中で今までの訓練で行ってきたけどやっぱりこれはちょっと想定してなかったなとか、あるいはここもちょっと考えないといかんなとか、そういう現場として獲得してきたものがあれば教えていただければなと思います。よろしくお願いします。

○岩瀨災害対策課長
　熊本地震への派遣に伴います教訓、課題ということであります。
　熊本地震では、地震の発生当初におきます情報収集について、深夜帯の発生もあった関係で非常に困難性があったということで、被災地に入ってから警察、消防、自衛隊を含めた救出救助部隊の運用についても調整の難しさが浮き彫りになったと伺っております。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。特に南海トラフは広域災害になりますので、受援体制をしっかりお互いにつくっていると思いますが、そこが起動するようにしないとどこに行くにしてもやっぱり交通が遮断されてる部分で非常に動きが計画どおりいかないと思いますので、さまざまなことを想定して、防災先進県らしい取り組みをぜひ県警としてもまたこれから続けていただければなと思います。よろしくお願いしたいと思います。

　最後でございますけれども、この県庁前の交差点に３つ赤いポールがつきました。私はその工事をやってるときにたまたま見かけたんですが、何と邪魔な物をつけるかと思ったら非常に効果がある安心・安全対策だという。これはどうやって通るのかなと思っておりましたけれども、右折の事故が多いということで、横断歩道を非常に内回りに曲がって行っちゃうと歩行者が見えないので、ちゃんと見えるところまで車を出して右へ曲がらせるという、簡単に言うとそういうことだというのが理解できました。
　それで、こういうことを今実験的に行うということは特に右折事故が多いということだと思います。左折というのは余り聞いたことないですが、左折はこのごろバスがえらい丁寧にとまるもんで後ろでぶつかりそうになるんですよね。だれもいないのにこう、ぐっととまってるという。左から歩いて来る方との事故が多かったもんですからバスもするんですが、後ろにいるドライバーはすごく急ブレーキを踏むという状況になります。私だけかもしれませんが。
　話が長くなりましたけれども、やっぱりこういうことをやることは大きな交差点で効果があることをこの実験でも確認したいということだと思いますので、その辺の右折の事故の状況をちょっとお聞かせいただければと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
　県内では、５月末現在で交差点において右折を伴う交通事故は1,078件発生しております。これは前年同期比でマイナス26件です。死者数は７人。これは前年同期比で言いますとプラス１人。負傷者は1,279人。これは前年同期比でマイナス76人になっておりまして、昨年と比較しますと件数、負傷者数は減少したものの死者数は増加をしている状況にございます。
　また、今説明させていただいたのは右折を伴う全ての事故です。この右折事故のうち交差点内回りが原因となりやすい横断歩道上の交通事故は172件、これは前年同期比でプラス３件発生しておりまして、死者数は２人、これは前年同期比プラス２人でございまして、負傷者数は177人、これは前年同期比プラス３人。昨年と比較しますといずれも増加している状況にございます。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。
　まだ始めたばかりの実験ではございますけれども、本当にまだ始めたばかりで申しわけないですけど、何か今までに反響がございますでしょうか。もしあればお聞かせいただければと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
　現在までに、ドライバーなどの道路利用者から誘導線ですとかあるいはポストコーンの設置に関して苦情、要望は寄せられておりませんので、おおむね理解を得ていると考えております。
　また、設置後多くの車両が交差点中心の直近の内側を徐行して右折するなど交通量の整序化がなされていると考えているところでございます。

○髙田（好）委員
　ありがとうございました。
　最後に、そういう交差点の実証実験をやってるんですが、さっき冗談で言いましたけど、バスのようにしっかり左を見て通過する。あるいは右折の場合も内回りではなくてしっかりセンターまで出て曲がって行くという、日常的にそういう周知をするための取り組みをしっかりやっていく必要があると思います。
　運転免許の書きかえとか、あるいは免許証の取得のときとかさまざまな機会があると思うんですが、そういう正しい右折、左折の方法を周知する方法というのは何かとられているのか教えていただきたいと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
　交差点の改良ですとか、あるいは今回のように内回り防止用のポストコーンや誘導線の設置など、これらにつきましては道路管理者と連携した道路環境の整備を初めとしまして、交通指導取り締まりにおける指導ですとかあるいは交通安全教室あるいは更新時など各種講習会を通じまして、交差点の正しい右左折方法についての周知に取り組んでいるところでございます。
　また、県警ホームページへの掲載ですとか報道提供を積極的に行うなど広報啓発活動に努めているところでございます。

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