委員会会議録

質問文書

平成20年12月定例会県民委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	奥之山　隆議員
	質疑・質問日：	12/15/2008
	会派名：	自由民主党県議団

○植松委員長
　休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
　質疑等を継続します。
　発言願います。

○奥之山委員
　５番委員がね、パスポートの交付のときに静岡空港のパンフレットも渡して、県民に空港の宣伝を頼んだらと言った。これはここだけではなくて、私もいつも言ってるんです、ほかの委員会でも。外国へ旅行に行く人、それから企業で出張なんかする人、そういう人たちが外国へ行ったときに、大きい物じゃなくてもいいので、静岡空港にぜひおいでください、静岡県においでくださいみたいな、そういう物を持ってみんなで行くと。
　私が思うのは、ここでいろんな行事を行政はやっているけども、県民をもっと巻き込んでいくと、県民を主人公にしていくと。ポートセールスを知事なんかもやっている。我々だってもちろん議員という立場で安間先生と台湾行ったり、あるいは三ッ谷先生とも中国行ったりして、いろいろしています。
　それはそれで必要なんですが、県民一人一人がポートセールスをやっとると、そういうふうにして県民を巻き込んでいくと、そういうことが私は必要だと思います。そういうことをほかの機会にも言っていますが、ちょうど５番委員も言われたもんですから、そういう形で県はもっと県民の力を借りると。
　そして外国の人は、静岡県の衆はすごいねと。80歳ぐらいのおじいちゃん、おばあちゃんまで、静岡空港頼みますと言ってたよと、あるいは修学旅行で外国へ子供が行ったら、子供が富士山静岡空港と言ったぞと、すごい県だねと。県民挙げてセールスやっているじゃないかと、そういう話題性が外国でも評判になるようにすると。
　またそういうのが反復してマスコミなんかが本県へ来て、静岡県の人はすごいな、県を挙げてＰＲをやっとるなということを取り上げると、また逆にそれを県民が伝え聞くと、県民自身が自信とか誇りみたいに思って、また頑張らなあかんなと、こういう相乗効果をあらわすと。
　そういう意味で県庁は県民をもっと県政に参画させていくと。県庁はそういう部分がうんと下手だと思います。ということで、そんなことをどう考えてるかということを、ちょっとお尋ねしたいと思います。

　それから、これもちょっとほかで言いましたが、国民文化祭が来年いよいよ始まる。
　第24回の中でスポーツ文化というのが出てくるのは、今回初めてなんです。たまたま私の地元がスポーツ文化というものを地域で割り当てた。どうやったですか、地元で手を挙げただか県でやったかよく知りませんが、私が地元の会合に出たらちょうどその話が出ました。私らは地元へ帰ると、市長が実行委員長だか何だかやって、私と岩瀬議員が来賓だか顧問だかって、格好だけ顧問だか何かにして適当なことをやってるわけです。まあ、それはいいですが。私もその会合で、スポーツ文化ということが24回目にして初めて言われていると発言した。
　ですから我々地元とすれば、この第24回国民文化祭から、日本のスポーツ文化とは何かというのが定義づけられ、そして新しくそういう時代が来たというようなことにするようなチャンスにしなきゃいけない。
　ただ国民文化祭の一覧表を見ると、何とかフェスティバル、何とかフェスティバルといっぱい書いてありますよね。ただお祭り騒ぎに終わるだけじゃなくて――もちろん国民文化祭というのですからお祭りっていうことですが――その中で歴史に残るような、そういうものを地元としてあるいは県としてもやるべきじゃないかなと、私はそういうふうに思っています。
　業界とか団体とか、労働組合もそうですし、いろんなものがございます。例えば、私は農家ですから農協青年部というのをやっていました。米価闘争とかいろいろありましたが、そういうのをずっと見てみますと農業なんかが行き詰まりそうなときに、全国の青年が夜を徹して語り合ったわけです。どうすりゃ日本の農業はうまくいくか。そうして、みんなで結論を出した。例えば、栃木県の鬼怒川で全国の農協青年部が集まって出した結論、これは今もって鬼怒川五原則っていうことになっとるです。
　そういうことからいきますと、業界団体でも労働組合でもそうですが、行き詰ったりしたときに、夜を徹して将来をみんなで語り合うと、そのときに、そういうものが大体生まれるわけです。
　そんなことからいくと、全国のスポーツを愛する人たちが夜を徹して、スポーツ文化って何だというようなことを徹底して話し合って、このときから日本のスポーツ文化が始まったというような大会に私はこれをすべきじゃないかと思ってるわけです。
　スポーツというのはいろいろあって、大地へ耳を添えて大地の鼓動を聞くこともスポーツだと言われているわけですから、スポーツの範囲というのは非常に広がっています。そういうことも含めて、私はそういうようなすばらしい大会にすべきだと、こう思っていますが、その辺をちょっとお尋ねしたいと思います。

