• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:10/08/2008
会派名:自由民主党県議団


○植田委員
 末席の議員として、素朴な質問をさせていただきます。
 2ページの企業・団体の空港利用の働きかけ。もう既にこの働きかけをされているかと思うんですが、現在の効果等教えてください。

 それから、3ページの青年会議所。これは、常陸宮様が御臨席されるということですね。県は把握しているかどうかわからないですけども、この社団法人日本青年会議所のかつての会頭が出席されるのかされないのか、わかったら教えてください。

 5ページ、この富士山静岡空港周辺の多目的産業展示施設と。初めて耳にするこの多目的産業展示施設とはどういうものなんでしょう。わかりやすく教えてください。そしてこの立地施設と候補地とありますけども、この島田市金谷の旧金谷中学校跡地が候補になった経緯。どうしてここになったのかなと質問をさせていただきます。
 この後、オープンをされるわけですけども、オープンはいつなんでしょう。それから規模とか予算関係も、この建設費用なんかもわからないんですけども、どのような程度のものをお考えなんでしょうか。

 6ページの国土形成計画。これいろいろ手法があって、本県は中部圏と首都圏の計画づくりに参画しているということなんですけども、静岡県はどういう主張をされているんですか。教えてください。

 11ページ、富士山静岡空港のアクセス確保に向けた取り組み状況ですけども、この※印がついている東部拠点都市駅という中で、これ調整中ということですけども、開港時に東部地域からのルートは開設されるんでしょうか。もう10月に入っています。私は東部地域の人間としてお尋ねをいたします。

 12ページ、通称天浜線のことで、けさもたしかDMVのことが新聞に出ていたと思うんですが、県はこのDMVについてどの程度認識をされて、どのような後押しされているのか。
 富士市も静岡県の先駆けとして、このJR北海道のDMVをという計画がありますけれども、県はこの天竜浜名湖鉄道へのこのDMV導入について、どの程度後押しをされようとしているのか、お尋ねをします。

 13ページ。これも空港のPRですけども、もう既にされていると思うんです。さっきと同じように現在の反応を教えてください。以上です。

○坂田企画監(空港振興担当)
 企業・団体への働きかけのうち、現在の成果について御説明申し上げます。
 現在、8月〜10月にかけまして、富士山静岡空港を利用するだろうと思われるような企業650社を選びまして、企業の調査を行っている段階です。
 まだ企業の調査中なもんですから、中身については出ておりませんが、ことしの2月から3月にかけまして、静岡県内に本社がありまして国内の就航先に支社等がある企業110社を調査いたしました。
 その中で、企業回りをした結果、私どもが企業に対して空港や路線の現状を説明するとともに、無料の駐車場があるとか、交通アクセスではどんな希望があるとか、それから会社の広報紙でも掲載ができるとかというようなことで、非常に理解を深めていただくとともに、企業みずからができることをしてくれるというような姿勢を示していただきましたことは、企業調査の効果だと思います。
 現在行っています650社なんですけれども、まだ速報値等は出ていないんですが、主に各部局の室長クラスの方に企業調査に行っていただきまして、その中で聞いている意見としましては、企業調査に行ったおおむねのところで出張の実績があるということを聞いていると。それから、積極的ではないにしてもダイヤ等の条件が合えば、利用したいということを半分以上の企業の方が答えてくれているということです。
 特に東部については、交通手段の整備という要望が多いということは聞いております。
 それから、条件が合えば利用したいというように積極的に答えているところはやはり中・西部が多かったようだという御意見を伺っております。以上でございます。

○小関総務室長
 青年会議所の全国大会へのかつての会頭の出席でありますが、出席の方向で調整はしておりますが、昨今の政治情勢が非常に流動的ということで、どうなるか、まだ決定という報告は受けておりません。以上でございます。

