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委員会会議録

質問文書

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平成25年11月富士山保全・活用特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:11/26/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○四本委員
 よろしくお願いします。
 今の一元管理の部分なのですけれども、私も第3回の当委員会で、私の場合は静岡県についてなのですが、静岡県の計画を見たら、42課にわたっているので、やはりこれを全部は一緒にできないかもしれないけれども、大方を一緒にしていくことによって、一元管理ということの必要性を訴えたところです。まさに渡辺先生がおっしゃることは、私もよくわかります。
 ただその中で、先生も行政マン御出身の中で、静岡県側は国有林でいいのでしょうけれども、あちらは山梨県の土地なので、あれだけ開発もできるのかなと推測はしますけれども、その辺の部分で現実論として、どうなのでしょう。

○渡辺豊博氏
 今、正直、都留文科大学ということで、山梨側に行っておりまして、実は富士河口湖観光協会の環境アドバイザーもやらせていただいているのですけれども、私が承知している恩賜林関係者、昔はややいろいろ利権という部分も含めて、開発という志向が強かったと思うのですが、私が今、正直お付き合いしているトップの方も含め、議員の方も含めて、かなり志向が変わってきていると思います。やはり長く、森や環境というものを守って、伝えていきたいという強い意思があるのではないかと。ただ、静岡県側のほうの流れに乗って、山梨側も規制をさらに強めるのではないかという、不安みたいなものが少し漂っているし、そういうものに火をつけている人たちもいるので、混乱しているのかなと。
そういう意味では、富士山再生のアクションプランと言いますか、大きな視点でどうしようとしているのかを、山梨県と静岡県の事情をよくわかりながら、知らん顔をしてきちんとつくると。例えば森の保全をどうするとか、森の改善をどうするとか、観光との調整をどうするとかです。先ほどのイコモスの6項目にわたる、あるいは細目36項目あるわけですけれども、これを実現するための具体案を含めて、やはり1つの道筋が見えないのでみんな不安になっているのかなという気がしているのです。ですから、やはり何か中立的な組織が、事務的な意見も踏まえて、大きな視点、包括的な視点で方向性というものをまず示す必要がある。
 まことに失礼ですけれども、静岡県と山梨県が別々に議論をして、それぞれの思惑を持って、全体の合同の利用者会議を東京でやりますし、それから大きな観点で見られている、先生方のやや世界的なレベルでの世間話みたいな話に引っ張られて、私は何か大きな忘れものをしているような気がしてしょうがないのです。議論に実務性がないというか、現場との乖離が起きていると、そういうことです。なので、その大きなアクションプランというものを、今まさにこの全体ヴィジョンをつくるようにと、イコモスからも要求されているわけですので、それを今まさにつくるべきだと。
 それがないので、あちこちでばらばらにいろいろな議論が噴出して、不安ばかりがというふうにも思うし。河口湖のボートはピンク色なのです。皆さん御存じだと思うのですが、英文の和訳、日本語に訳したものを持っていますが、イコモスはあのピンク色の23台ある船を全部廃棄しなさいといっているのです。実際、指摘している。ピンク色まで知っているのです。ですから、彼らにとってはこの1つの項目だけで非常に戦々恐々しておりまして、我々の生活が守れないと、とんでもないと言っているだけなのです。もう今はボロボロだから、これに乗る人はいないと。ボートを木でつくればいい。新しく太陽光で電気自動車ではないけれども、電気の船にして、補助金をもらって、そうすれば、エコボートになっておもしろいよと、そういう考えもある、一緒に考えたらと。大したことないのです。すごい不安ばかりが先立って、実務的なおもしろい議論ができていないという気がします。

○四本委員
 ありがとうございました。
 ぜひまた山梨県側に、先生もまた発言をしていただきたい。私が心配しているのは、開山期間を今延ばそうと、例えば富士宮では7月10日から9月10日にずらそうと言っているのです。でも山梨県側はどうも全体を延ばそうと言っているような解釈をしております。やはりそういうところで、もっともっと保全というようなことを考えていってほしいと思いますので、ぜひそういうふうな観点からも先生、御発言をいただけたらと思います。

 もう1点は、先生も書いていますけれども、山頂での診療所について、私も再三この委員会でも、あるいは今、厚生委員会にも所属していますから常任委員会でもやっているのですけれども、静岡県関係は富士宮に1カ所ありますが、ここをもう少し期間を延ばしたらいい。それと、静岡県が直営でやるべきだと、こういうふうに言っているのですけれども。それともう1つ必要なのは、山頂につくったらどうだと。かつて昭和30年代には厚生省があそこで診療所をやっていたのです。これをやはり静岡県がやるのか、国がやるのかは別にして、山頂に私も必要だと思っているものですから、この辺をもう少し詳しく、先生の場合には測候所というようなことでございますけれども、私は測候所だとどうしても富士宮になってしまうから、私は御殿場の頂上につくったらどうかと。あそこに小屋もあるし、協力もいただけるようなニュアンスもいただいていますので、いずれにしても山頂に私は必要だと思っているのですけれども。