　あとは、ちょっと請願のことで。
　これも毎年出ることで、私どもも子供の成長のことを含めて、いい教育を進めてもらいたいということはもう間違いのないことですが、やっぱりこれがすぐすべてが物になって実施できるということばっかりでもないなと、こう思うわけです。
　例えば請願で、この県民部に来るのは私学の関係ですが、全体としての趣旨がありますものですから伺うのですが、私がいつも思いますのは少人数学級がいいと言われている点です。それで、どの辺が一番子供たちに合った適正規模かと。そういうものが本当に基本的に議論されてきたかどうかということも含めてお尋ねしたいし、私も意見も述べたいなと思っているんです。
　これは、我々議会に与えられた課題ですもんですから、当局が必ずしも答弁しなきゃいけないってこともないんではないかなと思うんですが、少人数学級と30人以下学級というと、数字でいくと多分、31人ぐらいになるとクラスを２つにすると、こういうことだと思うんです。前林委員も学校の先生だったからよく知っとるとは思うんですが、僕らは余りわからんです。そして、もちろん全体の教員定数や総定数というのもあると思うんですが、そうすると、よしんば子供が31人になったら２つに分けると。そうすると、16人と15人ということだと思うんですよね、２つに分けると。かちっとそうはいかんと思いますが、理屈とするとそうなる。
　それで、16人学級、15人学級ができると、31人いると。そうすると、男の子８人、女の子８人とかという話になるわけですね、１クラス。男の子が８人とか、あるいは女の子が７人とか８人とかっていう、早く言えばままごとみたいなクラスですよね。そんな小さくしちゃうと、目は届くか知らんが、この21世紀をたくましく開拓していく、切磋琢磨して頑張っていくという、そういう子供というのが育たないのではないか。１学級をそんな小さくしたっていいだかどうだか、私はいつもそういうことをちょっと考えています。
　そんなことで、１学級の適正規模とはどのくらいかなと。あるいは、１学級の子供の数が少なければいいという議論をしているけど、どんどんいきゃ、限りなくマンツーマンに近くなる。これが本当にいいのかどうかってことも１つあるわけです。
　よしんば１学級を少人数で分けたとしても、担任がそれぞれ担当するわけですが、今学校の先生方が忙しいと、いろんな研修にも出かけると。そうすると、せっかく１学級を少人数に分けても、その担任の先生がよそに研修に行けば、その学級は担任がいなくなっちゃうと。こういうことですから、ある程度先生の人数をふやすということならば、私はそれぞれの学年ごとにフリーの先生があって、そして常日ごろはチームティーチングみたいにやるかもしれんし、またその先生が学校を離れてどっかへ研修行くときにはほかの先生が必ずいると。そういう形で、先生をふやすならフリーの先生をふやしたほうが、はるかに現場の学校運営が私はうまくいくんじゃないかなと、そういうことをいつも考えております。
　そんなことで言わんとすることは、必ずしもすべてだめとは言えませんが、私は必ずしも少人数学級が果たしていいのか、そういうことも感じています。意見があったら言っていただきたいと思います。終わり。

