ホーム > 組織別情報 > 知事戦略局 > 秘書課 > R4 定例幹部職員会議資料 > 令和4年12月26日 (月) 会議提出事項 > 定例幹部職員会議 部局の取組紹介
ここから本文です。
農産物流通DXに向けて〜レタスのリアルタイム出荷予測システムの活用〜経済産業部農林技術研究所
(要旨) ・本県レタス産地の競争力を強化し、レタス産出額の増加と生産者の所得向上を目的に、レタスの高精度な出荷予測技術を開発した。 ・さらにこの技術を応用し、生産者がスマートフォン等で出荷予測日を確認することができるアプリを開発した。 ・アプリを活用することで、生産スケジュールの的確な管理とともに精度の高い出荷情報を市場等へ提供することが可能になり、レタス産地としても安定的な取引・販売につながった。
1 事業の背景 ・本県は、10月頃から3月頃までに出荷されるレタスの主要な産地である。 ・レタスの出荷では、市場との円滑な取引のために、出荷の2週間前までに出荷情報の提供が求められている。 ・しかしながら、レタスは露地で栽培することから、天候により生育が前後するため、出荷予測が困難であることが課題であった。 ・このことから、県内産地からの要望を受け、出荷予測技術の開発に取り組んだ。
2 レタスのリアルタイム出荷予測システムの活用 ・栽培中の気温と葉の枚数の関係を調べ、収穫に適する時期は積算気温が850℃になる時であることを明らかにした。 ・この技術により出荷予測が可能となり、県内産地への普及・活用が進み、市場取引が有利になった。 ・さらに、産地の生産者やJAが活用しやすくなるよう、出荷予測アプリを開発した。 ・パソコンやスマートフォンで畑の地点とレタスの植え付けの日を入力すれば、温度データが自動で取得され、出荷予測情報をリアルタイムで提供することが可能になった。
3 成果普及及び今後の展開 ・これまでより精度の高い出荷予測に基づく情報発信により、農産物流通のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、レタス産出額の増加と生産者の所得向上につなげていく。 【添付資料】 |