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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年5月臨時会くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:05/20/2011
会派名:自民改革会議


○大石委員
 質問事項が限られてくるものですから、まず、ただいま9番委員が御質問された中に関連すると思うんですが、今回の電力逼迫というのはやはり、浜岡原子力発電所全号機停止という中で、県内というか、中部電力管内の電力不足というのが予想されるという前提であると思います。そういう面で、今、佐藤局長のほうから10%から15%ぐらいを原発以外の補充電源で賄う、節電で賄うという数字で聞いたんですけど、その逼迫の度合い、例えばこの夏の一番電力需要が高まるとき、その需給のバランスで、どの程度逼迫があって、したがって、それに対応するために節電するんだというデータがあったら教えていただきたい。
 それから、例えば東部では東京電力管内ですので、一部で計画停電が実施されたようですが、直接これには関係ないかもしれませんけれど、予測されるような事態があるのかないのか、情報としてもしあったら、教えていただきたいというふうに思います。

 それから節電の関係ですけど、こちらの説明によりますと、相談窓口の設置や情報提供などにより、家庭や中小企業の節電対策を支援するということなんですが、私は相談支援じゃなくて、もう一歩踏み込んで、そういうのを積極的に指導できないかなというふうに思うんですが、それはなかなか難しいことなんです。
 御案内のとおり、きょうかきのうの新聞に出ていますけど、日本国中の自動販売機を全部ストップさせたら、原発1基分の電力が削減できると。それから、静岡にはまだありませんけど、大都市にある超高層ビル、あれは電力というものを無視したら、居住も仕事もできませんよね。電気の塊なんですってね、あれ。ああいうところでエレベーター、エスカレーターを縦横に使って、窓は一切ないし、エアコントロールをやっていて、排水も全部コンピューターでやってるわけですので、今の社会というのは、そういうものが連立して我々の生活からは切っても切り離せないような状況の中で、小手先の節電をやっても、なかなか根本的なものを解決しないと。節電による電力需要の削減ということには、限度があるなというふうに思うわけですが、そのあたり、担当課として議論したことあるかということを聞きたいです。

 もう1つは私ごとになりますが、古い家に住んでいて、一部をリフォームしたんです。地元の会社というか、知り合いのリフォーム屋さんにお願いしたんですけど、トイレを便座式のシャワートイレにして、サービスのつもりなんですが、ドアを開けるとすぐふたがばっと開くんですよね。御存じだと思うんですよ。
 それから、スイッチがあるのに、自分でスイッチを入れなくても電気がぱっとつく。それで自分たちがいなくなるとしばらくついていて消える。ところが家が古家なものですから、ほかのところは全部スイッチで消したりしている。
 おととしから孫と同居するようになって、孫がオール電化になれてしまって、トイレで用を足してもスイッチのスの字もさわるわけじゃないし、「電気消せ」とじぃじが言うと、「自然に消える」と言うわけですね。その間の20秒間ぐらい電力は無駄遣いということで私はすぐ切って歩く。
 それと同じことで、我々戦前生まれは、暗いところへ行ったときは電気のスイッチをつける、それで終わったら消す、そういうことを習慣としてできているのに、今の社会というのは、そういうトイレへ座ろうとしたら、ぱかっとふたが開くのは当たり前の中で、もし子供が大人になったら大変なことになりますよね。だから変な時代になったなと、私はもう一人で憂えているわけでございます。
 そういうようなことを、相談窓口の相談でどうすればいいですかではなくて、もっと県で指導してやったほうがいいじゃないかなと、こういう製品はあんまり使わないほうがいいよと――できないとは思いますけど――1つのサンプルとして、私は話題にしてもいいかなと思ったものですから、それは答えは要りません。

 それともう1点ですが、水道水の放射性物質測定事業、この目的に書いてあります、県民が安心して水道水を利用できるように、県内6カ所の水道水中の放射性物質を測定、公表しますということなんですが、万一基準値を上回ったら、例えばうちのほうで言うと、大井川広域水道企業団の水源地で上回ったと言ったら、安心して飲めない場合はどうなるんですか。下回ることを前提に言っているような気がしてしようがない。
 だから、もし万一上回った場合は、安心して飲むためにどういう対策を講じた上で検査しているのか。多分福島の影響はないよということで、若干なんだから、もうこれは安心して飲んでいただくためのお慰めだというふうに、私はとれてしようがないんです。万一上回るような状態になった場合には、水源地でございますので、その地帯一帯パニックが起きます。そういうことは危機管理部にお任せくださいなのか、上回ってしまった場合にはどうなるか、そのあたり、ちょっとお考えを聞かせていただきたい。以上です。

