志太田中川は、藤枝市南部を源に大井川左岸の扇状地を流下しながら、準用河川天王川と二級河川泉川を合流し、大井川港に到る二級河川です。
志太田中川流域では昭和57年9月に大規模な洪水被害が発生しましたが、平成11年に大井川港へ注ぐ志太田中川放水路を整備した結果、下流域の浸水被害は軽減されています。
一方で、流域の治水安全度は、概ね1〜2年に1度発生する降雨による出水を流下させる程度しかなく、放水路の整備後も平成16年6月の浸水被害をはじめ、支川の内水氾濫による浸水被害がたびたび生じています。
また、河口部付近の堤防も、県の第3次地震被害想定津波高への対策は完了していますが、第4次地震被害想定津波高がこれを上回る場合は、新しい津波高に対応した整備も望まれるところであります。
そこで、今後、志太田中川水系の河川整備を進めるにあたり、その基本となる河川整備計画の案を河川法に基づき作成するため、地域住民の代表者や専門家の方々から、幅広く御意見を伺うため「志太田中川水系流域委員会」を設立することといたしました。 |