都田川水系は流域面積524km2を誇る県下2級河川では第1位の水系である。現在河川改修事業により整備を進めており、その整備率は51.2%と県平均の46.5%を若干上回っているが、治水安全度は未だ十分ではなく、台風や集中豪雨に伴う出水により甚大な被害の恐れがあるため、水害に対する安全性の向上が強く望まれています。
一方、地域住民の意識はうるおいやゆとりの質的豊かを求める傾向にあり、都田川水系は、貴重な水と緑の空間として地域社会への潤いの提供と、まちの景観形成や余暇の有効利用などにおいて重要な役割が期待されています。
このような背景から、静岡県では、治水・利水・環境が調和するとともに地域にとってかけがえのない川づくりの具体的な計画を定める「都田川水系河川整備計画」を策定することとしました。
計画策定にあたっては、住民の代表者や様々な分野の専門家からなる「都田川水系流域委員会」を設立し、流域内の治水施設の整備、流域内の生物や植物の良好な生息環境の保全と創出及び憩いの空間としての利用について幅広いご意見を頂きながら検討を行い、河川整備計画に反映させていくものとします。 |