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委員会会議録

委員会補足文書

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平成23年11月エネルギー有効利用推進特別委員会
委員討議の開始、委員討議の終了 【 討議 】 発言日: 11/28/2011 会派名:


○三ッ谷委員長
 それでは、休憩前に引き続き、委員会を開催します。
 当委員会は、2月定例会において、知事、県執行部に対する提言を盛り込んだ報告書を議場配付し、委員長報告を行う予定です。
 本日は、これまでの委員会で調査してきたことを踏まえて、報告書に盛り込む提言をどのようなものにするかについて、委員の皆様からの御意見をいただきたいと思います。
 本日の委員討議の材料としていただくため、これまで行いました、関係部局との質疑、県外及び県内視察の概要についてまとめた資料を事前に皆様に配付させていただきました。
 当委員会に付託されました調査事項は、「新エネルギーの導入促進と省エネルギー型の社会や生活の構築に関する事項」であります。
 この資料を材料として、また、資料に記載のないことも含めて、委員会として、知事並びに県執行部に対しどのような提言をするべきか自由に御意見をいただきたいと思います。
 本日いただきました御意見をもとに、年内に報告書の形に仕上げ、1月の最後の委員会で皆様方にお諮りしたいと考えています。
 実質的には、最後の委員討議ともいえますので、活発な御意見をお願いをいたします。
 なお、本日は、環境政策課の斎藤課長、市川技監に出席をいただいております。あくまでも本日は委員間の協議ですが、県の施策について確認したい場合などは私から指名をいたしますので、発言をよろしくお願い申し上げます。
 それでは、提言に盛り込む事項、提言のまとめ方に対する御意見がございましたら各委員から順次発言を願います。願わくば、各委員から1つずつ提言をお願いをいたします。
また、きょうの委員会後、御発言あるいは提言漏れがありましたら、後ほど皆様方にお配りいたします用紙に記入のうえ、私まで提出ください。
 それでは、早速、各委員の御意見を伺いたいと思います。必ず1つずつ提言を御発言ください。

○大岡委員
 最初にちょっと確認させていただきたいんですが――午前中に佐野委員からも話があったんですけど――今回取り上げるエネルギーというのは、電力に限らないという理解でよろしいんですかね。

