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委員会会議録

委員会補足文書

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平成29年9月定例会企画文化観光委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 10/03/2017 会派名:


○西田文化・観光部長
 文化・観光部長の西田でございます。よろしくお願いいたします。
 それでは、文化・観光部関係の9月県議会定例会への提出議案及び所管事項につきまして、私と林空港担当県理事から、お手元に配付いたしました企画文化観光委員会説明資料、議案及び議案説明書により御説明申し上げます。
 議案関係でございますけれども、今回お諮りしております案件は議案2件、報告事項2件でございます。
 まず、委員会説明資料の1ページをお開きください。
 第101号議案「平成29年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
 議案では6ページ、議案説明書では5ページになります。
 今回は、ふじのくにづくりの新たなスタートを切るため必要となる経費及び当初予算編成後の事情変化により必要となる経費について補正するものであります。
 文化・観光部関係の補正予算は、第5款文化・観光費2500万円であり、この結果予算累計額は490億7694万3000円となります。
 補正予算の事業内容につきましては、議案説明書を用いて款項目の目単位で説明させていただきます。
 議案説明書の5ページをごらんください。
 財源及び節の内訳につきましては、それぞれの目の欄に記載のとおりでございます。
 第5款文化・観光費第3項スポーツ費第1目スポーツ費(1)アのサイクルスポーツ県づくり加速化推進事業費2000万円は、東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催を控え、サイクルスポーツの聖地づくりを加速化するため、地域の実情を踏まえて提案されるツーリングルートの開発、商品化等、機運醸成事業のさらなる展開に要する経費の補正であります。
 第4項観光交流費第1目観光費(1)ア(ア)の観光人材確保緊急対策事業費500万円は、観光業における人材確保を図るためのコーディネーターの配置や若手従業員の定着促進に向けた支援に要する経費の補正であります。
 同じく議案説明書の23ページをごらんください。
 債務負担行為についてであります。
 議案では12ページとなります。
 2債務負担行為の追加についででありますが、63美術館本館展示室内装断熱改修工事契約につきましては、展示室の温・湿度環境の悪化を改善するため、断熱材の補強等の工事について展覧会日程が整ったことから、また64富士山静岡空港車庫・倉庫等建築工事契約につきましては、旅客ターミナルビルの増築改修工事に伴い一時的に仮移設していた車庫、倉庫等の施設の再配置について関係者との協議が整ったことから、平成30年度にかけて債務負担行為を設定し工事を実施するものであります。
 なお、別冊資料として主要事業参考資料をお配りしましたので、あわせて御参照ください。
 それでは、委員会説明資料にお戻りいただき、3ページをごらんください。
 第103号議案「静岡県富士山世界遺産センターの設置、管理及び使用料に関する条例」についてであります。
 議案では25ページ、議案説明書では35ページとなります。
 本条例案は、公の施設である静岡県富士山世界遺産センターの設置や管理運営等について定めるものであります。
 まず、開館時間ですが、教育旅行の利用等を考慮して午前9時から午後5時までといたしました。
なお富士山の開山期である夏季は午後6時まで開館することといたしました。
 次に、休館日ですが、毎月1回第3火曜日を休館日としました。12月27日から1月3日までの期間も休館日といたします。
 次に、観覧料ですが、ふじのくに地球環境史ミュージアムや県立美術館の常設展と同額の個人300円、団体200円といたしました。15歳未満の者、中高校生及び大学生等は無料とするほか、障害者や高齢者は減免いたします。また企画展につきましては1,500円を上限として内容により金額を定めることといたしました。
