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委員会会議録

質問文書

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平成29年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:10/03/2017
会派名:自民改革会議


○多家委員
 一問一答方式です。
 委員会説明資料17ページ、東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けての取り組みについてです。
 9月議会で挙がった協議案件、議案の中で、私はこのページの4が一番衝撃的な話だったと思います。こんな衝撃的な話はないわけで、知事も驚天動地だったと思いますよ。
 読み上げますと、日本自転車競技連盟が2019年3月に伊豆ベロドロームで開催を決定した国際自転車競技連合UCI主催のトラック自転車競技選手権については、9月19日のUCI理事会においてポーランドのプルシュクフで開催されることに変更したと読むのが普通だと思います。
 少なくとも昨年、日本自転車競技連盟の橋本聖子会長、同じく大池事務局長、鈴木理事がリオデジャネイロに行って、現地で何と言われたかといったら、伊豆ベロドロームでオリンピックを開いてくれるなら座席数の5,000はちょっと考えましょう、3,600にしましょう、しかし世界選手権をかわりに開いてくださいと。そうしましょうということで世界選手権が開かれるはずだったわけです。オリンピックはベロドロームでやって200人、世界選手権だったら300人、サッカーワールドカップはオリンピックのサッカーより全然でかいわけですから、当然この自転車競技の世界選手権もでかいわけです。
 したがって、そのときに約束したのが、UCIは世界選手権をやるんならば保証金として1億円、運営費として7億円を日本側で用意してくださいと。はいわかりました、用意しますということで決まったわけですね。決まったと報道もされた。9月20日までは当然2020年のオリンピックの前にプレ五輪を世界選手権でやれると。したがってベロドロームもそれなりの改修をして変圧器、変電器、スクリーンも入れる、空調も整えるというふうに全部やってきて、ある日突然、開催地がポーランドへ行っちゃったという。
 これは誰の責任で、どうしてなかったかは誰もわからない。お金の用意を誰がするかも決めなかった。誰が見せ金をするかも決めなかった。いつそのことを決めてきたかもわからない。ただ言われたことをそのままうのみにしてきて、突然言われたことに対して知事は記者会見でしっかりとした裏づけをとってみせると言ったわけですが、どんな裏づけだったのか聞かせてください。

○鈴木文化・観光部理事(スポーツ担当)
 まず、これまでの経緯について若干補足させていただきたいと思います。
 リオデジャネイロオリンピックのときに、東京2020オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会のスポーツ局長、メンバーが自転車競技についてベロドロームの観客席を大規模改修して非常に多額の改修費がかかることをする必要はないだろうと。そのかわり2019年に世界選手権を開催すると。これはオリンピック組織委員会に対してUCI会長がおっしゃったと私どもは聞いております。
 そういう中で、これまで静岡県においても世界選手権は当然静岡県で開催することが我々の使命だろうと認識しておりまして、開催主体である日本自転車競技連盟と調整を図りながら、オリンピックの2年前に行われる大会でございますので、オリンピックの準備の中で、例えば照明、音響を改修して世界選手権を行うなど、日本自転車競技連盟は非常に脆弱な団体ですので、これまで費用負担が少ないように働きかけてきたところでございます。
 2番委員がおっしゃったように、我々はそれが使命だと感じておりましたので、応援部隊として県内の官民のいろいろな組織を集めた準備委員会をことし1月31日に組織したところでございます。
 我々は、2019年の世界選手権に対して日本以外の他地域が立候補している情報を9月20日まで承知しておりませんでした。これは日本自転車競技連盟に伺っても競技連盟自体も承知していなかったということでございます。
 ですから、記者会見のときに知事が申し上げたように日本自転車競技連盟の林副会長が理事会で決まった当時、同じノルウェーの地にいたということでございますので、私は10月13日に副会長のところに伺って状況について改めて事情聴取してくることにしております。

○多家委員
 別に責めているわけではありません。今、国際的なオリンピックは興行ですよ。自転車も何もかもね。興行主がやることですから、一番売りいいやつ、買いいいやつがくれば売っちまうなんて当たり前の話だけど、日本の静岡県ですから人もいいし、口で約束したことは守られるだろうと信じるのは当たり前でね。ところが1億円と7億円の金を見せないから持ってこねえや、こっちは持ってきたからやっちまえという話だろうと私は思うんですね。
 これを質問する前に、大池事務局長それから橋本聖子さん、菊池豊伊豆市長にも電話しました。多家さん、全くそのとおりだと。俺も信じたけれども、まさかこうも簡単に行っちまうもんだとは思わなかったと。
 しかし、これが日本の常識と世界の興行の常識との差ですから、二度とこんなことはないと思いますけれども、これをしっかりといい参考にしないと。笑い話で済む話でなくて、知事のドリームズ カム トゥルー イン ジャパンの中にこれも入っていると思うんですね。
 そういう話はどうにもなりませんけれども、静岡県にとっては世界選手権ができなくなったことはやっぱり大変大きな損失であると思うんです。しかしそれは皆さんのせいではないということはよく理解しながら、やっぱり一番大きな出来事であったと私自身は考えます。

 では、次にラグビーワールドカップ2019に向けた機運醸成の取り組みについてです。
 先ほど、9番委員からいろいろ質問がありました。その中で外国人来訪者の動線をどうするか、また交通輸送管理計画の策定状況、輸送体制の円滑化に向けた取り組み、またにぎわいづくりについて市街地で大型スクリーンによる試合放映と飲食提供を楽しむファンゾーンをどこにどのように設置するかが大きな課題であると前から言われているんですが、大会期間中に国内外から多くのラグビーファンが集う場所であり、地域のにぎわいをつくる機会としても県内市町や観光商工団体などの関心も高い。
 ついては、ファンゾーンについてどんな考えかお尋ねします。

○望月スポーツ局長
 ラグビーワールドカップの準備状況についてお答えいたします。
 まず、外国人来訪者に対する検証結果の1つの指摘として、どこへ行ったらいいかという外国人へのサイン不足を言われまして、私どもとしましてはさらに的確に把握するために10月14日にエコパで開催されますトップリーグの際に、国際交流協会にお願いして外国人にモニターになっていただき、具体的にどこがサイン不足なのか、どうしたらいいのかを調査し、調査結果も含めて交通輸送、スタジアム案内についての計画に具体的に反映させてまいります。
 次に、交通輸送計画についてでございます。大会組織委員会から10月に提示予定のガイドラインに基づき、警察、JR、バス事業者、それから先ほど答弁いたしました交通基盤部等々の関係者との専門委員会を立ち上げて検討していきます。6月のテストマッチの検証結果として挙がった、掛川駅とかパークアンドバスライドとかいろんな課題があるものですから、その中で詰めた上で今年度には基本計画、来年度には実施計画を策定していきたいと思います。
 最後に、ファンゾーンにつきましては、既に大会組織委員会からガイドラインが提示されております。ガイドラインによりますと立地場所、広さの条件がございまして、日常的に人通りが多く、訪日外国人など誰もがアクセスしやすい場所であること、パブリックビューイング、催事、飲食、物販スペースを確保しながら5,000人以上を収容可能な場所であることでございます。
 県では、この条件に合致する適当な場所を現在調査しているところでございます。調査結果に基づきまして、今後、市町と十分な調整を行った上で県議会の皆様にも状況を報告しながら、平成30年1月31日を締め切りとします運営計画書の大会組織委員会への提出に向けて作業を進めてまいります。
 いずれにしましても、先ほどの御指摘もありましたが、検証結果によるさまざまな課題の解決も含めまして、私どもとしましては大会の成功に向けて万全の準備を進めてまいりたいと考えております。

○多家委員
 組織委員会がどこをどう指名するかわかりませんけれども、5,000人余りが集まって、そこで物販をしたり、パブリックビューイングなど大きな催事をするわけですから、中部に1カ所、西部に1カ所、東部に1カ所になればいいなと期待しているところです。これから選定されるわけですが、しっかりとお考えいただきたいと思います。
 それから、平成26年3月1日に森喜朗ラグビーフットボール協会会長が私と一緒にエコパスタジアムに出かけました。掛川、磐田、袋井の市長、それから商工関係者、体育関係者、さまざまな団体のおよそ300人か400人が待っていてくれまして、ぜひここでやられてくれという非常に熱い願いがありました。それを見せていただいて、帰るときに車の中で森会長がたった一言「ここで決まりだ」と言ったんですね。ここで決まりはなぜかと言うと、日本の13会場を選定する中で、いわゆるイベント会場を持っているのはここしかないと。海外の国際的な会場はイベント会場が全てあるけれども、日本は残念ながらイベント会場ないと。しかしエコパにはそれなりの広さと空間、それからさまざまなアクセス方法があって、ここでシシカバブーを焼こうが豚肉を焼こうがラーメンつくろうが全部できると。煙だらけになってもいいと。それがいわゆるイギリス、ニュージーランド、オーストラリアでやるように何万人を集めて、試合が始まる前まで全部外にいて、試合が始まる10分か15分前に一斉に会場の中に入ってラグビーを楽しんで、また外へ出て飲み食いするという意味では、エコパが一番いいんだと。このもらった資料には全部の会場が入っているんですが、そういうスタイルができているところはエコパだけなんですね。
 だから、選ばれてよかったなと思いますし、世界の方々をおもてなしするにも、十分できる会場だと思います。前回6月17日にはどこのイベント屋に頼んだのか、富士宮焼きそばが若干にせものだったんです。いろんな話があるだろうけれども、イベント屋がちゃんとすれば世界に通用するイベント会場ができると思いますので、恐らくラグビーボードの皆さんが見に来たときに、静岡県だけは花丸をもらったと思いますよ。それはそれとして頑張ってもらうと。
 もう1つ、日本代表の国際試合で熊本ではルーマニアとやったんですかね。あのときが1万8585人、エコパでやったら2万7300人、味の素スタジアムでやったら2万9384人。この3つですが東京は4万9970人が入る。熊本は3万2000人、エコパが5万800人。会場の比率からいうと、エコパが一番入ったんですね。その前に豊田スタジアムでやったときも2万4000人しか入らない。静岡県はそれなりに努力して、それなりに集める力を持っていて、新聞紙面でたたかれたかどうか知りませんけれども一番お客さんが入ったと組織委員会は理解していると思いますよ。
 決勝戦は横浜国際試合競技場、キックオフは味の素スタジアムでやるのはもう決まっているわけです。予選リーグは与えられた会場が全て当たりますから、そこで1カ月ぐらいずつする。決勝トーナメントになると、入れ物で言えば2番目に大きい入れ物でイベント会場も持っているとなるとエコパはある。なおかつファンがコアじゃなくても、東京に遜色ないファンが集まっていることを組織委員会にアピールした。僕は決勝トーナメントの会場に必ずやエコパが選ばれると思うんですが、それも機運醸成です。静岡県がそれだけ頑張れば、今の段階でもし予選があるとするならば、完全に予選はクリアしていると思います。
 だから、最後まで諦めないで決勝トーナメントに残るように努力してほしいと申し上げて質問を終了します。

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