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定例幹部職員会議資料

定例幹部職員会議 部局の取組紹介

令和1年07月29日

新規木材防腐防蟻処理法の実用化


経済産業部工業技術研究所

1 要旨

 工業技術研究所は、新成長戦略研究「“森林の都”を実現する県産材の需要と供給拡大のための技術開発」(H26〜28)において、県産材を建築材料として利用拡大するために、県内企業と共同で低コストの木材防腐防蟻処理法を開発してきた。これまでに、伊豆地区を中心として住宅等40数棟への普及実績が出ている。

2 現状と課題
・木材を建築材用として利用する場合、‘腐る・シロアリに食べられる’という弱点を解決するために薬液の注入が行われるが、従来技術である「減圧加圧注入法」は、コストが高いことが課題となっていた。
・一方、木材に含まれる水分を利用して薬液を拡散させる「拡散浸透法」は、特別な装置は不要でコストは安いが、処理木材の用途に制限があることと、薬剤の浸透具合に関するエビデンスが不足していることが普及の妨げとなっていた。

3 拡散浸透法の有効性の評価
・県内企業との共同研究により、薬液の温度や浸漬時間等を最適化することで、薬剤が木材の外側に均一に分布していることを確認した。
・平成30年9月に、工業技術研究所が取得したデータをもとに、公益社団法人日本木材保存協会による認定を受けた。

4 普及状況
事業者
内 容
有限会社伊豆木材市場(伊豆の国市)伊豆地区を中心とした住宅等40数棟
エイ・エフ・エム・ジャパン株式会社(長泉町)
三菱地所株式会社(東京都)
山佐木材株式会社(鹿児島県) ほか
沖縄県下地島空港ターミナル施設
(CLT等大型部材の処理技術に応用)

5 今後の予定
 開発した技術を、木材の防腐防蟻処理だけでなく、難燃処理や寸法安定化処理技術に応用展開し、更なる県産材の市場拡大を目指す。

【添付資料】

新規木材防腐防蟻処理法の実用化(458KB)


お問い合わせ

知事戦略局秘書課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-2202

メール:hisho@pref.shizuoka.lg.jp