

定例幹部職員会議 部局の取組紹介 |
令和1年10月24日 |

水道管の漏水と地下水の判別(新技術)

企業局水道企画課

(要旨)
企業局は、安全でおいしい水を安定的にユーザーへ届けるため、水道技術の習得と継承、研究に取り組んでいる。今回、水質分野で長年地道に取り組んだ漏水判別方法の研究で、全国屈指の判定スピードと高度な分析力による概ね100%の精度が得られたことを報告する。
(概要)
水道管の漏水と地下水の判別(新技術)
目 的 | 地表に浸み出す水の漏水元を、掘削調査を行わず正確に判定する。
地中には漏水元となる埋設配管(上水、工業用水、農業用水)が
多数存在し、地下水もその原因となる。 |
課 題 | 従来の水質分析での判定精度は50%程度。 |
手 法 | 500回以上のイオン分析で傾向を考察。
周辺土壌の影響を受けにくい水質成分を確定。
漏水元判定の手順を確立。 |
成 果 | 判別精度と判定スピードの著しい向上。
水道水は概ね100%、工水・農水も90%。
最短30分で判別可能、誤判定に伴う掘削調査作業が激減。 |
効 果 | ここ5ヶ年の小規模漏水の6割を地下水と判定
工事費削減:1,700万円(100万円/箇所)
社会的影響:交通渋滞回避、騒音振動の回避、廃棄物発生の抑制 |
○技術の発信
令和元年11月6日〜8日に函館で行われる、日本水道協会全国会議・水道研究発表会で研究成果を発表する。
〜画期的新技術を全国の水道事業者に情報提供し、全国でコスト削減〜

【添付資料】

水道管の漏水と地下水の判別(新技術)(493KB)
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