牧之原台地に源を発する萩間川水系は、支川が合流する平野部ではゆるやかな流れとなっていることから、平成2年9月洪水での床上浸水や、平成16年9月洪水における道路冠水などの浸水被害に悩まされています。須々木川、東沢川については、これまで甚大な洪水被害はおきていないものの、3水系とも下流部には市街地が発達しており、また、富士山静岡空港をはじめ、国道150号・473号バイパスなど交通網の充実に伴い、流域開発が予想されることから、水害に強い川づくりが望まれています。
一方、人々の良好な環境を求めるニーズの高まりに呼応して、貴重な水辺空間である河川に、多様な自然環境や潤いのある生活環境の場としての役割が期待されています。
このような背景から、静岡県では、治水・利水・環境が調和するとともに、地域に愛される萩間川、須々木川、東沢川らしい川づくりの具体的な計画を定める「萩間川水系河川整備計画、須々木川水系河川整備計画、東沢川水系河川整備計画」を策定することとしました。
計画策定にあたっては、住民の代表者や様々な分野の専門家からなる「萩間川水系・須々木川水系・東沢川水系流域委員会」を設立し、流域内の治水施設の整備、流域内の自然環境の保全、再生等について幅広いご意見を頂きながら検討を行い、河川整備計画に反映させていくものとします。 |