 なお、条例の施行期日は開館日に合わせ本年12月23日といたします。
 4ページをお開きください。
 報告第21号「静岡県公立大学法人の平成28事業年度の業務実績に関する評価結果について」及び報告第22号「公立大学法人静岡文化芸術大学の平成28事業年度の業務実績に関する評価結果について」であります。
 議案では75ページから93ページにかけて、議案説明書では59ページから60ページにかけてとなります。
 本報告は、静岡県公立大学法人評価委員会が実施した評価の結果につきまして地方独立行政法人法の規定により行うものであります。
 評価は、中期目標、中期計画の達成に向けた進捗状況を全体評価と項目別評価により行っていますが、具体的な評価の方法は2(2)に記載のとおりであります。
 5ページをごらんください。
 初めに、静岡県公立大学法人の評価結果の概要につきまして御説明いたします。
 全体評価ですが、中期目標、中期計画の達成に向けて順調に進んでいるとの評価であります。
 また、項目別には法人の経営に関する目標、自己点検・評価及び情報の提供に関する目標、その他業務運営に関する重要目標の3項目につきましては順調に進んでいる、大学の教育研究等の質の向上に関する目標につきましてはおおむね順調に進んでいるとの評価であります。
 6ページをお開きください。
 評価の具体的な内容につきましては、全体評価として観光にかかわる学科等の設置に向けた取り組み、しずおか学や英語による科目の充実などが高く評価された一方、教養教育の見直しやグローバル化について具体的な方針や計画等を示し取り組みを着実に進めることや、大学院における定員確保の努力が求められております。
 項目別評価のうち、大学の教育研究等の質の向上に関する目標につきましては3の(1)にありますとおり、海外協定校における新たな英語研修プログラムの導入や年度計画の86件を上回る118件の受託研究、共同研究を獲得したことなどが高く評価されております。
 7ページをごらんください。
 (2)法人の経営に関する目標では、科学研究費補助金の直近5年分の新規採択件数ランキングにおいて食生活学分野及び環境・衛生系薬学分野でそれぞれ1位を獲得したことが、(3)自己点検・評価及び情報の提供に関する目標では、大学創立30周年などの機会を生かした積極的な情報発信の取り組みなどが、また(4)その他業務運営に関する目標では、多目的保育支援施設を設立し一時預かり保育を開始したことなどがそれぞれ特に評価されております。
 8ページをお開きください。
 次に、公立大学法人静岡文化芸術大学の評価結果の概要であります。
 全体評価ですが、中期目標、中期計画の達成に向けて順調に進んでいるとの評価であります。
 また、項目別には大学の教育研究等の質の向上に関する目標、法人の経営に関する目標、自己点検・評価及び情報の提供に関する目標の3項目につきましては順調に進んでいる、その他業務運営に関する重要目標につきましてはおおむね順調に進んでいるとの評価であります。
 9ページをごらんください。
 具体的な内容につきましては、全体評価として大学・入試広報の充実、キャリア支援などが高く評価された一方、平成31年度に新設される観光にかかわる学科等及び匠領域について設置に向けて着実に準備することが求められております。
 項目別評価のうち、大学の教育研究等の質の向上に関する目標につきましては3の(1)にありますとおり、学生がみずから地域課題を探し、解決する取り組みや留学する学生への支援体制、危機管理体制の強化などが高く評価されております。
 (2)法人の経営に関する目標では、10ページに移りまして、科学研究費補助金等外部資金獲得のための制度拡充が、(3)自己点検・評価及び情報の提供に関する目標では、認証評価の対応などが特に評価されておりますが、(4)その他業務運営に関する目標では、ハラスメント事案の発生について課題とされたところであります。
 以上が評価結果の概要となります。
 県といたしましては、これらの結果を踏まえ、両法人に対し中期目標、中期計画が確実に達成されるよう引き続き適切な支援、指導を行ってまいります。
 11ページをごらんください。
 静岡県富士山世界遺産センター開設準備事務所の設置についてであります。
 本年12月23日の静岡県富士山世界遺産センター開館に向け、展示品の設置やスタッフ、ボランティアの研修、開館記念式典の準備等現地で行う業務が本格化することから、9月1日に静岡県富士山世界遺産センター開設準備事務所を富士宮市に設置いたしました。
 開設準備事務所には、企画総務課と学芸課を配置し、このうち企画総務課には企画総務班と教育普及班を配置しました。職員は所長以下14名の体制で開館に向けた準備のほか教育旅行の誘致、研究員による調査研究業務等を行います。
 このほか、富士山における安全対策業務の一部等を富士山世界遺産課から移管し、センターを拠点として実施することといたしました。これに伴い富士山世界遺産課の班体制を見直し、広報・交流班と安全対策班を統合し、企画交流班を設置いたしました。
 今後も、静岡県富士山世界遺産センターの開館に向けて着実に準備を進めてまいります。
 12ページをお開きください。
 東静岡駅南口県有地への文化力の拠点の形成に向けた取り組みについてであります。
 東静岡駅南口県有地への文化力の拠点の形成に向けましては、県立中央図書館を中心とする公的施設を先行整備し、その後段階的な整備により拠点の形成を進めてまいります。
 先行整備の内容については、図書館の機能を中心としつつ本県の高い文化力の発信や若者の学び、にぎわいの場が創出できるような機能の付加や、民間活力を導入した事業スキームを検討してまいります。宿泊などの機能につきましては、時期を見きわめた上で追加整備を検討してまいります。
 また、グローバル人材育成懇話会において策定を予定しているグローバル人材の育成方針を踏まえ、大学コンソーシアムの拠点、国際学生寮の機能、規模等を整理してまいります。加えて難波副知事をリーダーとする文化力の拠点形成プロジェクトチームを設置し、整備の内容、規模、事業手法などの具体的な検討を進めてまいります。
 13ページをごらんください。
 第8回静岡国際オペラコンクールについてであります。
 本年11月11日から19日にかけて、静岡国際オペラコンクールをアクトシティ浜松の大ホールで開催いたします。平成8年から3年ごとに開催されており、今年度で8回目となります。世界22の国と地域から191名の応募があり、予備審査を通過した65名が出場します。
 このコンクールは、国際音楽コンクール世界連盟に声楽分野で加盟している日本で唯一のコンクールであり、本県の文化力を国内外に発信していく機会としてまいります。
 14ページをお開きください。
 今夏の富士の状況についてであります。
 今夏の富士山における登山者数は、合計では山梨県側も含めて28万4000人余と、前年に比べ3万9000人余りの増加となり、静岡県側は11万2000人余と、前年に比べ1万8000人余りの増加となりました。
 また、富士山保全協力金につきましては、前年に比べ協力者数は約5,800人増加の5万4087人、金額は約550万円増の5204万7583円となりましたが、協力率は3.3ポイント下回り48.2%となりました。本年も多くの皆様方に御協力をいただきました。
 来夏に向けましてもより多くの皆様に御理解、御協力をいただけるよう取り組んでまいります。
 15ページをごらんください。
 静岡県富士山世界遺産センターの開館に向けた取り組みについてであります。
 施設整備につきましては、3に記載のとおり8月4日に建物本体の引き渡しを受け、現在は水盤等の外構工事や展示整備を行うなど、順調に進んでおります。
 また、4に記載のとおり観光商談会への参加や旅行事業者等への訪問のほか、さまざまな機会を活用して広報活動を実施し、開館に向けた機運の醸成に取り組んでおります。また開館記念式典や国際シンポジウムを企画するなど、12月23日の開館に向けた準備を進めてまいります。
 なお、参考資料といたしまして静岡県富士山世界遺産センターのパンフレットを添付してございますので、後ほどごらんください。
 16ページをお開きください。
 イタリアとの自転車を通じたスポーツ交流についてであります。
 平成27年10月にフリウリ・ベネチア・ジュリア州と締結したスポーツ及び観光分野における交流協定に基づき、本年8月に同州で開催された自転車大会、カルニア・クラシック・インターナショナル・フジ−ゾンコランに合わせ、難波副知事を団長とする訪問団を派遣いたしました。同州政府副知事から両県州の着実な交流進展に対する感謝が示されるとともに、大会開催地のトルメッツォ市長からは同行した小山町長からの今後の交流要望に対し好意的な反応をいただくなど、さらなる交流拡大が期待されるところであります。