○伊熊企画調整局長
 富士山静岡空港周辺の多目的産業展示施設の立地に向けた取り組みに対する御質問の3点でございます。
 まず、最初に多目的産業展示施設とはということでございますが、各種展示会、見本市等を開催する施設のことということでございまして、本県の産業や地域の振興、地域の魅力の情報発信、空港の利用拡大が期待される施設ということになります。
 期待される効果ということでは、その産業展示開催による産業振興を図っていこうと。あと、地域の魅力による情報発信、交流人口の拡大による地域振興を図っていきたい。また多様な交流による空港利用の拡大を図っていきたいと、そこら辺を目的としてこれを立地をさせていきたいと思ってございます。
 2点目でございます。立地候補地が島田市の旧金谷中学校跡地となった経過について伺うということでございましたが、県では、まず平成18年3月に策定をいたしました県総合計画の後期5年計画等におきまして、空港の立地効果を高める多目的施設について調査研究ということで、位置づけをして研究を行ってきたところでございますが、こうした中で、島田市におきまして、昨年の10月に富士山静岡空港の周辺プロジェクト推進会議を設置され、多目的交流施設の立地に向けた検討を進められたということがありました。
 さらには、島田の市民の方、商工会等の各種団体で組織する会議におきましても、本年の2月にフォーラムを開催するなど、市あるいは市民を挙げての積極的な取り組みが行われてきた状況であったわけでございます。
 本年の7月に島田市から、島田市金谷の旧金谷中学校の跡地を候補地とする具体的な提案が出されまして、県と市の実務者レベルで協議を重ねた結果、立地候補地につきましては、空港等の交通利便性、周辺地域の多様な産業集積、比較的大規模な市有地の存在等々がございまして、島田市から提案があった旧金谷中学校跡地を中心とする地区を適地ということで判断をしたということでございます。
 3つ目でございます。オープンの時期でございますが、なるべく開港から早い時期にオープンさせたいというつもりで考えておりますが、用地の確保・造成、土地利用等の調整で、2年から3年程度、あと建物の設計とか建築にもやはり2年から3年程度かかるということでございまして、オープンまでには4年から6年程度の期間が必要ではないかと思ってございます。
 今後、敷地確保の状況を踏まえて整備の手法あるいは運営手法を考慮いたしまして、財政的な点からも検討を加えながらスケジュールを詰めていきたいと考えております。
 あと規模と建設の費用という点でございます。施設の規模につきましては、国内外からの来場者を対象とした見本市、展示会等の開催が可能な規模ということで、展示場の面積として約1万平方メートルを超えるような施設を想定をしてございます。建設費用につきましては、現時点では、敷地の面積とか、施設の規模、内容がまだ定まっていないという点があります。民間所有地という点もありますので、そういった点が定まっていないということがありますので、具体的に幾らという算定はしてございませんが、ことしの4月にオープンされたふじさんめっせの場合、展示場面積が3,840平方メートルで施設建築費は約15億円と伺っておりますので、一応、これを参考とした数字ということで考えてございます。
 今後、敷地の確保の状況を踏まえ、財政的な面も検討を加えて、必要な機能を考慮しながら整備費用についても精査をしていきたいということで考えてございます。

 続きまして、国土形成計画についての県の主張と言いますか、取り組みの点でございます。我々としては、昨年度県が研究会をつくりました多極分担型の地域構造の形成という主張をこれまでもしてきたところでございます。圏域の中でそれぞれ分担をしながら、地域として発展させたいということでございます。
 中部圏あるいは首都圏につきましても、特に東部地域におきましては富士箱根伊豆、西部地域におきましても三遠南信ということで、首都圏あるいは中部圏とかなり連携を強めるということも必要になってございますので、今後そういった分野別の発展戦略というものがつくられてくると思います。
 そういった中で、我々が内々打ち合わせした中では、都市圏の交流拠点となる都市の活力向上、あるいは広域交流ネットワークの形成など、内容によっては今まで大体反映されていきつつあると思いますが、どうしても中部圏といいますと、名古屋が主体という、そこら辺にウエイトが置かれるということがありますので、やはり本県としての主張はしていかなくちゃいけないと。そういった面で、我々としては、強く主張をしていきたいと思っております。
 あと、首都圏に対しましても、先ほど申し上げた静岡、神奈川、山梨の富士箱根伊豆の広域連携ということもあります。この広域連携プロジェクトは現在もいろいろ静岡、神奈川、山梨の3県で打ち合わせしてございますが、そういったプロジェクトを初めとした本県関連事業が盛り込まれるような形で、我々としても積極的に主張し、取り組んでいきたいと思っております。以上でございます。