○三ッ谷委員長
 構いません。

○大岡委員
 熱利用とか、熱を逃がさないための努力だとか、そういったことも含めてということですね。

○三ッ谷委員長
 それは、当然、省エネの分野あるいは再生エネルギーの分野に入っているんでしょうから、当然だと思います。

○大岡委員
 はい、わかりました。

○小長井委員
 それでは、何回かの委員会審議と視察を踏まえて、私のほうで――思いつきといったら申しわけないんですけど――幾つか感じた点を言わせていただきたいと思います。
 エネルギーの状況が逼迫しているということで、このエネルギー有効利用推進特別委員会――こういう委員会で審議したわけですけど、まず一番大事なことは省エネを強力に推進すると。ここが一番大事だろうと思いますので、新エネルギーといっても、提言書の初めのほうにはそういう文章も入れていただけたらありがたいなと、そんなふうに思っています。
 この省エネのために、いろんなことがあろうかと思うんですけど、1つ私がふと思ったのは省エネ家電ですね。3月11日から後、省エネ家電があっという間にわっと出てきた。これは多分、技術的なものはこれまで持っていたんだけど、こういうことをきっかけにいろんな製品が出たんだと思います。それで、その買いかえをすると。新しい製品を買うにはエコポイントみたいなのがあったんですけど、買いかえをするときに古いものの処理をするお金がかかるじゃないですか。そういうものに対する助成など、そういうことが考えられないかというのが1つ思ったことです。
 それから――先ほどの議論の中にありましたけど――排熱の利用ということが先日の海外視察の中でも特にいろんなところで聞いた話でありますんで、排熱の利用ということを。先ほどの話の中ではそう簡単に行くような話というふうではなかったんですけど、バイナリー発電機の導入等を含めて、少し研究とか、できれば普及のような、そういうようなこともできないかなというふうなことを感じました。
 さらに――地産地消の推進ということが先ほど2番委員からも話が出たかと思うんですけど――規制の緩和ということ。例えば小水力発電なんかも、取り入れるときには水利権の問題等があるということが先ほども話に出ましたけど、そういうことも含めて国へ要望できるようなことがあれば、それも入れていただければありがたいなというふうに思います。
 さらに、ここ数カ月で、家庭でも取り入れられるようなさまざまなマイクロ発電みたいな小さな自家発電のようなものがいろんな形でできているものですから、そういうことについての情報の発信ということ。これもいろんな形で情報の発信をしていただければいいなと。メーカーの宣伝になっちゃってというような部分があるかもしれませんけど、こういうものもあるんだということ。
我々が知らないところで、最近いろんな情報が出てきておりますので、そういうことも情報提供ができるような形もぜひお願いできたらなと思っています。
 それから5点目ですが、先ほどのお話の中にもありました新エネルギーを設置するための場所ということ。例えばスクールソーラーとか駅舎ソーラーとかという話がありました。そこの場所を借りて発電事業をやりたい方には、そういう場所が貸せるというようなこともお話の中にあったと思いますんで、県有地の中でその場所を使って発電事業をやりたいというようなことがあって、そういうことが可能な場所があれば、そういった場所の提供も含めて前向きな取り組みをしていただければと思っています。
 あと2点です。
 蓄電池の部分があると思うんですね。特に太陽光発電なんかの場合は蓄電池があれば夜間でもというようなことがあると思いますんで、蓄電池の普及促進ですね。そこらについても何らかの手が打てないか。助成をするとか、そういった形のものを考えられないかということが1つあります。
 それから最後になりますけれど、新エネルギーとかあるいは省エネルギーに関する研究施設とか、そういったことを取り扱う企業、こういったものの県内への誘致についても強力に取り組むというようなことも含めて提言していただければありがたいなと。そんなふうに思っています。
 以上です。

○三ッ谷委員長
 省エネなどのため――小水力もそうでしょうけど――国の許可と県知事の許可でできるものであれば、やっぱりそれは当然前向きに考えるべきだなと思いますよ。
 正副委員長で相談して、8番委員から今お話いただいたことをしっかり提言書の中に入れていきたいなと思います。

○大岡委員
 具体的な中身について私からの意見を申し上げたいと思います。
 まず、太陽光につきましては、今、県民の認知も進んでいるということでございますので、これについては――きょうの午前中の先生の話にもありましたけれども――これはまさに各家庭ができる非常に簡便な方法でございますので、そういった方向性で推進、啓発をされるのがいいんじゃないかなと考えております。
 もう1つ具体的に私が提言申し上げたいと思っているのは、小水力発電でございます。
 実は午前中の松尾先生のお話が終わった後、先生にもちょっとお尋ねをしたんですけれども、県が持っている流域下水道の排水というのは非常に有効に使えるということでございます。上水側に設置すると、やっぱり体に入るものだもんだから住民の間にも抵抗があるんですが。配られた上水は、必ず何らかの形で下水に入ります。それを海に流す最後のところの、この落差。「二、三メートルあれば十分発電に使えます」ということです。これについては、先生は午前中のお話の中では言わなかったんだけど、「もうぜひ推進していただきたい」というふうにおっしゃっていました。特に、流域下水道のような大きなまとまった水を扱っているものを県は持っておりますので、最終的に排水する場所での小水力発電の設置というものは具体的に提言をしていきたいと思っております。これが具体的な提言の1点目です。
 それと2点目です。小長井委員もおっしゃていましたけど、やっぱり熱の利用と熱的に効率のいい建物をつくっていくということを進めていってはどうかと思っております。
 これはヨーロッパで習ったことなんですけれども、高断熱の家をつくることによって――向こうではパッシブハウスといってるんですけれども――熱的な効率が通常の家の10倍ぐらいになると。逆に言うと、熱のために使うエネルギーの量が10分の1になるということをおっしゃっていました。
 彼らは、法律とか条例とかで公共施設はパッシブハウスしかつくれないというぐらい自分たちに厳しいノルマを課して取り組んでおります。私は、学校も含めた特に公共施設の新築物件に関しては、そういったルールを制定してもいいんじゃないかなと思っております。
 3つ目は、まちづくりに関してでございます。特に熱利用ということを考えますと、単一の発電所だけ見てたり単一の建物だけ見てたりしても駄目で、やっぱりまちづくりからそういうコンセプトに積極的に県とか市とかが絡んでいくことによって、その地域としてのエネルギーが非常に効率に回るというビジョンをやっぱり打ち立てるべきだと思っております。
 実際、例えば県営住宅も今リプレースの計画がございます。そういったことにあわせて、県営住宅をつくる、あるいは新しく区画整理を行うと。そういったところには、必ずエネルギーの観点から意見を入れていくというまちづくり。モデル地域をちゃんとつくっていくということ。
県内をいろいろ見ていくと、近く行うものが多分たくさんあると思うんです。例えば、沼津の高架化に伴う区画整理。どうなるかわかりませんけど、それだって、いずれ何らかのことをやらないといけないということははっきりしてるわけですから。地域全体のエネルギー的な高効率化という視点を、今後県が行うそういったところのまちづくりには入れていくべきだということを提言していただければと思っております。
 それと4つ目は、今既にやっておられますけど、庁内でやっぱり徹底した電力の節減を行うと。徹底した省エネをやるということです。夏に入る前に庁内をいろいろ見させてもらって、――きょうこの部屋の向こう側は電気を消せるようになっておりますけど――スイッチが全然節電対応になっていなかったということもございます。
これもヨーロッパで勉強させてもらったことなんですけど、向こうは1つの教室の中に蛍光灯
を8本までしかつけちゃいけないとか、そういうおもしろいルールがあると。それを達成するためにどうしてるかというと――これがおもしろかったんですけど――例えばこういう教室だったら、黒板は絶対に向こうにあるんです。なぜかと言うと、左側から日が差し込むからです。みんな右ききだから、左側から日が差し込めば電気が要らないだろうというわけです。そういう実に細かい工夫も交えながら、彼らは省エネの努力をしております。
やっぱり、そのモデルは行政、県庁が示すべきだと思っておりますので、今、各部署ごとに省エネ奉行みたいな方を設置していただいていると思いますが、その方の研修によってその方がリードしていただくことで、電気を消すだけじゃなくて庁内のあらゆることについてそういった創意工夫も含めて徹底した省エネ体制をつくっていくということ。それは、我々が率先して取り組めることの1つでございますので、ぜひ提言に入れていただければと思います。
 以上4点、私からの意見として申し上げたいと思います。 

○三ッ谷委員長
 大岡委員がおっしゃった下水道のことは、僕も考えていたんです。私は委員長だから言わなかったんですが。
 安間委員と僕のまちでは、今、一槽が毎秒15トン出るんですよ。それで、ことしの県外視察で見たあのコップの水と同じですよ。飲まないけれども本当にきれいな水です。
 それで、大きな土管のようなものから出ますけど、バーティカルの、スクリュー式のものにすれば、落差が要らないんです。別に、落差をつくってそこで回転させる必要はない。管の中で回るから。それから、汚泥が出ていくわけじゃないから、パイプも絶対に詰まりませんしね。
僕も委員であれば、「こういうものを中電さん考えませんか」って質疑したかったんですけど。 
いいお話をいただきました。大変いいと思いますよ。

○大岡委員
 午前中の松尾先生も「それはぜひやってほしい」っておっしゃってました。「絶対採算取れます」って。

○三ッ谷委員長
 静岡とか浜松とか狩野川の浄水場はもっと量が多く出てますから。これはもう許認可も何も要らないじゃないですか。改装工事と設置費、あと維持管理だけあれば。そういう浄水場。自分の使っている電気は自分でということ。余剰の水でつくってやれば省エネと。大変いいアイデアですよ。
 それから、もう1つの御意見についてですが、県も「TOUKAI−0」をやってるわけですから、ただ筋交いを入れることだけに主眼をおくのではなく、今おっしゃったように、これからはやっぱり省エネのためのハウスづくりをあわせてやることが大事かなと。地震も大事だけれども。
暖房も含めてエネルギーを減らすには、一番大きいのはやっぱり家庭ですから。汚水でも何でも全部家庭ですよ。

○大岡委員
 ヨーロッパでは100年、200年前の建物も高断熱化することによってエネルギー効率を上げてると言ってました。最初にやるのがガラスの二重窓化で、次にやるのが天井だと。それで天井の次は壁と壁の間にバキューム断熱をしますと。バキューム断熱って何だかよくわからなくて、私はちょっとぴんと来なかったんだけど。何かそういうやり方で、「通常の壁も断熱化できます」という言い方をされてました。

○三ッ谷委員長
 上に熱が行くでしょう。それをバキュームで吸い取って下へ流すと。多分こういうことだと思いますけどね。私も前に見たことありますけど。
 やっぱり静岡県は地震でこれだけ力を入れてるんだから、それを合わせて今言ったようなものにうまく使っていくことも大事だなと。
 皆さんの意見を必ず提言にまとめていきたいと思います。 

○安間委員
 今、お二人から出た話と、皆さん大体ほとんど同じような意見になってくると思います。
 私も先般のヨーロッパ視察へ行かせていただいて、大変参考になりました。現実に取り組んでいる話ですからね。今ここで理想的に言う話じゃありませんから。そういう中で、県としては本当にやれることからしっかりやるというのが基本であります。予算のこともありますので。それから、地域のいろんな条件もありますので。
やれることをしっかりやるということの中で、ソーラー発電は各家庭ではやれるはずですので、まず第一にこれをしっかり応援するような、そういうシステム、制度をつくると。
 それから当然、今、話があった小水力発電もそうであります。
 それから、松尾先生も中電さんもあんまり反応がなかったんですが、地熱発電。それは国の補助金ももらわなきゃということはありますが、ドイツの先進的なものを見させてもらって、私はかなりあれはできるなと。それも地域で区画整理をやるとか、新しい新興住宅地をモデル的なことにしてやるような、そういう方向。
 それから省エネのことで申し上げますと、今も話が出ましたように、新しい建物をつくるときには建築許可もそれぐらいの厳しい基準を掛けてやっていかないと、なかなか進まないなと。それにはやっぱり補助金も必要だなと。そういうことを推進させるためにね。そんなふうに思いました。
 省エネのことでいうと、先ほどから話が出てますように、ドイツの事例を見るとそれをやることによって冷暖房のエネルギーが3分の1になったということですから、かなり効果が上がってるわけですね。これも建設費が当然余分にかかるわけでありますから、そういうのを誘導するような、そういう施策もぜひやってもらいたいなと。
 それとともに、それぞれの企業、あるいは研究所的なところでいろいろやっているそういうものを応援するような、言ってみれば国の特区のようなものも持ち込んでやっていただけるような仕組みもぜひつくっていただきたいなと。
 それから、さっきの省エネの関係では、市町村、あるいは地域のところで指定して、モデル的にやらせるような、そういう仕組みをしっかり植えつければ、県民の皆さんもこういうふうになるんだなということで進むんではないかなというふうに思います。
 ぜひ、そんなことを施策の中に取り入れるようにやっていただきたいなというふうに思います。
 また、気がついたら発言させていただきます。とりあえず以上です。

