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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:10/06/2015
会派名:無所属の会・責任世代


○諸田委員
 8番委員です。
 一問一答方式でお願いします。
 まず、主要事業参考資料の4ページになります。
 こちらの事業概要に、静岡型外国人向け地域資源活用ツーリズム事業というものがあります。そこで富士山静岡空港を利用した外国人旅行者の行動・動態調査というものがあります。
 これについて、どのように行うのかということと、それと対象の国、期間、サンプル数を教えてください。

○神山観光振興課長
 これは富士山静岡空港を御利用いただきました韓国、中国、台湾の主に個人旅行者の方々を対象にいたしまして、皆さんは今、携帯電話なりスマホなりをお持ちになっております。これを空港でSIMカードを我々のほうで御用意いたしまして、これを一定期間、例えば1週間ですとか10日間、有効なSIMカードをお渡しすることで、これを使っていただけると。これはもちろん無料で使っていただく。ただ、そのかわりにこのGPSによってどう動いているのかというデータをいただくということで、その条件のもとにこのSIMカードをお使いいただきまして、これで県内、あるいは県内からどこへ動いているのか、県内はもちろんどこへ動いているのか、どこへお泊まりになっているのかというような動向ももちろんですし、県内から東京へ行ったり大阪へ行ったりというようなこともあるでしょうし、そういう行動を実態把握するということで取り組むことにしております。

○諸田委員
 対象の国とサンプル数を教えてください。

○神山観光振興課長
 サンプル数をお答え忘れておりまして申しわけありません。
 サンプル数は、今5,500を考えております。

○諸田委員
 済みません、あと対象の国と期間をお願いします。

○神山観光振興課長
 静岡空港を御利用いただきます韓国、中国、台湾のお客様を考えておりまして、実はこれが国の交付金事業を活用した事業になっております。国の交付決定を待ちまして、そこから着手いたしまして来年の3月までということで期間を考えております。

○諸田委員
 期間ということですけれども、このどうしても期間によって、来られる時期によって目的が大分変わると思うんですね。例えば今回の国慶節ですとマスコミの報道でも爆買いがちょっと減ったなと。よくよく調べてみると春節のときの爆買いの要素というのは、ボーナス時期が重なったり、または知り合いの方へのお土産の時期であったり、そういう時期であるからこそ日本に来たときにたくさん買うと。ただ、この国慶節のときには旅行が主になると。そういう中国の方々の旅行の休みに対する考え方がそもそも違っているという時期的なものがあると思うんですね。
 ですから、時期的なものを余りにも偏ったところにしてしまうと、サンプルも偏った動きしか取れませんので、ですから私とするとどうせやるのであれば期間は満遍なくやって、そして期間ごとのデータをとったほうがよりよく使えるんじゃないかなと思いますので、そこら辺の考え方についてちょっとお聞かせください。

○神山観光振興課長
 先ほど申し上げた期間ですけれども、ここは2月の春節、旧正月が含まれておりまして、これについては中華圏、中国の文明の影響を受けました韓国や台湾でも同様に、中国と同様にこの旧正月を祝う状況にございます。
 この時期を含めた前後が、やはり多くのお客様が旅行に動かれるということですので、1つには限られた予算でもございますので、この春節に焦点を当てまして動向を実態把握するということで考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 先ほど6番委員からの質問の中でも、個人の動向を調べるということを言われていました。もちろんターゲットは個人だと思います。団体の方々50人くらいで来て、その方にやって1つしか取れませんのでね。ですから個人だと思いますけれど、個人の方にどのようにお願いするのか教えてください。

○神山観光振興課長
 今想定しておりますのは、海外事務所でもそれぞれSNSをもって情報発信をしております。ですからこのチャンネルを使う、それとあとは県の観光ホームページでもありますハローナビしずおかは多言語化しておりますのでここでも情報発信をということと、それぞれ個人向けのフリープランを扱うような旅行社がそれぞれ現地にございますので、この旅行社を通じて情報を出して、空港でこういうサービスがあるので御協力いただけないかということで情報を出してまいりたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 そこでいろいろなデータがとれると思いますけれども、それをどのように活用していくのか具体的に教えてください。

○神山観光振興課長
 このデータですけれども、もちろんどこへ動いているのかということもわかりますし、滞在時間とかもわかるようです。ですのでこういうことを整理した上で商品造成に生かしましたり、あるいは我々が思いもつかないような所へもしかしたら行っているかもしれませんし、そういうものの商品造成、あるいはこういうSNSを使った情報発信でさらにもっと集中的に情報発信をしていくということで誘客に貢献するようなデータとして使ってまいりたいと考えております。

○鳥澤委員長
 質疑の途中ですが休憩といたします。
 再開は13時15分といたします。
( 休 憩 )
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質疑等を継続いたします。

○諸田委員
 それでは続きからやらせていただきます。
 行動調査を今後のツアーをつくるときに参考にするということでお伺いしました。
 そこで、やはり大切になってくるのがツアーセンターだと思います。ツアーセンターがどう機能していくのかということがこれから本当に大切になってくると思います。静岡県は広いですから、東部、西部、中部の3つに分かれてて、それぞれのツアーセンターの状況も変わっていると思います。
 そこで、例えば中部地区のツアーセンターの課題、それから今後どうしていくかお聞かせください。

○杉本観光政策課長
 ツアーセンターでございますが、昨年度までに県内では浜名湖地域、そして伊豆南部地域に2カ所進めてまいりました。そして今年度新たにまず動きが出始めたのが中部地域でございます。8月に静岡市と志太榛原管内の5市2町を含めまして、まずDMOの勉強会をやろうということで市町の行政関係者、あと観光協会であるとか交通事業者が一堂に会しまして、まず今の観光の現状はどうだ、ツアーセンターがなぜ必要かというような勉強会を始めました。
 それで、私もその勉強会に参加させていただきまして、8番委員にも参加していただいて、まずはみんなで勉強を始めてみようということで、今月も2回ありますし今後、まずは皆さん連携していこうということで進めております。
 1回目のときに浜名湖並びに伊豆のツアーセンターの方にも来ていただいたんですが、まずツアーセンター形成に商品づくりは入り口として必要なんですけれど、やはりそれをきちんとマーケティング調査をして、ニーズに合った商品をつくって、そして地域資源を活用していくということで、それをまたコーディネートする人づくりが一番重要なのだという話をしました。
 勉強会を重ねていくことで中部地域の一番の課題というものは、まずは担っていく人を育てていくこと。そしてあと、地域資源を見つけてそれを活用していくこと。今初めて広域的に取り組みができるようになりましたので、広域連携というところが課題だと思います。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 今後、中部地区においてもツアーセンターが本当に重要になってきますから、あえてちょっと厳しいことを言わせていただきますと、8月に行われた第1回目の勉強会に議員5名の方々が参加してくださって私も参加したんですけれども、ある人の感想を聞くと本当にだめだと。やらなかったほうがいいぐらいのことを言われた方も見えました。私はプラスに考えてだめだめさがわかったんでやっただけ価値があったかなと思ったんですけれども、何がだめかというと、あのときに西部と東部はこういうものをやってうまくいっていますと、今度中部のこの地域でもやりたいですという言葉を言われたではないですか。そのときに周りにいた人たちは誰もそれに乗っかってこなかったんですよ。それだけその人たちの気持ちなのか能力なのか意識なのかわかりませんけれども、全くツアーセンターに対する思いというものがないんですね。そういう人たちを集めてこれからもやったところでよくなるのかなとすごく疑問に思っています。
 先ほども言われましたね。大切なのはツアーセンターをこれからどういう形でどういう人たちがやっていくかということが大切であって、地域においてそういう人たちが実際に見えているのかどうなのか。全く見えていなくてこれから出てきてくれるだろうということを期待して幾ら集まって幾らやったところで、そういう意識の高い方々が集まっていなければ全く進まないんじゃないかなということを私は感じました。
 ですから、あえて厳しいことを言わせてもらいますけれども、これから誰が担っていくのだろうかなというところをしっかりと踏まえた上で、そういう人たちを見つけながら育てていくようなことを念頭に置いていきながらぜひともやってもらいたい。中部地区においてのツアーセンターが成功するためにはそこが必要になりますので、ぜひともお願いします。

