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委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年6月定例会文化観光委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 07/03/2018 会派名:


○渡邉文化・観光部長
 文化・観光部長、渡邉でございます。文化・観光部、今年度1年間このメンバーでお世話になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、文化・観光部関係で6月県議会定例会への提出議案及び所管事項につきまして私と林空港担当県理事、広岡スポーツ担当部長からお手元に配付いたしました文化観光委員会説明資料、文化・観光部概要、議案及び議案説明書により説明させていただきます。
 初めに、議案についてでありますが、今回提出しております文化・観光部関係の案件は議案3件、報告事項1件であります。
 説明資料の1ページをお開きください。
 第91号議案「平成30年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
 議案では4ページ、議案説明書では2ページになります。
 今回の補正予算は、当初予算後の事情変化により必要となった債務負担行為の追加2件であります。いずれもこの後御説明いたします別号議案と関連する事項であり、まず日本平山頂シンボル施設の管理運営に係る協定につきましては、指定管理者が期間中に安定的な管理運営ができますよう、2022年度にかけて債務負担行為を設定し、管理運営に係る協定を締結するものであります。
 また、富士山静岡空港特定運営事業等県一部負担更新投資費負担金につきましては、社会資本である空港の機能や安全性を維持するため、公共施設等運営権者が実施する滑走路等を除く空港基本施設等の更新投資に係る県の負担金につきまして、2038年度にかけて債務負担行為を設定するものであります。
 2ページをお開きください。
 第106号議案「公共施設等運営権の設定(静岡空港)」についてであります。
 議案では39ページ、議案説明書では17ページとなります。
 説明資料の1及び2(1)に記載のとおり、実施方針においてお示しした事業方式に基づきまして、優先交渉権者の構成員である三菱地所株式会社、東京急行電鉄株式会社が株式を取得して経営の主体となった富士山静岡空港株式会社に公共施設等運営権を設定するため、法令の規定により、議会の議決を求めるものであります。
 なお、運営権の設定内容等につきましては、2(2)に記載のとおりであります。
 3ページをごらんください。
 第108号議案「公の施設の指定管理者の指定について(日本平山頂シンボル施設)」についてであります。
 議案では43ページ、議案説明書では19ページとなります。
 日本平山頂シンボル施設につきまして、平成30年5月22日に実施した指定管理者選定委員会による審査結果を踏まえ、ASC日本平グループを指定管理者候補者と選定いたしましたので、同団体を指定管理者として指定することについてお諮りするものであります。
 2に記載のとおり、ASC日本平グループはアクティオ株式会社を代表団体とし、静岡ビル保善株式会社と特定非営利活動法人コンベンション静岡の共同運営となります。指定期間は、平成30年10月1日から平成35年3月31日までの4年6カ月間としております。またこの期間の指定管理料は2億2190万円であり、来年度以降の4年間に必要な1億9720万円につきましては、先ほど補正予算の項目において説明いたしましたとおり、債務負担行為の設定を今議会にお諮りしているところであります。
 4ページをお開きください。
 報告第12号「繰越明許費繰越計算書の報告について(平成29年度静岡県一般会計)」についてであります。
 議案では56ページから57ページにかけて、議案説明書では28ページから29ページにかけてとなります。
 2に記載のとおり、2月県議会定例会におきまして繰越明許費の議決をいただきました第5款文化・観光費の観光費等2事業4億3000万円につきまして、繰越額は3億8152万1000円となりましたので御報告するものであります。
 次に、別の冊子となりまして恐縮ですが、お手元の文化・観光部概要の4ページをお開きください。
 平成30年度文化・観光部組織再編の概要についてであります。
 東京2020オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ2019の開催に向けて組織体制の強化を図るとともに、文化力の拠点の推進を初めとする政策課題に迅速かつ的確に対応するため組織の見直しを行いました。
