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委員会会議録

質問文書

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平成19年12月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:12/13/2007
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 何点か御質問いたします。
 初めに、浙江省との友好提携25周年記念事業の成果についてであります。
 委員長初め私もこの事業に参加させていただきましたが、初めに静岡県側から1,400人参加となっております。これには多くの県民の皆様、特に各種団体の代表者の方々も参加されていたかに思いますが、そうした県民の皆さんの終わってからの評価、また総括というのはどのように県として把握していらっしゃるか伺いたいと思います。

 それから、公式訪問団の中で中国浙江省の要人の方々との会談があったということですが、この内容と今後の友好活動につながるようなお話がどのようにされたか、伺います。

 続いて、静岡県国土利用計画についてであります。
 先ほど来、御答弁がありましたけれども、国土計画法の中で基本理念として、「公共の福祉を優先させ、自然環境の保全を図りつつ、地域の自然的、社会的、経済的及び文化的条件に配慮して、健康で文化的な生活環境の確保と国土の均衡ある発展を図ることを基本理念として行う」というふうにありますが、この中で特に健康で文化的な生活環境の確保という部分は、今回の素案の中にどのように反映されているか伺います。
 特に、策定理由の中で、「魅力ある“しずおか”2010年戦略プラン」後期5年計画、この素案の概要図の中でも左の上に掲げてありますが、これとの整合を図るということで先ほど部長の説明にはありましたが、もう少し詳しくこの策定のポイントというか、重点的なところを伺いたいと思います。

 3点目は、静岡空港アクセスネットワークについてであります。
 こちらも先ほど来、いろんな答弁で説明がありましたが、この策定をするに当たっての空港アクセス検討調査、この結果をもとに検討会を開いて方針を策定したということですが、検討調査の内容、結果を具体的にお示しいただきたいと思います。

 それから、このアクセスネットワークのイメージ図でありますが、ちょっとこれについて説明いただきたいと思うんですが、それぞれ駅への整備、拠点性の高い都市駅への整備、観光エリアへの整備ということでそれぞれポイントを絞られておるんですけれども、特に観光スポットへのアクセスが空港から直接というようなイメージが非常に強いんですが、もう少しこれが細かいネットワークになっていくんではないかと思うんですが、そのあたりの意向を確認したいと思います。

 最後に、これは資料等にはないんですけれども、高齢社会におけるついの住みか、過ごし方についての県民の意識の啓発活動をぜひ企画部でやっていただきたいという提案というか、質問になります。健康長寿日本一を目指して、特に健康であり続けるための意識啓発はかなり進んできているかと思います。健康でいつまでも地域で活躍いただくのは一番でありますが、今、中高年を中心に成人病も非常に注目されているところでありますし、いざ病気になって障害を負ってしまったときのその後の過ごし方をどう考えていくかというところが非常に大事なんですけれども、取り組みがまだまだおくれているように思います。
 介護保険が始まりまして7年たちました。介護保険そのものは自分らしくいつまでも、地域の中で過ごすということを理念に持って開設をした制度でありますけれども、この核家族化が進む中で特に高齢者世帯、高齢者のひとり暮らしがふえていく中で、地域の中で障害を負った状態で過ごすというのはクリアしなくてはいけない課題が非常に多くあります。そういう中で依然として施設傾向、施設に入所した形での生活を望む声が減らないというのが実際ですし、これはむしろこれから団塊の世代の方々が高齢世代に突入する中では、ふえていくんではないかという予想があります。
 そうした中で、行政としては生活というものに関与するのは限界があると思うんですが、どう過ごしていくか、どう過ごしてきた方が充実感を持って最期を迎えていったのかということをもっと知る機会をふやすというところでは、十分関与できるし、すべきことではないかと思うんですが、その点について、取り組みについて質問をいたします。以上です。

○杉山企画部理事(国際戦略担当)兼知事公室長
 25周年記念事業の総括というお話でございます。
 本当にこの25周年記念事業では、1,400名の方に59の団体に分かれて浙江省に行っていただきました。本当に県民の皆さんに感謝申し上げております。
 そして、私どもが一番安心したのは、それこそお若い方もお年寄りの方もみんな59の団体に分かれて行ってくださいまして、高齢の方、90歳近い方もいらっしゃいました。そういった方々が囲碁とか書道とか、いろいろな御自分の趣味も勘案して、向こうでさまざまな交流活動をやって無事に終えたということでございます。
 実は1件、御婦人が商店街で転びまして軽傷を負いました。もう1件、帰りの飛行機の中でエアポケットに入りまして、そこであばら骨を痛めたという方がいらっしゃいました。今、私どもが確認している限りではその2例だけかなというふうに思っておりますが、1,400名の方が無事に25周年記念事業に参加してくださって、お帰りくださったというのは最大の喜びでございます。
 59の団体に分かれてきめ細かに交流相手の方といろいろな交流をしていただいて、県としてもいろいろな大学交流とかそういう調印などを終えて、当初もくろんだことは済んだというふうに考えておるんですが、静岡県側から1,400名の方が集まる、中国の方が300名集まった、1,700人の規模で式典と交流会をやる、そのある時期に59の団体を日本から派遣して、1,700人の規模で記念式典、交流会をやるというのははっきり申しまして荷は大変重かったわけです。
 相当の困難が予想され、私ども十分事務打ち合わせをやったつもりではおりますけれども、結果としてその記念式典、交流会には非常な混乱が生じました。交流の担い手であった方がしかるべき席についていないとか、あるいは記念式典の会場は全体で3階まであったんですけれども、その3階のドアが開かなくって30分も待ったとかですね。それから交流会の方の食事はそれほどおいしくなかったとかですね。
 意を尽くして事前の事務調査もやったつもりでおりますが、この25年の間に浙江省側で、市民が大事だということはかなりわかってくれているというふうに私は感じておりましたが、やはりそこは私どもの記念式典の運び方と1つも2つもやり方は違うなというふうに思いました。
 そういう反省点も含めて、25周年記念事業の総括をこのようにしております。以上でございます。

○小杉企画監(国際戦略・中国アジア担当)
 公式団における書記会談の主たる内容は、「浙江省と静岡県は友好関係を締結してから25年間、両県省は常に緊密な友好関係を保ち、双方のハイレベルの指導者の交流も頻繁に行われ、各分野の交流もますます盛んになってきている。これまでの友好交流の基礎の上に立ち、両省県の友好関係をより一層築いていきたい。特に富士山静岡空港の開港により、両省県の友好関係がより一層促進すると思う。浙江省の省民も海外旅行の第1目的地はほとんど日本なので、特に静岡県へ行きたい人もたくさんいると思う。これを契機に日中両国の友好関係、静岡県と浙江省の次世代に引き継がれる友好関係を促進していきたい」という書記からのお言葉があり、知事からは「2009年3月の富士山静岡空港の開港は中国、特に浙江省との交流にはずみがついていくものと期待している」と、このような会談が行われました。

○柴田企画監(地域政策担当)
 お尋ねが2点ありまして、国土利用計画における健康で文化的な生活環境についての取り扱いと、もう1つ総合計画との関係ですが、ちょっと順番をひっくり返させていただいて、総合計画の関係から御答弁させていただきたいと思います。
 総合計画の後期5年計画の中で、土地利用の現状と課題というところに、近年農用地、森林の都市的利用の転換とか低下傾向にあるということですとか、市街地内の低未利用地、耕作放棄地、荒廃森林の増加への懸念、さらには環境への配慮ということから、自然、景観の保全等ですね、都市的環境と調和した県土利用、さらに災害防止に配慮した県土利用、また地域活力を高めていく県土利用ということが求められているという、これが総合計画の中にありまして、こうした認識を踏まえまして、自然と共生した県土利用、災害に強い県土利用、快適で潤いのある県土利用という3点を掲げた三次計画ですけれども、これのさらに質的な向上を図るということで、四次計画の基本方針では、その自然と共生した県土利用の前に「美しい景観の形成」という言葉を入れたと、美しい景観の形成や自然と共生した県土利用、それと引き続き災害に強い県土利用、それにあと快適で潤いのある県土利用の前に「豊かな県民生活をはぐくみ」という言葉を入れました。
 この3点を基本的な考えとして、これを入れたということで、その部分は総合計画の方から反映させて、考え方にも取り入れてありますということです。
 特にその中でお尋ねにありました「健康で文化的な生活環境」につきましては、「豊かな県民生活をはぐくみ」という部分に多くの部分がありますけれども、そこのところの説明におきまして「豊かで住みやすい地域を形成するため、快適性や利便性の向上を図る環境づくりを進めるとともに、恵まれた自然環境を活用した水と緑の潤いある空間形成を図るということであります」とか、例えば住宅地であれば「安全性の向上や人に優しいゆとりある快適な住空間の確保を図る」といった文言ですね、そういうものも入っておりますし、さらには、これは特に審議会の中で今回つけ加わったわけですけれども、公用・公共用の施設の用地の確保といった部分で、厚生福祉施設という言葉を、特に文言を明示しまして、これの「公用公共施設の用地については、災害時における防災機能にも配慮し、県民生活上の重要性とニーズの多様化に配慮した用地の確保を図る」といったようなことで、その各部分にそうした考え方を反映させる内容を盛り込んでいるということでございます。

○坂本企画監(交通政策担当)
 静岡空港のアクセスについてでございます。
 まずは検討調査の内容でございますが、これは県民あるいは県外へのアンケート調査にあわせまして、県内の各主要駅等の利用想定人員、ここら辺の算出をちょっと行いました。また、あわせましてこういう県外からのアンケート調査、先ほどはちょっと県民のアンケートの部分だけちょっと御説明申し上げましたが、県外からの――これは福岡と札幌でございますけれども――皆さんからのアンケート結果につきましては、来訪目的につきましては8割が観光目的という回答が今来ております。
 その時、じゃあそういう方々は空港から先の足をどう考えますかというときに、やっぱり手段としては公共交通機関を極力使いたいという方が57%という数字になっております。
 アクセス手段の選考につきましては、先ほどの県民アンケートとほぼ似通っておりまして、まず速達性――早く行ける、次に料金というのが重視されている。とりわけ乗りかえ回数ですね、ここが2回以内であるといいなという部分がちょっと目立っております。
 あわせまして、単にそのアクセスだけではなくて、いろんな携帯やインターネットでも情報提供ですとか、そこから予約ができると、そういうようなシステムがあると非常に便利だよというような回答もいただいております。

 こういうもの全体をあわせまして、私どもこれから交通アクセスを張っていきたいと思いますが、先ほどのイメージ図、それから観光スポットへのアクセスのところ、これ、あわせて御説明いたしますが、こちらの観光エリアへのアクセスは私ども当然参加いたしますが、産業部の観光コンベンション室が中心となってその地域の皆さんに集まっていただきまして、どういうアクセスを張るのが一番いいのかという検討を今いただいております。
 そのとき、考え方が2つございまして、いわゆる直近の主要駅までは公共交通のアクセスを張ろうと、そこから各観光エリアに対する2次アクセスをその観光関係者が知恵を出し合って張ろうというものと、観光地から直接空港までアクセス手段を考えようというのが出ております。
 観光の場合は、どうしても旅行商品並びということもございますので、例えば富士山の登山というものを旅行商品化したいと、この場合は空港から直接富士山の5合目までバスで送っていって、登山をしてまた帰ってきてもらうと、この場合は直通のアクセスになるのかなと。
 逆に伊豆半島なんかですと、なかなか直通が張りにくいというところにつきましては、主要駅までの公共交通、そこからの観光関係者の地区からの送迎ですとかというような手段をそこに取り込んでいきたいと、そういうイメージで今考えております。以上です。

○伊熊総括企画監(企画調整担当)
 お尋ねいただきました最後の点でございますが、ついの住みかの過ごし方につきましての県民の意識啓発というお話だったと思います。
 今後、介護等を受ける方というのは、団塊の世代が退職し高年齢になるということでございまして、恐らくかなり人数がふえていくということになるのかなと思います。
 そういった意味で、そういった方がどのような過ごし方をするのがいいかという点につきましては、なかなか難しいものがあります。現に私もそういった親を介護するというような状況も現にやっておりますので、本人の意識がどうであるかというのを見ながら、私、息子としてどのように対応したらいいかというような、非常に悩んでいるところでございます。
 こういった点につきましては、個々人の皆様の生き方とか考え方というのがやはり一番大きい部分があろうかと思います。県が直接こうすべきだよというところは、なかなか難しいかと思います。ただやはり、県民の皆様の意識としてこのような形がいいだろうということがあれば、県としてお手伝いすることがあれば、その場面では出ていくと思いますが、現状では大変難しい部分があるのかなという気はいたしてございます。
 ちょっと回答になるかどうかわかりませんが、一応そのように考えております。

○須藤委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時00分といたします。
( 休 憩 )
○須藤委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○早川委員
 午前中に引き続き再質問をいたします。
 国土利用計画につきましては内容がわかりました。ぜひ県民の皆さんにとって「魅力ある“しずおか”2010年戦略プラン」を生かした内容で進んでいっていただきたいと思います。

 また、静岡空港のアクセスネットワークにつきましても、やはり、これから市や町との多くの協議、調整を行っていくということですが、実際に利用する立場、また地元の意見を十分生かした形で進めていただきたいと思います。

 再質問の1点目、浙江省友好提携25周年記念事業の総括についてでありますが、特に記念式典、交流会については荷が重かったという反省でありますけれども、やはり当初の予定を上回った交流団ということで、これはもう少し、やはり参加された県民の皆さんの声を聞いていただきたいと思います。
といいますのは、実際にけがをされた2名の方は残念でありましたけれども、おおむね無事故で過ごせたということでありますが、内容的にやはり1,700名の式典というのは混乱が予想されるのは初めからわかっていたことではないかと思います。
各グループ、団体で、団体同士の交流を持たれた方はそれなりの意義があったのかもしれませんが、農協ですとか商工会議所ですとか各地域の中核になっていらっしゃる方のお話を私が聞いた範囲では、中国の方々との交流はほとんど持てる状態でなかったのが非常に残念であったということですとか、中国側、浙江省側の方が300人ということで、実際に交流する機会、チャンスはあり得なかったというようなお話も伺いました。
本来の目的が、記念式典だけでなくて交流会という形で県民の皆さんの参加を募っていたということもありますので、ぜひそうした意見を聞く機会はやはりあるやに思いますし、反省すべき点は反省し、次の30周年等も企画を考えられると思いますので、そこでぜひ生かしていただきたいと思います。
 また、交流ツアーという形で参加された一般の市民、県民は確かに御高齢の方の方が多いやに見受けられまして、非常にハードなスケジュールで、実際のところ、もうこれで1回来たから中国はもういいよという話が帰りの便では若干聞かれたというのも非常に残念に思いました。いよいよこれから富士山静岡空港が開港となって、大いに空港を利用してもっと中国を身近に、アジアを身近に感じていただくために企画したはずだと思うんですが、非常にそれは残念な内容であったと思いますので、参加者の声をきちんと聞く機会、また姿勢を持っていただきたいと思いますが、その点についてどうお考えかお伺いいたします。

 最後に質問しました高齢社会におけるついの住みかの過ごし方の意識啓発についてでありますが、私も何もこうすべきだということを啓発するということではなくて、考える機会――いろんな方の経験を聞いて考える機会をやはりもっと多く提供すべきではないかというところで、県としてどう取り組むかお伺いしたいと思います。
 やはり、いざ自分自身、また自分の身内が病気や高齢によって介護が必要になった時に考えるのでは実際には遅いですし、自分自身もそんなに若い時から老後を考えるというわけにはいきませんけれども、ある程度やはり生き方の中で最終的にどういう道を選んでいきたいかということを、常々考えているのとそうでないのではやはり最終章の迎え方が違うと思います。
 介護を経験された多くの方のお話を聞きますと、やはり同じ経験をした人の意見が非常に役に立ったとか、介護をし終わった後、非常に苦労は多かったけれども、自分自身がみとったという達成感、それによって自分の生き方が変わったという方に私自身は非常に多く接する機会がありましたので、ぜひそういう機会の提供を意識啓発という形で取り組んでいただけたらいいかなと思うんですが、その点について御意見を伺いたいと思います。

○杉山企画部理事(国際戦略担当)兼知事公室長
 25周年記念事業に参加してくださった1,400人の県民の意見を、これから時間をかけて聞いてまいります。そして今後の交流に生かしていきたいと思います。

○伊熊総括企画監(企画調整担当)
 やっぱり介護を行った方の御意見とか経験というのは大変重要な、大切なものだと思います。そういったことを県も受けとめるということで、いろいろな機会、例えばタウンミーティングだとかいろいろな機会もございますので、そういった方々の御経験を御発言をいただいて、県として受けとめて、どういうふうな対応ができるかということも考えていきたいと思ってございます。以上でございます。

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