 では、次になります。
緑の冊子の総合戦略案79ページになります。
 ここに魅力ある新たなまちづくりの推進として、空港周辺のにぎわいづくりですね。空港周辺の2市1町の観光交流客数について平成25年度が435万人となっていますけれども、平成31年度の目標が520万人となっています。それについて設計した考え方と今後の対応をお聞かせください。

○山口空港運営課長
 目標の520万人につきましては、実は平成25年度の実績が435万人ということで、それをベースに考えておりますが、実は毎年各観光の施設とかイベントの数を2市1町から報告を受けましてここに載せているという数字でございます。ですので、島田市の帯祭りがある年は毎年50万人くらいふえます。ない年は減ります。ということをずっと繰り返してきておりました。
 ただ、その中で空港ができまして空港もそういう施設にカウントできるんじゃないかということで市町と協議をしまして、平成26年度から空港の入館者数もそれに加えるということなので、そこの部分については単純にふえるんですけれども、それが昨年度でいうと約60万人ぐらいふえています。要は平成25年度は435万人でしたが、平成26年度の速報が出ておりまして、それが493万人になっております。ただしこれは先ほど言いました空港の60万人というものが入っているので、それを抜きますとそれが減った数字になるのですが、平成26年度は帯祭りがありませんので、そうすると通年ベースよりもやはり60万人ぐらいふえています。ということは、今までずっとでこぼこがあったよりもベースが60万人ふえておりまして、それはなぜかというと、今回機関車トーマスが大井川鉄道で使われたというのが20万人くらいありまして、周辺施設がホテルを含めて使われているという実績が反映されてきたと思います。
 この520万人を出したときには、正直そこまでの想定はしておりませんでした。ですので、総合計画で平成29年度の目標を490万人にしていたもんですから、435万人からの伸びを純然にこうやって足していって520万人になるということと、あとターミナルビルが増改築をして人も来るだろうからということを踏まえてその人数の設定を考えました。もしかしたらことしの速報値の493万人というものを見る限り、もう少し上方修正してもいいのかなとも考えておりますが、また今年度の実績を見てそこは判断していきたいと思っています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 我が会派の無所属の会・責任世代が要望として空港周辺のにぎわいづくりということを重点課題として上げていますので、その点はぜひともこの80ページにある具体的なものをぜひ優先的にやってくださるよう要望いたします。

 それでは、次に行きます。
 前回も質問しましたけれども、空港のアクセスバスのことです。
 シルバーウィークという物すごい繁盛期に私は時間をとって空港に視察に行ってきました。島田駅―空港間のバスはどうなんだろうなという質問を前回私はしましたので、その絡みもあってすごく興味があったので見てみたら、やはり繁盛期にかかわらず四、五人しか乗っていなかったですね。
 そういうものもありまして文化観光委員会説明資料26ページを見たら、1便当たり3.2名。やっぱりかなというような数字。案の定がらがら状態だということがその数字からも裏づけられました。
 端的なお答えでいいんですけれども、利用者がふえて、それでバスが足りなくなったから増便したというのではなくて、飛行機の便数がふえたので利用される方の利便を考えてバスの増便をしたということでいいんですね。

○橋空港政策課長
 8番委員にお答えします。
 今回、補正予算で上げておりますのは、今8番委員がおっしゃったとおり航空便がふえたというところでございます。今は便数が足らないので、時間帯によっては非常にあく時間がございます。静岡線でありますとお昼過ぎから3時ごろの間が2時間以上あいているというところがございまして、そういうところに実際就航してきている航空会社があると。なおかつこれからそういう予測についてアウトバウンドであるとかインバウンドであっても個人客がふえてくるだろうという見込みの中で、今回補正予算で増額をしたいということでございます。
 人がふえているからといって増便するのではなくて、あくまでも航空機がふえていることに対応して利便をきちんと図るんだということで今回対応したいということでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 人がふえて足りなくなったからふやしたのではなくて、利便性を考えてふやしたということですね。承知しました。

 であるならば、一般の企業でしたら、そんな大きなバスをずっと使ってコストが高くなってくるようなことはやらないですね。一般の企業であればそこのところは小さなバスにして、乗られる需要がわかるわけですから、このときには大体ほとんど乗らないなとかわかるわけですから。そのときには例えば小さなバスにしたり、もっともっとこのコストが削減できるようなことを考える。予算があるわけですから予算の中で運用するのは当然じゃないですか。がらがらな状況をないがしろにしながら予算をつけるというのはどうも納得がいかないんですけれども、その点をもう一度お考えを聞かせてください。

○橋空港政策課長
 今の件については、島田線ということであるかと思います。確かに利用者数が1便当たり平均3.2人でございますので小型でもいいんじゃないかという御質問だと思います。
 実際、利用状況は日によってかなり大きく違います。例えば全便見ますと、多いときには20人から30人とか、それが月によっては四、五回とか、こういう単位になってございます。
 少ないところは20人ぐらいで1便に1回だけとか、そういう部分もありますけれども、一応予約でやっているわけではないものですから、結局お客さんが来ました、そのときに小型で運行したときにあふれてしまってどうしようもなくなってしまうということもございまして、今は中型の機材を使って運行しているということでございます。
 基本的にそのロットが少ないというのが恒常的にあればそういったものも見直さなければいけないと考えております。

○諸田委員
 そうであるならば、どの便はどれくらいの需要があるかというのを――曜日ごと便数が違いますしいろいろ違いますから――確実に把握されていると思うんですね。それは当然だと思います。そういう中でいろいろと検討できる内容が確実にあると思いますので、ぜひその点はまた見直し等をお願いします。

 それと関連します。私はアクセスバスは本当に大切だと思っているんですね。やはり空港の利用者がふえるためにはアクセスがよくなければ使ってもらえませんから非常に大切です。
 でも、その一方でやはりこんながらがらの状況でいいのか。県民の皆さんや地域の皆さんはそういうところをやっぱり見ていると思うんですよ。そうしたときに前回も言いましたけれども、アクセスバスが絶対直行便でなければいけないのかというとそうではないと思うんですね。中には地域の方々にやはり喜んでもらえるように、全てとは言いませんが幾つかは地域のニーズ、切実なニーズに合わせた路線バス化も必要になると思うんですね。
 前回の私の質問でおっしゃってくださいました。ニーズとか、空港利用者の利便、その双方を考えながら検討していきたいということを言われました。ニーズ――すなわち地域住民の生活の足である路線バスが欲しいというニーズと利便性を考えて検討していきたいと言われました。おっしゃってくださいました。
 でも、結果としてニーズは全然見ていなくて、路線バス、そんなことは全然頭に入れていない。それよりもよっぽど利便性を高めて空港の利用者をふやしたい、だから予算をつけてください、そうにしか思えないですね。ニーズはどのように把握されましたか。教えてください。

○橋空港政策課長
 昨年、二次交通検討会議というものが発足しまして、その中で各周辺市町のヒアリング等もさせていただいております。その中で島田市あたりから少し停留所を設けられないかというようなこともありました。
 では実際ニーズがどのくらいあるのかということで、島田市が運行している自主運行バスがございます。結局、空港の利用者のために今つくっているもんですから、その辺の利用者数とか時間帯だとかいろいろ勘案するとなかなかそこにとまって、その便が本当に使ってもらえるかというと、なかなか昨年の時点でそういうニーズを全部拾って路線をつなげるところまではいかなかったということでございます。
 いずれにしましても、今年度はまだそこら辺のところは聞いてございませんので、また島田市等にその自主運行バスの運行状況とかそういったニーズについては把握していきたいと思っております。以上でございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 今、お答えいただいたように、今後、そのニーズをもう1回見ていただいて検討してくださるということですので、島田線または藤枝線、さまざまな路線がありますので、ぜひそこら辺の地元のニーズを見ていただきながら、がらがらで運行して、そして地域の皆さんに貢献していないという状況がないようにぜひともお願いします。

 では、次に行きます。
 富士山世界遺産センターの件です。
 どうしても時期が時期ですので、新国立競技場と比べられてしまうことがあると思います。それはしょうがないですね。こういう時期ですからやっぱり比べられてしまうことはしょうがないと思いますけれども、そういう中で新国立競技場のときもそうですし、また今回も国民や県民は何を見ているかというと、本気度を見ていると思うのですね、本気度。予算が上がってしまいました。それを何とかして当初予算に落とす、そういうときに本当にやっているのか。例えば当初予算よりも高くなったというと、やっぱりなと本気度が感じられてしまうという部分で県民の方、また国民の方は見ていると思うんです。
 そうしたとき、新国立競技場が3400億円ぐらいになってしまって、東京のオリンピックが決まる前のころに7つの案があったというんですよ。で、一番上の小さな見直しは床面積をちょっといじって少なくするような案。一番下のは開閉もなくして、またアーチもなくすような案。いろいろ7つあったみたいですね。そういう中で結局は真ん中のものを選んでしまったと。そしてJSCになんでそうなってしまったのだと言ったら、やはりコストとデザインの両方を兼ね備えることをどうしても捨て切れなかったんだという反省の弁を述べているんですね。そうしたときに静岡県はどうなのと考えたら、まさにそれと同じような轍を踏みそうな雰囲気があるんですね。どうも聞くところによるとデザインは残したい。本気度なんですよ。結局は県民の皆さんが見ているところは本気度。
 そうしたときに、まず1点私が思うのは、何パターンか出して完璧にデザインを変えるのもそうかもしれませんし、何パターンか出してみてその中から検討してみるのも1つではないかなと思うんですけれども、今の話だけを聞いていると、どうもデザインはそのまま。そしてちょっと変更しましたと。結局これくらいちょっとオーバーしてしまいますけれど、済みませんこれでお願いしますという答えが返ってくるような気がしちゃってしょうがないんですけれど、どうですか、何パターンか出してみるような本気度はないですか。ちょっとそれをお聞かせください。

○落合世界遺産センター整備課長
 本気度ということなんですけれども、一番最初に富士宮市に建設が一応決まりまして、あの地区でやりましょうということで面積的にも決して大きいものでもないんですけれども、あそこの土地から考えて、いろいろな形で、プロポーザルも実際135社から来まして、私たちはどういったものをあそこでやるかというものが1つあった中で、坂建築設計に決まりました。
 その中で、これからいろんな形で見直しをするのですけれども、パターン的にも一番真ん中の逆さ富士になっているところが展示棟なんですけれども、そこがやはり中心となった形での建物を考えているのが私たちの一番の考えなものですから、あのパターンという形であると、あとは後ろにあります世界遺産センターが持つ機能の中でやはりどれだけどの部分が小さくできるかという検討を今しているところでございます。
 ですので、正面の展示棟につきましては、6月議会で契約案件を通していただきましたけれども、やはりシンボリックな中であれにつきまして、どうしても展示が中心となる部分を一体となって今考えているものですから、そこをやめるという概念がないというのがちょっと1点あるんですけれども、そういったことであとは事務方でその事務室だとか研究の部分だとか、あとは展示の段階でどこまでできるかということで検討していることなものですから、パターン的に幾つか出すということはなかなか難しいと思っております。

○諸田委員
 結局、先ほど最初に私が言わせてもらいましたけれども、本気度なんですね。もうこういう感じで考えています、それ以外は考えません。今それで進んでいるじゃないですか。そこからは県民の皆さんは本気度は感じられませんよ。もう出来レースのようにしか見えてきませんもん。これだけ多くの方々が、きょうもマスコミが入ってくれていますけれど、大きな問題になっていて注目を浴びているのですよ。そういうときに本気度を出さなかったらやはり通りませんよ。そういった意味でも、ぜひとも私は何パターンか出してもらいたいなという思いはあります。ただ、今そういう考えがないということですのでしょうがないと思いますけれど。

 じゃあ、いろいろ設備を再度点検していると言われました。その中でスクリーンが320インチと書いてありましたかね、320インチのスクリーン。それを調べてみましたら7メートルかける4メートルの大きなスクリーンなんですね。もっともっと調べてみたならば、セノバの映画館にある10のスクリーンの席数を調べましたけれども、セノバで100席あるのはセノバの中でも、言い回しが難しいですね、2つのスクリーンよりも大きかったです。それくらい大きなものが本当に必要なんですかね。100席が必要なその理由をちょっとお聞かせください。

○落合世界遺産センター整備課長
 スクリーンの件でございますけれども、まず世界遺産センターの考え方としては、要するに例えばこれからを担う小学生、学生さんたちにきれいな富士山を見せるのがなかなか難しいということで年間でも40%しか富士山の顔が見えないということもございまして、やはりバス2台分ということを1つ考えておりまして、そうしますとやはり100席くらいが必要かなということで、もともとの入札前の設計書につきましては100人を想定しておった中でそれに見合うスクリーンの大きさを決めたところでございます。

○諸田委員
 今のお答えを聞いてもまさにそうですよね。当初の考え方をそのまま持ってきたということで全く検討していないんじゃないですか。バス2台分も毎回毎回必要があるのかどうなのか。もっと小さなものでもいいんじゃないか、そういう検討も絶対必要になると思うんですね。そういうところからやはり県民の皆さんは本気度というものを感じていると思います。ぜひとも検討されて、出してこられるのには、本気度というものを出してもらいたいと思います。

 それともう1つ。予算の上限というものを考えていますか。お聞かせください。

○落合世界遺産センター整備課長
 まず、予算の考え方でございます。5億円を出したときの案でございましたけれども、結果的に建て方と鉄骨の組み方の部分の応札の部分の差がすごく出てしまったという中で、やはりそこの部分を今後再入札をする中でどこまで圧縮できるかということをやっております。
 ですので、今の段階で上限という形ではちょっと申し上げられないんですけれども、確かに5億円という形で出したときには、その入札の結果だけをまず見て出したので、私たちはそこの部分をちょっと反省するべき点かなと思っております。ですので、今回9月議会で議案を出さなかったのは、やはりしっかりとした形で見積もりを再度とって、本当にそれが適正かどうかというのを早く判断しましてその部分をこれから再入札する形で考えているものですから、今の段階では上限的な予算の額というものはちょっと申し上げられません。よろしくお願いします。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 新国立競技場は、幾らかの上限を決めましたよね。そういうところで国民はそれ以上は絶対に出さないという意気込みを感じて、それで本気度を感じているんですね。県としてもやっぱり出すところはしっかりと出して、もうこういう数字以上は絶対に出しませんよというところを、本気度を出してもらって県民にそれを知らせながらこういう考えでやってもらえたらなと思いますので、ぜひその点は要望になりますけれども、お願いいたします。以上になります。

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