 また、同大会には県民等11名のツアー参加者がレースに出走するとともに、スタート会場に設置した静岡県PRブースにおいては富士山や緑茶など本県の観光資源や食文化等を紹介し好評を博しました。
 引き続き交流の進展を図るため、来年度の同州訪問団受け入れに向け、大会開催地である小山町や関係者と連携して準備を進めてまいります。
 17ページをごらんください。
 東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みについてであります。
 現在の進捗状況でありますが、まず会場整備につきましては大会レガシーを未来に残すためにも施設所有者である日本サイクルスポーツセンターと関係機関が一体となった取り組みを行う必要がありますことから、国や組織委員会、関係機関との調整を踏まえて対応を検討してまいります。
 次に、本県の役割となる輸送やセキュリティー対策等の業務につきましては、組織委員会が策定する大会の全体計画を前提として本県が担う具体的な業務内容及び経費を早急に固めてまいります。
 また、経費につきましては3のとおり、関係自治体の負担経費に対する支援要望として本年9月6日に東京都と本県を含む関係自治体が連名により、全国自治宝くじ収益金からの支援要望及び関係省庁に対する財政支援要望を行っております。
 なお、4に記載のとおり日本自転車競技連盟が2019年3月に伊豆ベロドロームでの開催を予定しUCIに立候補していたトラック自転車競技世界選手権については、まことに残念ながら9月19日に開催したUCI理事会においてポーランド・プルシュクフで開催されることが決定いたしました。
 県といたしましては、オリンピック・パラリンピックの成功に向け、弾みとなる大会と捉えていた世界選手権大会が開催できないことは非常に残念ではありますが、気を引き締め直し大会まで3年に迫った東京2020オリンピック・パラリンピックの自転車競技の成功に向けて引き続き万全の準備を進めてまいります。
 18ページをお開きください。
 ラグビーワールドカップ2019に向けた機運醸成の取り組みについてであります。
 6月17日にエコパスタジアムで開催されましたラグビー日本代表テストマッチの検証により、ラグビー及びラグビーワールドカップに対する興味関心の向上が課題であることが改めて明らかになりました。
 そこで、ラグビーワールドカップ2019の開催2年前に当たる9月から11月にかけて実施される一連の事業を2の取り組み内容にありますように2YEARS TO GO 2019ファン拡大シリーズと位置づけ重点的に広報してまいります。
 シリーズの皮切りに、先月9日、本県出身のアイドルももいろクローバーZの百田夏菜子さんに開催都市特別サポーターに就任していただきました。また期間中にエコパスタジアムで行われるラグビートップリーグにおいて小中高校生の無料招待や親子観戦ツアーの実施、御当地グルメや世界のグルメの提供などを実施いたします。
 加えて、11月2日に本県で開催される試合日程が決定することから、11月11、12日の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ富士山裾野御殿場大会でPRを行うほか、小学生を対象としたタグラグビー教室を実施するなど、より一層の機運醸成に取り組んでまいります。
 19ページをごらんください。
 伊豆半島ジオパークの推進についてであります。
 2のとおり、7月25日から27日まで伊豆半島ジオパークのユネスコグローバルジオパーク認定に係る審査が実施されたところであります。審査員からは(3)のとおり、伊豆半島は世界ジオパークになる力を十分に持っているといったコメントをいただくなど総じて高い評価を得ました。
 今後は3のとおり、先月中国で開催されたユネスコ世界ジオパーク評議会での審議の結果が12月下旬に判明する予定であります。ここで認定が勧告された場合、順調にいけば来年4月ごろに開催予定のユネスコ執行委員会において正式に認定される見込みであります。
 県では、4のとおりトレッキング等を通じたジオサイトの魅力発信や絵画コンクールの開催などを通じてユネスコグローバルジオパーク認定に向けての機運醸成を図ってまいります。
 20ページをお開きください。
 日本平山頂シンボル施設の整備であります。
