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定例幹部職員会議 部局長報告事項 |
令和3年12月24日 |
南アルプスの保全、魅力発信に向けた取組
くらし・環境部環境局自然保護課
１ 要 旨
「南アルプス」は、日本における3000ｍ峰を有する山岳地帯の最南端という立地上、希少な生物が温暖化の影響を最も受けやすい場所の一つであり、今後、温暖化がますます進むと、豊かで、かつ特色ある南アルプスの生物多様性を守れなくなる恐れがある。
また、「南アルプス」は、人里からのアクセスが不便なこともあり、その景観や自然環境が持つ魅力が伝わりにくいことから、「南アルプス」をより身近なものとして感じることができるよう、情報発信を創意工夫して行う必要がある。
２ 取組内容
NO | 取組 | 項目 | 内 容 |
1 | 次世代の人材育成 | 南アルプス高山植物 種子保存プロジェクト | 絶滅が危惧される高山植物の種子増殖を県内の高校生が担うことで、生物多様性の保全と豊かな恵みを次世代に引き継ぐ人材の育成につなげる。 |
2 | 新種発見への挑戦 | 南アルプスいきもの 探索プロジェクト | 静岡大学の研究者に委嘱し、高校生との協働により微小生物を採取。新種や未確認種の発見につなげる。 |
3 | 守りから攻めへの食害対策 | ニホンジカによる 高山植物の食害対策 | 食害から高山植物を保全するための「防鹿柵」の設置のほか、食害地でのニホンジカの試験捕獲を実施。 |
4 | 新たな技術の 活用 | 高山植物ドローン調査 | 急峻で人が入れない、学術的に未調査となっている場所を、ドローンを活用し、高山植物の植生状況を調査。 |
5 | ＳＮＳを活用した魅力発信 | ユーチューブと インスタグラムによる情報発信 | ＜登山系ユーチューバーとの連携＞ 南アルプスの美しい景観と豊かな自然環境の持つ魅力を登山者等に直接的に訴求。 ＜インスタグラマーとの連携＞ 世界中の幅広い年齢層に南アルプスが持つ美しい景観と自然環境の魅力を視覚的に情報発信。 |
6 | 連携の拡大 | 南アルプスを未来に つなぐ会の設立 | 南アルプスの自然環境を未来につなぐことが現代を生きる我々の責任であるとの認識に立ち、自然環境を取り巻く現状を伝えるほか、主体的に行動・協働し、この思いに共鳴・共感する様々な分野の人々が集うことで行動の輪を広げていくために設立。 |
7 | 資金的協力の 仕組みづくり | 南アルプス環境保全 基金の設置 | 南アルプスを守る取組に賛同いただき、豊かな自然環境を次世代につなげるために設置。 |
【添付資料】
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