10:30 県庁別館(静岡市葵区)
県は、ユネスコエコパークに登録される「南アルプス」をより良い形で未来に引き継いでいく新たな取り組みの一つとして、「南アルプス学会」を設立し、オンラインを交えた設立総会を開催しました。
同学会は、南アルプスの自然環境の保全と、それを支えてきた地域コミュニティ・文化の継承についても視野に入れた研究活動の活性化を通して研究成果を体系化し、世界に語りかけることができる国際的な「南アルプス学」として、その発展に寄与することを目的としています。県内外の生態学や地質学、民俗学など幅広い分野の研究者や地域活動者などで構成されています。
また同学会では、現地を研究フィールドとして活躍する若手研究者の育成に向けた支援制度を立ち上げます。これまでその険しさや奥深さから、自然環境の変化を追跡し、記録することが困難であった南アルプスにおいて、息の長い研究活動ができる環境を整備していきます。
知事は、「南アルプスは登山家をはじめ多くの方々に親しまれ、水を育み、大井川流域で農業やさまざまな産業が営まれている。現代は、地球環境、生命の時代である。南アルプスを通して、学術的にも魅力においても、南アルプス学会が、その発信の中軸を担う存在として発展していくことを期待している。」と挨拶しました。
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