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委員会会議録

質問文書

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平成26年8月人口減少対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:吉川 雄二 議員
質疑・質問日:08/08/2014
会派名:自民改革会議


○吉川委員
 我が国の、もちろん本県もそうなんですが、人口減少をいかに抑制するかというその施策についてということで、結婚、出産、子育ての啓蒙活動、啓蒙政策について、一括質問方式で質問をさせていただきます。
 私はきょう、我が国の人口減少には結婚、出産、そして子育てですね。これを得するか、損するかといったような損得で論ずる、拝金主義であるとか、個人の欲望を正価値とする、最大限にするところを了としているところの自由主義ですね。新自由主義の蔓延がその底辺にはあると思います。むしろ私は少子化の、これが戦後一貫してのそういう経済政策を含めたところのそういう新自由主義、あるいは拝金主義にあるのではないかと思っております。
 結婚、出産、子育ての重要性を、国力で果たして、国力が低下するであるとか、経済が低迷するといったようなところで議論するのが正しいか、国としては確かにそうかもしれませんが、個々人に及ぶと決して国力の問題とか経済の活性化の問題というところに、私は立ち行かないと思うんですね。ですから、むしろ私は結婚、出産、子育てを人間の生き方とか、幸せ論とか、そういう方向で議論していくべきだと思います。
 ですから、例えば夫婦で子供を産み育てることの幸せ、これをいかに啓蒙していくかという、論じて啓蒙していくかということが、私は大事だと思います。
 例えば経済問題であるとか、貧しさゆえに結婚できないであるとか、余りにも低賃金であるがゆえに結婚できないといったような、果たして議論がそうならば、皆さんどうですか。戦後すぐ、いわゆるベビーブームだった時代がございますね。あの時代のことを考えれば、今よりはるかに貧しいですよね。それでもあれだけのベビーブームを迎えているわけですから、必ずしも経済の問題だけで私は論ずることができないと思います。その制度やシステムで解決するのではなくて、むしろ長い年月をかけた教育によって価値の転換を図っていくしかないと思うのですね。
 しかしながら、現在実態はどうかというと、グローバル経済を右手であおりながら、左手で少子化に歯止めをと言っているんですね。これはまさしく矛盾してますよね。さらには、人口減少だ、少子化だと言って、経済が低迷する。国力の低下に歯止めをかけるということで、より女性の社会進出を図るべきだという議論が今、政府でも出ておりますね。けれども、それがより一層、私は少子化の進展にむしろつながっていくのが現状だと思います。女性が子供を産み育てるよりよい環境をもっとつくっていくべきだといって、その施策をいろいろとってはいるんですが、どうも私は弥縫策にしか思えないんですね。もっと根本的な幸せ論であるとか、教育の部分とか、制度やシステムの問題ではなく、国民や県民の精神の問題だとか、道徳の問題だと、私はそう思っております。ですから、人口減少に歯止めをかけるためには、そこをどうするか。
 そこで、その啓発の重要性を果たして皆さんがどのくらい認識しているのか。より重要だという精神の問題だとか、人間の幸せ論の問題だとか、道徳の問題だとか、それをお伺いしたいということと、具体的にどのような、そこに向けての施策をとっているのか、そのあたりをお伺いしたいと思います。

○堀内健康福祉部理事
 3番委員の御指摘のとおり、私どももやはり精神の問題というのは非常に大事だと思っております。
 少し古いんですが、平成21年度の本県の県民意識調査を行いまして、その時に結婚をまだしていない方に、結婚したいと思うかどうかということを伺ったことがございます。そうしますと、結婚したいと思う、それとどちらかといえば結婚したいと、肯定的に答えた方が78.9%ということで、8割ぐらいの方は結婚したいと思っております。ただ、それではなぜ独身で今いるのかということをさらに伺ったところ、適当な相手にまだめぐり会っていないからという方が第1位で48.5%でございました。それに次いでは、結婚資金の不足という経済的な理由が26.1%と大分離れておりますが、第2位でございました。そうすると多くの方が結婚したい、ただ相手にめぐり会わないと、こんな状況ではないかなと思っております。
 それで、私どもといたしましては、やはりそうした、結婚したいと思っている方が結婚できる、あるいはまだそこまで描いていない若い方たちが結婚に憧れを持って、そして子供を将来育てるということに憧れていくような、こんな啓蒙が非常に大事だということで、まず、平成24年からなのですが、きょうお手元に配付してあるのではないかと思いますが、エンゼルパワースポットということで、県内にあります恋愛、結婚、それから子宝の御利益のあるスポットをまとめた冊子をつくりまして、これは県民から広く募集したんですが、そしてそういうところに行くということを通して、結婚や家庭を持つことに対する憧れを醸成するといったようなことを市町と連携をしながらやっております。
 さらに今年度は、先ほどから出ております国の地域少子化対策強化交付金を利用いたしまして、未来につなぐプロジェクト推進事業、子育ては尊い仕事という理念を、未来につなぐプロジェクト推進事業というものを今考えております。これは、まさに委員御指摘のとおり、家庭を持つこと、それから子供を授かること、これは非常にすばらしいことであるということを県民の方に広く知っていただくということで、これをテーマにしました詩とかポエムとか格言を、小さな子供さんからお年寄りに至るまで、全県民から募集をいたしまして、いい作品を表彰するとともに、こうした詩や格言を使いまして、それを啓蒙のためにその言葉を使って、企業であるとか、いろいろな団体であるとか、いろいろなところにその言葉を使って子育ては尊い仕事、家庭を持つこと、子供を持つことのすばらしさを啓蒙していきたいというふうに考えております。以上でございます。

○吉川委員
 戦後、国家意識がかなり希釈されてきていて、特に地方分権の流れの中で、国家という概念を薄めてきたのが日本だと思うんですね。ですから、いま一度、子は国の宝だという原点に立ち返って、その方向での啓蒙活動を、いま一度よろしくお願いをしたいと思います。以上です。

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