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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:09/30/2009
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 それでは、先ほど2番委員、3番委員から御質問ありましたこの部の改編について、直接はここの所管ではないですが、空港部が次期の議会以降あるか、この委員会そのものがあるかどうかということなので、ここはやはり触れていかなければいけないというふうに思います。
 まず1点目は、空港部としての危機管理意識というのがあったのかということを確認をしておきたいと思います。それは先ほども質問がございましたが、8月27日に完全開港できないかもしれないと、この認識があったのかどうか。それはいつの時点で認識をされて、もしあったとしたらいつの時点でこの危機意識があったのか、それをお知らせいただきたいと思います。

 それからこの静岡空港については、本年3月に2,500メートルで開港するとしていた。しかしこれが2,200メートルで暫定運用をされスタートしたわけでありますけれども、ここに約1億円以上の税金を投入をしたわけですね。ここは非常に議会の中でも議論をいたしました。ここでも知事の説明責任、こういったことも私も議会で発言をさせていただきました。
 今回のこのササの問題については、もしこの問題が解決されなくて8月に完全運用ができないとしたら、だれがどういう責任をとるのか。これについてはどういう認識でしょうか。
 2,500メートルから2,200メートルの暫定運用、これについては結果として石川知事が自分の職を辞して責任をとったという形になりました。しかし今回のこの問題について、もし完全運用できていなかったら就任間もない新知事が責任をとるのか。もしくはだれがどのような形で責任をとるのか。いつもこの責任の所在というのがあいまいで、うやむやにされてしまうわけでありますけれども、この責任の所在についてはどう考えていらっしゃるのかお聞かせをいただきたいと思います。

 それから地権者との交渉についてなんですけれども、新聞報道によりますとルールづくりが先だと、こういうふうに地権者はお話をされておりますが、今後当然また同じ問題が出てくるわけですね。ササが伸びてくると。そうすると今後はこの除去について、現時点で既に合意されているのかどうか。例えば文書で取り交わしをされているのか、まだそれができていないのか。この協議の内容というのがちょっといま一つ私どもにはわからないんですが、何を地権者は求められているのか。これは県はどういうふうに認識をされているんでしょうか。

 それから先ほどの説明の中で、5月18日に雑草それから木を全部除去したと。しかし3カ月でこのササは2メートルも伸びたそうですね。そうすると、もう1カ月もしないうちに支障物件が生えるということですよね。今後これに対してどういうふうにされるんでしょうかね。
 ここが協議中なのかどうかわかりませんが、それについて御説明をお願いしたいと思います。

 それからこの空港部が改編をされる、廃止になる。要はこの廃止になることが県民にとってプラスなのかマイナスなのかということが1点。
 それから空港部が担ってきた仕事、もちろん建設もあります、しかし利活用という部分もありますのでこれがやりやすくなるのかどうか。
 廃止になることによって仕事がやりやすくなるんだと、また目標が大きく達成できるんだと。また知事からも、県の職員の意識という意味ではやる気に満ちているのかと、こういう発言がありましたので、空港部がなくなってよし新しいところで思い切りやろうと、こういう意識になられているのかどうか。その点を確認をしたいというふうに思っています。その点だけまず質問しておきたいと思います。
 そのほか空港部に対して利活用でちょっとまたこれが終わったら質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○伊藤委員長
 ここで一たん休憩に入ります。
 再開は1時15分でよろしいですか。1時15分に再開いたします。
( 休 憩 )
 午前中に引き続きまして委員会を継続します。
 では、御答弁のほうから御発言願います。