○田(好)委員
 以前の委員会でも言わせていただいたんですが、CO2削減と新エネルギーの導入が静岡県の場合一緒くたになっていまして、この前、鹿児島に行ってわかったんですけど、やっぱり、こうやって2つの角度でしっかり目標値を決めてやってるわけですね。当然、同じような目的なのかもしれませんが、目指すところはやっぱり個別に違うと思うものですからね。こういう時期でもございますので、地球温暖化対策と別個で新エネルギー導入ビジョンということをやっぱりもう一度しっかり提言させていただくと。こういう角度をしっかり県として示していく必要が私はあろうかと思いますので、そんな提言もさせていただければと思っております。
 それから、先ほども松尾先生のお話がございましたけれども、学の参画――学を使うということはやっぱり非常に大事なことだと思います。すばらしい研究をしていても生かさなければ。きょうのお話を聞いただけでもすごいなと思いました。静岡県はまだこれからの可能性――ポテンシャルがいっぱいあるわけですので、それを具体的にやっていくために、せっかく積んできた学のそういう力を、やっぱりしっかりもっともっと使っていく必要があるなというふうにつくづくまた思いました。そんなようなことも提言に入れさせていただければと思います。 
 それから、先ほども言ってしつこいようですけども、ESCO事業です。これは本当に一生懸命やっていけば、少しずつではありますけども、投資をせずに省エネ、新エネになりますので、こういうものも本当に県が率先して示していくと。あるいは、PR活動ももっともっとしていく必要もあります。ほとんど知らないと思いますので。そこで新しいエネルギーをつくると同時に省エネに取り組んで、そこもスタートラインにしていく必要もある時代に入りましたので、そんなことも提言させていただければいいなと思っております。
 以上です。

○三ッ谷委員長
 企業局があれだけの県営の住宅地を開発してると。田委員がおっしゃるように、本来はやっぱり、「ここのブロックは安く売ってあげるけれど、条件は省エネのものを建てること」とするとか、あるいは集団的に賛成してもらって、つくる人はみんな同じシステムでやるとか。県がやろうとしたらできると思うんですよね。そういう意味でぜひ。
正副委員長で相談させてもらいます。

○佐野委員
 毎年、特別委員会で提言すると、県の部局との調整が難しくなるんですよね。だからこそ特別委員会になるんですけど。
 今、くらし・環境部の政策として、環境としての新エネルギーがある。でも、やはり産業部門として、先ほど話に出たみたいに企業の電熱、コジェネレーションとかというと、産業的に成り立たないと意味がないわけですよね。そして、電力エネルギーも売り買いになったり、重要な産業の基盤となるものなので、環境だけで進めるというのは県の組織としてちょっと何か無理があると思うんですよ。電気を30円で買うコストがどうとか。やはりこれから企業側でそういう開発をしていくためにも、ちょっと県としての部署があいまいということに突き当たると思います。ですので、本当に新エネルギーを開発し、有効利用と開発と両方一遍にできるような窓口があるといいなと思います。環境の部署の方に産業的なことをぶつけても困るわけですよね。ですから、やはりこれから本気でこの問題に行くんだったら、県も企画の漠然としたエネルギー政策ではなく、産業、くらし・環境と統合したところが組織的に欲しくなるのではないかと思いました。
 あと、県民レベルの活動として、自治会。例えば、「防犯モデル地区」とか「交通安全モデル地区」とか。藤枝市は何と「男女共同参画モデル地区」とかあるんですけど。やはり、もう何かそういうような自治会までそういう活動を県民運動として起こして、本当に隣近所が声かけあって、みんなで工夫をし合うような、そういう町内会、自治会のモデル地区なんかもどんどん進めていくとおもしろいなと思いました。
 とりあえず以上です。

○三ッ谷委員長
 自治体、あるいは1つの集落でみんなでそういうことをやってもらえればいいですね。ごみの分別収集がそうですから。

○佐野委員
 そうですね。

○三ッ谷委員長
 全く同じことなんですよ。ただ、ごみという素材があるだけで。でも、やってることは省エネと再生事業ですから。おっしゃるとおりですよ。

○佐野委員
 「きよずみ」みたいな、ああいうモデルタウンは、本当に町内すべてそういう人たちが集まってるんだけれども、そうでない人たちも呼びかけてやれば効果がある。

○三ッ谷委員長
 先ほども佐野委員がおっしゃってましたけど、工場の排熱利用というのは大変なんですよね。例えば大岡委員がよく知ってるけど、自動車メーカーへ冬場に行ったら、各スポットに暖房を持っていかなきゃ寒くて居れない。熱なんか全くない。夏は逆に暑くてね、汗びっしょりでみんな仕事してるんです。
 だから、建物から排熱が出てくるような業種の企業もあるんでしょうけど、西部一帯にある大企業は、どっちかといったら夏は暑くて冬は寒い。余熱があってそれを利用できるっていうような会社はないですね。

○小長井委員
 中部電力ですかね。火力も原子力もかなりの熱が捨てられるわけですからね。

○三ッ谷委員長
 だから、原発の発電所に入ると中があれだけ暖かいじゃないですか。あれは、別に暖房を回しているわけじゃなくて、原子炉の余熱がああいうふうにずっと伝わっているんですからね。

○天野(一)委員
 今まで各委員が言われた中で、県庁の中に新エネルギーを導入する担当部署をつくるということ。新エネルギーは、バイオマスだとかいろんなものがあるわけでしょう。だから目標を掲げてやらないと。例えば電力のどのぐらいの分を目標にして新エネルギー導入をやるかということを想定してやらないと。
 それから省エネについても、私は、県庁がモデルになったりなんかするのも大事だけども、県民運動として消費者担当のところでやると。当面、今の生活の10%を目標に省エネをするためにどうしようかということを、県民運動としてやろうというかけ声を出す部署がなければ。ただやろうやろうと言ったってね。それで、それにはどういった形なら省エネができますよという情報を県民に流す。そして、研究する。そういう部署が必要ではないかということを本当は提言したらどうかなと、そんなふうに思っています。

○三ッ谷委員長
 おっしゃるとおりです。

○安間委員
 そういうときに、一般的にみんなすぐ飛びつくのは、こういうふうにやればこれだけ節約できるという、そういう数字。それがあるとすぐ飛びつくんだよね。
 だから、省エネ家電なんかも――電気屋さんのペースで行くと何かコマーシャルベースに載ってあいつらが得するもんでやってるなと思っちゃうんだけど――新しい電化製品に買いかえるとこんだけ電気代が節約できるとかっていう明確な数字。そういうものを示してやると。それは行政という大変信用されてるそういう組織でやると、効果はあると思うんですね。それは、やっぱり天野委員が言うようなそういう部署でしっかりやっていかないと。
 それから、さっきの省エネの家のことだってそうだと思うんです。ただ、「やれやれ」と言ったって、どこまで効果があるのかなと僕らだって思っちゃうんだけど、数字で示されると、ああそうかと思うものだから、そういうのを推進させるためにはそういう専門部門が必要かなと思いますね。

○三ッ谷委員長
 いろんな課題が出るたびに、各部から何人か出て諮問のような会議をつくるじゃないですか。それが駄目だと思うんですよ。
 やっぱり今のように縦割りの中で、その部の一部分だけを持ってきて、委員がおっしゃるようにそこに実行力、権力を全部持たせてやってもらわないと、今、天野委員が言わんとしているのが伝わらないと思うんですよ。くらし・環境部の一部門とか、産業だったら今の交通基盤にあるのか経済産業にあるのかわからんようなところにあって、ばらばらだと、今皆さんが言ってることをやりたくたって、それは佐野委員がおっしゃるとおりでできない。だからそういうのをもう抜き取ってやると。
 また、小長井委員、安間委員がおっしゃった省エネ家電の話。新品にかえれば、今の新しいものは省エネに決まってる。そのときに何をするかと。エコポイントのことも含めてね。
 そういうことを踏まえてやるには、やっぱり県にもそういうところは大事ですね。

○大岡委員
 今、庁内に横断的な会議は何かあったでしょうか。

○斎藤環境政策課長
 庁内に地球温暖化対策推進本部というのがあります。その中に新エネルギー導入促進部会というのがあります。

○大岡委員
 どれぐらい集まっているんですか。

○斎藤環境政策課長
 我々のくらし・環境部のほかに、経済産業部、経営管理部、警察本部、教育委員会事務局、みんな入ってます。

○天野(一)委員
 県民運動にはなってないと思うんだよね。温暖化防止センターっていうところがやってるんだけど、そんな程度じゃ駄目なんだよ。目標を達成するためにもっと強烈にやらないと。

○三ッ谷委員長
 意見を言う場所と実行する場所が別だから。
 だから、予算も意見も全部その人たちに任せて、それで成績を残せって頑張ればいいんだけど、持ち帰って経産でやる、環境でやるといったら、もう全然違っちゃうからね。

○天野(一)委員
 まあ、実際は難しいけどね。言葉でいうのは楽だけど。
 だけども、そういう提言はしてもいいなと思います。

○三ッ谷委員長
 大きな提言をしなければだめです。
 では、両副委員長、まとめでありましたらお願いします。

○宮沢委員
 皆さんからいろいろ出していただいたとおりだと思いますけど、まず、根本に立ち返ってみると、やっぱりそういう我々社会のありようというか、そういうところをきちっと理念としてうたったほうがいいと思うんですね。
 具体的に言うと、例えば――ヨーロッパの話ばっかりして申しわけないんですけど――ヨーロッパの視察先のどこへ行っても、我々から見ると暗いんですね。だけど、向こうの人たちとしてみると、これは当たり前ということ。そういう中で、我々がいかにぜいたくをしているのかなというようなことを感じてきたわけですね。
 だから、知らず知らずに我々がそういう浪費をするようなことに当たり前になっちゃってるそういう日本の社会に対して、やっぱりきちっと一石を投じるということ。
 それで、たまたまきのう、うちのほうで生活展というのがあって、お母さんたちが何をやってるかというと、市内の自販機を全部地図に落としてあったんですね。それで「宮沢さんどう思う」って言うから、「いや、こんなに要らないね」って言ったんだけど、そういうことっていうのも、やっぱり知らず知らずにこの私たち社会が認めてきちゃったわけじゃないですか。
 だから、そういう意味で、やっぱり、エネルギーというか、資源を大切にするということについて、もう一度この我々社会全体で見直していくということ、そういう気持ちというのを込めてまとめていければなと思いました。
 以上です。

○落合委員
 先ほど天野委員がおっしゃった、庁内にそういう部署を設けるということは、本当に絶対必要だと私は思います。
 それで、県としては、昨年の7月、8月、9月だったでしょうか、それと、ことしの電気代を比べてどれだけ安くなったかというコンテストを行いましたよね。

○斎藤環境政策課長
 一般県民向けの節電省エネコンテストというのをやっております。

○落合委員
 そういうようなことで、電力会社から毎月来る請求書に去年の使用量が書いてあるんですね。
 だから、ことしどれだけ減ったかというコンテストをやって、それに対してエコポイントのようなものを何かつけてあげると。そういうのを全県で、もうちょっとやってやれば相当な効果があるのではないかと。みんな少しでも何かもらえるとか安くなると、得するからってやると思うものだから。そういう面では、そういう部署を設けてやってもらうといいんじゃないかなと思います。
 それで、今、静岡県が行革の関係で、企業、団体、個人から提案を募集しています。日経新聞に載っていました。
 それで、今、県道に道路照明灯が1万本ちょっとついてるんですよ。そして、毎月、1台当たり1,200円払ってる。これをLEDにかえると400円になっちゃうんですよ。そうすると年間に1台1万円ぐらい安くなるんですね。だから、4万円か5万円で変わっちゃうんですね。そういうものを静岡県でつくるべきじゃないかというような提案を、私は今度しようとしてるんだけども。それで、それができたら、全国販売もできるし、各自治体にも売れるしということで、そういう提案を今しようかなと思っていますけどね。
 そんなふうに、見えないところで、専門分野に聞くと意外といろんなことがあるんじゃないかなと思うんですよ。そういったことを、そういう部署でやるといいんじゃないかなと思いました。
 それで、新しいエネルギーについては、中部電力にしても全然ね。何かあるかなと思ったけど、結局、やっぱり新しいものはもうない。ほとんど、今みんなに知られてるエネルギーしか、やはり開発できないのかなって思いました。
 
○佐野委員
 先ほど議論したように、何で有効利用しなくちゃいけないかという根源がCO2削減なのか、原子力の放射能の恐怖なのか、その辺が大人でさえもはっきりしないんです。はっきりしないというか、両方があると思うんですが。
 やはり、なぜ今こういうことをしていくべきかということを教育の部分でもしっかりとやるということ。エネルギー教育、環境教育について、その目的をしっかりと。目的があってこそ頑張れると思うんです。
 もう沈みゆく国ツバルとか、南アフリカも温暖化になってるとか、熱帯でタイの洪水があったりとか。
そういうような有効利用を図らなければいけない目的意識を、しっかりと子供たちにも教育をするということ。県民にも理解してもらう。その上で活動を仕掛けないと。ただ、得するからとか、お金をもらえるからというだけの問題ではないかなと思うんですが。

○落合委員
 私、ちょっと反論なんですけどね、日本だけが今、CO2削減って言ってるんですよ。世界的にはもうCO2ではないんですね。

○佐野委員
 違うんですか。

○落合委員
 なぜ日本はそうかといったら、原発を推進するためにCO2っていうことを言い過ぎちゃった。原発に振り向けるために。
 やはり世界は何を考えてるのかということを把握した中では、CO2じゃないよっていうことが、今、世界的に潮流になってきてるということ。

○大岡委員
 いや、そんなことはないんじゃないですか。やっぱりCO2じゃないんですか。

○落合委員
 温暖化の意味が違う。

○大岡委員
 いや、やっぱりCO2じゃないんですか。

○落合委員
 違う。

○佐野委員
 温暖化の原因はCO2じゃないの。

○三ッ谷委員長
 やっぱり、私は今の新しいエネルギーと原子力などの現エネルギーは諸刃の剣だと思うんですよ。
 それでね、おもしろいことを言ってましたよ。ちょうど1週間ぐらい前かな、NHKで特番を組んでいました。北極の氷も溶け、エベレストの氷河も消え、南極の氷河も消えてる理由と。南極は、この2000年で2メートル以上ふえてるそうです。科学者の計測間違いで。氷はどんどんふえてるんです、南極は。
 それで、今、落合副委員長が言ってるのも間違ってないの。だから、両極が違ってて、北極は確かに氷そのものは溶けてるけども、実際的に氷は減ってない。南極は、今言ったように2メートルぐらいふえてるんだそうですよ。

○落合委員
 島が沈むなんて、全然あれうそだよ。
 島が沈むっていうのはうそ。

○佐野委員
 そうなんですか。

○落合委員
 あれは、つくっちゃったの。

○佐野委員
 温暖化じゃないんですか。

○三ッ谷委員長
 ですから、どれが正しいとか正しくないとかというのはわかりませんが、そのNHKの特番で見る限り、確かに氷がふえたところがカメラに写っていました。確かに、毎年ふえてるんですよ。
 温暖化がどんどん進んで、バリ島を含めた南のああいう島は皆、今に水の中に沈んじゃうという話が正しいのか正しくないのか私はわかりませんが。
きょう各委員の皆さんから言われたことは、どの意見も皆、当然の意見です。
 でも、3月11日のあの東日本大震災を受けて代表者会議で決まった特別委員会ですから、やっぱり当委員会としてある程度の答えを出したい。
 あわせて、ただ「これやってください」、「あれやってください」では、なかなか我々委員としても責任を持てないから、特に天野委員がおっしゃったように直属の部を超えて実行に移せるような総括する部署のことも知事にお願いをしないといけない。各委員の皆さんの意見もしっかり反映した素案をつくって、ぜひ次の委員会で最終の取りまとめをしたい。
 本日の御意見、あるいは本日までの委員会での皆さんの発言等を取り入れて提言をまとめることでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、そのようにいたします。
 それから本日、発言漏れがありましたら、今、事務局が配ります用紙に書いて出してください。あわせて、今、発言したことが入ってないとだめだという方は、もう一度書いて出してください。

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