東沢川・須々木川・萩間川水系は、牧之原台地に源を発し、牧之原市内を流下して駿河湾に注ぐ、県管理の二級河川水系です。3水系とも下流部には市街地が発達しており、また、富士山静岡空港をはじめ、国道150号・473号バイパスなど交通網の充実に伴い、今後、流域開発が予想されることから、「水害に強い川づくり」を進めるため、流域において実施する河川の整備内容等をとりまとめた河川整備計画を平成25年1月に策定しました。
一方、津波対策については、東海地震により想定される津波高を対象に、須々木川と萩間川には津波対策水門が設置されていますが、東日本大震災での甚大な津波被害を踏まえて策定した「静岡県第4次地震被害想定」において、既存の津波対策施設を上回る津波高が想定されたことから、海岸堤防の嵩上げと一体となった河川における津波対策施設の整備等による「津波に強い川づくり」が強く望まれています。
このため、静岡県では、東沢川・須々木川・萩間川水系において「津波に強い川づくり」を進めるため、各水系で策定した河川整備計画を変更し、今後実施する津波対策の具体的な内容を位置付けることとしました。
計画変更のあたっては、住民の代表者や様々な分野の専門家からなる「東沢川・須々木川・萩間川水系流域委員会」を設立し、津波対策施設等の整備、流域内の自然環境の保全・再生等について、幅広いご意見を頂きながら検討を行い、河川整備計画の変更に反映させていくものとします。 |