

定例幹部職員会議 部局の取組紹介 |
令和5年05月22日 |

美しく豊かな静岡の「海の森」づくり

経済産業部水産・海洋局水産資源課

1 要旨
・本県の海域では、大型海藻の群落「藻場」が著しく衰退する「磯焼け」が発生してきたことから、県では、海藻の大規模の移植事業を、漁業者等が食害対策に取組んでいる。
・漁業者は、活動資金の確保のため、「ブルーカーボン・オフセット・クレジット」制度を活用し、県はその取組を支援している。
・磯焼け対策は、県、漁業者、一般県民が連携して取り組むことが重要である。
2 取組の背景
・本県では、歴史的に藻場が著しく衰退する「磯焼け」が発生し、榛南海域では大規模な磯焼けにより藻場は壊滅し、磯焼け対策が行われてきたが、漁業者の活動資金の確保が課題であった。
・活動によって維持・回復できた藻場が吸収した炭素量を、クレジットとして活動団体に認証し、CO2の削減目標を掲げている企業がこれを買い取る仕組み「ブルーカーボン・オフセット・クレジット制度」が誕生した。
3 主な取組と成果
取 組 | 活動内容と成果 |
漁業者の活動
資金の確保 | ・ブルーカーボン・オフセット・クレジット制度を活用し、クレジットの販売を実施
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藻場回復 | ・県は、海藻の豊富な伊豆海域で、海藻を着生させたブロックを榛南海域に移設する大規模な移植事業を実施
・漁業者は、母藻投入と食害魚の駆除を継続的に実施
・一般県民は「美しく豊かな静岡の海を未来につなぐ会」活動などにより協力 |
4 今後の展開
・県では、今後も漁業者や県民と一体となって藻場の回復、保全に努めるとともに、「ブルーカーボン・オフセット・クレジット」の活用についても積極的に支援していく。

【添付資料】

美しく豊かな静岡の「海の森」づくり(2058KB)
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