○稲津県民部長
　委員からの富士山静岡空港のポートセールスについてです。
　５番委員からもいただきましたように、ただ資料を配架するだけじゃなくて、もっときめ細かく、直接パスポート交付者に手渡すようにということ。さらに、今まで私ども、我々行政の人間がやるという点で取り組んできたところでございますけれども、今お話ございましたように、県民の皆さんがいろんな機会にいろいろな場所へ出かけたときに広報をしていただくと。これを具体的にどんな形でやっていくのかにつきましては、今後、検討していきたいと思います。
　例えばですけども、１つ例を挙げますと、私学の子供たちなんかも計画では来年中国へ出かけるというふうなお話いただいてまして、そういった団体として海外へ行ったときなんかも、できればパンフレットかなんかも持って、静岡県あるいは静岡空港、そういったもののＰＲもしていただくようなことで、具体策は今後検討していきたいと思います。

○阿井県民部理事（国民文化祭担当）
　奥之山委員の御質問でございますが、確かにスポーツを真正面から取り上げた国民文化祭での取り組みというのは、これが初めてであるというふうに私も思っております。
　実は2002年のＦＩＦＡのワールドカップがございましたけれど、まさにある方は文化の定義につきまして、指先から出たものはすべて文化だという表現を使っております。サッカーの場合については、確かにゴールキーパー以外は手を使ってはいけないということはございますけれども、基本的には３Ｂって言われるように、ボールコントロール、ブレイン――能力、それからボディバランスといったことで、サッカーそのものについてもすばらしいスポーツ文化だと思いますし、なおかつその前年では国民体育大会ということで開催をされております。
　ある意味では、袋井地域が本県のスポーツの施設では大きな位置を占める地域だというふうに私は思っております。そうした中で、ある意味スポーツ施設だけでなくて、今奥之山委員のお話にもございましたような形での議論、要するに新たなスポーツ文化を開拓するという意味からも、そういった議論をいただくと。「スポーツ文化フェスティバル in ＦＵＫＵＲＯＩ」というタイトルになっておりますけれども、そういった形で全面に出しての取り組みというのは、初めての試みゆえにそういったことを通じて地域が心豊かに、個性豊かに文化が根づくようにというふうに議論していただければ、よりよいスポーツ文化の地域になるんではないかなというふうに私は思います。
　とりわけ、先ほど私はサッカーの話をしましたけれども、柔道というのがまさにフランスを含めて海外でＪＵＤＯというふうになっております。柔道には道という言葉がついておりますけれども、いまやただ単に勝負に勝つという世界になってきてもおります。ある意味では、礼であるとか、それからしつけとか、そういった意味でのスポーツの持つ魅力、奥深さというものがありますので、私どもも袋井市と一緒になりまして、第24回国民文化祭を通じまして、スポーツ文化の発展に寄与できたらというふうに思って一生懸命やっております。よろしく御支援をお願いいたします。

○内山私学振興室長
　請願に関する案件で、少人数学級の件でございます。
　素人なもんですからよくわかりませんけども、今の学校設置基準の中では、一応40人学級を基本に考えております。委員御指摘のようにやはり適正な子供の数というのが要るんだろうと思います。それが30人がいいのか40人がいいのか、あるいは20人がいいのか、私はよくわかりませんけども、そういうことはあろうかと思います。ですけども、現状は40人学級が学校設置基準の中で決められていることだろうと思います。
　現在、私学では子供の数そのものが少ないもんですから、例えば、中学校に関しましては全24校ある中で、１学年15校、それから２学年９校、３学年15校が30人学級以下と、実績がそうなっているというのがあります。小学校に関しましては４校ありますけれども、そのうち３校がすべて30人学級以下ということになっております。
　請願の趣旨は、やはり子供の数が多いと行き届いた教育ができないということだろうと思うんですけれども、十分な教育的配慮ができますよう、また質の高い教育が実施されるよう、各校とも少人数教育に関する取り組みが積極的になされているんじゃないかというふうに思っています。教員につきましても同様に、学級担任としての正教諭の配置ですね、これも財政的な還付が許す限り、各学校等取り組んでいるんじゃないかと、そんなふうに思っております。以上です。

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