○田澤政策推進局長
 お答えします。
 まず、富士山静岡空港のアクセスの確保、特に東部地域とのアクセスの確保についてでございます。
 昨年の11月に空港のアクセス整備方針を策定いたしまして、これに基づき拠点性の高い東・中・西部の主要駅との間の直行バスの確保について方針を掲げ、実際に事業者ときめ細かく対応、協議をしてまいりました。
 その結果、西部、中部については、きょう御報告したとおりでございます。
 東部につきましては、特に、東部地域と空港との間の需要がよく見えない、まだまだ見えないということと、それから東西に新幹線あり、在来線ありということで、既存の交通体系が非常に充実をして発達をしている中で距離が遠い――東部地域と空港が約100キロ以上あるということで――その距離が遠いことに起因をいたします利用者の速達性と言いますか、早く着くことであるとか、あるいは定時性の確保でありますとか、そういった面でバス路線として、果たしてそういう既存の交通との間で優位性を保てるかどうかについて、非常に懸念を持っているということでございます。
 また、もともと西部方面に対する路線を持っていないということから、新たに路線を開設するに当たっての初期投資、バスとか人員とか、あるいは予約等のシステムを確立するのに、相当の初期投資を必要とすると。その初期投資に見合う需要、費用対効果と言いますか、そういったものがなかなか懸念をされるという全体の状況の中で、今現在、まだそれに踏み切る段階にはなっていないと。現在の状況からしますと、非常に厳しい状況でございます。
 ただ、その中で特に固定的な需要が見込まれますビジネス客としての利用、そういう需要がある程度確保できる見通しが立ったり、また地元でのそういった利用についての盛り上がりがあるということが踏み切るような材料でもあるよというような話も伺っております。
 各地域の企業、また団体に対する働きかけの中で合わせて交通のアクセスの確保についての意向を伺ったり、あるいはアクセスを利用してほしいとかいうことも合わせてお話をしながら、地元の市町、また経済団体等に対して、そういった働きかけをしておりまして、なお盛り上がり、また利活用についての需要につながるような働きかけをしながら、引き続き事業者との粘り強い協議を進めていきたいなというふうに思っております。以上でございます。

 それから、2番目に天竜浜名湖鉄道の連携計画の関連でDMVについてどのように認識をして後押しをしていくのかという御質問でございます。
 DMVは、少人数しか乗れないという交通機関でありますけれども、新しい交通機関で車両価格が非常に安いとか、いろいろな整備それから運行に対する経費が非常に安いというようなメリットがございます。そういった面で、利用の実態に即して、こういった新しい交通手段を導入するということは、非常に大きな効果があるものだと認識をしております。使い方によっては、非常に効果が高いものだという認識をしております。
 一方で、まだまだ法律的また技術的に発展途上の手段でございますので、そういった意味で、今回実証実験を天竜浜名湖鉄道でやるということでございまして、また天竜浜名湖鉄道におきましては、特に比較的利用の少ない区間でなおかつ陸上と鉄道を交互に利用できるというそういう利便性を生かしたような使い方をにらんで、導入に向けた実証実験を行うということでございます。この実証実験を行う協議会に県も加わり、一緒になってその実験を進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。

○宇佐美広報室長
 富士山静岡空港のPRに対して、現在の反応はどうかという御質問ですけども、県では、今県民だよりに毎回空港だよりを載せているということ、また新しく始めました「スキっと!静岡!!」というテレビ番組についても、現場を中継しながら、県民の皆さんに富士山静岡空港の進捗状況を報告し、伝えています。
 県民だよりの中では御意見をいただいているんですけども、その中で、例えば、長年待ちに待った富士山静岡空港がいよいよ開港、今からわくわくしているというような御意見も多数いただいております。
 また、県外向けには、例えば札幌市に向けては、札幌市の広報に広告等を載せるという形をしながらPRするとともに、あと、「おとぼけツアーズ奮戦記」というラジオ番組を定例的にやっておりまして――これが福岡でもやっておりますけども――だんだんリスナーの方から御意見もふえておりまして、例えば、北海道で言いますと、静岡って随分話題が豊富なんですねと。これまで行ったこともなく、あまり考えてみたこともなかったと。例えば、空港ができたら行ってみたいというような御意見がはがきで多数来ているということで、認知度がだんだん上がっているというふうに私たちも認識しております。
 今後につきましても、引き続き、こういうものを進めながら、静岡県の魅力を発信するとともに、空港の魅力も出していきたいと考えております。以上です。