○佐藤環境局長
 節電の数字の部分でございます。国のほうの電力需給緊急対策本部で出された資料によりますと、東京電力管内が想定需要が6000万キロワット、それに対しまして供給力見通しが、他県等の他電力からの融通後の数字として、5380万キロワットで、その差が620万キロワットということで、足りない分が10.3%というのが東京電力管内の数字でございます。
 それと中部電力管内につきましても、同じときに出ております。中部電力の発表によれば、浜岡3、4、5号機を停止した場合、361.7万キロワットが減り、今夏の供給量は2499万キロワットで、最大電力需要は2560万キロワットであり、供給力を一応上回ってますと。
 長期停止火力発電所の運転再開や、東京電力への融通の停止により、供給力を2615万キロワットに積み増しをして、2.1%の供給予備率――需要よりは2.1%の余裕を持ってますよということで一応中部電力のほうは、目標設定というのを定めませんというのが今の状況でございます。

 相談のところの部分について指導というところがありますけど、なかなか指導というより、節電の場合はお願いになるかという部分があります。ただその中で、省電力の機器等がございますので、そういうのに買いかえの部分というのは、お伝えすることができるかと思ってます。

 それともう1つ、答えは要らないよという発言がございましたけど、家庭の電気の中で一番電気を食っているのがエアコンで、大体40%ぐらいと言われています。次に冷蔵庫が20%、それ以外ですと待機電力という形で、テレビにつきましても、すぐスイッチが入るとかという状況でございます。
 委員から御指摘のございました、トイレの便座についても待機電力があるものですから、その待機電力を抑えてもらうというのが1つの家庭での節電のポイントになってくるかと思います。意外にトイレの便座のワット数が高いというところで、ウォシュレットの場合については温水にかえているものですから、そこのところを我慢していただければかなり節電できるというところなものですから、出前講座等で説明するときは、そういうことも踏まえまして御紹介していく予定でございます。以上でございます。

○山中水利用課長
 水道水が、摂取制限の基準を超える場合が生じたらどうするかということにお答えいたします。
 水道水の摂取制限濃度の基準は、放射性沃素の場合は300ベクレル、これは大人一般の方です。赤ちゃんというんですか、幼児の場合は100ベクレル、それからセシウムにつきましては、200ベクレルです。これを超えた場合、私どもとしてはまず摂取しないように広報をしていただくと。それとともに、観測地域をふやしまして、汚染されていない地域の水を、応急給水のような形で供給するとか、さらには乳児の場合は、特にミルクを溶かすために使う水は大切ですので、ペットボトル等を市町の水道事業体を通じて配給するとか、そういうふうに考えております。
 ちなみに今回、摂取制限を行った福島県の飯舘村では、確かに3月21日から5月10日まで50日ほど、長く乳児に対しての摂取制限を要請しております。
 そのほかの東京都等は、3月22日から24日ぐらいにかけてバタバタと出たんですけども、3日とか1週間以内に解除しておりまして、長期間に及ぶということは余り考えられませんので、少し摂取制限をしていただいて、他からの水を利用するとか、ペットボトルを利用するというような形で、乗り越えていただきたいなと考えております。

○佐藤環境局長
 先ほど、答弁漏れがございまして済みません。計画停電につきまして、今、東京電力管内は、計画停電は行わないということで、その分15%の節電努力をお願いしたいという状況でございます。先ほども申し上げましたように、計画停電にならないように需要のほうが上回る場合については、警報等をして使用を抑えていただくというような部分でございます。
 それと先ほどの中部電力管内では一応2.1%のぐらいの余裕というのは、予測値だけなものですから、決してそこの部分につきまして確実に安全だということではございません。中部電力管内につきましても、一般的な節電には努めていただかないと、昨年のような猛暑の状況になりますと、どうかなという状況がございますので、出前講座等につきましても、東京電力管内を中心にやりますけど、中西部のところについても、ある程度節電のお願いに回る予定でおります。以上でございます。

○大石委員
 よくわかりました。それで今の水道の関係、私が言いたかったのは、安心して水道水を利用できるためには、検査したほうがいいというのはよくわかりますが、それは検査さえすれば安心ではなくて、検査はあるいっときの放射能の数値を知るだけのことだから、イコール安心じゃないですよね。だから県民の命と安全のために五、六カ所をふやして、放射能の測定をしています。これだけでいい。
 それと、水源の給水区域が物すごく広い地域ですから、水源で万一、汚染的な数値の300ベクレル以上が出た場合には、どうなのかというのは、本当心配になりますから。単なる自分の家の蛇口から出たのとは違いますから、それを言いたかったんです。お願いします。

 それから、節電の指導はなかなか難しいから、結局は自分でやりなさいということだと私は思っています。ただ基本的には、そのためのキャンペーンで啓蒙していくということですね。自動トイレの話も出ましたが、高齢者あるいは体の不自由な方にとって、介護とか福祉のためには非常に使い勝手のいいものでもあるわけですよね。そういう面も考えると、私は頭から否定しているわけじゃないんですけど、こういう資源というものの見直しが迫られている時代ですから、やっぱり教育上の効果というものをしっかり考えていただいて、くらし・環境部だけじゃなくて、教育委員会とか危機管理部とか、いろんな会合を持つ話題の中で、そうした管轄のはざまの事例等についてもしっかり議論をして、適切な施策を講じていただきたいという意味で言いました。終わりです。

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