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定例幹部職員会議資料

定例幹部職員会議 部局長報告事項

令和3年12月24日

こども病院の最近の取組と今後の小児医療


健康福祉部医療局医療政策課

(件名)    こども病院の最近の取組と今後の小児医療

(静岡県立こども病院)
(要旨)
県立こども病院は小児重症患者の県内最後の砦として、その使命を果たしてきた。「産んでよし、育ててよし」の静岡県の小児医療を維持、発展させるべく、現状における小児医療の課題とこども病院の諸課題に対する取組状況を報告する。

(概要)
1 現代の小児医療の抱える課題
     少子化が進行し小児患者の総数が減少している中、小児医療の高度化により助かる命が増えた一方で、医療的ケアを要する重度心身障害児や、精神的ケア(発達障害含む)が必要な児童は増加している。こうした背景を踏まえ高度急性期医療の更なる向上はもちろん、現在進んでいない移行期医療や慢性期医療を必要とする小児患者に対するケア体制の整備が望まれる。

2 当院の最近の取組
(1)オンライン診療
 ・当院の患者は、県外の10%を含め、県中部以外の遠方から来院される方が約5割と
多いため、遠方から来院する患者負担を軽減しながら安全で質の高い医療を提供する
ため、オンラインによる外来診療体制を全国に先駆けて構築し、令和2年9月から
運用を開始、令和3年8月までに9診療科計225回実施した。
オンライン診療は小児の慢性期医療体制改善に活用することも視野に入れている。
(2)移行期医療への支援
 ・継続した医療的フォローの必要な患者が成人期に達した場合、成人医療機関(将来的
には福祉・介護機関も含む)への移行等を支援するための「静岡県移行期医療支援
センター」を県から受託し、医療機関、患者の実態調査や、支援外来の設置、ホーム
ページの立ち上げ準備等を行っている。
 ・特に、AYA世代(Adolescent and Young Adult 思春期若年成人)のがん患者については、長期フォローアップを必要とする場合も多く、人生における大きなイベント(進学、就職、結婚、妊娠等)にあたっての支援を必要とする。
     小児がん拠点病院としての整備の一環として、令和3年7月、病棟内に「AYAラウンジ」を新設し、Wi-Fiによる遠隔授業を受けることを可能とするとともに、治療にあたって同様な悩み、苦しみを持つ患者間の交流の場としている。
(3)感染症対応への取組
 ・新型コロナウイルス対応はもとより、令和3年7月の「RSウイルス感染症」の全国的な流行に対し、当院は重症患者を受入れる他、小児医療機関間における広域情報共有・連携の要として危機回避に貢献した。県疾病対策課の記者会見にも院長が同席し、病床圧迫回避のための早めの予防を呼びかけた。

3 今後の方向性(まとめ)
 ・当院は高度急性期医療のさらなる向上を進めると共に、成人医療機関、福祉機関との
    狭間で十分なケアを受けられない医療的ケア児・者に対するフォローをどこまで担うべきか、県の小児医療・福祉政策と整合をとりつつ取り組んでいく。
 ・将来的には、それらを総合的に担う「小児医療センター」(当院の機能と慢性期医療に
対応できる施設)の設置も含めて検討すべき課題と考える。  

【添付資料】

こども病院の最近の取組と今後の小児医療(4,403KB)


お問い合わせ

知事戦略局秘書課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-2202

メール:hisho@pref.shizuoka.lg.jp