○植田委員
 ありがとうございます。
 企業・団体への空港利用の働きかけについては、東部の皆さんから、空港までのルートの確保で要望が多いことはこれは当然いろいろな――後から言いますけども――予想されることですけども、みんなで頑張っていただきたい。

 それから、多目的産業展示施設の局長にお答えいただきました。鳴り物入りの富士山静岡空港周辺の多目的産業展示施設ですから、当然ですけども1万平米ということで、参考に富士市のふじさんめっせが15億円程度ということですけども、費用の割に効果が本当に期待できるのか。
 たまたま参考にされたという富士市のふじさんめっせですけどもね。本当に費用対効果あるのかなと。このふじさんめっせを富士市がつくったら、東部拠点の沼津でまた同じような物をつくって、これもまたあるもんですから、気になってなりません。もしその辺で御意見があれば。

 国土形成計画のこの本県の主張は、ぜひ主張をされると。局長の強い御答弁ですから、期待をいたします。

 11ページのこのアクセスですけども、当然、こういう東部の皆さんの交通手段の確保というのは、つくる前からもう想定されている。私も東部の人間としてね、富士山静岡空港はつくらなくてはいけないという意味で、私は後押しをしてきました。周りには、まだ「我々は羽田行ったほうがいいよ」と言う人が、今現在でもかなりいます。「そんなこと言うなよ」というお話をしていますけどね。私は持論としてまだ直下駅構想は捨てておりません。交通ルートが遠ければ、近いところへ行くのは決まっているんです。「富士山静岡空港は中部、西部の方のためにだけつくったのか」と、そんなような話さえ、「そんなこと言うな、富士山静岡空港は静岡県のためじゃなく、日本列島のど真ん中に位置する空港だよ」と、さんざん理解を求めていますけれども、現実、時間的にあるいは費用的に近いほうへ行く、これは人間の心理ですからね。何とか、交通手段の確保、私どもが地元で説明できるように何とか策を皆さんにも考えていただきたい。

 12ページですけども、DMV。当初富士市も鳴り物入りで、DMVということありきでやって、この間の富士市議会の市長答弁もこれをやるんだということで、初めは本当にマイクロバスの10人、15人程度でしたけども、何か新しい車両は30人程度乗れるような物も開発中だと。先が少し明るくなったかに見えますけども、あくまでもこれは、マイクロバスですよ。悪い言い方をすると、おもちゃを動かして何とすると。根本的に本当に費用をかけて、お金をかけて本当に効果があるのか。日本人は新しいもの好きですから、これは心配、本当に心配でなりません。

 13ページ、国内のことはわかりましたけども、実際、ここには韓国、中国に向けてと書いてありますけども、ほかにどこの国に働きかけ――PRしているのかということと、韓国、中国ならば、韓国、中国のとりあえず現在の反応はどうなんでしょう。以上の点です。

○伊熊企画調整局長
 多目的産業展示施設の関係の費用対効果でございます。
 先ほどちょっと私の説明が少しわかりづらかったかもしれませんが、費用の点で、施設につきましては4月にオープンしたふじさんめっせが3,840平方メートルで15億円ということでございますので、我々としては約1万平米ぐらいということからしますと、単純にこれを3倍したぐらいの金額というのが建設費としては考えられるだろうかなと見込んでおります。
 そうした中で、それに見合った効果があるかということになりますが、まず、費用として出てくるのが、やっぱり運営費ということが出てくると思います。
 これは、なるべく民間活力といいますか、そういったお力をかりて、例えば指定管理者等の導入をすることによって経費を節減していくという形で運営をしてきたいと思います。
 そういった経費に対する効果ということがどうかということになると思いますが、この多目的産業展示施設につきましては、この産業展示会の開催によります商談機会の増加や商品等の知名度の向上による販売促進効果、異業種交流等による新技術・商品開発、取引拡大による関連産業への波及、あるいは来訪者に対する地域の魅力の情報発信、周辺施設との連携による交流人口の拡大ということが図れることによりまして、本県の産業振興あるいは地域振興に寄与していくということで効果につながるものだと考えております。
 いずれにしましても、この費用を最小の費用ということでつくりながら、効果としては、先ほど申し上げた地域振興、産業振興に寄与する施設としてつなげていきたいと思っておりますし、ここで売上げ等が伸びれば、当然県の税収にもつながるということで理解をしてございます。以上でございます。