○渡辺豊博氏
 静岡県側の救護所は県も少しお金を補助していて、それから山梨のほうはややボランティア的にやっているということを承知しています。両方8合目前後なので、実は高山病は御存じだと思うのですけれども、8合目から上で症状が出ることが多く、もう気持ち悪くなってしまうというか、集中力がなくなってけがをするということで、8合目から上で多くの事故が起きているわけです。特に下ってくるときが多いし、登っていくときも変化がある。ですから、頂上にないと本当の役割は果たさないと。別に測候所にこだわっているわけではなくて、やはりどこか頂上付近に、絶対これは必要ですし、こんな話をすると怒られるかもしれないけれども、今回韓国の方が亡くなっています。それから中国人の方が今一番多い。次はインドネシアとか韓国とかカナダとか、向こうのほうもふえていますけれども、これはゆゆしきことに、国際問題になるのではないかとすごく心配しているのです。何も対策してないではないですか。ですから、来る、来ないは別にしても、その体制と用意と、不測の事態に備えた、やはりそういう事前の対策は国際的にも批判されるのでやるべきだというふうに考えます。
 それから運営ですけれども、例えば私も富士山クラブで2,000人以上の人の支援をいただいたときは、富士、三島の医師会の人たちと連携して、万一の場合に来てもらえるような、そういう何か医師会のボランティアシステムと言うのをつくったのです。ですから、何でもかんでも今、行政が全面に出てきて、まるでスーパーマンみたいではないですか。NPOはおまけのような感じで、とんでもないと私は思っているのです。やはり協働でみんなのものなのです。みんなで考えてみんなで協力し合って、みんなで汗をかいて、いろいろな人たちが協力し合えるような仕組みもつくらなければ、行政でやったら金ばかりかかって、こんな非効率で知恵のないものはない。ですから、この医療システムについても、ボランティアを含め、お医者さんたちも含めたいろいろな人たちを集めた知恵の結集をしないといけないと私は思います。

○四本委員
 確認も含めて、先ほどビジターセンターを、5合目というような、私はこれ、ビジターセンターを今から5合目につくるとなるとどれだけ環境に影響があるのかと思うのと、やはり静岡県側で言えば、ビジターセンターは、水ヶ塚のところにつくるのが一番で、あそこに静岡県の土地があって、そのとなりに環境省がつくってくれれば、さらに、そこで入山料を24時間とるとしたら、あそこでバスでとっていくのが現実的ではないのかなと思っているのですが、あの水ヶ塚を今、一大拠点にしていく必要性があると思っていますけれども、どうでしょうか。

○渡辺豊博氏
 非常にいい案だと、私もぜひ賛同いたします。一番景観的にもいい場所ですし、それから海外から来る、バスで来るお客さん、まずあそこに来るのです。ですので、観光的な1つの入り口というのですか、点でもいいし、正直言って、あそこからいろいろないわゆるトレッキングコースがあるのです。私も宝永のほうまで歩いて行ったり、西臼塚は御存じだと思うのですけれども、そちらのほうとか、あの周辺が今この時期、とてつもなく素晴らしいのです。誰もお客さんがいない。そういう案内をしたり、情報を提供したり、富士山のいろいろな魅力的なところをガイドする人がいたり。先ほど言ったように、全く機能がなくて、本当にもったいないと。ですから、まずはあそこにつくっていただくことはすごくいいことだと思う。ただ問題は、例えば山梨の場合、富士吉田にビジターセンターがあるわけです。でも内容的にもう全然話にならないわけです。要するにソフトです。それから、5合目にもあります。
これは委託しているのですけれども、ただの受け付け施設みたいになっていて、すごくもったいないのです。ですから今度は建物だけつくるのではなくて、建物と並行してそれをどう運営していくかと。ソフトもぜひ並行してつくっていただいて。すばらしいと思いました。ぜひ壮大な景色を学びながら、その登山の教育を受けながら、富士山とは何かという自然的な要素も含め、文化的な要素も含めてという点では、こんなことを言うと怒られてしまいますけれども、富士宮につくって渋滞を招くよりも、あのような狭いところに小さいものをつくるよりは、どーんと大きいものをしっかりつくって、新しい富士山観光の拠点として生かしていくというほうが、はるかにいいのかなと思いますけれども。

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