 工事の発注につきましては、7月に実施した建築工事の入札では大変残念ながら不調となっておりましたので、設計内容を精査した上で改めて建築工事を先月25日に入札公告したところであります。
 本体建築以外の各工事につきましても、2のとおり平成30年秋の完成、オープンを目指し、順次発注を行ってまいります。
 21ページをごらんください。
 観光人材確保緊急対策事業費(9月補正予算)についてであります。
 宿泊業を中心とする観光業は、他産業より従業員の高齢化が進むとともに離職率が高い現状にあります。若手従業員の確保が喫緊の課題となっております。そのため1の表のとおり、9月補正予算として観光人材確保緊急対策事業費500方円を計上し、宿泊事業者等から多くの要望がありました雇用確保と定着促進について取り組んでまいります。
 雇用確保といたしましては、2の(1)のとおり経済産業部が設置するコーディネーター11人に加え伊豆地域にコーディネーター1人を配置し、事業者訪問による課題の整理や採用活動の代行などの支援を行ってまいります。
 また、定着促進といたしましては(2)のとおり内定者や勤務年数の少ない若手観光人材を対象とした研修会の開催を支援する補助制度を創設し、同世代間の人脈づくりや地域産業の担い手としての意識の醸成を図り就労意欲の向上につなげてまいります。
 22ページをお開きください。
 デスティネーションキャンペーンの開催についてであります。
 県内全市町、観光事業者とJRの6社が協働して実施する国内最大の観光キャンペーンであるデスティネーションキャンペーン、いわゆるDCが平成31年4月から6月の間開催されます。本キャンペーンは平成31年度とその前後各1年を含む3年間が事業年度となります。
 2主な事業についてでありますが、プレキャンペーンが開催される来年度は本番年に静岡県への観光誘客を図るため、5月に全国から約800人の旅行事業者を集めて全国宣伝販売促進会議を開催し、本県観光の魅力を大々的に全国に向けてPRしてまいります。
 DC本番年の平成31年度は、本県を訪れた観光客にDC特別企画やおもてなしにより感動を呼ぶ旅行商品を提供してまいります。
 さらに、DCアフターとなる平成32年度においてはDC終了後も静岡の旅行商品が定着されるよう、旅行会社へのフォローセールスや広報宣伝により引き続き本県への誘客を図ってまいります。
 3推進体制につきましては、県や各市町、観光協会、民間事業者などが一体となり組織している大型観光キャンペーン推進協議会内にDC推進部会と5つの地域部会を設置しオール静岡でDCを盛り上げてまいります。
 なお、別冊として平成28年度の観光交流客数等をまとめた冊子、平成28年度静岡県観光交流の動向を添付しておりますので後ほどごらんください。
 次に、総合計画後期アクションプランの総括評価についてでございます。
 平成29年度静岡県総合計画後期アクションプラン評価書案をごらんいただけますでしょうか。
 今年度は、計画の最終年度であることから総括的な評価を行い、計画期間4年間の数値目標の達成状況や主な成果とともに次期総合計画に向けた課題や施策の方向性を整理し、資料のとおり評価書案を取りまとめたところであります。
 この常任委員会におきましては、評価書案に掲げております今後の施策の方向性を中心に委員の皆様から御意見を頂戴し、次期総合計画や来年度当初予算に反映してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
 評価書案の所管部局につきましては、資料の冒頭につづっております所管委員会一覧のとおりでございますので御参照ください。
 それでは、ふじのくにづくりの戦略体系、地域づくりの基本方向のうち、文化・観光部に関連する主な施策の評価概要について御説明いたします。
 戦略体系のうち、2の1有徳の人づくりについてでありますが、64ページをお開きください。
 2文・武・芸三道の鼎立を目指した学校づくりにつきましては、平成27年度に設置した総合教育会議及び地域自立のための人づくり・学校づくり実践委員会における協議事項や意見に基づく施策の具現化に取り組んでおります。
 今後も、引き続き教育委員会と連携し、より一層民意を反映した教育行政の推進に取り組むとともに、私立学校における特色教育の充実を図ってまいります。
 65ページの3魅力ある高等教育・学術の振興についてでありますが、公立大学法人への支援やふじのくに地域・大学コンソーシアムの機能強化等により、魅力ある高等教育の振興は順調に進捗しております。
 県内高等教育機関が一体となって地域と連携し、教育・研究力の向上を図るとともに将来の静岡県を支えるグローバル人材を育成するため、県内の大学生等の海外留学の支援、外国人留学生の受け入れ促進に取り組んでまいります。
 4生涯学習を支える社会づくりにつきましては、社会学習にかかわる環境整備に向け、平成27年度に開設したふじのくに地球環境史ミュージアムの活動の充実に取り組んでまいります。
 次に、102ページをお開きください。
 2の2憧れを呼ぶふじのくにづくりについてであります。
 1多彩な文化の創出と継承につきましては、平成28年5月にオリンピック文化プログラム推進委員会を設立し、これまでにモデルプログラムを展開したほか第40回世界遺産委員会において富士山の保全状況報告書が高い評価を得るなど、地域の魅力的な文化の創造と発信、適切な保存管理に取り組みました。
 引き続き、文化を支える仕組みづくりを進めるとともに、本年12月23日に開館予定の静岡県富士山世界遺産センターが中心となって山梨県や周辺市町等と連携を図りながら富士山の普遍的な価値を伝え、国内外からの来訪を促進してまいります。
 2スポーツに親しみ技量を高める環境づくりにつきましては、スポーツ実施率の向上や国体総合順位の上昇が図られ大規模スポーツイベントの招致に成功するなど、スポーツに親しむ環境づくりは進んでいます。
 今後も、競技力の向上に向けた環境の整備を進めるとともに、サイクルスポーツの聖地づくりやオリンピック事前キャンプ誘致を推進し、スポーツによる国内外の交流を拡大してまいります。
 103ページの4交流を支えるネットワークの充実についてでありますが、富士山静岡空港の利用拡大に向けた取り組みに努め、平成27年度の利用者数が開港以来最高の69.9万人になりましたが、さらなる空港利用の拡大及び就航促進に向けた取り組みを推進してまいります。
 104ページをお開きください。
 5誰もを惹きつけ、もてなす魅力づくりにつきましては、ターゲットを明確にした誘客促進や観光人材の育成などに取り組み、数値目標は観光交流客数や外国人宿泊者数の増加など順調に推移しております。平成29年1月に設置した県域DMO静岡ツーリズムビューローを中心に国内外のニーズを的確に捉えた観光地域づくりを行うとともに、東京2020オリンピック・パラリンピックなどイベント開催による知名度向上の効果を生かして継続的な誘客につなげてまいります。
 6多様な交流の拡大と深化につきましては、県境を越えた自治体間の連携協力等により、広域的な地域の魅力向上や発信による観光戦略の展開を進めております。東静岡から名勝日本平、さらには三保松原に広がる地域の魅力向上や東静岡駅南口県有地における文化力の拠点の形成に向けた取り組みを静岡市や関係機関等との連携と協働により推進してまいります。
 299ページをお開きください。
 4の1ヒト、モノ、地域を結ぶ基盤づくりのうち、3陸・海・空の交通ネットワーク機能の拡充につきましては富士山静岡空港のビジネスジェット機着陸回数の増加や運用時間の延長など、競争力の高い魅力ある空港の実現に向けた取り組みは順調に推移しております。
 公共施設等運営権制度を活用した民間主体の新たな運営体制の構築に向けて取り組むとともに、現在進めております旅客ターミナルビルの増築改修工事では国際線を1時間に3便受け入れられる機能を確保するほか、利用客が楽しみ安らげる場所も十分に確保してまいります。
 次に、360ページをお開きください。
 地域づくりの基本方向についてであります。
 伊豆半島地域におきましては、5主な取り組みに係る課題及び今後の方向性にありますとおり交流人口の一層の拡大を図るため伊豆半島ジオパークのユネスコグローバルジオパーク認定に万全を期すほか、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた準備を進め観光地域づくりを支援してまいります。