○岩ア空港部長
 まず1点目の空港部としての危機管理意識があったのかというお尋ねでございます。
 先ほど石田理事のほうから御説明申し上げましたように、空港部長としてこの事案を承知したのは8月5日でございます。ただ主として交渉に当たる事務所としては、それ以前に一応事実としては確認しておったという事実もありますので、いわゆる出先、本庁という関係なく空港部という全体の中でいえば、そういった意味での危機管理意識は、やはり事案に対する対応のおくれというので否めない点があったということで、そういう意味からいえば危機管理意識が十全ではなかったと言わざるを得ないと思います。
 それから、8月27日の完全開港はできないかもしれないという認識があったのかというお尋ねでございます。
 先ほど申しましたように、8月10日に副知事以下の四役会議で私どもは方針伺いをいたしました。そのときに8月17日の交渉については御報告申し上げ、これにまず全力で交渉に当たることは申し上げました。ただ交渉事でございますので、もし成就しなかった場合という形での代替案の話は申し上げました。
 それは1つには航空法の49条適用の可能性について、代替案の1つとして御説明申し上げました。航空法の第49条の場合には除去請求権というものはありますけれども、これにつきましてはいわゆる代執行権を許さないために、いわゆる民事裁判で争いになるため長時間の時間を要するということを申し上げました。それ以外の方法としましては、あとは2,200メートルでILS供用というのが2番目にございます。もう1つの案としましては、2,500メートルでILSなしという形の代替案を御説明申し上げました。
 そういうことから言いまして、代替案を御説明した段階で、完全開港ができないかもしれないという認識があったかなかったかということでありますと、私どもはその当時四役に御説明したときは、全くできないいわゆる用地交渉で解決できないとは思っていませんでしたけれども、ただその段階で認識があったかないかといえば、四役会議でお諮りして方向性を確認した段階ではあったと言わざるを得ないと思います。

 それから完全開港できなかった場合、だれがどのように責任をとるのかというお尋ねでございます。
 これにつきましては現地の用地交渉につきましての最高責任者は所長でございます。その所長を統括する担当部長は私でございます。そういう意味から言えば、当然のことながら完全開港が課せられた職責でありますので、この両者については職責から見て当然しかるべき責任があると言わざるを得ないと思います。
 ただ量刑そのものにつきましては、これは処分権を有するところがまた別にございますので、それはいわゆる調査関係をきちっとした上で、またしかるべき判断を下すセクションが別にございますのでその量刑の中身については、私どもは解釈すべき立場にはございませんけれど、私自身の考え方とすれば、職責としてあってその職責が全うできないということでありますので、それについては相応の責任がやっぱりあると言わざるを得ないのではないかというふうに考えています。

 それから、最後にいただきました空港部廃止は県民にとってプラスなのかどうかという点でございます。仕事がやりやすくなるのか、職員の意識はどうなのかというお尋ねでございます。
 今回の空港部廃止はあくまでも静岡県政の発展、いわゆる社会資本としての空港を活用しての県政の発展、端的にいえば税収の増を図ったというのが今回の一番のねらいでございますので、これをそのままいえばまさしく県民にとっての公共の福祉の享受になると私自身は考えております。
 仕事はやりやすくなるのかというお話でございますけれど、これにつきましてもいわゆる地元との関係につきましては地域連携室という形で、あと工事につきましては整備室という形で、それぞれ所管部は建設部に入りますけれども、1つの組織体として、まとまりとしましての組織改正でありますので、この点については特段の仕事のやりにくさというものは私自身はないものというふうに考えております。
 企画部へ行く就航促進室と利用推進室の関係がちょっと漏れましたけれども、これにつきましても今全庁の利活用の協議会の事務局を企画部で所管していますので、そういう意味からいえば距離的にも近くなるし、その中で企画部と一体となってやれるという形があれば、全庁的な促進策というのはもう少しやりやすくなるんじゃないかなという予測は持っております。
 それから職員の意識でございますけれど、これにつきましてはそれぞれ今課題は持っておりますけれども、これはまだ人事の関係を伺っていませんので何とも申し上げられませんけれども、このままの体制で、もっと端的に言いますとこのままのスタッフでことしの下期を乗り切るというお話であれば、現行の業務に精通した職員が任に当たることになりますので、その点については特段の支障はないと。
 あとそれに携わる私どもの配下職員としての意識としましては、今回の組織改正がマイナスに働くということは私自身職員との対話の中でも特段感じておりませんので、それは例えば就労意識が低下するとか、やる気をなくすとか、そういうことは全くないというふうに私自身は確信しております。

○石田空港部理事兼空港管理室長
 地権者との交渉について、まずルールづくりを先としているということですが、今後の除去について現時点でどうされているのか、あるいは文書が交わされているかについてです。
 現時点におきましては直近、例えば10月時点でササ竹等がまた制限表面を超えるようなことがあれば、これは切らせていただくという同意はいただいておりますが、今後伸びたものについてどのように除去するかというようなルールづくり、文書というものはまだ今のところ交わしてはおりません。
 それから協議の内容がわからないということですが、これは8月17日以降、部長それから空港建設事務所長が地権者と話し合いをした際に具体的に確認して、1つは航空法の補償の協議をまずさらに具体的にしていくということ、それからもう1つは制限表面を下回る土地の返還について協議をするという、この2点になっておりまして、これについては今9月も接触しております。今後も接触し、協議を続けていくようになっております。

 それから5月に全部除去したのに、その後3カ月でササ竹が2メートルに伸びたということですが、今後どうするか。まさにそれは先ほど申し上げましたとおり、協議のルールを今後文書等で作成するように、地権者と接触をしているところでございます。以上です。

○蓮池委員
 部長のこの危機管理の認識として、8月5日に初めてこういう状況を認識されたと。
 それでは5月18日にすべての立木等を伐採をしたときの、空港部としての認識というのはどうだったんですかね。とりあえず木を切れば、もうそれ以降はそういう制限表面を超えるような支障物件がない、もうこれですべて解決をしたという認識だったのか。やはり木とか草が出てくるので、今後もそういう可能性というのは考えられたのか。
 つまり危機管理というのは基本的に最悪の最悪を想定できるかどうかということなんです。万が一これがだめだった場合にどういう結果が出るかということを想定できることが私は危機管理だというふうに思っているんですが。

 そうすると2点目は、8月10日の四役会議で完全運用できないかもしれないという認識、これがあったということでよろしいですね。
 つまりもうあと17日後、完全開港ができないかもしれない、完全運用ができないかもしれないと。つまり代替案の3つを出したときに、これはもう切ってもらえないかもしれないという認識が当然あって、そして8月12日には知事に説明をしたんですが、そのときに知事からはどういう指示があったんですか。この代替案も含めて説明をされて、知事からはどういう指示があったんでしょうか。

 それから、これ報道だけでしかわかりませんが、この地権者とのやりとりを見ていると、雑草やササが伸びていることに6月下旬に気づいて、県が地権者に刈りましょうかと、伐採の承諾を得ようとした。
 これはまさしく立ち木の問題のときと全く一緒ですね、やり方がね。つまり立ち木があると、これはもしかしたら制限表面を超えるかもしれないと、支障物件になるかもしれないと。これは暗にそのことを言わずに、これを県で伐採しましょうかと。
 土地の崩落防止の工事に関連づけて、これを県側がやりましょうという、このやりとり見ていると前回の立ち木の問題、支障物件が出てきたときの反省が生かされていないような気がするんですがね。もちろんいろんな訴訟の問題を抱えていたりすることで大変厳しいいろんなことがあるかと思いますけれども、同じことを繰り返しているんじゃないかというような気がするんですが、その点についての立木の問題を経た上で、今回の問題にどう対応しようとしたのか。きちっとその反省が生かされているのかどうか。その点はどうだったでしょうか。

 それから、この部の廃止については県政の発展ということを言われましたが、部長としては空港部を廃止したほうがいいというふうに思っているんでしょうか。それをちょっと確認をしておきたいと思います。以上です。

○岩ア空港部長
 5月のときに除去が完了した段階で、そのときの認識はどうだったのかということでございます。
 これにつきましては、植物ですので伸びるということは当然考えられますので、5月の除去が終わった段階で事案がすべて完了したという認識は少なくとも私ども空港部、出先を通じまして思っておりませんでした。
 ただ今回の事案の対応につきましては、いわゆる事実確認からその対応までがおくれたという点は否めないと思いますので、この点についてはまことに申しわけなかったと思いますけれども、現在もまさしくその伸びたものに対してどういうルールで除去していくのかというのを今テーブルについて協議している最中でございますので、それは地権者のほうもそういう認識をお持ちであったというふうに私自身も聞いております。

 完全開港できないという認識があったのかということですけれども、私どもが8月12日に知事に申し上げたときは、8月17日に用地交渉をするという前提で申し上げていましたので、用地交渉としましては当然それを成就するというつもりで申し上げていました。ただいかに意思決意をしても結果としてできない場合がありますので、その場合についての代替案としてはやはり航空法の第49条の除去請求権、もしくは供用開始の場合の制限つきの2,200メートルのILS使用もしくは2,500メートルのILSなしという代替案を申し上げました。
 ですからその代替案を申し上げた段階で完全開港できないという認識があったのかと言われれば、私どもとすれば17日の用地交渉を待って最終判断するつもりでおりましたので、そういう意味から言えば代替案を持っているから認識があったといえばそれは甘受せざるを得ませんし、私どもは交渉としましては17日の交渉にその時点ではかけておったということは間違いない決意でありました。

 それから、知事の8月12日の指示でございますけれども、知事は先ほど申しましたように代替案を含めて御説明申し上げたときに、知事がおっしゃられたのはちょっと正確ではないかもしれませんけれど、私自身が記憶している範囲で申し上げますと、用地交渉には全力を尽くせという御指示があったというふうに私自身は受けとめております。

 今回の組織改正につきましては、いわゆる部設置条例を上程している知事の御判断で組織改正をやられるという、これは知事の御決断であります。
 それにつきましては補助吏員である私ども職員としましては、知事を支えていくというのが私どもの基本的考え方でございます。

○蓮池委員
 そうすると8月12日に知事からは、17日の交渉頑張れという指示だけだったんでしょうか。それであれば、この知事が出ていくという判断をどこでしたですかね。
 17日の交渉を頑張れと言っていて、16日に知事が出ていくという判断がちょっと今の説明だとね。12日に知事に説明した段階で、知事がやはりこれじゃまずいぞという判断をしたがゆえに、16日に地権者のところに行ったんではないんでしょうか。12日に知事に説明したわけですよね。だからその段階で、部長、その交渉をとにかく全面的に頑張れというふうに指示が出ていたんでれば、その後何でその前日の16日に知事が出ていったのかちょっとこれは理解できません。ここら辺での知事とのやりとりというのはどういうやりとりだったんでしょうかね。

 それで、現時点で今後まだまだ空港を運用していく上での課題というのはたくさんあると思いますね。この制限表面のササの問題もそうですけど、現時点での空港部としての危機管理、課題、懸念事項。これはどういうふうに認識をされておりますか。お願いします。

○岩ア空港部長
 8月12日に知事に復命した後の指示につきましては、直接は8月16日のたしか20時ちょっと過ぎだと思うんですけれども、知事から電話で8月17日の交渉について指示を受けました。
 ですから私自身としましては、復命した8月12日から16日の20時ちょっと過ぎの電話の間にどのような知事の御判断があったのか。私自身としましてはその辺はつまびらかに承知しておりません。私自身は知事の16日20時過ぎの指示によって、8月17日の交渉に臨んだ次第でございます。

 それから課題でございますけれども、やはり今一番私どもが考えていかなければならないというのは、いわゆる空港の周囲部の開発をどうしていくのかと。
 もちろんまず本体部をきちっと管理していくということはこれは当然のことでございますけれども、やはり周囲部について空港部としてどのような課題が考えられるかというのと、もう1つは現時点で今課題として考えていますのが、今調査をしておりますけれど、騒音とか電波障害。これいろんな形でいただいておりますし、この前知事が現地にお入りになったときにも出されましたのが、当初設計段階で想定しておりました吉田側からの進入路が88回で、金谷側への離陸が12回という形で御説明していたものがどうも実態と違うという形で、むしろ騒音の影響がその当時の説明と違うんじゃないかという声を大分いただいておりますので、まず1つにやはり騒音対策が課題になると。
 もう1つは、進入経路がそういうことで変わったことも要因の1つだと思いますけれど、やはり鉄塔と受信のアンテナの間を飛行機が遮ることによって電波障害が発生しておりますので、この電波障害というのはやはりこれからの私どもの大きな仕事の1つになっていくんじゃないかというふうに、今考えております。
 今私が部員にも指示しているのは、その点が課題だというふうに、私自身は認識しております。

○蓮池委員
 今このJALの搭乗率保証の問題、それから撤退の問題それから今出ました空港を取り巻くいろんな課題があって、個人的には今こそ空港部が本当に力を合わせてこの県政発展のために空港部として一生懸命力を尽くす。もし人員等が少なければ、そこに要員をどんどん入れていくという方向で進むべきだというふうに個人的には考えておりますが、しかしながら立ち木の問題にしても、今回のこのササの問題にしても余りに突然に議会に説明がされる。これでは我々も県民に対して説明が本当にできないですよね。
 そういう意味では大いに反省をしていただきたいというふうに申し上げておきたいというふうに思っております。その点だけは答弁は結構です。

