逢󠄀初川は、熱海市北部にある岩戸山南麓に源を発し、熱海市伊豆山地区を貫流して相模灘に注ぐ二級河川です。
令和3年7月1日から3日にかけて断続的に雨が続き、同月3日の午前10時30分頃、逢󠄀初川上流域で発生した土石流が住宅地を流下し、死者・行方不明者28名という未曽有の被害をもたらしました。
この災害を受け、上流域では既設砂防堰堤の土砂撤去や砂防堰堤新設等の対策を進め、中流域では河川内に堆積した土砂撤去を行い、被災した河川管理施設の復旧工事に着手しました。
流下能力が不足する中流域の河川復旧については、二度とこのような災害を繰り返さないために、熱海市が進める復興まちづくり計画等と連携した早期の整備が強く望まれています。
このため静岡県では、当流域の現状や課題を踏まえ、治水・利水・環境が調和する河川整備の具体的な計画を定める「逢󠄀初川水系河川整備計画」を策定することとしました。
計画策定にあたっては、流域内の治水施設の整備や自然環境の保全等について、幅広い視点から御意見をいただくことにより、より良い河川整備計画を策定することを目的として、地域の代表者や各分野の専門家から成る「逢󠄀初川水系流域委員会」を設立します。 |