• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:12/02/2010
会派名:自民改革会議


○石橋委員長
休憩前に引き続いて委員会を再開します。
質問等を継続します。
では、発言願います。

○大石(哲)委員
委員の皆さんからもいろいろ御質問が出ましたし、時間も迫ってまいりましたので、1点だけ質問させていただきます。
午前中の企画広報部で総合的な面で発言させていただきましたけれど、このたびの基本構想、それから基本計画、私も小さな町でそういうことをやってきましたけど、資料に至ればいろいろ課題もあると思うんですけど、全体像としてはよくできているなというふうに私はまず印象を持ちました。そういう中で、先ほど5番委員がせっかく空港をつくったんだから空港を核とした県土づくり、東・中・西部と横に展開する静岡県の1つの核としてとらえて、それをふじのくに構想に持っていくべきだという御発言がありましたが、全く私も、かかわったものとしても、また議員の1人としてもそのように思いますので、ぜひそういう面で進めていただきたいというふうに思っております。
それで、基本計画の63ページになりますが、空港を生かした地域の魅力づくりの推進というところで、空港ガーデンシティ構想というのがうたわれております。もう1つはエアポート楽座の整備ということで、ここに取り組みの年度も含めて今後の4年間の手法といいますか、やや抽象的ですが出ております。これについては別の機会にも説明を受けていますのでおおむね理解しているところですが、実はこれは交通基盤部の予算ヒアリングの席でも申し上げたんですけど、この空港ガーデンシティ構想イコール地域対策だというふうに処理されちゃって、もっと基本的な問題すなわち空港に土地を提供した地域や環境についての問題がなおざりになっている面が正直言ってございます。
例えば、空港直下の部落の3分の2ぐらいの方は地権者で土地を提供しているわけですが、お金をもらったといえばそれまでですけど、坂口という空港の斜面の下の地域の道路は、空港開港までに大型車がすれ違うような道路に新しくしますということで空港を認める覚書に調印しているわけですけど、今もって1センチたりとも整備されていないわけですよね。それがやっぱり空港隣接地域振興事業費補助金というもので補助事業として位置づけられているものですから、地域の自治体との協議の中で進めなくてはならない問題だということはよく分かっているわけです。一方では、時限的に言うとこのお金の補助は開港後5年までと。そうすると、100%使ってしまった吉田町のような自治体もありますけれど、一方ではまだ50%に満たない進捗率で、県が示した空港に対する協力条件の眼目が全く進んでいないという自治体もございます。
ですから、そのことについて、もちろんこれは県政全体の問題として私は把握していますので、文化・観光部の最終判断ではないというふうに私は理解しています。ただ、空港ガーデンシティ構想によって空港周辺整備等を図る、空港の魅力を最大限高めるためということだけで、行け行けどんどんですばらしい展望は示されていますけど、そういう地域対策、周辺整備の積み残している負の部分と言っちゃおかしいですけど、いろんな要素の中でやっていない問題について、総合計画の中でいろいろ探したんですけど、そうした地域との約束事を含めたとかっていうような文言もどこにも出ていない。そういう積み残している課題等について、どのように理解しているか、考えているかというのをひとつお聞きしたい。

それから、空港ガーデンシティ構想も空港周辺というと直近だけの周辺、県が買収したアクセス道路とか新幹線駅とか、それはまだこれからですが、知事の答弁でも楽座も空港のページ上に表示されているモデルなどは、いろんなレストランとか回廊とかっていうようなことで出ていますけど、あれは空港の狭義の上での周辺整備ですよね。だから、そういう一方で、総合計画の基本構想のほうの31ページには、奥大井から牧之原台地の茶園、広大な魅力ある自然空間と空港等の都市機能が調和するガーデンシティというのが括弧入りで書いてあるわけですよね。すると、狭義で使われているガーデンシティと広義で使われているガーデンシティとうまく使い分けていると思うんです。そのあたりで、基本計画の63ページでは多分狭義のガーデンシティだと思うんですけど、それで平成23、24、25年度で空港利活用の状況、社会経済状況等を考慮し効果の高いものから順次具体化する。じゃあ、効果の高いものっていうのは、広義で考えたら物すごい膨大なものになって、それで、いわゆる志太榛原・中東遠地域の世界に羽ばたくふじのくにの玄関口を担う多機能分担交流圏の中のあらゆる県政の事業にもつながってくるものです。そのあたりが、基本計画のガーデンシティは狭義で言っているのはわかるんですけど、その言葉の使い分けている面と、それからここにもし狭義で言うとしたら、そういう地元との対策、それからもう少し絞るとしても、空港周辺には3市1町あるわけですよね。だから、その人たちとの協議とか、市町の総合計画等々との調整、それから事業の具体化と体制づくりとか財政支援とか、当然そういうのにつながってくるわけですので、県がやれることだけをここに書いておいて、そういう地元自治体との魅力づくりもそうだし空港の利活用もそうですけど、そうした面をどのようにとらえて把握しながらこういう表現になったかというのをちょっとお聞きしたい。言っていることわかりますか。

○出野文化・観光部長
空港ガーデンシティ構想というのが、最初は言葉が非常にあいまいな定義で進みまして、この基本計画のほうの63ページの空港を生かした地域の魅力づくりには、その冒頭に書いてございますように、ガーデンシティというのは奥大井地域等の森林景観、大井川流域等の田園風景、あるいは牧之原台地等の茶園風景ということで、ある意味その志太榛原、いわゆる昔の総合計画でいうと臨空都市圏というような、そういうようなイメージで今ガーデンシティというのは考えております。
そういった中で、いわゆる空港周辺、委員の御指摘の3市1町でございますけれども、これを今回の構想をまとめて有識者会議でまとめたのがティーガーデンシティ構想ということで、ガーデンシティの前にティーをつけまして、金谷の石畳から吉田公園までというエリアをある程度特定しまして、その中で空の道とかお茶の道とかっていうルートも含めてやる。そういった中で、有識者会議での御提言の具体的なハードとしては、まさに空港施設をもっと人がにぎわう空間にできるような、安らぎを得られるようなものとして、例えば石雲院の展望台であるとかそういったものが提言されているわけです。委員御指摘の、まさに地元の市町との連携というのは、これは全くそれを無視して県が勝手にやる、あるいは県が独自でやる部分だけ書いてあるということではなくて、この構想を進めていく上には、当然地元の方々あるいは市町を含めた検討が必要でございます。具体的には、例えば石雲院等の展望デッキを今後どうやって進めていくかというような話も、今、地元の方々と市町も含めたワーキンググループをつくりまして、そういう中で現在進めているところでございます。

交付金のほうの積み残し部分でございますけれども、確かに市町によって大分進捗度に差がございます。何とかこれをうまく地域振興のために活用できるような方策については、私たちも交通基盤部と一緒に考えていきたいとは考えております。現在、5年という期間がございますので、その中でどういうふうにできていくのか、あるいはそれを今後どうしていくのかというのは、また交通基盤部と協議しながら進めていきたいというふうに考えております。

○大石(哲)委員
ありがとうございました。これは総合計画であり基本構想ですので、余りそういう細かいことにこだわって私は申し上げるつもりはありませんが、たまたま統一地方選挙を来年に控えて、ここにいるメンバーの皆さんもそれぞれの地域の問題あるいは県と進めるプロジェクトあるいはこういった新構想が出てきたわけですので、そういったことについて地域住民といろんな話し合いをし、あるいはこうだ、こうだという機会はたくさんあるわけですよね。だから、そういう中でこういうティーガーデンシティ構想を進めると同時に、やはり懸案であるそうした地域の環境整備というのはこの行間にあるんだよということを私どももしっかり言っていきたいなと。
また、タイムリミットからいくと、もう来年は大きな決断をしていただかないといけない時期になりますので、部長さんはそれをぜひ御念頭に置いていただきたい。私もこれは言わないと審議になりませんので言わせていただいて終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp