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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年6月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:07/12/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田口委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言を願います。

○阿部委員
 ふじのくに県民クラブの阿部卓也です。1年間よろしくお願いします。
 それでは、4項目、分割質問方式でお聞きします。
 まず、リニアの件。先ほど5番委員、6番委員からも出ましたが、私からも1つお聞きしたいと思います。昨年4月に設置された県の中央新幹線環境保全連絡会、この保全連絡会が先ほどの答弁でもありましたJR東海等々から説明を受けているということですが、これまでこの連絡会で協議をされた内容をかいつまんで教えていただきたいと思います。

 それから、あわせて先般JR東海の静岡支社長が新しい方にかわられましたが、この新支社長から何かこのリニアの件についてとりたてて特段新しい話があったかどうか確認します。

○稲葉生活環境課長
 ただいま御質問いただきました環境保全連絡会議での協議の内容でございますけれども、これまでに現地視察等を含めまして6回の環境保全連絡会議が開催されております。中身といたしましては、事後計画書とかあるいはJR東海が設置しております大井川水資源検討委員会が4回開かれておりますので、その報告の概要になりますけれども、中身といたしましては大井川ですね。これは水資源の関係になりますが、そういう形の環境保全措置が話し合われておりますので、その中身についてでございます。それ以外には土砂のシミュレーションのこととか、景観の変化の予測について協議されたことでございます。

 それからあともう1点です。ことしの6月に鈴木支社長が就任されたわけでございますけれども、何かコメントがなかったかという話でございますけれども、特段リニアのことに対して、何かコメントがあったかというと特にございませんでした。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 このJR東海の鈴木さんは確か静岡県出身でしたね。確かね。静岡県に御縁のある方だと思うんですが、特にやはりふるさとの案件ですので、もしかしたらほかの方より理解があるかもしれませんので、よくよくお話をされたほうがいいと思います。

 それから今、環境保全連絡会議の内容の御報告をいただきましたが、先ほど、まさに5番員もおっしゃいましたし6番委員もおっしゃいましたが、県民の関心が非常に高い、また心配も多いということであります。これは情報開示も必要だと思いますし、昨年来このリニアの話が持ち上がってからのこの所管委員会の議事録を読むと必ず関連の質問が出ております。ですので私から提案でございますが、この環境保全連絡会議に議会から誰か、例えば当該委員会の委員長とかを充て職でメンバーとして加えていただくほうが、やはり県民に対していわゆる情報開示もできますし、また我々が受けるいろんな意見について反映できることもあると思いますので、そういうことが検討できるかどうか。またオブザーバーでも参加ができるかどうかお聞きをします。

○河野環境局長
 環境保全連絡会議につきましては、生活環境、自然環境、水資源の専門家の方、静岡市葵区井川地区から大井川流域の地元代表の方、計16人に委員として参加いただいております。御指摘のとおり大変大規模な工事でございますので、議会の委員の皆様からは県全体の立場という観点で随時御意見をいただくことが大切と私どもは考えております。委員会等の場で各段階に応じまして、こちらから状況の御報告をしながら御相談をして進めてまいりたいと考えております。
 現状でございますが、審議内容は公開でございますので、まずはオブザーバーなりの形で委員の先生方にも御出席いただけることで活用していただければありがたいなと思っております。いずれにいたしましても、今後、事業者から調整がつき次第さまざまな報告とかが出てまいりますので、それに応じまして対応していくように努めてまいります。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 オブザーバーでは参加できるということですね。でしたら、まずはそこからできる範囲で初めていき、それから場合によってはこれは非常に静岡県の将来に対して大切な案件であります。自然環境は特に一度壊してしまうと戻せないところもありますので、それを所管する皆さんでもありますし、我々はそれを所管する委員会でもありますので、そこはやっぱり責任を同じように負っていくべきところもあろうと思いますので、ぜひ委員としての参加も御検討をいただければと思います。

 次の質問に入ります。県立森林公園についてお伺いします。
 今年度、今回の委員会説明資料にも県立森林公園再整備計画をいただいておりますが、これを熟読をさせていただいた上で、地元の浜北区にある公園ですので特に何点かお聞きをしたいと思います。
 まずは、ちょうど今浜松市の最終処分場がこの森林公園のさらに北側、天竜区の青谷に計画されております。この青谷へいわゆるパッカー車が行くルートがこの森林公園西側にあります県道熊小松天竜川停車場線を使うことになります。この県道は非常に狭隘なところがあったりカーブがきついところがあったりするものですから、今浜松市によって改良拡幅の計画がございます。この計画を御承知かと思うんですが、この機会に乗じて、ぜひこの森林公園の再整備を進めていく中で新東名からのアクセス性の向上を図ること、それからまたこの整備計画案の中にもありますが、浜名湖観光圏の観光拠点の1つとしての森林公園の位置づけを戦略的に描いていくこと。
 それから、公園としての設備の整備を具体的にいうと、駐車場の整備拡張、それからユニバーサルデザイン化。またかねてからの課題であった森林公園を周遊する歩道の中で、この西側部分が今言った県道を通らざるを得ないところがあって、散策する皆さんが非常に危険を感じているところでもありました。このかねてからの課題の公園西側の遊歩道の整備。それからまた隣接するあらたまの湯へアクセスしていく整備を一体化して市と進めていくのがいいかと思います。
 この調整は非常に重要なものでありますので、ぜひ、しかるべきポジションの方がこの調整に当たっていくべきかと考えていますが、現状この県道整備に関しての御認識と今私が申し述べたいわゆる市との協議の必要性についても認識をお伺いします。

○尾環境ふれあい課長
 浜松市による県道拡幅工事との連携について御質問をいただきました。
 実は昨年、県立森林公園再整備計画を立てるときワーキンググループをつくりまして、浜松市からも御参加をいただいておりました。その際に市の新清掃工場の建設担当部署からもそのワーキンググループに参加をしていただいて、県道の拡幅情報もいただきながら整備計画をつくったという状況は伺っております。平成29年度着工で平成32年供用開始という状況についても伺っておりますけれども、現在浜松市では森林公園を含めた区域で測量設計の実施をしている状況であると伺っておりまして、設計ができれば公園区域との状況もわかってまいりますので、改めて市から我々に協議があると理解をしております。
 その際には、9番委員御指摘の視点を踏まえまして、公園利用者の利便性の向上と安全確保の視点で市としっかり調整を図ってまいりたいと思っております。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 正式には新清掃工場でしたね。失礼しました。私も先ほど申し上げたように当該地元議員としてもろもろ承知していますが、これはかなり県と市が協働しないとできない部分があることを現時点でも認識をしています。今尾環境ふれあい課長がおっしゃるように設計中と聞いているので、それができたら市が言ってくるだろうではなくて、逆に言うと、県としても森林公園の再整備をやろうとしているときにちょうどこの計画が持ち上がっているので、道路の線形によって先ほど指摘した歩道をきちんと取れるか取れないかとか、そういう非常に重要な時期だと思います。そういう認識をもってぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、今は非常に重要な時期だと思いますので、木くらし・環境部長に、再整備をするのに大きなチャンスを逃さないという意味でどういう所見をお持ちかお聞きをしたいと思います。

○木くらし・環境部長
 県立森林公園でございますけれども、詳細な工事について私どもは承知しておりませんので、今、尾環境ふれあい課長が答弁したように、まず情報をしっかりつかんだ中で、浜松市が窓口になっていますので、それについては情報を聞きながらしっかりと中で調整を進めていきたいと思っております。

○阿部委員
 ぜひ早急に浜松市と今の状況確認をすること、それから県が協働できる、特に先に道路を設計していく中で歩道のあり方は当然していくわけですから、それがどうなっているかが実は森林公園に非常に直結する話でもあります。また現状その県道にくっついて駐車場があります。その駐車場が現在、道を隔てないと公園に入れないようになっている。そういうことも線形の設計のやり方によっては、駐車場も公園内に直結できるかもしれない。それがやはり来園者の安全を図る形になると思いますし、そのあたりの認識をきちんとしていただきたいので、もう一度だけ浜松市と早急にこの件に関して話をするかどうか確認をします。

○尾環境ふれあい課長
 昨年のワーキンググループで担当部署と連携をしたところでございますので、引き続き連携を進めてまいるように、早速取り組みたいと思います。

○阿部委員
 では、御報告をお待ちしております。

 では、森林公園関連でお聞きをしてまいります。今申し上げたように、来訪者本意で考えると、例えば駐車場と公園が直結していることとか、それとかユニバーサルデザイン化という中では、公園内のトイレは和式のトイレが多くございます。これはやはり洋式にしていくことが高齢者の方とかの利便性をより高めることになりますし、また案内看板が非常にわかりづらかったりすることもあります。こういうものも少し統一感をもってやっていくと。またユニバーサルデザインという考え方は、いわゆる歩くところとかだけじゃなくて看板もユニバーサルデザイン化することによって、本当に弱い立場の方に優しい公園にもなろうと思うんです。そういうところもぜひ考えていただきたいと思いますが、御所見を伺います。

○尾環境ふれあい課長
 今回実施する再整備事業でありますけれども、ユニバーサルデザイン化やあるいは利用環境の向上といったことも目指すべき重要なコンセプトと位置づけを行っております。トイレにつきましては、現在ビジターセンターを含めて公園内に10カ所ございまして、いずれも昭和58年から平成5年という建築でございます。ユニバーサルデザイン化の対応については、現在ビジターセンターなど一部のトイレに限られている状況です。それから洋式トイレにつきましても、ほとんど和式という状況であります。そのため再整備計画では、全トイレに洋式を設置します。また幼児とか車椅子の方の利用が集中する箇所、これは全部で4カ所ですけれども、ユニバーサルデザイントイレというか、多目的のトイレを設置する予定としております。
 また、特に利用者が集中する中央トイレでございますけれども、既存のトイレが大分老朽化が激しいということでありますので、新たに中央広場付近に新設する予定としております。いずれにしてもトイレはこういった施設にとって非常に重要な施設と考えておりますので、しっかり整備をしていきます。
 また、案内看板でございますけれども、これも非常に老朽化して一部はもう崩れそうなところもございます。字も読みづらいといった状況ですので、これは3カ年をかけて整備する予定ですけれども、優先順位をつけてやっておりますので、一応看板については最終年度の3年目に全てについて更新を予定しております。更新の際には、9番委員御提案のようにサインの掲示の統一であるとか利用者にわかりやすい表示、あるいは多言語化であるとかイノシシへの注意喚起であるとか、その辺もいろいろ考慮に入れまして、しっかり整備をし、利用者の安全に配慮してまいりたいと思っております。

○阿部委員
 ぜひ看板それからトイレをお願いしたいと思います。看板は1つだけ補足でつけ加えておくと、以前申し上げたことがありますが、公園内を散策される方が多い場合に、やはり御高齢の方も多いので、例えば熱中症とか急に体調が悪くなられて倒れたりすると、その場合に携帯電話等をお持ちですけれども目印がなくて今自分の居場所がどこかうまく説明できないと。いわゆる電信柱に番号が書いてあるように、ところどころにここは何番のポールの近くにいるとか、そういうことも考えて、ぜひ看板設置の際にわかりやすく、その看板は何番のポールだということもこれより利便性の高いユニバーサルな公園になると思いますので、ぜひお願いしたいと要望として申し上げておきます。

 違う観点から森林公園についてお伺いしますが、生涯スポーツの観点からの公園づくりについてお伺いをしたいと思います。
 これは2点ほどお伺いするんですが、1つ目は、最近3歳までに運動を一生懸命し、ちゃんと体を動かした子が生涯の運動神経とかに関係をしてくるんだというデータが発表されました。これは子供のころからの運動がいわゆる競技力を高めるためにも、また健康寿命を延ばすためにも有効と考えられるデータだと思います。
 ところが、最近の子供はこれは危ないからだめ、こっちへ行ったらだめとか、日常生活の中で動きのバリエーションとか対応性が非常に減少していて、運動器機能不全――これはロコモティブシンドローム予備軍というらしいんですが――これが増加していくデータもあります。
 そこで、これは少し説明を加えると、例えば子供が転ぶときに手が出なくて歯を折ってしまう。いきなり顔からいって歯を折ってしまう子がふえちゃったとか、組体操でけがをする子が多いのもそれが影響だと考えられている。この運動器機能不全なんですね。この運動器機能不全を防止していくのは大人の役目だと思うんですが、この際森林公園の再整備に当たって、子供たちが自由に走り回って遊びの中から身体のバランス、それから柔軟性とか反射神経、また危機管理能力を養える自然公園をつくっていくことも考えるべきだと思うんですが、それについての所見を1つ伺います。

 もう1つは、今現在森林公園の来訪者の中で問題になっているのは、散策をされる方と走る方、いわゆるランナーとのすみ分けがうまくできない。ランナーが走っていくと歩いている方は怖いとか、これをすみ分けしたほうがいいんじゃないかという提案を以前から私はしていますが、この際このルート整備をしたらどうかと思います。例えばランナーの方は体を鍛えようとしている、また競技力を向上しようとしている。これはよくクロスカントリーコースを走られて競技力を向上されてますが、森林公園は自然のクロスカントリーコースのようなものが簡単にできる地形でございます。
 ですので、そのクロスカントリーのコースの整備をするなどしてランナーと散策者のすみ分けも考えていくべきと思いますが、この生涯スポーツの観点から2つぜひ所見を伺いたいと思います。

○尾環境ふれあい課長
 それでは、生涯スポーツの観点からの公園づくりということからお答えしたいと思います。
 県立森林公園は県民が自然に親しみながら森林、自然保護への理解を深めて保健休養の場として利用していただくことを目的に設置されておりますけれども、一方9番委員御指摘のように、生涯スポーツの観点から見ましても、森林公園につきましては重要な役割を果たしているのではないかなと考えております。園内には遊歩道が整備されておりまして、適度なアップダウンがありますし、直射日光を遮った木立の中を歩けるということでウオーキングの場として周辺の非常にたくさんの方に愛用されております。森林公園のまさにコアとなる施設だと考えております。
 また、子供向けには木製遊具や芝生広場がありまして、子供たちが遊べる施設も整っていると考えております。今回の再整備事業では、遊歩道についてはコアな施設ということで大幅な修繕対策をする計画にしておりますし、また木製の遊具につきましては、木材とふれあう機会をふやすとともに、子供たちの運動機能の向上につながる施設であります。また森林公園に置いてある木製遊具が幼児から小学校低学年用という位置づけでございまして、これを今35基設置しておりますけれども、大分老朽化が進んでいるということで再整備計画の中で今年度から3カ年をかけて順次更新していくこととしております。
 また、多くの人が集って子供たちが安心・安全に運動できるように、3つの芝生広場を設けております。芝生については、心地よい感触や適度なやわらかさがあって、子供が走り回ったり運動したりするのに最適な環境だと考えております。この芝生広場については、毎年のようにイノシシがここを掘り返すことで芝生が非常に傷んでおりますので、ことしイノシシの被害から芝生を守るために侵入防止柵を設置しまして、安全に利用できかつ芝生も良好なコンディションに保てるようにしていく計画であります。
 それから2つ目の公園においてランナーが使用する件でございますけれども、遊歩道につきましては非常に幅が狭いことで遊歩道を走ることは遠慮してもらいたい状況にしてございます。遊歩道が狭いからランナーとすれ違うときにけがをするおそれがあるということでございますけれども、現在、麁玉中学校であるとか、浜北西高校の陸上部がこの園内を利用してランニングをしております。このランニングにつきましては、周辺の公道であるとか、あるいは園内の管理道を使って歩行者とけがが生じない形で利用していただいております。そこの陸上部の先生たちからもお話を伺いましたけれども、特に今の利用形態で困っていることは余りないという御意見もいただいております。今後もそういった安全なルートの設定について公園管理者や指定管理者とも相談をしながら、よりよいコース設定について引き続き検討してまいりたいと思います。

○阿部委員
 尾環境ふれあい課長に申し上げます。
 今の御答弁、模範答弁ではありますが、それではだめです。厳しいことを言うようですが、まず子供たちのための遊具をつくる、芝生広場を整備する。それは誰でもできます。さっき言ったように、子供たちが運動器機能不全に陥っていますよという警告や今そういう事象が出ていますよという解説があれば、親たちは、ああ、うちの子供たちはここでこういう遊びをさせてあげよう。今都内などで自然の森で遊ばせることで子供たちにいろいろ体を使って自分で経験をして育っていく、育てさせようというNPO等があります。そういうところがどういうことをしているかといったら、例えば滑り台を1個つくる。その滑り台は自分で上がらせてください、高いところに親が乗せちゃいけません。乗せたらその高いということを子供が認識できなくなる。だから落っこちるんだと。そこまで苦労して上れたら、その子供は自分が体で覚えたからここは怖いんだと、高いんだと、そういうことをさせましょうよという整備の目的と解説をつける。そういう公園にしなきゃいけない。
 それから、さっきクロスカントリーコースは要らないんじゃないかという話でしたが、これは今森林公園がどういう目で見られているかというと、何かぱっとしないです。観光拠点にしたいとか、もっともっと県民の皆さんにこの公園に親しんでほしいと思ったならば、魅力づくり、目玉づくりをしなきゃいけない。そういう観点でなぜ考えられないか。そういうことを強く指摘しておきます。この公園をどうつくっていくか、ぜひ木くらし・環境部長、もう一度お聞きしたいと思います。

○木くらし・環境部長
 県立森林公園については、9番委員も地元でございますので、よく知っていらっしゃるということでかなり思いが深いのはわかりました。先ほど言ったように、ロコモティブシンドロームですか。例えば小学生のボール投げが飛ばないとか、いろんなことは私も聞いております。恐らくそれは、教育委員会とかいろんなセクションがいろいろやっている部分もありますので、そこはある程度学校とかそういった部分を含みながら、お話を聞きながらやっていきたいなと思います。
 森林公園の特色のお話がございましたけれども、私も半地元みたいなところでございますので、森林公園は承知しています。いろんな方がいらっしゃいます。若い方もいらっしゃれば年配もいらっしゃると。ある意味で静かに散策したい方もいらっしゃるし、平日に来る方もいらっしゃれば、土日に家族で来る方もいらっしゃると。いろんなニーズがあるものですから、それについては、今回9番委員の熱い思いはよくわかりました。私たちも実際40年間この公園を管理しておりますので、そういった中でいろんな意見を総合しながらまとめて整備を進めていきたいと思っています。その中で9番委員の御意見も参考にさせていただきながら進めたいと思っていますので、御理解をお願いいたします。

○阿部委員
 木くらし・環境部長が今おっしゃるように、木くらし・環境部長も地元でいらっしゃるので、ぜひなれ親しんだ公園でありますので、この公園を郷土の誇りにできるような、静岡県の誇りにできるような公園にこの際つくり変えていくようにお願いいたします。

 それで、この公園の特色であったのが、木くらし・環境部長も御承知のようにアカマツ林でございます。このアカマツの再生についてお伺いするのですが、アカマツの再生については平成26年から園内の試験地で検討しているということですが、ここはかつてアカマツイコールマツタケでございましたので、この森林公園とその周辺は非常に有名なマツタケの産地というか、とれるところでございました。なので、どうしてもそういう環境もあったことでありますので、茨城県などが研究して市場にも出しているマツタケの菌が最初から苗についたアカマツがございます。こういうものを試験植樹することも夢と話題をつくる。先ほど言っているように、この公園を魅力的にする意味でも僕はおもしろいだろうなと思うんですが、ぜひそういうことを考えたらどうかを1つ提案します。

 それから、公園の隣接地には幸いなことに財産区があります。これは四大地財産区といいますが、この財産区も大部分がこのアカマツ林でございますが、同様に苦労されておられますので、財産区と協力して共同してやりましょうということも考えられると思いますので、あわせて御検討いただきたいと思います。
 それから松枯れ対策について、まずこちらが先でしょうがお伺いをします。これは今言った隣接する四大地財産区、それから浜松カントリークラブ、ここでも松枯れが非常に激しい状況であります。この三者で情報を交換しているということですが、これは同じエリアであるだけに三者が同じ対策を講じないと、森林公園だけやっても隣の松林に逃げちゃって、そこでまた生息が拡大しちゃうということではしょうがないので、これはエリア全体としての駆除を考えないといけないと思うのですが、この2点についてお伺いします。

○尾環境ふれあい課長
 アカマツの再生について回答を申し上げます。
 森林公園のシンボルであるアカマツ林保全、再生につきましては、地元、あるいは利用者からも非常に大きな要望をいただいているところであります。保全、再生に当たりましては、近隣に県の森林・林業研究センターがございまして研究者もおりますのでここと協力して、9番委員がおっしゃるように園内に試験地を設けるなどして、更新の方法の検討をしているところでございます。御指摘のあったマツタケ菌の苗については、実はまだ詳しい知見を有していないところでございます。森林・林業研究センターとも共同して、早速詳しい情報を収集、あるいは導入の可能性について研究をしてまいりたいと思います。

 それから、松枯れについてでございますけれども、この周辺の松枯れ対策については、県が松くい被害対策事業推進計画をつくって――これは経済産業部の森林・林業局の担当でございますけれども――その計画に基づいて薬剤の散布等を実施しておりまして、公園内につきましては現在のところ被害は鎮静化しているのかなと判断をしております。この公園は非常に重要な保全すべき松林として、高度公益機能森林に指定されております。
 また、周辺の四大地財産区、それから浜松カントリークラブにつきましても、計画上この重要な区域を守るための地区保全人という位置づけにされておりまして、市と県が協働して防除に当たっているということでございます。今年度でこの計画が終了いたしますので、今現在、来年からの新しい計画をしていると聞いておりまして、この計画に当たりましては、周辺の所有者あるいは地元の意見を聞く場を設けまして、十分調整をした上で立案するということでございますので、我々も一枚かみながら取り組んでまいりたいと考えております。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 ぜひ、アカマツの再生について、まず松枯れ対策を講じて、また新たな全部というわけにはいかないでしょうけれども、アカマツを再生するための方策を今尾環境ふれあい課長がおっしゃるような方向でぜひ検討いただきたいと思います。

 それから、この森林公園にもかかってくるんですが、もう1項目だけまとめてお聞きしますが、有害鳥獣対策。この3月に森林公園でもイノシシの大変な被害に遭われた皆様にはお見舞い申し上げるわけですが、これは全県でやはりこの有害鳥獣の問題は大きく問題になっています。その中であえて名前を出させていただきます。県の職員の自然保護課の大橋正孝さんですか、新型のくくりわなを発明していただいたり、そうやって率先して県の職員の方が努力していただいていることを心から敬意を表したいと思います。
 せっかくそういうものをやっていただいているので、対策を講じていっていただきたいと思うんですが、3つまとめて聞きます。1つは、3月の森林公園の事件に際して、地元猟友会の皆様に大変お骨折りをいただいたのですが、この猟友会の皆様の出役とか、使ったわなとか、銃弾というのは全部手弁当で猟友会の皆様が持ってきていただいた、御厚意でやっていただいたということでありました。今後は有害鳥獣駆除を強化しようとする中で、猟友会の皆さんの御協力は不可欠であるだけに、今後御協力いただくに当たってはしかるべき規定を設けて気持ちよくかつ積極的に御関与いただけるように制度整備をしていくべきだと思うんですが、御所見を伺います。

 それから2つ目、その猟友会の現状を聞くと、会員の減少とか高齢化の問題があると聞いています。これは狩猟免許をより多くの方に御取得いただく工夫は講じているのかどうなのか。

 最後に、知事が5月の関東地方知事会で自衛隊の皆さんに御協力をいただいて、有害駆除のお手伝いをお願いしたらどうかと提案をしたと聞いていますが、この話はその後具体的に協議をされているのかどうなのかまとめてお願いします。

○杉山鳥獣捕獲管理室長
 今御質問のあった3点について、まとめてお答えしたいと思います。
 まず1点目の積極的な関与を猟友会の方々にいただける制度設立ですけれども、捕獲についての制度として資金支援を考えています。従前は、イノシシ、ニホンジカなどの有害捕獲は市町の許認可で、市町が独自に財源を確保しておりましたけれども、平成25年度から国の交付金で財政支援が受けられるようになりました。ちなみに、上限が1固体につき8,000円になっております。県といたしましては、この国の交付金の確保に努めてまいりたいと考えております。

 2点目、より多くの方々に狩猟免許を取得していただくための工夫ですけれども、1つは平成25年度から今年度も引き続き行いますが、従来は新規の狩猟免許の試験は年1回の8月でした。平成25年度から8月と2月の2度試験をやることで、なるべく取得の方々をふやしたいと努力をしております。
 あともう1点、鳥獣保護管理法が平成26年に改正されまして、試験を受けられる年齢が20歳以上から18歳以上に下げられました。このようなことも踏まえてガイドブックを作成して、市町や猟友会に配付して啓発を進めておるところでございます。

 3点目の知事が自衛隊への有害駆除のお手伝いをという提案についての県の対応ですけれども、現在、国へ要望するように手続を進めております。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 1つだけ確認します。資金支援を考えているということでしたが、制度設計はいつをめどにつくろうとされているのか、それだけ確認させてください。

○杉山鳥獣捕獲管理室長
 これはもう既に事業として進んでおりますので、実際には動いているということです。ただ、捕獲しないとだめなので、見回っただけではお金がつかないことになっています。

○阿部委員
 もうちょっと明確に、県として、市町とは別に県としても制度をつくったということでいいんですか。それだけ確認です。

○杉山鳥獣捕獲管理室長
 県独自でつくったのではなくて、国とか市町と協力して連携して制度にのったということです。国の交付金制度、あるいは市町が独自に今までやってきたものを活用して、県がその国の予算の獲得について支援をしているということです。

○志村くらし・環境部理事
 ただいまの答弁について補足をいたします。
 特にイノシシにつきましては、第2種特定鳥獣管理計画という形でくらし・環境部で環境省が所管する鳥獣保護管理法に基づいた計画をもっているんですが、実際のところニホンジカのように県が直接管理捕獲をしているわけではなくて、有害鳥獣捕獲ということで市町の駆除の費用に農林水産省の交付金をプラスアルファした形で各市町が対応している状況でございますので、その制度につきまして、これは経済産業部の制度でございますが、既に対応しているということでございます。

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