 1点目は、文化力の拠点推進関係についてであります。
 先行整備する施設の整備計画策定や拠点の価値を高める事業スキーム構築のための調査検討などの業務を行うため、管理局政策監に文化力の拠点推進室長を設置いたしました。
 2点目は、スポーツ局関係についてであります。
 東京オリンピック・パラリンピック自転車競技やラグビーワールドカップの開催に向け全庁を挙げて取り組むため、その司令塔として新たにスポーツ担当部長を設置いたしました。またオリンピック・パラリンピック推進課、ラグビーワールドカップ2019推進課ともに1班体制から2班体制とし、職員数も大幅に増員をいたしました。
 3点目は、伊豆観光局長関係についてであります。
 東部総合庁舎駐在の伊豆観光局長を初め、3名の職員を新設された東部地域局に配置し、賀茂地域局及び観光交流局とも兼務させ、伊豆半島地域の一体的な観光振興に取り組むことといたしました。新たな体制のもと世界から憧れを呼ぶふじのくにづくりに向けた文化・観光部の施策を迅速かつ的確に推進してまいります。
 ページが飛んで恐縮ですが、同じく部概要の23ページをお開きください。
 文化・観光部の予算の概要についてであります。
 本年度の文化・観光部予算は、表に記載のとおり、第6款文化・観光費144億3427万5000円及び第11款教育費332億9284万2000円の合計477億2711万7000円であり、前年度比13億2482万円余、2.7%の減となっております。
 なお、32ページに主な事業の項目を、また33ページから61ページにかけまして各事業の概要を記載してございますので、あわせて御参照いただければと存じます。
 次に、所管事項の主なものにつきまして御説明をいたします。
 最初の説明資料にお戻りをいただきまして、そちら5ページをごらんいただければと思います。
 東静岡駅南口県有地への文化力の拠点の形成に向けた取り組みについてであります。
 2の(1)に記載のとおり、先行整備する施設につきましては図書館を中心としつつ、本県の高い文化力の発信や若者の学び・にぎわいの場が創出できる機能、拠点の価値向上などに資する民間機能の導入を目指すこととしております。また(2)に記載のとおり、民間活力の導入に向け民間事業者との対話を進めているところであり、今後もヒアリング調査や幅広くアイデアを把握するためのサウンディング型市場調査を実施してまいります。引き続きプロジェクトチームでの議論を深めるとともに民間事業者の意向調査等を進め、本年度内を目途として導入機能や規模などを盛り込んだ施設整備計画を取りまとめてまいります。
 6ページをお開きください。
 オリンピック・パラリンピック文化プログラムの推進についてであります。
 本県では、2020年のオリンピック開催年に向け市町や文化団体を初め、観光、産業、福祉などオール静岡の体制で文化プログラム推進委員会を立ち上げ、これまで県内団体からの御提案に基づくプログラムを中心に文化プログラムを展開してまいりました。
 本年度は、宮城総合プロデューサーのもと、この提案プログラムに加え市町等が行う文化事業を地域密着プログラムとして、また推進委員会が企画・実施する共創プログラムや県などが行う文化事業を県域プログラムと位置づけて、広報活動や支援活動に取り組んでまいります。
 引き続き、県内各地域でより多くの方々の御参画を得て多彩な文化プログラムが重層的に展開されるよう進めてまいります。
 7ページをごらんください。
 ジャポニスム2018SPAC公演における静岡の魅力発信についてであります。
 芸術の都パリを中心に日本文化を紹介するジャポニスム2018の公式企画に選定されたSPACの公演の期間中「静岡の文化」「静岡の匠の技」「静岡の食」の3つをテーマとして、文化・観光部及び経済産業部が連携して本県の魅力を世界に向けて発信することで海外誘客等を目指してまいります。
 8ページをお開きください。
 県立美術館の平成30年度展覧会計画についてであります。
 改修工事のため、本年度は本館展示室を6月末まで休館とし、この期間中ロダン館のみの開館といたしました。工事は計画どおり竣工し、今月14日からは世界的な絵本作家の原画を展示する安野光雅展、その後は明治維新から150年という節目を記念した幕末狩野派展などの開催を予定しており、国内外のすぐれた美術作品の鑑賞機会を広く県民の皆様に提供してまいります。
 なお、参考資料として県立美術館企画展のチラシを添付しておりますので、後ほどごらんください。
 9ページをごらんください。
 グランシップの平成30年度企画事業計画についてであります。
 本年度は、2の(1)に記載のとおり、歌舞伎や能楽など日本の伝統の芸能のほか、県民参加による音楽祭グランシップ音楽の広場2018や三谷幸喜作・演出による三谷文楽「其礼成心中」など、年間を通じて多彩なプログラムを展開いたします。また(2)のとおり、出前公演として掛川市、菊川市で開催する世界のこども劇場2018を初め、県内各地において文化、芸術に親しむ機会を提供してまいります。
 10ページをお開きください。
 SPACの平成30年度事業計画についてであります。
 本年度は、2に記載のとおり、ゴールデンウィーク期間中に、ふじのくにせかい演劇祭2018とふじのくに野外芸術フェスタを合わせて開催いたしました。そこで演じられたマハーバーラタは、先ほど申し上げましたように11月にフランスで開催されるジャポニスム2018でも公式企画として上演する予定となっております。また県民の皆様に舞台芸術を身近に感じ、すばらしさを知っていただくため、県内の中高生を招待した鑑賞事業や親と子の演劇教室なども積極的に開催することとしております。今後も質の高い舞台芸術の鑑賞機会の提供や国内外への発信に努めてまいります。
 なお、参考資料としてSPACの公演チラシを添付しておりますので後ほどごらんください。
 11ページをごらんください。
 ふじのくに地球環境史ミュージアムの平成30年度事業計画についてであります。
 ふじのくに地球環境史ミュージアムは、平成28年3月の開館以来、多くの方々に利用していただいており累計の来館者が15万人を超えました。従来型の見る展示から考える展示への進化を目指した展示コンセプトは高い評価をいただいており、廃校を活用した展示デザインは国の内外で多くの優秀賞を獲得しております。
 本年度は、「くらやみの覇者〜駿河湾のサメにみる多様性と未来〜」などの企画展や体験型講座の開催、小中学校を巡回するミュージアムキャラバン、国際シンポジウムの開催など博物館内外での事業を積極的に展開してまいります。
 12ページをお開きください。
 特定天井対策改修工事に伴うグランシップの休館についてであります。
 県の地震・津波対策アクションプログラムに基づき、グランシップのつり天井を耐震化するため改修工事を実施いたします。工事に伴う休館につきましては2の(1)に記載のとおり、2020年9月から2021年2月末までを全館休館とし、その後工事が完了した部分から開館してまいります。休館期間中につきましても、県内各地の文化施設等の協力を得て舞台芸術、伝統芸能等の鑑賞事業や出前講座の実施など多くの県民が文化に触れる機会を得られるよう、県文化財団と協議を行ってまいります。
 13ページをごらんください。
 世界遺産富士山の保存管理についてであります。
 ユネスコ世界遺産委員会から本年12月1日までに提出を求められている保全状況報告書につきましては、2に記載のとおり、本年3月27日に開催いたしました第10回富士山世界文化遺産協議会におきまして、報告書に記載する保存管理の実施状況の案が承認されたところであります。引き続き国、山梨県、関係市町村等と緊密に連携し、報告書提出の準備を進めるとともに、指標に基づく来訪者管理の実施など世界遺産富士山の適切な保存管理に取り組んでまいります。
 14ページをお開きください。
 富士山保全協力金についてであります。
 富士山の環境保全や安全対策等を目的とした富士山保全協力金につきましては、より多くの皆様に協力金制度の趣旨を御理解いただき、御協力いただけるよう取り組みを進めております。今年度の実施体制は2の(2)に記載のとおり、登山者が多い富士宮口におきましては開山期間中、常時2カ所で受け付けを行うよう受付人員を増員いたします。いただいた協力金は3に記載のとおり山小屋トイレの改修や山頂への安全誘導員の配置などに活用してまいります。
 15ページをごらんください。
 静岡県富士山世界遺産センターの平成30年度事業計画についてであります。
 センターの来館者数は順調に推移しており、昨日、年間目標数である30万人を開館後半年で達成することができました。引き続き世界遺産富士山の情報発信拠点としての魅力を高め、多くの皆様にお越しいただけるよう努めてまいります。
 本年度は、2の(1)に記載のとおり、今月7日から江戸時代の絵師、谷文晁が描いた富士山の作品を初めとする開館後初の収蔵美術品展など6回の企画展を開催してまいります。また(2)に記載のとおり、来月12日には須走口登山道の調査を共同で進めてまいりました小山町との共催により、富士山世界遺産セミナーを開催いたします。引き続き富士山を「守る」、「伝える」、「交わる」、「究める」事業を積極的に展開してまいります。
 16ページをお開きください。
 総合教育会議の開催についてであります。
 県では、平成27年度から静岡県総合教育会議及び地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会を設置、運営してまいりました。有識者からの意見を踏まえ、知事と教育委員会が本県教育の課題等について協議し、これまでに2に記載のとおり、ふじのくにグローバル人材育成基金の創設、静岡式35人学級における段階的な下限撤廃を実施したほか、県立高校への新学科設置に向けた検討を進めることといたしました。
 今年度は、3に記載のとおり、知性を高める学習の充実について先月7日に協議したところであり、今後、技芸を磨く実学の奨励、学びを支える地域に根差した学校づくりの推進についての協議を予定しております。
 引き続き、総合教育会議で合意した事項について、教育委員会を初め関係部局において施策の具現化に取り組み、社会総がかりの教育の実現を図ってまいります。
 17ページをごらんください。
 未来を切り拓くDream授業についてであります。
 本事業は、将来、日本や世界で活躍したいと考えている子供たちに日常生活で触れる機会の少ない一流講師陣の講義を提供するとともに、お互いに刺激し合える仲間を県内各地につくることで、みずからの能力をさらに伸ばすきっかけとすることを目的に実施するものであります。
 2に記載のとおり、今月30日から来月1日の2泊3日の日程で掛川市の県総合教育センターを会場とし、県内の中学1、2年生30名を対象に実施いたします。講師は3に記載のとおり、若くして生きる道を見出し才能を発揮された先輩として史上最年少の17歳でサッカー日本代表に選出された清水エスパルスコーチの市川大祐さん、世界で活躍するSPACの宮城聰芸術総監督のほか木苗直秀教育長も薬食研究者として授業を行います。また地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会の委員で各界で御活躍の先生方にも講師をお願いすることとしております。
 この授業を通じて、子供たちがこの静岡の地から羽ばたき、将来国内外で活躍することを期待しております。
 18ページをお開きください。
 静岡県立大学・静岡文化芸術大学における新たな教育課程の設置についてであります。
 2に記載のとおり、本県における地域課題の解決を目指し、来年4月に静岡県立大学では、経営情報学部に観光マネジメントの課程を、静岡文化芸術大学では文化政策学部に文明観光学コースを、またデザイン学部に匠領域を設置し、両大学の教育研究資源を生かした新たな人材育成に取り組んでまいります。
 また、3に記載のとおり、今月から9月にかけて観光人材育成講座を東部、中部、西部の県内3カ所で開催するなど、両大学と連携しながら県民への周知、浸透を図ってまいります。
 なお、参考資料として両大学の新たな教育課程に関するリーフレットを添付しておりますので後ほどごらんください。
 19ページをごらんください。
 私立学校に対する助成についてであります。
 県では、私立学校における教育条件の維持向上、修学に係る保護者の経済的負担の軽減、及び学校経営の健全性の向上を図るため各種の助成措置を講じており、平成30年度当初予算では総額266億4424万円を計上しております。
 平成30年5月1日現在の私立学校数及び児童生徒数は、2の表に記載のとおり、幼稚園から特別支援学校まで計約8万人の園児、児童、生徒が私立学校で学んでいます。
 私立学校に対する助成の主なものといたしましては、3に記載のとおり、私立学校の人件費、教材費等の経常的経費に対して助成しているほか、施設の耐震化等に係る経費への助成や所得が一定以下の世帯に対する就学支援金等の支給、教職員の育成、教育相談体制の充実などに対する助成を行っております。
 今後とも、私立学校の教育環境の充実を図り、次代を担う人材を育成する上で必要となる支援策を講じて私学教育の振興に努めてまいります。
 なお、参考資料として私立学校への助成の概要を添付しておりますので後ほどごらんください。
 ページが飛んで恐縮ですが、23ページをお開きください。
 伊豆半島ジオパークの推進についてであります。
 本年4月17日に、伊豆半島がユネスコ世界ジオパークに認定されました。今後は世界に認められた価値の保全と活用が重要となりますことから3の(1)に記載のとおり、伊豆半島ジオパーク推進協議会に対しましては、その支援を学術調査と教育普及に係る取り組みに重点化し、ユネスコ世界ジオパークとしての価値を高めることで、伊豆半島地域の誘客促進につなげてまいります。
 また、(2)に記載のとおり、ユネスコ世界ジオパーク認定を県民の方々と祝うとともに県内外の多くの方に認定決定を周知するため、先月24日に開催いたしました祝賀の集いを初めとして、絵画コンクールや認定記念シンポジウムなどの認定記念事業を実施してまいります。
 引き続き、ユネスコ世界ジオパークとして認められた価値を保全するとともに、観光資源として活用することで交流人口の拡大を通じた地域活性化を図ってまいります。
 24ページをお開きください。
 魅力ある観光地域づくりの推進についてであります。
 県では、社会総がかりによる魅力ある観光地域づくりを推進し、地域内経済の拡大と持続的な発展の実現を目指しているところでありますが、そのためには観光地経営の視点に立った観光地域づくりのかじ取り役であるDMO――Destination Management Organizationの頭文字をとったものですがDMOの存在が重要となります。
 1の表に記載のとおり、県内には6つのDMOが設置されており、このうち県域DMO静岡ツーリズムビューロー、通称TSJが昨年10月に、また公益財団法人するが企画観光局及び公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューローが本年3月にそれぞれ日本版DMOに登録されております。
 今後は、2の(1)に記載のとおり、県内DMO関係者間の相互理解や連携強化を目的とする静岡県DMO会議にDMOを目指す団体などにも参加していただき、DMO形成に向けた地域の動きを活性化させてまいりたいと考えております。
 また、各DMO等の取り組みに対しては(2)に記載のとおり、新たな観光商品の造成やその活用による誘客促進を図るために必要な経費を助成することにより、県内各地の魅力ある資源を生かした観光地域づくりを推進してまいります。
 25ページをごらんください。
 日本平山頂シンボル施設の整備及び管理運営についてであります。
 日本平山頂シンボル施設は、2に記載のとおり、展示、休憩そしてすぐれた眺望といった機能を持つ3階建て延床面積約973平方メートルの施設であり、眺望が引き立つよう施設から富士山を仰ぐ方向に前庭を整備いたします。管理運営につきましては民間事業者の知識や経験を生かした効果的な管理運営をするため指定管理方式とし、先ほど御説明いたしましたとおり、ASC日本平グループを指定管理者として指定する議案を今議会に提出しております。
 また、4に記載のとおり、施設の周知や開館に向けた機運醸成を図り多くの方に親しまれる施設となるよう、静岡市が管理する展望回廊と県のシンボル施設、これを一体としたものの愛称の募集を先月15日から始めております。
 引き続き、ことしの秋の開館に向けて静岡市と協力し、工事や開館に向けた準備を着実に進めてまいります。参考資料として愛称募集のチラシを添付しておりますので後ほどごらんください。
 26ページをお開きください。
 静岡DCプレキャンペーンの開催についてであります。
 来年4月から6月に、本県で19年ぶりに展開される静岡デスティネーションキャンペーンに先駆け、本年4月から6月までの3カ月間プレキャンペーンを実施いたしました。
 1に記載のとおり、4月1日のオープニングセレモニーを皮切りに各地域でプレDC特別企画を実施するとともに5月15日には全国宜伝販売促進会議を開催し、全国から参加した880名余の旅行会社等に対して本県の魅力を積極的に情報発信いたしました。
 引き続き、観光商談会など旅行会社への営業を強化して旅行商品の造成を促進し、DC本番年の誘客拡大を図ってまいります。
 また、2に記載のとおり、静岡DCを契機に商品づくりのPDCAを確立し、地域に売れる商品づくりの取り組みを定着させるとともにDC期間だけでなく年間を通じて旅行商品が造成されるような仕組みをつくってまいります。
 27ページをごらんください。
 静岡ツーリズムビューロー――TSJのインバウンド戦略についてであります。
 1に記載のとおり、静岡県観光協会内に県域DMO静岡ツーリズムビューロー、通称TSJを設置し、海外誘客やマーケティングの専門家を配置して民間の視点により県のインバウンド施策を展開しております。
 TSJは、マーケティング、マネジメント、パートナーシップの3点を戦略の柱に掲げ、より経済波及効果が期待できる高質な観光客の取り込みや地域との連携体制づくり、また戦略的に取り組む対象市場を設定して効果的な旅行商品と営業活動による誘客拡大に取り組んでおります。
 本年度は、訪日旅行客の嗜好調査に基づく魅力ある商品開発に地域と連携して取り組むほか、営業代行の増設により海外への営業活動を強化いたします。
 28ページをお開きください。
 駿河湾フェリーの事業撤退への対応についてであります。
 御説明の前に語句の修正がございます。申しわけございません。1の表中、右側一番下の段に記載の、「最大登場客数」の「登場」の字が誤っておりまして、正しくは船に乗り込むと言う意味の「搭乗」でございます。申しわけございませんが修正をお願いをいたします。
 資料の説明に戻らせていただきますが、2の表に記載のとおり、5月25日に株式会社エスパルスドリームフェリーが駿河湾フェリーの事業から来年3月末をもって撤退することを表明いたしました。来年の静岡デスティネーションキャンペーン、ラグビーワールドカップ、再来年の東京オリンピック・パラリンピックを控える中でのフェリーの撤退は本県の観光、経済への影響が懸念され、また各方面の方々から存続に向けた御要望が寄せられているところでございます。
 こうしたことから、庁内に部局横断的な駿河湾フェリープロジェクトチームを設置し、第1回会議を先月20日に開催したところであります。今後フェリーのすばらしさを理解していただき、需要を喚起する取り組みを関係者と連携して早急に実施するとともに、来年4月以降の切れ目ないフェリー事業の継続に向けて、関係する市町、団体などとも連携して最適な手法を検討し9月までには対応策を公表してまいります。
 私からの説明は以上であります。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○林静岡県理事(空港担当)
 空港担当理事の林です。
 私からは、空港振興局に係る所管事項について御説明いたします。
 説明資料の29ページをごらんください。
 富士山静岡空港の概要についてであります。
 富士山静岡空港は、平成21年6月4日に開港し先月開港9周年を迎えました。これまでの議員の皆様の御支援に対しまして、改めて感謝申し上げます。
富士山静岡空港は、県が管理する地方管理空港であり、運用時間は地方管理空港としては最高レベルの14.5時間としております。
 次に、30ページをごらんください。
 富士山静岡空港の利用状況についてであります。
 平成29年度の富士山静岡空港の搭乗者数は、2の表に記載のとおり国内線が約37万5000人、国際線が約29万5000人、全体では平成27年度に次いで過去2番目に多い67万人余となりました。
 本年5月の搭乗者数は、国内線が約3万6000人、国際線が約2万4000人、全体では5月として過去最高となる5万9000人余となりました。国内線の搭乗者数は5月として過去最高を記録した福岡線、鹿児島線や新規就航した出雲線が牽引して全体でも5月として過去最高となり、25カ月連続で前年同月を上回りました。また国際線も前年同月を上回り、特に杭州線では搭乗者数、搭乗率ともに5月として過去最高となりました。
 31ページをごらんください。
 富士山静岡空港における運航計画等の最新状況についてであります。
 国内線では、FDAが夏ダイヤ期首に出雲線を開設し毎日運航しております。また丘珠線は8月のお盆休みを含む約3週間、臨時便を運航することにより定期便と合わせて1日2往復の運航となる予定です。国際線ではチャイナエアラインが運航する台北線が5月13日から週2往復に減便となりました。
 この結果、富士山静岡空港における航空路線は最下段に記載のとおり国内線、国際線を合わせて11路線、週83往復となっております。
 なお、エアソウルが運航するソウル線につきましては8月27日以降は週3往復の運航に変更となります。
 次に、32ページをお開きください。
 富士山静岡空港の利用促進事業の概要についてであります。
 富士山静岡空港のネットワークの維持、拡大とさらなる利用促進を図るため、2に記載のとおりさまざまな施策を引き続き実施してまいります。
 具体的には、空港競争力強化事業費として空港ターミナルビルの使用料支援や新設した国際線グランドハンドリング支援などにより、新規就航の促進や定期路線の維持拡大を図るとともに、空港定期便拡充促進事業費として富士山静岡空港利用促進協議会と連携し旅行商品の広報、チャーター便運航、教育旅行、ビジネス利用等への支援を実施してまいります。
 33ページをごらんください。
 富士山静岡空港における新たな運営体制の構築についてであります。
 富士山静岡空港における公共施設等運営権制度を活用した新たな運営体制の構築に向け、本年3月28日に三菱地所・東急電鉄グループを優先交渉権者として選定し、4月19日に基本協定を締結しました。先ほど部長から説明がありましたが、富士山静岡空港に係る公共施設等運営権の設定について本議会にお諮りしているところです。今後は本議会で運営権設定の議案について御承認をいただければ、3に記載のとおり公共施設等運営権の設定や実施契約の締結など制度導入に必要な手続を進めてまいります。
 なお、参考資料として富士山静岡空港特定運営事業等提案概要を添付しておりますので、後ほどごらんください。
 34ページをお開きください。
 富士山静岡空港旅客ターミナルビルの増築、改修の状況についてであります。
 平成28年11月に着手した旅客ターミナルビルの増築・改修工事の出来高は、6月末現在で86%とおおむね計画どおりに進捗しており、4月10日には西側に増築した新国内線ターミナルの供用を開始いたしました。開放感と木のぬくもりのある空間に加え、飲食・物販施設等も開店し御利用の皆様に好評いただいているところであります。
 引き続き、本年10月の新国際線ターミナル完成を目指し、着実に工事を進めてまいります。
 以上で私からの説明を終わります。御審査のほどよろしくお願いいたします。

○広岡スポーツ担当部長
 スポーツ担当部長の広岡でございます。
 私からは、スポーツ局に係る所管事項について御説明いたします。
 恐れ入りますが、説明資料を前にお戻りいただき20ページをお開きください。
 静岡県サイクルスポーツの聖地創造会議についてであります。
 平成28年度から取り組んできたサイクルスポーツ県づくりを一層推進するため、4月に知事を議長とする静岡県サイクルスポーツの聖地創造会議を設立いたしました。競技振興、サイクルツーリズム、裾野拡大・安全、走行空間整備の各分野で本県のサイクルスポーツ振興に取り組む委員で構成され、官民一丸となり県下全域でサイクルスポーツのさらなる振興に取り組んでまいります。
 5月2日には最初の会議を開催したところであり、今年度はサイクルスポーツの聖地の創造に向けた指針となる本県の自転車活用推進計画の策定を4つの専門部会からの助言をいただきながら進めてまいります。
 21ページをごらんください。
 東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みについてであります。
 本年2月の国際オリンピック委員会と3月の国際パラリンピック委員会理事会において、小山町にある富士スピードウェイがロードレースコースのゴールに決定いたしました。これにより既に日本サイクルスポーツセンター内での開催が決まっているトラックレースとマウンテンバイクを含めると、BMXを除く全てのオリンピック自転車競技が本県で開催されることとなっております。
 今年度は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の自転車競技の開催に向け、輸送運営計画案の策定に向けた交通輸送対策や2年前イベントの実施などによる大会開催の機運醸成、都市ボランティアの研修などおもてなしの準備を進めてまいります。大会の成功に向け、県と市町、競技、宿泊、産業、輸送などの関係団体で構成する東京オリンピック・パラリンピック自転車競技静岡県開催推進委員会を中心にオール静岡体制で開催の準備に万全を期してまいります。
 次に、22ページをごらんください。
 ラグビーワールドカップ2019開催に向けた取り組みについてであります。
 ラグビーワールドカップ2019の開催に向けて、大会時における交通輸送計画や警備計画の策定、スタジアム以外で大会を楽しむ場として設置するファンゾーンの運営計画の策定、県内各地に大会をイメージした統一的なデザインの旗や横断幕等を掲出する開催都市装飾の実施、ボランティアの募集、育成等の大会準備を進めてまいります。
 また、今年度における機運醸成の取り組みとして、2019人でつなぐパスリレーなどを行った「TRY!2019 in ECOPA」や、大会開催500日前イベントとして、大会本番でエコパスタジアムで試合を行う南アフリカの高校生と静岡県高校選抜の交流試合などを実施いたしました。
 今後は、日本ラグビートップリーグの観戦勧奨や大会開催1年前イベントなどを実施し、開催の準備に万全を期してまいります。
 以上で私からの説明を終わります。御審査のほどよろしくお願いします。

○鈴木(澄)委員長
 以上で当局側の説明が終わりました。
 これより質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査もあわせて行います。
 では、発言願います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

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