

定例幹部職員会議 部局の取組紹介 |
令和1年05月27日 |

生物多様性の視点を取り入れた里地・里山における取組

くらし・環境部環境局環境ふれあい課

1 要 旨
・里地・里山は、農林業などの経済活動を通じた人々の関わりによって、豊かな生物多様
性が形成・維持されてきた。
・ライフスタイルの変化や担い手不足により利用されなくなった里地・里山は、生態系のバ
ランスが崩れるとともに、森林の持つ公益的機能の低下の恐れが生じており、一部で森づ
くり団体が保全活動を実施しているものの、人々の関心は薄れてきている。
・里地・里山の自然環境の保全のためには、人の働きかけが継続することが必要。
2 里地・里山の保全活動の事例
(1)NPO法人 土に還る木森づくりの会(御殿場市)
・地域の動植物を調査し、冊子にまとめ、学校などに配布。
・森づくり活動として間伐などの森林整備を行い、伐採した木でベンチや机などを作成
し、企業や自治体へ販売。
(2)NPO法人 時ノ寿(ときのす)の森クラブ(掛川市)
・森林保全(10年間で約400ヘクタールの森林を整備)、森林資源利用(地元のヒノキなど
を使った「森の恵み石鹸」を商品化)、普及啓発(森のようちえんの実施など)の3つを軸
に活動を展開。
・現在の私たちの暮らしと森林・里山との関りを考える第23回「森林と市民を結ぶ全国の
集い」を今年6月に本県で初開催。
3 県の取組(モデル事業)
団体の
課題 | 団体メンバーの
固定化・高齢化 | 活動経費の確保 | 活動内容の積極的な
情報発信 |
モデル事業の内容 |
・生物多様性の視点を取り入れ、樹木に加え、鳥や昆虫などの生態系調査を実施
・自然環境のより効果的な保全技術や、対外的に活動をPRする手法を学ぶ研修会を開催
|
団体の
目指す姿 | 都市住民や若者層
など新たな参加者を呼び込む | 企業や他の団体との連携を強化し
経費を確保 | 保全活動の意義や
目指す姿を広く
アピール |
↓
森づくり団体が都市住民や企業と連携し、継続的に活動することで、里地・里山と人々
の関わりが再生し、生物多様性の理解が進むとともに、里地・里山の自然環境の保全
が図られる。

【添付資料】

生物多様性の視点を取り入れた里地・里山における取組(527KB)
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