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委員会会議録

質問文書

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平成23年6月定例会くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:07/06/2011
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 1点だけ、23ページ交通事故の発生状況について質問させていただきます。
 昨年、平成22年の死者数が14名減、一方で発生件数が増加、負傷者数も増加ということで書かれているんですけども、やはり大きな課題としてここしばらく続いているのは、高齢者の交通事故だと私は思っております。そんな中で、ここには高齢者事故という形では書いてあるんですが、最近マスコミ等で例えばコンビニの駐車場でアクセルとブレーキを間違えて踏んで突っ込んじゃったとかって、そういう事故が発生しておりますけれども、高齢者が被害者ではなくて加害者となるような、そういうデータの取り方をされているのかどうか、ちょっとその辺だけ教えていただきたいと思います。

○片桐くらし交通安全課長
 委員御指摘のとおり、高齢者事故は確かにふえていて、実は去年あたりから死者数に占める割合が50%を超えてしまいました。統計の取り方としては、警察庁が決めた統計の取り方がございまして、高齢者事故それから高齢ドライバー事故というふうに2つの分け方があります。高齢ドライバー事故というのは、高齢者が第一当事者、つまり加害者となる事故を高齢ドライバー事故としてとっております。高齢者事故って何かと言うと、高齢者が第一当から第三当、第四当ってあるんですけれども、高齢者が関係する事故、これを高齢者事故というふうに言っております。高齢者が被害者となる部分、これについては、高齢者事故という部分を見るとそれがわかるのかなと。逆に高齢者が加害者となる部分については、高齢ドライバー事故という統計を見ると、事故の状況が見えてくるのかなという感じがしております。
 まず事故統計で、高齢者事故でございますけれども、5月末現在、件数が155件プラス、負傷者がプラス141件、死者についてはマイナス3人ということで、一般の事故と同様に死者数は減少していても件数と負傷者については増加しているというのが、高齢者事故も同じような状況が出ております。
 この中で、何が多いだろうということになりますと、実は出会い頭の事故、これが一般の人たちの事故に比べて非常に多くなっている。一般の人は大体11%ぐらいが出会い頭事故なんですけれども、高齢者については26%ぐらいが出会い頭事故になっております。そのくらいで高齢者事故がふえているということで、統計としては委員御指摘のとおりの統計を一応とっておりますので、高齢者事故と高齢ドライバー事故、今の定義の中で統計を見ていただけると非常にわかりやすいのかなというふうに思います。以上です。

○前林委員
 高齢者が被害者、加害者になるっていう部分は、やはりこの超高齢社会の中でやむを得ない部分は当然あるわけですけれども、年をとってから事故でけがをされる、亡くなるというのは非常に残念なことでありまして、そういう意味では、県としても県警としても、ずっとこの高齢者事故の防止に取り組んできているんですけども、これが減らない、むしろふえていくという状況について、そういう意味ではどう認識されているのか、これはどう取り組んでいけばいいのかということも私はあると思います。
 今、加害者という話もあった。先日、5月の終わりに、私が島田のほうに行きましたら、バイパスに入る一方通行のところを、高齢者の車がバックしてくるんですね。間違って入っていったんでしょうけども、非常に怖い。そういうことが起こり得るということを考えますと、これから超高齢社会の中でもって高齢者を事故から守るための取り組みってかなり大きな、大事な仕事だと思うんですけども、そういう意味で今後どういう形で取り組んでいくのかというのは、松井局長、しゃべれますか。

○松井県民生活局長
 御指名ですので答弁させていただきます。
 高齢者の事故の実態については、今課長のほうから回答させていただいたんですが、これを踏まえてどんな取り組みをしていくかという中で、今年度、新規事業としてコンピューターグラフィックス等を使っていろんな疑似体験をできる交通安全教室を2種類実施する予定でおります。1つは、コンピューターグラフィックス上で横断歩道を渡る疑似体験をしていただいて、そのときにお年寄りはどうしても視野が狭くなるとか、あるいは判断がちょっとおくれるとかっていう、お年をとってからの特性みたいなのを体験していただいて、注意していくという取り組みをしております。
 それからもう1つは、これも高齢者を対象にして安全教室を開催しますが、今度は運転する立場で、コンピューターグラフィックス上でいろんな場面が出てきて、危ないなと思ったときにボタンを押してもらうような安全教室なんですが、そうした中で、また同様にお年寄りとして判断が少しおくれてしまうとか、そうしたものを実際にシミュレーションして体験していただくと。そういった安全教室を実施していきたいと思っております。
 それから、継続的な事業といたしましては、県内の小学3年生の方が、3万5000人ほどいらっしゃるということなんですが、おじいちゃん、おばあちゃんへ交通安全に気をつけてくださいねという手紙を出していただく、そんな取り組みをしております。そのことによって、子供さん方も交通事故に気をつけようというような意識を醸成できるかと考えております。
 それから、この11日から20日まで、夏の交通安全県民運動を実施いたします。この期間に合わせまして、高齢者を交通事故から守ろうということをテーマにいたしましたテレビCM、それからラジオCMを放送する予定でございます。こうした事業の取り組みに当たりましては、警察とか関係団体と連携をとりまして、とにかくお年寄りを交通事故から守るという取り組みをしていきたいと、そんなふうに考えております。以上でございます。

○前林委員
 また、今後ともぜひ取り組みを進めていってほしいんですが、これはやっぱり、くらし環境部、警察だけの話ではなくて、かなりいろんな方面で高齢者を守るという取り組みが必要になると思っております。そういう意味では、縦割りではなくて、しっかり連携をとり合いながら、県を挙げてこの高齢者事故、あるいは高齢ドライバーの事故も含めて減っていくような取り組みをぜひお願いをいたしまして、質問を終わります。

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