 あと3問だけちょっと別角度からお話をさせていただきます。
 まず、今回の完全運用にかかる工事費ですが、新聞の報道だと切りかえの一連の工事が6000万円から8000万円かかると、こういう報道がされていますが、6月の私の質問には3000万円弱で切りかえができると、こういうふうに答弁がありました。
 具体的にどのぐらいの費用がかかったんでしょうか。もしまだ終わってなければトータルでどのぐらいかかるのか、その点をお知らせいただきたいと思います。

 それから空港の利活用についてですが、今後これは全庁的に取り組んでいかなければいけないと思いますが、今いろんな角度から検討されている中で、例えば鹿児島空港では旅行業の免許を取得して、そして空港として独自のツアーをつくったりそれから観光客の誘致に取り組んでいると。
 こういう取り組みが既に行われているわけですが、県としてこの空港の利活用についてどんなことが今検討されて、またやられようとしているのか、その点について。

 またこの空港のターミナルも含めて、空港利用者以外――飛行機を乗りおりする皆さんのため以外の利用はないのか。例えば能登空港はあそこにたしか県の公的施設が入っていますよね。そういった使い方だとか、民間の皆さんの意見の中では、例えば24時間運営できるショッピングセンターだとか。つまり空港だけに使わないで、ほかの使用目的も含めてもっと空港を利活用したらどうかと、こういう御意見もあるようですが、これの富士山静岡空港の利活用についての検討内容、現時点での内容についてお知らせいただきたいと思います。以上です。

○勝山空港部理事兼整備室長
 完全運用に向けての切りかえの工事費のお尋ねでございますが、既に航空灯火の切りかえ、それから滑走路標識等の書きかえの工事の精算額はついておりまして、合わせて約3000万円という状況になっております。以上です。

○白井空港部理事(空港運営・就航担当)
 利活用につきましてお答えをいたします。
 静岡空港につきましては、富士山静岡空港利用促進協議会で民間の団体と県と一緒になりまして利活用策に取り組んでおります。産業交流でありますとかさまざまな面で就航先との交流をふやそうということで今現在取り組んでおりますし、それから促進協議会の中には旅行会社が入っておりますので、静岡空港からの旅行商品で魅力的なものを開発をしていただいて、お客様に提供していただくというような取り組みを主にやっております。
 御紹介のありました鹿児島空港での、例えば旅行業の免許を取ってというのは、恐らく空港会社というのでしょうか、空港ビル会社がそのようなことをやられているのではないかというふうには思いますけれども、そのような利用拡大策というのも効果的だろうとは思いますので、今後とも県も促進協議会といろいろ知恵を出し合いながら利用拡大に励んでまいりたいと思っております。

 それから、ターミナルビルを含めて空港利用者以外の利用はないのかということで、現在飛行機に乗られる方以外にも平日でも3,000人ぐらい、休日ですと1万人ぐらいの見学者の方が大勢訪れております。
 残念ながらターミナルビルは非常にコンパクトにできております。そういう面ではなかなか見学者の方に御満足いただけるような施設もありませんけれども、ただあれだけの見学者の方が大勢来ていただけるということは、開港時等は非常にお土産物屋さんなんかももうかったというような経済効果もあるというふうに考えておりますので、空港のターミナル地域は非常に敷地が狭い中ではございますけれども、若干まだ西側のほうに用地を広げる余裕もあります。空港のみならず空港の周囲部のグランドデザイン、そのようなものを考える中で、やはり空港のみならず御指摘のありましたようなショッピングセンターというのでしょうか、何か空港にも来てさらにもう1つ立ち寄っていけるようなにぎわいのような施設、そういうふうなものというのは空港周辺の地域振興を考える上で当然検討していかなければならない課題だというふうに考えております。

○蓮池委員
 これだけいろいろな紆余曲折があって空港が開港いたしました。ぜひ県民が本当に富士山静岡空港が開港してよかったというふうに言われるように、我々も努力しますけれども、皆さんにもさらなる努力をお願いしたいというふうに思っておりますし、先ほど申し上げましたように、さまざまな課題がありますが、ぜひ議会にも事前にきちっと説明しながら、本当に力を合わせて課題解決に向かっていく姿勢を求めて質問としたいと思います。以上です。

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