 続きまして、東部地域におきましては363ページから記載のとおり、世界遺産富士山を初めとする地域資源を生かした体験型旅行商品の提供や富士山世界遺産センターを中心とした情報発信機能の強化など、中部地域におきましては367ページからの記載のとおり、三保松原、日本平シンボル施設の活用や文化力の拠点の形成に向けた取り組みを、志太榛原・中東遠地域におきましては370ページから記載のとおり、活力と魅力あふれる富士山静岡空港の実現に向けた取り組みなど、西部地域におきましては373ページから記載のとおり、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」による集客効果があらわれている中、その効果を持続かつ広域的なものとするための観光地域づくりを支援してまいります。
 私からの説明は以上でございます。よろしく御審査のほどお願い申し上げます。

○林静岡県理事(空港担当)
 空港担当県理事の林です。
 私からは、空港振興局に係る所管事項について御説明いたします。
 委員会説明資料にお戻りいただき、23ページをお開きください。
 富士山静岡空港の利用状況平成29年8月分についてであります。
 平成29年8月の搭乗者数につきましては、2の表に記載のとおり国内線が4万2036人、国際線が2万9219人となり、全体で前年同月と比べ2154人、3.1%増加し、8月として平成27年度に次ぐ過去2番目となる7万1255人となりました。
 国内線は、福岡線が就航以来最高を記録するなど好調を持続し、16カ月連続で前年同月を上回りました。国際線は中国路線の運休が影響し、前年同月を下回りましたが、就航している路線は高い搭乗率を記録し、搭乗者数も就航以来最高となった杭州線を初め、全ての定期便において前年同月を上回りました。
 次に、本日追加で配付いたしました資料、富士山静岡空港における平成29年冬ダイヤ期間の運航計画をごらんください。
 国内線は、昨年度と同様に10月29日から始まる冬ダイヤにおいてフジドリームエアラインズが運航する丘珠線が運休いたします。また国際線ではエアソウルによる12月24日からのデーリー運航が決定いたしました。
 引き続き、航空会社、旅行代理店等と連携し、路線の特性に応じた利用促進に努め、閑散期における需要の底上げを図るなど利用者数を着実に積み上げてまいります。また訪日誘客支援空港の認定により得られる国の支援を活用し、静岡ツーリズムビューローとも連携して航空ネットワークの充実に努めてまいります。
 委員会説明資料25ページをごらんください。
 富士山静岡空港旅客ターミナルビルの増築改修の状況についてであります。
 富士山静岡空港の機能強化と利便性の向上に向け、昨年11月に着手した旅客ターミナルビルの増築改修工事の出来高は8月末現在で40%とおおむね計画どおりに進捗しており、今月下旬には東側増築部が完成し、入国審査など国際線利用者の動線の切りかえを行う予定であります。
 引き続き、平成30年10月末の完成を目指し、着実に工事を進めてまいります。
 26ページをお開きください。
 富士山静岡空港の環境監視及び環境保全対策についてであります。
 県では、富士山静岡空港の建設及び運用に伴う周辺環境への影響を軽減するため、環境監視計画に基づき空港周辺地域の環境監視及び環境保全対策を実施してまいりました。
 3に記載の平成28年度の環境監視結果では、いずれも環境保全目標が達成され、良好な生活環境及び自然環境が保たれており、引き続き専門家で構成する静岡空港環境監視会議の助言をいただきながら空港周辺地域の適切な環境保全に努めてまいります。
 27ページをごらんください。
 富士山静岡空港における特定外来生物ヒアリへの対応についてであります。
 本年6月下旬から国内港湾を中心にヒアリが確認されたことを受けて、富士山静岡空港においても7月に生息調査を実施したところであります。現在のところヒアリ類は確認されておりませんが、清水港でヒアリ類が発見されたことも踏まえ、富士山静岡空港においても監視体制を維持し継続して生息調査を実施するなど、定着防止に努めてまいります。
 以上で私からの説明を終わります。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○遠藤委員長
 以上で当局側の説明が終わりました。
 これより質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査もあわせて行います。
 では、発言願います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

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