○田澤政策推進局長
 東部地域との直行のバスのアクセスの問題です。
 先ほど御回答させていただきましたとおり、初期投資に、大体高速バスを確保するのに1台約3500ないし4000万円ぐらいかかる、それから利便性を保つためには1台あればいいということではありませんので、距離が遠くなればなるほどその運行便数だけバスあるいは人員が必要になるということで、ざっと通常の定期便から推測をいたしますと、大体5便程度が必要であろうというふうに推測をされるわけです。そうしますと、初期のバスを確保するだけでも億を超える金額が、まず必要だということですね。
 それから運行自体も、1便当たり大体15人ないし20人ぐらいのお客さんが必要であるというようなお話も伺っております。
 そういう中で、先ほども委員から御指摘がありましたように、羽田を使うよりも実際の手続をし目的地に進むための全体のトータルでの時間やあるいは利便を考えると、富士山静岡空港のほうがより使いやすいよというようなことをわかっていただくための働きかけであるとか、それから地元全体――自治体も経済界も含めてですけれども、地元全体で富士山静岡空港をみんなで使おうというような盛り上げであるとか、そういったことで需要を示していくことがまず必要であると。そういう点では、非常に粘り強くお話をし、またPRもし、なおかつ事業者との間で情報を提供し、また共有しながら一緒に考えていただくというような働きかけが必要だというふうに感じております。
 また、このアクセスについては、もちろん、開港に間に合うことが、まず一番大事ではありますけれども、開港後の需要の実態や利用状況を見て、各事業者にまたその状況に応じた運行への参入であるとか、そういった働きかけも引き続きしていきたいなと。
 当面は、事業者それから地元に対する働きかけをなお粘り強く続けていきたいなというふうに考えております。

 それから、DMVについてであります。DMVは新しい交通手段でありますけれども、先ほどありましたように、確かに25人を超える新型車両の開発であるとか、あるいは法的、技術的な問題をクリアするための研究を、今、JR北海道を中心に一生懸命やっているということでございます。
 これは、あくまでそういうメリットもあると同時に、幾ら25人にふえても輸送量が十分ではないというデメリットがある。そういうことを総合的に勘案しますと、利用の実態とか、場所、時それからどういう機会に利用するかという活用の具体的な方向に従って導入するメリットがあるとか、あるいは不十分ではないとかという話になるのではないかなというふうに思っています。
 現在の天竜浜名湖鉄道の運行の実態、それから将来目指す近隣の観光資源やあるいは病院、スーパーマーケット、そういったものとの連携を考える際に、このDMVの運行形態というのは非常に効果があるのではないかと、今、そのように考えて実験等に取り組んでおるということでございます。以上でございます。

○宇佐美広報室長
 海外に向けての広報という点でございますけれども、空港部、それと観光局、それと企画部の空港担当と我々と一緒になって、東アジアを中心に広報を行っております。
 特に、主な就航先として予定しております中国と韓国の方に静岡県の魅力を知っていただきたいということで、インターネットのホームページによる広報を重点的にやっておるということでございます。韓国につきましては、昨年度、キャンペーン等も実施した結果、2月の1カ月間に5万件を超えるアクセスもあったということで、静岡の話題が広まってきているのかなと思っております。
中国につきましては、今年の3月に開設ということで、まだ日も浅いということがあるんですけども、静岡県の話題を中国人の嗜好に合わせてというような視点で提供しておりまして、アクセス数も3,000件を超える件数に――まだ少ないんですけれども――なっております。できるだけこれも、内容もいいものにしまして、今回、観光局のほうでハローナビ静岡の新しい観光のものをつくりましたので、それもPRしながら、さらに静岡県の魅力を出していきたいと思います。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp